遊戯王SEVENS If continue OCG   作:テトラポッド

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3話 王へのロード

イセキに行った次の日、学校でルークは遊我に問い詰めていた。

その様子を学人やロミンがあきれたように眺めていた。

 

「なぁ、デュエルの王になるのにゴーハの社長になるんじゃないもっといい方法って何なんだよ」

 

ラッシュデュエルシステムのインストールの後、そんな会話をしてから帰ったのだ。

 

「デュエルの王って、つまりデュエルが1番強いデュエルキングの称号を持つ人って言うのは納得してくれたでしょ」

 

「まぁ、そりゃあな」

 

「ゴーハデュエルでチャンピオンを目指す方法も1つだと僕は思うよ。けど、ルークが求めているものとは少し違うんでしょ」

 

遊我はピッと人差し指を上げると、頷くルーク。

 

「ああ。ゴーハデュエルで頂点になってもデュエルチャンピオンになるだけだ。それはデュエルの王じゃねぇ」

 

遊我はうん、と続け、中指を出し、ピースサインの形をとる。

 

「だから、新しいロードのラッシュデュエルシステムを広げて、その頂点になるっていうのはどうかな」

 

「・・・俺もそう思っていたところだ。みんなにラッシュデュエルシステムから俺が頂点になる、コレがデュエルの王になる道だ!」

 

「ルークくん・・・」

 

自分が言ったことにしているルークを見て、溜息を吐く学人。

 

「ところで、遊我くんはどうやってラッシュデュエルシステムを広げていくつもりですか?」

 

「まずは七小から広げていこうと思うんだ。そこからほかの学校にもってね」

 

なるほど、と頷く学人。そこにロミンがこう呼びかけた。

 

「じゃあ、まずは2人のデュエルをみんなに見てもらったらいいんじゃない?」

 

いつの間にかギャラリーが集まっていた。

 

「「それだ!」」

 

 

 

遊我達は教室の外の開けた場所に来た。休み時間はあと5分。

ラッシュデュエルシステムなら時間は充分すぎる。あと10回やってもお釣りがくる。

 

「早速、デュエルを始めようか!」

 

「おう!」

 

 

「「デュエル!」」

 

 

周囲からは新しいデュエルシステムって何だろうといった声が聞こえてくる。

今の段階では理解できないだろうけど、見てみればわかるはず。

みんながどんな反応をするか遊我はもっとワクワクしてきた。

 

「僕のターン、ラッシュフェイズ!」

 

そう宣言すると2人の周囲を覆うように半透明の光のドームが展開される。

 

「このドームの中では時間が777倍で流れる!」

 

周りからどういう事だとざわざわとした反応が返ってきた。

 

「デュエルディスクには宇宙船を作れるほどの技術が使われているって話だからね。だからそういう事もできるんだ」

 

元々、デュエルモンスターズやデュエルディスクに不思議な力が備わっているのは周知の事実。

自分達の親や祖父母の世代に不可思議な出来事が起きていたの噂も、みんな知っている。

だからこそ、ざわめきもピタリと収まった。

 

「行くよ、僕は《はぐれ使い魔》(☆1 ATK0)を召喚!そして、モンスターをリリースし、《魔剣士アンサラー》(☆6 ATK2000)をアドバンス召喚!」

 

ギャラリーのみんなはいきなり、モンスターが続けざまに召喚されたことで驚いている様子。

そこに学人が解説する。

 

「これがラッシュデュエルシステムの最大の特徴です。ラッシュモンスターは1ターンに何度でも召喚できるのです!」

 

みんな驚くぞと思い、学人はチラリと横を見る。

しかし、皆は首をひねる。その中の1人が声を上げる。

 

「ラッシュモンスターって何だよ。初めて聞くよ」

 

学人が見せたカードを見ても初めて見る様子。

 

「みんなあの光で変わったワケじゃないのか・・・?」

 

遊我はそう疑問に思った。どこまでカードが変わったのか調べる必要もありそうだと心に留めた。

場合によってはラッシュカードを増やす方法も探す必要もありそうだ。

 

「カードを2枚セットして、ターエンド」

 

 

王道遊我 LP4000

フィールド:《魔剣士アンサラー》、伏せカード2枚

 

 

「俺のターン!ドローするぜ!」

 

手札はほぼ黄色1色。ルークはどうデュエルするか思案する。

 

「《輝岩竜》(☆4 ATK1500)、《執念の竜》(☆4 ATK900)、《ドラゴン・マーチャント》(☆4 ATK1000)を召喚!」

 

「ドラゴンが3体!」

 

驚くロミン。ルークは得意気にカードを操っていく。

 

「手札の《竜の執念》を捨て、《ドラゴン・マーチャント》の効果を発動!《輝岩竜》の攻撃力は500アップ!」

 

《輝岩竜》ATK1500→2000

 

