ニンジン男:「にゃんこにつるはし持たせて阿波踊りさせちゃろか!ゾウリムシをパクパク!パクパク!」
空き地に響き渡る怒号。シチューまみれでべちゃべちゃになっているその中央にはでっかいニンジン男。正面に怪訝な顔がついている。眉間にはしわが走っており、どこにいてもにらみつけられているように感じられる。まさに文鎮の如し。
ほうれん草「やめて!イゾギンチャクは山の中には生えないわ!」
ほうれん草は嘆いた。こんにゃくの如く。田中はどうしてるかなあ。
ニンジン男「連続性を示してから計算しろ馬鹿者が!」
子コオロギ「ZZZ、、、」
またも怒号が響く。午後2時、僕は一刻も早くここを抜け出し、ホテルへと向かいたかった。
季節外れのクワガタムシ「ドンキに♪鈍器を♪買いに行ったモンキー♪」
ニンジン男&ほうれん草「うるせえ!」
ピカチュウも機嫌を損ねている。
ピカチュウ「びがぢゅー」
空き地に置かれた三つの土管には着々と銃火器が詰められていた。ひとまず中山に電話を掛けてみる。中川が出てきた。
中川「はい、もしもし中川ですー。」
誰だお前!?。このままじゃけっこうまずい。ここも遠い遠い昔は当然海だったのだろう。恐竜も歩いていたのだろう。原始人が狩りをしていたのだろう。貴族が詩を読んだり、侍が我が物顔で闊歩したりしたこともあっただろう。しかし、この状況に地続きだとは僕には到底思えなかった。それに責任を持てなんて絶対に無理だ。
ほうれん草「あなたはいつもそうやって!そういうところとかそういった感じがすごくやだ!ねぇ聞いてる?そういうところだよ?まぢで断裂を感じる。」
ニンジン男「セロリ!セロリ!セロリ!すべてを煮込んじゃお♪うるせえ!」
ほうれん草「嘘、この人変です。おかしい。そんなこと言うなんて、、、パンチラインを設定してください。パンチラインを設定してください。モチモチ感じるんだー。私、甲子園に行きたいの」
メスコオロギ「わっせ。わっせ。」
ここにいないジュゴンもきっとジャーゴンをぶちまける。それは何よりも呪言になりうる。僕は覚悟を決めた。
ほうれん草「あれは何かしら?クソでか縦置き豆腐?」
空き地の左斜め前、シチュー汚染されていない草むらの中には打ち捨てられた冷蔵庫の影が見えた。
ほうれん草「冷蔵庫?」
ほうれん草は冷蔵庫に近づき、恐る恐る手をかけ、開いた。死体が詰められていた。あと、備長炭。
こんなこと本当はあってはならないんだ。完全に僕のミスだったと思う。いや、そもそもこうなるなんて誰も予想できないだろう。
ほうれん草「わたし入るわ、覚悟を持って」
僕は冷蔵庫にほうれん草を賭した。しかし、僕はこのあとどうすればいいのか全くわからなかった。シチューを美味しく食べるには少なくとも器とスプーンがいるだろう。
オスコロオギ「ムシャムシャパリパリぐちゃぐちゃゴクン」
誰か助けてくれ、、、