この学生、元放置提督 世界が変わっても、やることが変わっても、いつも通りにする。ただそれだけ   作:七福えると

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疲れたぁ~!つ~か~れ~たぁ~!
睡眠時間は約3時間!仕事はてんこ盛り!誰か助けて!
という愚痴は置いといて、はい、続きですね。ちなみに割とマジでやる気が出なさ過ぎて、仕事に向かっても体に力が入らず吐き気がし、それでも無理矢理体を動かすと髪の毛がスルスルと抜け落ちる日々…どなたか良い薬知りません?現実逃避するのが日常化としていますが、もうこれをしないとやっていけないのです。ま、いつかは現実を嫌でも見ると思うので製作スピードが落ちるのは確定していますが…

もし死んで生まれるなら艦これの世界でのびのびと生きたい…提督じゃなくても良いから適度に艦娘と関わって生きていけるならそれでいい…


壊れた鎮守府

「おい!皆無事か!?」

 

天龍「提督!お前遅いんだよ!何で皆を助けてやらなかった!?何でこんなに遅れてやってきた!?何で!なんでなんだよ!?提督!?」

 

龍田「天龍ちゃん!落ち着いて!落ち着いて!」

 

「すまん、遅れたのは悪かった。だがまずは全員の安否をこの目で確認したい。皆のいる所に案内してくれ」

 

龍田「…分かったわ。こっちよ」

 

そう龍田に案内され、テントに案内される。部屋もあるらしいのだが、半壊した影響でいつ崩れるか分からないので、緊急用のテントを設置しているらしい

 

龍田「ここよ」

 

「…あぁ」

 

呼吸を整え、テントに入る。すると、初めて鎮守府にやってきた光景が浮かんできた。それは幻覚だったのか、それとも本当にそうなっているのかは分からなかったが、漂う血の匂いが僕を現実へと引き戻した

 

夕立「て、提督…さん?」

 

島風「提督…おっそーい…」

 

潮「提督!何でこんなに帰るのが遅いんですか!?」

 

「それについては謝る。だが、後にしてくれないか?この目で皆を確認したい」

 

愛宕「て、提督…こっちに来てもらえない?」

 

「あぁ、今行く」

 

愛宕「提督…ごめんなさい…鎮守府を…皆を守れなくって…」

 

「いや、艦娘に襲われるなんて誰にも予想なんて出来ないさ。それより何故こんなことに?」

 

愛宕「わ、私にも分からないの…ただ艦娘達がやってきて…燃料を補給させてほしいと言われたの。だけどやってきた艦娘は皆、傷ついてたから入渠させてあげたんだけど…そのあとしばらくしたら爆発音がして…そのことに気づいた時には…もう…」ポロポロ

 

「…ありがとう、良くやってくれた。今はもう休め」

 

愛宕「ごめんなさい…ごめんなさい…」

 

雷「…司令官、酷い顔してるわよ。何でも恨みで壊しちゃいそうな顔してるわ」

 

「…すまん」

 

雷「…ねぇ司令官。電と大淀さんは助かる?」

 

「…入渠施設は?」

 

雷「駄目よ。そこは徹底的に壊されてて、修復は不可能らしいわ。妖精さんに聞いても半月はかかるって…」

 

「じゃあ高速修復材は!?」

 

雷「それも襲撃してきた艦娘が奪っていったわ。多分、ここにはもうないはずよ」

 

「…クソが!」

 

怒りが頂点に達し、拳を膝に落とす。衝撃が膝を走ったが怒りのせいか痛みを感じることはなかった

 

龍田「提督…」

 

「大淀と電は!?」

 

龍田「それなら別のテントよ。だけど入らない方がいいわ。今あそこは妖精達の集中治療室になってるからね」

 

「重症と聞いたが命に別状はないのか?後遺症も残らないのか?」

 

龍田「艦娘は轟沈と解体以外では死ぬことはないわ。後遺症とかも入渠してリハビリは必要になると思うけど大丈夫なはずよ」

 