「デッキトップを墓地に送り《執念の竜》の効果を発動。《魔剣士アンサラー》の攻撃力は400ダウンし、墓地の《竜の執念》を手札に戻す!」

 

《魔剣士アンサラー》ATK2000→1600

 

「やるね、ルーク!」

 

「《輝岩竜》で《魔剣士アンサラー》を攻撃!」

 

王道遊我LP4000→3600

 

「だけど《魔剣士アンサラー》が破壊された事でトラップカード発動!《(ワン)アップ》!墓地の《はぐれ使い魔》(☆1 DEF1000)を特殊召喚するよ」

 

現れた猫はすぐさま地面で丸くなる。防御を高める算段である。

 

「良い防御だが、七小最強の俺にとっては脆すぎるぜ!《執念の竜》をリリース!アドバンス召喚!《バーニング・ブレイズ・ドラゴン》(☆6 ATK1700)!」

 

 

溶岩のドラゴンの登場にますます縮こまる猫。

だが、現実は非情。

 

「《バーニング・ブレイズ・ドラゴン》で《はぐれ使い魔》を攻撃!」

 

火炎が通りすぎると猫の影はなくなる。

ロミンが可哀想とポツリと呟くが、誰も気にする者はいない。

 

「《ドラゴン・マーチャント》でダイレクトアタック!」

 

王道遊我LP3600→2600

 

「グッ!」

 

「カードを1枚セットしてターンエンドだぜ」

 

 

ルーク LP4000

フィールド:《バーニング・ブレイズ・ドラゴン》、《輝岩竜》、《ドラゴン・マーチャント》、伏せカード1枚

 

 

「僕のターン、ドロー!」

 

遊我がドローしたカードは4枚。

 

4枚も!?とギャラリーが再び困惑する。

遊我はおかしいことじゃないと断りを入れつつ、学人にアイコンタクトする。

 

「そう!ラッシュデュエルシステムは手札が5枚になるように何枚でもドローできるのです!」

 

「えっ!?いつでも大逆転のチャンスがあるってコトか!」

 

ギャラリーの良い反応に遊我はガッツポーズを取る。

 

「その通り!どんなピンチの時でも勝利のロードを切り開くことができる。それがラッシュデュエルシステムだ!」

 

彼は1枚の手札を手に取る。

 

「《ミスティック・ディーラー》(☆4 ATK1000)を召喚。手札を1枚捨て、1枚ドロー」

 

今度は2枚。

 

「来た!《ミスティック・ディーラー》をリリース!アドバンス召喚!《セブンスロード・ウィッチ》(☆6 ATK1600)!」

 

ツインテールの女性魔法使いの登場にギャラリーも色めく。

 

「手札を1枚捨て、《セブンスロード・ウィッチ》の効果を発動するよ。手札の魔法使い族モンスターを1体特殊召喚する!」

 

遊我はそのカードをゆっくりと表にする。

ハッとなるルーク。

 

「ゆく手を阻む壁も山も惑星も!ロードを切り開いて突き進む!いくぞ!《セブンスロード・マジシャン》(☆7 ATK2100)!更に《セブンスロード・ウィッチ》の攻撃力は400アップ!」

 

《セブンスロード・ウィッチ》ATK1600→2000

 

「《セブンスロード・マジシャン》の効果を発動!『マジカルセブンスコール』!デッキトップをコストに攻撃力をアップする!『エレメンタルロード』!墓地の属性は5つ。よって1500アップ!」

 

《セブンスロード・マジシャン》ATK2100→3600

 

「攻撃力3600!一気に来やがったな・・・!」

 

「ぐっ!」

 

「伏せカードは使うかな?《セブンスロード・ウィッチ》で《輝岩竜》を攻撃!『セブンス・パニッシュ』!」

 

《竜の執念》を発動しても、相討ちにも持っていけないんだよ!

そう心の中でルークは叫ぶ。墓地の最高レベルは4だからだ。

 

ルークLP4000→3500

 

「《セブンスロード・マジシャン》で《バーニング・ブレイズ・ドラゴン》を攻撃!『セブンス・マジック』!」

 

「うぉお!」

 

その気迫にわずかにルークは後ろに後退する。

 

ルークLP3500→1600

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

 

王道遊我 LP2600

フィールド:《セブンスロード・マジシャン》、《セブンスロード・ウィッチ》、伏せカード2枚

 

 

「流石、ラッシュデュエルシステムの創始者だぜ。だが、俺は負けねェ!俺のターン、ドロー!」

 

取り出したるは3枚。

 

「《手のりドラコ》(☆1 ATK0)と《ドラゴンバット》(☆3 ATK1000)を召喚!」

 

「ステータスが低いモンスターが3体。本命は・・・」

 

 

「いくぜ、《手のりドラコ》と《ドラゴンバット》をリリース!」

 

