この学生、元放置提督 世界が変わっても、やることが変わっても、いつも通りにする。ただそれだけ   作:七福えると

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とてつもないスロースピードで進んでいるでしょう?理由としては簡単。話がすぐに終わってしまうからです!
もし、今より更にペースアップしようものなら、おそらく10話とかそこらで終わります。なのでダラダラと、それでいて中身を充実させていく。これにより、長く満足感を得られる!…かもしれないという考えの元書いてます
それに、あまりに早く進みすぎると作者が困るんですよ。なのでのんびりと進ませていただきます

ちなみにヒロインは電だと思った?残念!未定です!
まぁ、おそらくですが、ヒロインはこの艦娘だ!というのは決めないかもしれません。正直思い入れがあるキャラはいるのですが、やはりそこは提督なので。誰か一人に対して強く思うというのは鎮守府という組織が崩壊してしまう恐れがあると考えているので、それっぽいのは作るかもしれませんが特に着地点は決めていない。というのが現状です
それが許せる!私は一向にかまわん!!!という紳士提督は続きをのんびりとお待ちください


新任提督 着任前話

ふぅ~、とりあえず状況を整理しよう

先日大本営に半ば、拉致ともとれる形で大本営近くにある寮に住むことになったんだよな

…電と同居する。という条件付きで

何故こんなことを元帥は条件につけたのか?理由がマジで分からん…がしかし、これはチャンスとも言える

自分がこの世界の事をどれだけ理解できているかを知るチャンスでもあるし、何より…

 

こんなにくっそ可愛い女子と同居出来たということ!

 

今までの生活は家族と住んでたから、ある程度の家事はやってきていたつもりだが、それでも出来ないことはあった。その時は何となく身内に助けを求めるのも癪だったので、自分ひとりで何とかしてきたが…

 

他人に任せる。ということが正直家族を頼るより気持ちが楽だった事もあって、正直気兼ねなく頼ることが出来るんだよな

 

電「司令官さん、お風呂掃除終わったのです」

 

「お、お疲れ様。こっちも皿洗いも終わったぞ」

 

はぁ…ホントにいい子なんだよな…働き者だし、頑張り屋で努力家だ。マジで娘にほしい

 

電「次は何をするのですか?」

 

「いや、今日はもうすることはないし、ゆっくりしようか」

 

電「はいなのです!」

 

スマホ『ピピピピッ』

 

電「あ、報告の時間なのです」

 

「報告?」

 

電「はい、昨日元帥が『年頃の娘が男と住むんだ。変な事されていないかその日あった事を報告するように』と言われたので」

 

「…なるほど。そりゃそうだ」

 

だよなぁ…元帥が初期艦を見る目が完全に自分の子供を見る目だったし…不安になるのも当然だよな

さしずめ、結婚した子供の心配をする親なのだろう。僕がもし電みたいな娘が出来たら同じことをするかもしれないし…

 

*ーーーーーーーーー*

 

大本営にいる私達、初期艦と呼ばれる新人提督さんに派遣される艦娘なのです

そんな私達は新人として入ってくる提督さんと様々なサポートが出来るようにと、普通の艦娘たちと違い色々な事を経験させてもらっているのです

内容は様々ですが、炊き出しや、簡単な書類整理といった事を教えられるのです

ある程度の一般常識は建造された時に入ってくるのですが、それでも知らないことがいくつかあるので、そこは今後知っていこうと元帥に言われました

 

そんなある日、元帥から連絡が入りました

内容としては『明日、新しい新人提督が入るかも知れない。各自、準備は怠らないように』との事でした

私達初期艦はどんな人が来るのだろうと噂をしていました。普段はしっかりしている叢雲さんも、この時ばかりはドキドキしていたように見えます

 

そんな新人提督さんと出会ったのは昨日の事です。なんと、まさかの男性でした!

海軍に男性はいるにはいるのですが、おじいさんばかりで、彼のような若い男性は初めて見ました

流石にびっくりして、みんなの方を少し見るとやはりびっくりしていたようです

幸いなことに変な目で見ていたことを気づかれなかったのですが…少し予想外なことがありました

その人の表情に曇りがなかったのです

 

私達艦娘は、世間で言う醜女に当たるらしく、とてつもなく醜いのだそうです。当然周りから批判を受けました。本来、私達女性が守らなければいけない存在の男性から、同性である女性にまで…

なのにこの人は嫌がる顔をするどころか、少しにやけているともいえる顔をしていました

この時の印象はちょっと変な人だなと思いました。少し…あれな人かなとも思いましたが…

 

自己紹介を簡易的に済まし、誰を秘書官に選ぶか選択をゆだねられた時、彼はほとんど考える素振りを見せることなく、私を選んでくれました

元帥から私の補足を話してくれましたが、そこまで細かく言わなくていいのです!流石に男の人の前でそこまで詳しく話されると恥ずかしいのです…

でも…ますます一緒にいたいと言われてドキッとしてしまった電は悪い子なのでしょうか…?