「そ、そうか…」ポロポロ

 

天龍「泣くな!俺らは兵器だぞ!?ただ道具が壊れただけなのになんで泣くんだ!?」

 

「…う、ぐ、な、泣きもするさ。俺らの家が…仲間が…ボロボロになってるんだぞ?しかも原因は本来同じ目的を持った艦娘だ。正直どうしたらいいのか分からないんだよ…」

 

天龍「お前は俺らの提督だろうが!こんな所でメソメソ泣いてんじゃねぇ!上に立つ人間ならなぁ!?下にいる誰よりも前向いて皆の希望になるような顔してるんだよ!そうしないと下に立つ奴が不安になるだろうが!」

 

天龍の言う通りだ。だけど、止まらないんだよ。怒りが悲しみが色んな感情をごっちゃにしたものが全部さ。止まらないんだよ…

 

天龍「チッ!いい加減に「待って!」龍田!?」

 

龍田「しっかりしなさい!貴方が泣いてばっかりでどうするの!もう貴方は子供じゃない。皆を引っ張っていく提督なのよ!?メソメソ泣かずに前を向きなさい!」

 

「だって…「だってじゃない!」」

 

龍田「私だって泣きたいわよ!怒りたいわよ!でもね!貴方がそんなんじゃ泣きたくても泣けないわよ!あの時私に言ってくれた言葉は嘘だったの!?」

 

違う。嘘じゃない。本心だ。本当に助けたいと思ったんだ。だけ【ゴンッ!】

 

「クソ!クソッ!」ガンッガンッ

 

考えるな。弱気になるな。言い訳をするな。前を向け。無理にでも前を向け。笑って安心させろ。余計な事は考えるな。落ち着くんだ。やるべきことを考えろ。問題から目を逸らすな。声を掛けてくれる奴らに耳を傾けろ。そいつらはなんて言ってる?良く聞くんだ、そいつらだって同じなんだ。俺だけが安心しようと逃げ道を作ってどうする?

 

潮「提督!やめて!」ガシッ

 

雷「司令官!落ち着いて!」ガシッ

 

「…クソが!」

 

思い切り地面を力の限り踏む。それをした瞬間、一気に頭に昇った血が落ちていくのが分かった

 

「…ごめん。取り乱した」

 

龍田「…もういいわ。それより今何をするかを指示して頂戴。それが貴方の仕事よ。提督」

 

そうだ。俺は提督なんだ。皆を指揮する提督なんだ。指揮する部下に指示をしろと言われたんだ。これはまだ僕の事を提督だとみてくれている証拠なんだ。ならそれを裏切るのは許されない

 

「崩壊した場所から使えるものがないか動けるものは自身の安全を考慮しながら探してほしい!派手に動くのが厳しいものはここで活動できるようにテントで拠点を立ててくれ!それと資材の確認だ!こちらは僕がするから何かあれば呼んでほしい!以上だ!分かったか!?」

 

全員「はい!」

 

「では各自行動にうつれ!もし危険だと感じたらすぐさま周りの人間を呼ぶかしろ!」

 

そこからの行動は早かった。各自がやるべきことをこなし、いくつかの事件を除き、順調に事は運んでいった

 

龍田「天龍ちゃん、どう?そっちは何か見つかった?」

 

天龍「駄目だ。どこもボロボロの廃材で何もない…」

 

「天龍!龍田!どうだ!?」

 

龍田「駄目よ!何も無いわ!」

 

「そうか…!危ない!」

 

天龍・龍田「え?」

 

瓦礫「」グラッ

 

咄嗟に二人を突き飛ばす。盛大に二人は飛んだが、持ち前の身体能力で何とか受け身を取る。瓦礫が二人のいた地点に落ちるのが始まるのと同時に、自分もその場からすぐさま離れるが、その時に弾けた破片が体を襲った

