遊戯王SEVENS If continue OCG   作:テトラポッド

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2話 運命のギャラクシー!

ラッシュデュエルシステムのインストールに成功し、遊我は意気揚々と秘密基地に帰ってきた。

まずは今まで協力してくれた“彼”に感謝を伝えなければならない。

 

「ユウディアス、遂にラッシュデュエルシステムが完成したよ!」

 

「やったな、遊我。遂に完成したんだな」

 

2人でパシッとハイタッチ。

 

「うん。ユウディアスの言う通り、イセキっていう場所と時間が良かったみたいだ」

 

「それで、次はどうする?」

 

「次かー。ラッシュデュエルシステムをもっと、みんなに知ってもらいたいと思っているんだけど。具体的には・・・」

 

う~ん、と遊我は腕を組み悩む。

 

「フム。イメージがまとまらないようだな。ならば、今デュエルをするというのはどうだ」

 

エ、と遊我は顔を上げる。

 

「でも、ユウディアスってデッキ持っているの?」

 

宇宙人までデュエルモンスターズが流行っている筈はない。

 

だが———、

 

「無論、所有している。デュエルモンスターズはベルギャー人だけでなく、多くの宇宙人の間で流行っているぞ」

 

「そうなの!?」

 

ある意味、今日1番驚いた遊我であった。

 

「時間も気にする必要はあるまい。ラッシュフェイズ中は時間が加速しているワケだしな」

 

「!そうだね。早速デュエルしよう!」

 

お互いにデュエルディスクを2人は構える。

 

「デュエルディスクは普通なんだね」

 

「この間、買ったからな」

 

普通に出歩いているんだ、ユウディアス・・・。

 

 

「いくぞ」

「ああ」

 

 

「「デュエル!!」」

 

「それがしのターンからだ。ラッシュフェイズ!《ブライト・センチネル》(☆4 ATK1500)2体を召喚!」

 

黄色に輝く武器を持った白い機械が2体現れた。

 

「初めて見るモンスター!それにギャラクシー族!新しい種族だ!」

 

「驚いてくれたようで何より。《ブライト・センチネル》1体をリリースし、アドバンス召喚!《ヘヴン・ギャンゼル》(☆6 ATK2100)!」

 

続いて現れたのは銀河のような羽を持つ蛇のようなドラゴン。

 

「カードを2枚セットし、ターンエンド!」

 

ユウディアス・ベルギャー LP4000

フィールド:《ヘヴン・ギャンゼル》、《ブライト・センチネル》、伏せカード2枚

 

 

「僕のターン、ドロー!」

 

最初のターンは初期手札5枚+ドローしたカード1枚の計6枚。最も攻めやすいタイミングだ。

 

 

「ラッシュフェイズ!《はぐれ使い魔》(☆1 ATK0)2体を召喚!」

 

出てきた2匹の気弱な黒猫が鳴き声をあげる。

 

「僕は2体の《はぐれ使い魔》をリリース!朝日を導き輝け!《暁の勇者ライダクロス》(☆7 ATK2100)!」

 

白銀の勇者が現れると、大剣を掲げる。

 

「《暁の勇者ライダクロス》の効果を発動するよ。『サンライトオーダー』!」

 

「その効果で手札から《聖剣士の柄持ちヒルト》(☆5 ATK1300)》と《ハイドロ・マジシャン》(☆5 ATK1700)を特殊召喚!《聖剣士の柄持ちヒルト》の効果で《暁の勇者ライダクロス》の攻撃力を600アップするよ」

 

《暁の勇者ライダクロス》ATK2100→2700

 

「《暁の勇者ライダクロス》で《ヘヴン・ギャンゼル》を攻撃!『デイブレイクソード』!」

 

一刀両断!

 

ユウディアス・ベルギャー LP4000→3400

 

「やるな!」

 

「まだまだ!《ハイドロ・マジシャン》で《ブライト・センチネル》を攻撃!」

 

水のレーザーが《ブライト・センチネル》を輪切りにした。

 

ユウディアス・ベルギャー LP3400→3200

 

これで《聖剣士の柄持ちヒルト》の直接攻撃で一気にダメージを与えられる、遊我は内心ガッツポーズをとった。

 

「戦闘破壊された事でトラップカード発動《リコンビネーション・ギャラクティカ》!墓地から《ヘヴン・ギャンゼル》(ATK2100)を特殊召喚!」

 

「うへぇ。カードを1枚セットしたターンエンド!ユウディアス、無茶苦茶うまいじゃないか・・・」

 

王道遊我 LP4000

フィールド:《暁の勇者ライダクロス》、《ハイドロ・マジシャン》、《聖剣士の柄持ちヒルト》、セットカード1枚

 

「それがしのターン!ベルギャードロー!」

 

サムライが刀を抜刀するかのような流麗なドローフォーム。

一朝一夕にできるものではない。この動きを見て、遊我は彼がデュエルに費やしてきた時間を感じ取った。

 

「ラッシュフェイズ!《ヘヴン・ギャンゼル》で《ハイドロ・マジシャン》を攻撃!」

 

でも甘い、と遊我は伏せカードボタンを押す。

 

「トラップカード発動《火の粉のカーテン》!《ヘヴン・ギャンゼル》の攻撃力は500下がる。《ハイドロ・マジシャン》で迎撃だ!」

 