 

そして元帥からこの司令官さんと一緒に住むように言われました。あまりに急な事だったので元帥から詳しい指示も無いままに、同居することになってしまいましたが…

おそらく、元帥には何か深い考えがあっての事だと思った電はオッケーを出しました。今日この時までずっと我が子同然のように育てて貰った元帥に少しでも恩返しが出来ると思ったからです

 

そして元帥からいくつかの指示を得ました。

そのうちの一つ…それは定時報告をする。という事でした。理由としては『年頃の娘が男と住むんだ。変な事されていないかその日あった事を報告するように。ついでに彼の人間性も見極める事が出来そうなら教えてくれ』との事でした

 

電「元帥、電です。定時報告の時間になったので報告します」

 

元帥「あぁ、聞こう」

 

電「はい…まずは…」

 

・・・数分後・・・

 

電「以上で報告を終わります」

 

元帥「そうか…よくやってくれた。流石、私の電だ」

 

電「え、えへへ…」

 

元帥「だが、君はまだ子供だ。電の記憶を持っているとはいえ、まだまだ子供なのだから何かあれば彼に頼りなさい。いいね?」

 

電「あ、は、はい…」

 

元帥「…」

 

…電は確かに子供です。見た目も身長も胸も…全てが元帥のように大人っぽいとは言えないかも知れないです。しかも、昨日急に出会った人と一緒に住め。と言われた時はかなり混乱しましたし、とても怖かったのです…

 

相手は男性…私達女性が守らなければならない存在であると同時に、女性の事をかなり嫌っている…というよりかは怖がっているという言葉がしっくりくる人達だと、元帥から教えてもらいました

男性の特徴としては、一般的な女性より力が強い。とのことでした

しかし、電は知っています。元帥が持っている本の中では男性は女性に勝てる訳がなく、なすがままにされるということです。おそらく元帥は、男性がどのような人間であるか?ということを電達に教えたかったのだと思います。そこから推測するに、男性と一緒に住む。という貴重な体験を今のうちにしておくように。との配慮なのでしょうが…正直かなり怖いのです…

 

醜い顔をしている私と一緒に過ごすことで気分を害さないかとても心配でしたが…今日一日過ごしてきて分からなくなってしまったのです

 

元帥「ではもう一つの話を聞こう」

 

電「彼の人間性ですね?」

 

元帥「ああ、頼めるかな?」

 

電「…まだ分かりません」

 

元帥「…そうか」

 

電「も、申し訳ないのです!」

 

元帥「いや、気にすることはない。まだ一日目なんだ。ゆっくりでいいさ」

 

電「…すいません」

 

元帥「では、何か嬉しかったことはあるかい?」

 

電「嬉しかった…ことですか?」

 

元帥「あぁ、内容はなんでもいい。何かなかったか?」

 

電「そうですね…あ、そういえば」

 

元帥「お?何かあったんだな?」

 

電「はい!今日荷物が届きましたが、司令官さんが手伝ってくれたのです!」

 

元帥「ほう…」

 

今日の朝、電の荷物が届いたとき、率先して手助けしてくれました。本来そういうのは女性の役割であるというのに…その時の彼は嫌な顔一つせず、むしろ生き生きとしていたように感じるのです

しかし、ここで一つ疑問が生まれました。それは何故そのような顔をしているのか?本来兵器である私達の荷物を触るなんてありえなかったのです

初めてここで建造されて私の荷物が届いた時は、壊されたり、隠されたりしたのですが…

 

他にも疑問に思ったことがいくつかあるのですが、その中でも一番びっくりしたのが彼が料理をするときに手助けを求めてきたことです

正直、こんなことを言われるとは想像していなかったのです…昔、行っていた炊き出しでは、私達艦娘が用意した食材ではかなりの文句…いえ、拒絶と言っても正しかったかも知れません

 

以前被災地に炊き出しを行った時、電達は批難を受けました…

 

『何故守ってくれなかった!』『兵器の癖に何故我々を見捨てた!人の為に戦うのがお前たち艦娘じゃないのか!』『貴様ら兵器が用意したものなど、どうせ毒でも入れているのだろう!苦しんでいる我々を見て楽しむつもりだな!?』

 

そんな事があり、私は『どうして兵器である電に頼ってきたのですか?』と聞いてしまいました。しかし彼は少し落ち込んだような顔をしてしまいました

 

司令官『…料理の下準備程度、出来ないダメな奴でごめんね』

 

…?あれ?思っていた返答と違う…?