ルークの手札から勢いよくモンスターカードが引き抜かれる。レベルは7。

 

「今俺の銀河に7つの超新星がガンマ線バースト!やめろっと言われてももう遅い。やめろっと言われてももう遅い。2回言ったのは意味がある。さあ出てこい!《連撃竜ドラギアス》(☆7 ATK2500)!」

 

七つの紅玉をもつスカイブルーのドラゴンが咆哮とともに降りたった。

 

「これが俺のエース!《連撃竜ドラギアス》だぜ!」

 

「まだだ。《ドラゴン・エンチャンター》をリリースし、現れろ!《グラビティ・プレス・ドラゴン》(☆6 ATK1700)!」

 

「上級と最上級モンスターを並べたのか。スゴいね、ルーク!連撃って事は2回も攻撃できるんでしょ」

 

「へっ!デッキトップを墓地に送り、《連撃竜ドラギアス》の効果!『ギアスチャージ』!ドラギアスは2回攻撃ができる!」

 

「この攻撃力で連続攻撃ですって」

 

驚く学人ら。だけど遊我は冷静だ。

『2600の2回攻撃に遇っているからね。それに、伏せカードの1つは《ダーク・リベレイション》。これで全滅させられる』

 

「更に、手札を1枚捨て、《グラビティ・プレス・ドラゴン》の効果だ。ターン終了時まで《セブンスロード・マジシャン》の攻撃力を700下げる!」

 

《セブンスロード・マジシャン》ATK2100→1400

 

 

「攻撃!の前にドラゴンの威光により《火竜の熱線》を発動!伏せカードを破壊する!」

 

「《ダーク・リベレイション》が!?」

 

 

「当たりだな。《グラビティ・プレス・ドラゴン》で《セブンスロード・マジシャン》を攻撃!」

 

「まだ伏せカードがあるのを忘れてないかい?トラップ発動!《マジック・ファイア・ガード》!《セブンスロード・マジシャン》はこのターン、戦闘破壊されない!」

 

王道遊我LP2600→2300

 

 

「戦闘耐性か。だったら《連撃竜ドラギアス》で《セブンスロード・ウィッチ》を攻撃!『爆裂覇道撃光弾』!」

 

「《セブンスロード・ウィッチ》!」

 

王道遊我LP2300→1400

 

「まだだ!連撃竜ドラギアス》で《セブンスロード・マジシャン》を攻撃!『滅殺覇道竜王撃』!」

 

光弾が《セブンスロード・マジシャン》を直撃するが、何とか切り抜けた。

 

王道遊我LP1400→588

 

「ターンエンドだ!」

 

 

ルークLP1600

フィールド:《連撃竜ドラギアス》、《グラビティ・プレス・ドラゴン》

 

 

「僕のターン、ドロー!これで終わりにするよルーク!」

 

「まずは、マジックカード《マジカル・ストリーム》。伏せカードを破壊するよ」

 

「くっ《竜の執念》が・・・!」

 

「手札を1枚捨てて、《風精の加護》を発動。セブンスロードの攻撃力は1000アップ!」

 

《セブンスロード・マジシャン》ATK2100→3100

 

「《セブンスロード・マジシャン》の効果を発動!『マジカルセブンスコール』!デッキトップをコストに攻撃力をアップする!『エレメンタルロード』!墓地の属性は6つになった!よって1800アップ!」

 

 

《セブンスロード・マジシャン》ATK3100→4900

 

 

「《セブンスロード・マジシャン》で《グラビティ・プレス・ドラゴン》を攻撃!『セブンス・マジック』!」

 

「うぉおおお!」

 

ルークLP1600→0

 

「僕の勝ちだー!」

 

「遊我、ルークスゲェ!」「俺もラッシュデュエルシステムでデュエルしたいぜ」

 

そんな声が聞こえてきた。

 

そこへーーー、

 

ギャラリー達のデッキケースが光始めた。

 

「ラッシュカードだ!」

 

「ラッシュカードが産まれた?どうして?」

 

ラッシュデュエルシステムのデュエルを見たからだろうかと遊我は分析した。

 

「細かい事はいいや。ラッシュフェイズ中はあっという間なんだ。みんなもっとデュエルできるぞ!」

 

「「「「うぉおおおお!」」」」

 

こうして10回近く休み時間でデュエルが行われ、みんな楽しんだ。結局、ルークは遊我に2勝1敗で勝ち越せた。

しかし、体力は小学生である。

 

次の授業ーーー、

 

 

「「「「ZZZ…」」」」

 

この惨状に先生は青筋を立てる。

 

「みなさん、授業中に寝るなんて、何を考えているんですか!起きてくださーい!」

 

教室中に学人の声が木霊し、学人も怒られるのであった。




原作との相違点その4:遊我、ルークに勝利。
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