ユウディアス・ベルギャー LP3200→3100

 

「どうだ!」

 

「伏せカードは《火の粉のカーテン》であったか。だけど、遊我忘れてはいないか。それがしはまだ手札を1枚も使用していない事に」

 

ラッシュフェイズ中は何度でも攻撃と召喚が繰り返される。

つまり、今の攻防はライフ100とカード1枚の損失で伏せカードを破壊した事になるのだ。

 

「そこまで計算していたの!?」

 

「フッ。遊我、それがしのエースを今こそ見せよう。光の刃が天の河を駆けるとき、勇者来たりとその名を呼ぶ!《トランザム・ライナック》(☆4 ATK1600)を召喚!」

 

半透明の青紫のサムライのような戦士が掛け声と共に飛び出て、刀を構えた。

 

「下級モンスターなのにエース?でもレベル4モンスターにしては攻撃力が高い」

 

攻撃力1600以上のモンスターはラッシュカードになると、強制的にレベル5以上に変わった。

だが、このカードはレベル4。なにか秘密があるのだろうか。

 

「そう、《トランザム・ライナック》こそそれがしのエース。数多の強敵と渡り合ってきた。その一端を今こそ見せよう。《トランザム・エフィライ》(☆4 ATK1200)と《トランザム・ジェライ》(☆4 ATK1000)を召喚!」

 

片や傘を被った青の男性浪人、片や傘を被った赤の和装女性。2体が《トランザム・ライナック》の背後に控えるように佇んだ。

 

「みんな『トランザム』、まさかシリーズカード?」

 

「然り。《トランザム・エフィライ》の効果。デッキの1番上のカードを墓地に送ることで《トランザム・ライナック》の攻撃力は1000アップする!」

 

《トランザム・ライナック》ATK1600→2600

 

「攻撃力が最上級モンスターレベルまで!」

 

「驚くのはまだ早い!《トランザム・ジェライ》の効果を発動デッキの1番上のカードを墓地に送ることで《トランザム・ライナック》は2回攻撃できる!」

 

「ヤバ」

 

「《トランザム・ライナック》で《聖剣士の柄持ちヒルト》を攻撃!」

 

紫色に輝く刀を煌かせ、《聖剣士の柄持ちヒルト》を真っ二つにした。

 

王道遊我LP4000→2700

 

「くっ」

 

「《トランザム・ライナック》の2回目の攻撃!攻撃対象は《暁の勇者ライダクロス》!『ウォー・トゥ・ゼン!マニアック・ユウ・ダイ!』」

 

互いに刃を交える宇宙侍と西洋騎士。だが、サムライの方が1枚上手。

 

王道遊我LP2700→2200

 

「一気に削られた。だけど、僕の《ハイドロ・マジシャン》に2体とも及ばないよ」

 

2体のトランザム達の攻撃力1200と1000。まだ大丈夫の筈。

 

「それはどうかな。《トランザム・エフィライ》と《トランザム・ジェライ》はまだ攻撃を行っていない!」

 

「まさか!」

 

「《トランザム・エフィライ》と《トランザム・ジェライ》をリリース!記憶の舟が忘却の宇宙(そら)を廻る時、天に渦巻く星々が胸にその名を呼び覚ます!飛来せよ、《ギャラクティカ・オブリビオン》(☆7 ATK2500)!」

 

白亜のドラゴンが大地へと降り立ち、咆哮が木霊する。

今までユウディアスが使ってきたカードの中で2回りは巨大。

 

「《ギャラクティカ・オブリビオン》こそ、それがしの切り札!更に《ヴォルテクス・シューター》(☆4 ATK1400)を召喚!」

 

「あ・・・」

 

「《ギャラクティカ・オブリビオン》で《ハイドロ・マジシャン 》を攻撃!『ウォー・トゥ・ゼン!オウサム・トゥルー・グッナイト!』」

 

白銀のブレスが魔術師を跡形もなく消し飛ばした。

 

王道遊我LP2200→1400

 

「《ヴォルテクス・シューター》でダイレクトアタック!」

 

残りライフと《ヴォルテクス・シューター》の攻撃力は同じ。

すなわちーーー、

 

「うわぁあああ!」

 

王道遊我LP1400→0

 

 

 

「うー、悔しい。負けたぁ!」

 

まさかのワンショットキルである。

 

「ふむ。遊我、大変言いにくいのだが・・・」

 

「何、ユウディアス?」

 

「ソナタはあまりデュエルに慣れていないのではないか?」

 

言い換えると、弱くない?と同義。

遊我は目に見えて落ち込む。

 

「にゃはっ!」

 

「貶している訳ではない。まだ伸び代があると言う事。今日はそれがしも遊我の住まいに行こう」

 

この宇宙人、既に遊我の家に入り浸っているのである。

 

「え?」

 

「ラッシュデュエルシステムの創始者はもっと、強者であらねば。今日は遊我の特訓だ」

 

「え~っ!」

 

「何、ラッシュフェイズ中は時間の心配もない。それに、教師の仕事にそれがしは慣れている」

 

こうして2人して、家に向かった。




実質、ラッシュデュエルそのものな回。
攻撃召喚攻撃できているから差別化は辛うじてしていますが。

原作との相違ポイント3:遊我殿強化イベント
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