私が予想していた返答としては、兵器なのだからお前の分はない、兵器に作られる飯など食えない。と言われるものだと思っていました

…最悪、変な当てつけを付けられるとまで思われていました

しかし、彼は自身を下げるような事を言ってきて、まるで私に頼るのが抵抗がないように思えました。むしろ変な誤解を与えてしまったのだとも思いました…

幸い、すぐさま弁明したので誤解は解けたのですが、その後の彼が喋った内容に衝撃を受けました

 

司令官『…僕は一人の人として何も出来ない人間なんだ。何かをすると必ずマイナスな事しか生み出さないし、誰かに頼らないと何にも出来ない人間なんだよ』

『だから僕は誰かに何かを頼むのにためらいは無い。(家族は別として…)』

 

ボソッと何かを言っていたようですが、聞きとれなかったのです。でも悪い人ではないと思いました

 

電『でしたらこの電!司令官さんのお役に立ちたいと思いますです!』

 

あの時は緊張しすぎて変な言葉になってしまったので反省です…

でも、あの後司令官が笑いそうな顔をしながら『ありがとう』とお礼を頂いたのです!

この言葉を聞いたとき、兵器であるとか、艦娘であるとか関係なしに、この人の手伝いをしたいと思った時でした!

 

…しかし張り切りすぎてしまって、お料理の下準備中に怪我をしてしまいましたがすぐに応急処置をしてくれて嬉しかったのです!

 

電「他にも今日一緒にお料理してたのですが、指をちょっと切ってしまって『なんだって!?』『元帥!落ち着いて!』あわわわ…」

 

…元帥は心配してくれるのはありがたいのですが、たまに興奮し過ぎてちょっとビックリします。大淀さんも大変なのです…

 

電「だ、大丈夫なのです!すぐに司令官さんが応急処置してくれたのであまり痛まないです!」

 

元帥「うん?彼が?」

 

電「え?そ、そうですね。すぐ助けてくれましたけど…」

 

元帥「…」

 

あれ?何か変なこと言っちゃいました?

 

元帥「電…少し頼みがあるんだが…」

 

電「はい?何でしょうか?」

 

元帥「お前達、風呂は入ったか?」

 

電「へ?」

 

*ーーーーーーーーー*

 

「電遅いなぁ…報告ってこんなに掛かる物なのか?」

 

まさか電が心配すぎて元帥が馬鹿みたいに長電話してるとかって言うオチじゃないだろうな?

 

電『え、ええええええ!?』

 

電!?

 

ドア『ガフッ』バァン!

 

勢いよく扉を開け、声のした方に走る

電の声を聞いた何人かの人?がドアを開け様子をうかがっている

 

くっさ!匂いキッツい!部屋の中でくらい、香水やめろ!

 

「どうした!?」

 

電「あ、え、し、司令官さん!?」

 

「何かあったのか!」

 

電「あ、え、ええと…」

 

「…もしかして言い辛いことでもあったの?」

 

すぐさま電の足下を見る…が何もない。周りを見渡しても、人?がいるだけでそれ以外は何も見当たらない

 

電「だ、大丈夫なのです!司令官さんが考えてることは起きていないのです!というか失礼なのです!」

 

「ご、ごめん!」

 

とりあえず謝罪する。確かにその確認をした僕も悪いが…電みたいな見た目が小学生、頑張っても中学生にしか見えない子が大声を出すなんてこの位しか考えられないだろう

 

「皆さんもお騒がせしてしまい、申し訳ございませんでした!」

 

『いやいや、気にしなくていいのよ』

『若い男が見れたわ!後20年は生きられる!』

『若いっていいわねぇ…私も昔は…』

 

…ヤバい。これ以上この空間にいると壊れそうだ。色んな意味で

 

「と、とりあえず電に何も無かったようだし僕は部屋に戻るね。元帥もあまり電を虐めないであげてください」

 

電話『安…しろ。少しテ……を…ただ…だ』

 

電の持ってる電話から何か言っているのは聞こえるんだが、所々しか聞こえん…

 

「じゃ、電もそろそろ風呂に入る時間だから早めに戻りなよ」

 

『はぁ!?あんな小娘があんな男と一緒にはいるの!?』

『落ち着いて!大体、男が女と入るわけないじゃない!』

『そうよそうよ!それが出来るのは無理やり連れ込む位しないと無理よ!』

 

…聞きたくない事が聞こえた気がするが無視だ無視!

そうでもしないと僕のSAN値がガリガリ削れるんだよな…さながらかき氷の氷のように…

 

「はぁ…もう勘弁してよ…」

 

とりあえず、気分を変えて風呂を入れる。電も入ることを考えたら温度は…39度くらいでいいか。暑すぎたら体調悪くなるしな

にしても、ボタン一つで風呂に自動で風呂が沸いたりするし、追いだきや冷水に増水とかもボタン一つで出来るんだよな…家で蛇口を捻って入れてたのと違って凄すぎる。ここまで準備されてると隠しカメラでも設置してあるんじゃないかと思うぞ

 

…マジでないよな?ちょっと探してみるか

 

・・・数分後・・・

 

電「すいません、ただいま戻りましたのです…ってなんですかこれ!?」

 

テーブル『カメラの山盛り』ちなみに全部隠しカメラやで

 

「…色々仕組まれてたらしくてな。流石にこの数はドン引きだけど」

 

電「そういえば、他の人の部屋を通るときに声が聞こえてたのって…」

 

「…元帥に頼んで部屋変えられないかな」

 

電「元帥が『もう見つかったのか…』って言ってましたけど」

 

「あの親ばか元帥め…ここまで来るとやばいな…」

「とりあえずさっき風呂いれたからもうしばらくしたら入れると思うぞ」

 

電「あ、ありがとうございます」

 

「気にしないで、それより風呂の順番はどうする?」

 

電「え?」

 

「いや、流石に一緒に入るわけにはいかないでしょ。だから結果的に順番を決めて入ろうと思うんだけど…」

「一緒にお湯に入るのも嫌なら僕だけシャワーにするが、電はどうしたい?」

 

電「え、えっと…電は…」

「一緒に入りたいのです…」

 

…は?

 

「…すまん電。俺の耳が逝かれたのかも知れない。もう一度言ってくれないか」

 

電「…また言わせるのですか?司令官は酷い人です」

 

…駆逐艦のハニートラップってなんだよ!?上目遣い+泣き入りそうな声とか威力やばいわ!犯罪的な意味で!これ絶対元帥だろ!あの親バカ…いや、変態の入れ知恵だろ!

 

「電、それは元帥に言われたのか?」

 

電「え、えーっと…」

 

露骨に目をそらしたな…とすると本当に元帥の入れ知恵か…

 

「電…とりあえず君は嫌なことは嫌だと言いなさい。流石にそこまで元帥も鬼畜ではないだろうしな」

 

電「…はい。確かに元帥から言われて提案しました。ですが電が、電自身で決めたことです。電が司令官と入りたいのです」

 

ほぉああああああ!!!???電が俺と入りたいだぁ!?マジで何考えてるんだ!?怖い…ここまでくると怖すぎる!

…いや?待てよ…?まさかとは思うが

 

「電、一つ聞きたいのだが」

 

電「な、なんでしょうか?」

 

「まさか一人ではいれな「そそそそ、そんなことあるわけないのです!仮にも艦娘である電がお風呂のシャンプーが上手くできないからという理由なだけで、不安だから司令官さんと一緒に入りたいわけじゃないのです!?」…うん、そうか。電の気持ちは良く分かったよ」

 

…やはり子供か。大人なら可愛い奴め、となるのだろうが俺は19歳。つい昨日までバリバリの学生だったやつがそんな気持ちになると思うか?否!断じて否である!

だがしかし風呂は大事だ。もし電を風呂に入れることが出来なければ、俺が邪な気持ちで電を見ていると元帥に思われる…もしそうなったら…

 

 

元帥『貴様…邪な気持ちでうちの電を見ていたのか…許せん!憲兵隊!こいつをあそこに放りこんでおけ!あそこに放り込んだらお前らも好きにしてよい!』

 

憲兵隊『イーッ!』人間(女)?×3

 

 

なんてことに…

 

「よし、電の気持ちは良く分かった。今日は一緒に入ろう」

 

電「ほ、本当ですか!?」

 

「しかし今回だけだ。シャンプーくらい一人で出来なきゃ困る。なので今後の課題としてシャンプーハットを使っての練習を電に言い渡す。いいな?」

 

電「はい!司令官さん、ありがとうなのです!」

 

???「お~、提督さんかっこいい~」

???「提督~、案外すみにおけないじゃない」

???「それでこそ男だ」

 

…なんか聞き覚えのある声がする。というか以前聞いた時より増えてる気がする

 

電「あ、妖精さんです」

 

妖精トリオ「「「こんばんは~、お邪魔してます」」」

 

電「いらっしゃいなのです。あ、でもお菓子が今なくて…」

 

妖精A「気にしないで~」

妖精B「提督さんから出世払いでもらうから」

妖精C「提督さん!お菓子お菓子~」

 

「お前ら…ただでさえドタバタしてる時に…」

 

妖精A「ふっふ~ん。そんな提督さんに一つお得な情報を…」

 

「お得な情報?」

 

妖精B「ちょっとお耳を拝借…」

 

「分かった分かった!聞く!聞くから引っ張るのをやめろ!」

 

電「し、司令官さん…ちょっとかわいいのです…」

 

妖精A『今なら後払いで私達が作った特性のタオルをプレゼントしますよ』ゴショゴショ

 

『は?タオル?』

 

妖精B『このタオルを腰に巻けばなんと!とある感覚を鈍くすることが出来るのです!』

『あ、ちなみにとある感覚と言いましたが、提督さんが想像しているもので問題ないですよ』ゴショゴショ

 

『…それ大丈夫なんだろうな?』

 

妖精A『妖精を信じたまえ~』ゴショゴショ

 

『…分かった。君らを信じるぞ』

 

妖精A・B『『おまかせあれ~』』

 

「と、すまんな。遅れ…た…!?」

 

電「い、いいいい、いな、いなづ、電は、だ、だだだ、大、大丈夫なのです!」

 

「大丈夫じゃないだろ電ぁ!」

「おいこらそこの妖精!電に何教えた!?」

 

こんな電見たことないぞ!顔が赤かったり、黄色かったり、青かったり、信号機かよ!?ってこんなツッコミしてる暇じゃない!マジで何しやがったこの妖精!

 

妖精C『ん~?ただ元帥から頼まれた『相手の理想の姿に見えるタオル』を渡しにきただけですよ?』

 

「あのクソ元帥がぁ!!!」

 

妖精A・B「「元帥の悪口は駄目~」」

 

「うるせぇ!アイツ自身の艦娘を大事に思ってるんじゃないのか!」

 

???『電は私の娘のような存在だぞ。大事に思っているに決まっているだろうが』

 

「どの口が言うん…」

 

…まて、何故ここで元帥の声が聞こえるんだ?確かここは元帥のいる大本営とは距離が離れているはずだが…

 

 

チラッ

 

妖精A E.ビデオモードのスマホ IN元帥

 

 

それを見た瞬間、全身からサァァァァっと血の気が引いたのを感じた。ビデオに映る元帥はとてもいい笑顔でこちらを向いている

 

元帥『やぁ♪』

 

「げげげげげげげげ、元帥様ぁ!?」

 

元帥『そんな面白い声を出さないでくれたまえ。思わず笑ってしまうだろう』

 

「いやいやいやいや!そりゃこんな声も出ますよ!なんで電話に!?」

 

元帥『なに、ちょっと電に課題を出したのでな。それを報告してもらおうと前もって準備していたのだが…待ちきれなくなってしまってな。電話かけちゃった♪』

 

「うぜぇぇぇぇぇぇ!!!語尾に♪を付けるな!腹立つんだよ!来ちゃった♪みたいなノリで言ってんじゃねぇよ!」

 

元帥『だが私が教えたハニートラップ…効いたんじゃないか?』

 

「効いたわ!クリティカルだよ!もれなく僕の心が大破しましたよ!なんなんだアンタ!」

 

ていうかあれマジであんたが教えたのかよ!この人一体何なんだ!?

 

元帥『言っただろう。電を大事に思っているんだ。だからこそ異性であるお前に託した時に女としての幸せを掴めるか心配になってな』

 

「ご心配なく。電にそういう気持ちを抱くことはありえないですから」

 

元帥『ほう?ウチの娘には魅力がないと…そう言いたいのだな?』

 

「そうは言ってないだろ!むしろ逆だ!あんないい子を外に出すとか正気かアンタ!」

 

元帥『いい子だからこそ外に出したんだ。可愛い子には旅をさせよと言うだろう?それと同じことをしたまでだよ』

 

…反論出来ないのが悔しい…それに元帥のいうことも一理あるしな

 

「…はぁ、分かりましたよ。でもなんで一緒に風呂に入れなんていうキッツイ命令を出したんですか?電も自分で決めたとかまで言い出す始末ですし…」

 

元帥『は?電がそこまで言ったのか?』

 

「は?あそこまで言えと指示したのではないのですか?」

 

元帥『そこまで言ってないぞ。寧ろ嫌ならしなくていい。と言ったからな』

 

「…嘘だろ」

 

元帥『まぁ…なんだ。愛されてるな』

 

「…うるさいですよ」

 

元帥『ははは!いいではないか!普通そういうのは逆なハズだが、まぁそれも些細な事だ!』

 

「茶化さないでもらえます!?」

 

元帥『ふふふ…すまんすまん。だがたった一日でそこまで言わせるとは…艦娘たらしとでも言えば良いかな?』

 

「勘弁してくださいよ…」

 

元帥『ま、そこまで進んでいるなら私がこれ以上何かを言うのは野暮ってものだろう。あとは二人の好きにしたらいい』

 

「あ、ちょっ」

 

元帥『ではまたな!』ブツン

 

妖精A「通信しゅうりょー」

 

「あの元帥…いうだけ言って帰りやがった…」

 

電「い、電は、初めてが司令官さんとでも大丈夫なのです!」

 

と、暴走しっぱなしの電を忘れていた

 

「おーい、戻ってこーい」デコピン

 

電「ふにゃあ!?」

 

「よし、元に戻ったみたいだな」

 

電「あれ?司令官さん?電は何を…?」

 

「一緒に風呂入るんだろ?とりあえず、準備してきなさい」

 

電「え、あ、あの…やっぱり恥ずかしいので一人で…」

 

「シャンプー一人で出来る?」

 

電「…お願いするのです」

 

「よしきた。任せられた以上頑張るからな」

 

さて、電は準備してるし、こっちも準備するかね…

 

 

 

妖精A『…ねぇねぇ、元帥に任されたもう一つのこと…出来た?』

 

妖精B『ばっちり仕掛けてきたよ~、妖精証の特別性だから、見つかる心配なし!』

 

妖精C『良くやったのです。これで高級お菓子は我々の手に…』

 

妖精トリオ『『『ふっふっふっふっふ…』』』

 

 

 

・・・脱衣所・・・

 

「電、もういいか?」

 

電「も、もういいのです!」

 

「よし、入るぞ~」

 

おぉ…綺麗な白いバスタオル身を包んでいるのか。控えめな胸が電の綺麗な体を強調させている…素晴らしいの一言に尽きる

ただ…電の体が心なしか霞んだりするのは何故なんだ?

まさかこれが妖精が言っていた『相手の理想の姿に見える』タオルの効果か?ちょっとやりづらいんだが…

 

電「あ、あの…司令官さん…そこまで見られると恥ずかしいのです…」

 

「す、すまん」

「とりあえず、先に体を洗ってしまおうか。バスタオルを後ろだけ外すから前の方をしっかりと持っててよ。ずれても知らないからね」

 

電「は、はいなのです」

 

…綺麗な背中だ…それでいて小さい

この子達に、日本を、海を取り返せと命令するのが僕の役割なんだよな…

本当に出来るのだろうか…?

 

「ボディソープ塗るぞ~」

 

電「はい。よろしくお願いするのです」

 

傷付けないよう丁寧に…だがある程度は力を入れないと綺麗にならないし、軽く力を入れて様子を見ながら調整で良いだろう

 

「力加減はどうだ?」

 

電「とても気持ちいいのです。丁度いい位ですよ」

 

「そうか、それは良かった。と、これでいいか。流すぞ~」

 

電「はい。分かったのです」

 

「気にしないで。今は電の為に頑張るのが仕事みたいなものだしな」

 

電「…司令官さん、少し聞きたいのですがいいのでしょうか?」

 

「ん?どうした?」

 

電「司令官さんは…どういった女性が好きなのですか?」

 

「ん~、そういうのはないぞ」

 

電「な、ないのです?」

 

「あぁ、全くないというわけではないのだが、正直それが好きかどうかと聞かれれば微妙な所だしな」

 

電「な、なるほど…」

「じ、じゃあ電はどう見えるのです?」

 

「電を?」

 

電「は、はい。私達艦娘はとても醜い人…いいえ、兵器です。そんな私達が司令官さんはまるで抵抗がないように見えます。普通、男性は私たちのような醜女は気持ち悪がって近づきません。しかも兵器です。ですが司令官さんはむしろ近づいてくれます。そして助けてもくれます。何故なのですか?何故そんなに優しくしてくださるのですか?」

 

くっそ重い話題きたなぁ…マジでたまたま、偶然、起こるはずのないことがおきて、今ここにいる。ただそれだけなんだよな…

 

「ん~、特に理由はないぞ」

 

電「え…」

 

「あぁ、待て待て。別に何か隠したいとかじゃないから」

「ただ、そうだな~。それっぽい理由をあげるなら…謝罪?」

 

電「し、謝罪?」

 

「そ、謝罪。ま、ここまで来るのに色々あってね。そこまで重いものでもないんだけど…ただ自己満足したいだけなんだ」

「たまたま謝罪をするべき相手が君達艦娘であるだけであって、それ以上の理由はない。君らが兵器だろうが、化け物であろうが、僕は自分がしたいと思ったことをしてるだけ。そんな酷い人間だよ」

 

電「そんな…そんな理由で?」

 

「あぁ、くだらん理由だよ。所謂エゴイストってやつだ」

 

電「…それでも分からないのです」

 

「何が分からないの?」

 

電「あなたがそこまでして私達を助けようとする気持ちが分からないのです。理由も無茶苦茶すぎるのです。本当に…訳が分からないのです…」

 

め、めんどくさい…ホントに理由はないんだって!マジで今の今まで自分のやりたいことしかやってこなかったから変な理由はないんだって!

 

「逆に聞くが理由がいるのか?」

 

電「当たり前なのです!じゃなきゃ納得できません!」

 

「お、おう…」

「でも…ホントにないぞ?電が何を考えているかは分からないが、少なくとも、君達艦娘を使って、深海棲艦を殲滅した後に新たに世界を支配したいとかでもないしな」

 

電「そうやってはぐらかすのですね…」

 

こ、このクソガキ…良いだろう。お前がそう来るのであれば俺にも考えがあるぞ

 

「あぁもう!めんどくさい!じゃあなんて言えばいいんだよ!お前を無茶苦茶にしたいとでも言えばいいのか!?お前を徹底的にいじめたいとでも言えば良いのか!?お前がそうしたいなら俺もそうしてやるよ!お前らの言うことを聞くことが俺のしたいことだからな!だけどな!無い事を証明しろ証明しろなんて言われても無いものはない!それに対する文句を聞くのも聞き飽きた!何かに対して理由を欲したいなら適当に自分が納得出来る理由でも詰め込んどけ!お前の勝手にしろよ!分かったか!?」

 

電「ひ、ひぃ…」

 

…やりすぎた。完全に言い過ぎたよなぁ!ぶっちゃけ後半ただイライラをぶつけただけだし!でもどうすればいいんだよ!どうすればよかったんだよ!こんな重い話聞くことなんて人生で起こった事ないから分かんねぇよ!

 

「あ、その…すまん…言い過ぎた…」

 

電「ひっく…ひっく…」

 

「あぁもう泣くなよ。な?ほら髪洗ってやるから」

 

電「う、うぅ…」コクコク

 

はぁ…これだけ泣いているのにすぐさま俺の言うことを聞いてくれてるし…マジで心が痛む…

 

ん…?さっきまで霞んでた電の体がはっきりと見えてきたが…俺の中で理想の電の姿が思い描けたのか?

体に傷一つなく、それでいて体が欠損したりしているわけでもない。本当に生まれたままの綺麗な体だ…

 

…これが理由でいいよな?

 

「電…さっき俺に、何故そこまでするかと聞いたな」

 

電「…」コクコク

 

「簡単だ。お前ら艦娘が無事に生きて、この戦争を終わらすんだ。そして平和な世界でお前ら艦娘が生きていける世界…それが俺のお前ら艦娘を助ける理由だ。こんな理由じゃダメか?」

 

電「…いえ。それが聞けただけでも十分なのです。その言葉だけでも私は司令官が信頼できる人だと分かりました」

「司令官さん、先程までの無礼な態度、大変申し訳ございませんでした!駆逐艦電、今日この時をもって貴女を提督とし、暁の水平線に勝利を刻むその時まで、ずっとあなたの傍で今後の活躍を見させていただきます!どうかご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いするのです!」

 

「…あぁ、今後ともよろしくな」

 

こうしてこの日は終わった…少し風呂から出るときにハプニングがあったが…

まぁ、子供の体だしな。特にこれといって反応はしなかったよ。首がもげそうなくらいのパワーでぶん殴られた事以外は

 

 

 

妖精A「す、すごいものが撮れてしまったのです…」

 

妖精B「これ、元帥になって報告する?」

 

妖精C「あ」

 

妖精A「どうしたのです?何か問題でもありました?」

 

妖精C「…これ、ライブ中継になってる」

 

妖精B「…場所は?」

 

妖精C「元帥の部屋と…どこかの鎮守府…」

 

妖精A「た、大変です…」

 

ピピピピッ

ピピピピッ

 

妖精A「あ、元帥からの通信です」

 

妖精C「…まさかお菓子の件ですか?」

 

妖精B「どうか変な連絡ではございませんように…」

 

妖精A「とりあえず通信開始します」

 

元帥『やぁやぁ妖精君達、彼はいるかい?』

 

妖精A「いえ…もうお風呂場から出た後です…」

 

元帥『そうか、なら後で彼に伝えておいてくれ。近々着任する鎮守府が決まったと』

 

妖精A『分かりました。場所はどこでしょう?』

 

元帥『トラック泊地だ』

 

妖精A「了解しました!伝えておきます!」

 

元帥『あぁ、頼んだよ。では通信を終了する』

 

妖精A「は!」ブツン

 

妖精B「お菓子が無しとかの話じゃなくて良かったね~」

 

妖精C「でも、確かあそこって結構大変だったと聞くのですが…」

 

妖精A「そこは提督さんの力の見せどころです!」

 

妖精C「強く…生きてください…」

 

*ーーーーーーーーー*

 

元帥「ふぅ…」

 

大淀「元帥…トラック泊地って確か…」

 

元帥「あぁ…ブラック鎮守府と呼ばれる場所だ。そこの艦娘達は前提督のせいで人間不信になってしまっている…しかし、つい先ほどそこから連絡が来た。おそらくこれは偶然ではないだろう」

 

大淀「…彼をあそこに行かせた理由としましては?」

 

元帥「いくつか理由はある。一つはあそこは前提督の錯乱で、主要の艦娘がいなくなってしまい建造されてすぐの艦娘等しかいない。数人は少しは活躍しただろうが、それでも前提督の行動でまともに休息なども取れず戦闘や遠征ばかり行った結果、艦娘としての能力をほぼ失ったといってもいい位の艦娘達の集まった場所だ。結果、人数も二桁に満たないし、練度も低い艦娘が集っている…そんな場所だから、仕事も少ないし、経験を積ませるには良いと判断した。それに彼の描いた理想が叶えるための足場にもなる。そこで彼の今後を見守ろう。ということだ」

 

大淀「少し厳しすぎるのでは?彼は昨日までただの一般人でした。そんな彼にそこまでの期待を持つのは少し疑問が…」

 

元帥「期待ならあるさ。君もうすうす感づいているだろう」

 

大淀「…電ちゃんの事ですね」

 

元帥「あぁ…電にあそこまで言わせたんだ…少し彼を信じてみようと思ってね」

 

大淀「提督のそういった所は今まで外れた試しがないので、信頼はしますけど…少し心配ですね」

 

元帥「なぁに、いざとなれば我々が手助けしてやればいいさ。彼を拾った責任もあるからね」

 

大淀「…分かりました。そこまでおっしゃるのでしたらもう何も言いません」

 

元帥「では、早速準備をしようか」

「彼の提督人生がどういったものになるか…楽しみで仕方ないよ」

 

 

 

 

 

 

元帥「ところで風呂のあれはライブ中継だったろう?あれ、どうしてああなったんだと思う?」

 

大淀「どうせ元帥の無茶ぶりでしょう」

 

元帥「まぁそうなんだけど、私は録画しろと頼んだんだよな…」

 

大淀「元帥…」

 

元帥「まぁまぁ、いいではないか!…それよりタオルが外れた時の彼の反応どう思った?」

 

大淀「…男性って私達女性と違い、意外と理性があるのでしょうか?」

 

元帥「もしくは単純に彼が女性に興味がないのではないかと思うぞ?」

 

大淀「どうしましょう…それは興奮します…!」ダラダラ

 

元帥「…君の趣味には口を出す気はないが流石に自制したまえ」

 

元帥(まぁ私も、流石に○○趣味だとは言えないがな。電に見られたのは痛手だが…まぁ問題あるまい)

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