 

「いって!」

 

龍田「提督!?」

 

天龍「無茶しやがって!おい!大丈夫か!?」

 

「つぅ…以前夕立から受けたのと比べたらなんてことはない。落ちてきた瓦礫もあまり高さはなかったからな」

 

天龍「心配させんなよ!でもそれを知ってるってことは本当にお前は提督なんだな」

 

「なんだ、信じてなかったのか?」

 

天龍「当たり前だろ?お前が到着するちょっと前に龍田から教えて貰ったんだ。もう少し早くお前が提督だってことを教えて貰えれば良かったのによ」

 

「まぁ、普通は背が縮んだって信じないよな。でも良く信じたな?」

 

天龍「そりゃ提督だからな。子供に戻ったりするくらいするだろう」

 

天龍は僕の事を何だと思ってるんだ。龍田もうなずくんじゃない

 

「とりあえず、さっきみたいにどこか崩れるかもしれないから油断するなよ。引き続き頑張ってくれ」

 

天龍・龍田「あぁ」「分かったわ」

 

・・・テント内・・・

 

潮「雷ちゃん。タオルお願い」

 

雷「はい。どうぞ」

 

潮「ありがとう」

 

愛宕「ごめんなさい…いつも肝心な時に助けられなくて…」

 

雷「大丈夫よ愛宕さん!私がいるじゃない!」

 

潮「…愛宕さん。なんで貴方はそこまで軽傷だったのですか?」

 

愛宕「…それは」

 

雷「潮…今回の事件、愛宕さんの事疑ってるの?」

 

潮「…うん」

 

雷「どうして?せめて理由を聞かないと納得出来ないわ」

 

潮「ここで皆を救助した時、愛宕さんは爆発地点から近かった大淀さんと電ちゃんより少し離れていた位置とはいえ、それでも遠くない距離だったんだよ?なのに軽傷だなんておかしいと思わない?」

 

雷「それは…」

 

愛宕「…その事は私から話すわ。潮ちゃん、提督を呼んでもらえる?これはあの人にも話しておきたいから」

 

潮「…分かりました。少し待っててください」

 

 

・・・少しして・・・

 

 

「どうした?愛宕、話って」

 

愛宕「今回あった襲撃の事よ。それについて話したいの」

 

「…!続けてくれ」

 

愛宕「まずその話をするまえに、ここに来た艦娘の説明をするわね。川内、夕立、時雨、響、暁の計五人だったわ」

 

雷「え?」

 

「え?って知らなかったのか?」

 

愛宕「知らないのも無理ないわ。その時何もなかったのは私だけだったから対応してたのは私と大淀さんだけだったのよ」

 

「そうだったのか…」

 

愛宕「その後は電ちゃんと大淀さんに任せたから分からないんだけど…その後しばらくして何かの通信をキャッチしたの」

 

「通信?」

 

愛宕「というよりかは時雨の話してる内容が漏れて聞こえた感じだったわ。だけどその内容が…」

 

雷「ま、待って?私は通信なんて受けてないわ。なんで愛宕さんにだけ受け取れたの?」

 

愛宕「それは…分からないの…」

 

潮「…本当に分からないんですか?」

 

愛宕「えぇ…おそらく私だけ受信出来たとは思うわ」

 

「ちなみになんと言っていたんだ?」

 

愛宕「…アイツだけは許さない。とだけ」

 

「…なるほどな」

 

愛宕「それを聞いて嫌な予感がした私はすぐさま知らせに行こうと電ちゃんと大淀さんがいる場所に向かったんだけど、その直後に爆発が…」

 

潮「だから爆発地点に近かった愛宕さんは防御が間に合って軽傷で済んでるって事?」

 

愛宕「えぇ」

 

「話は分かった。だが疑問がある」

 

愛宕「…何かしら?」

 

「話の内容から推察するに、おそらく時雨はここで沈んだ艦娘なんじゃないか?しかし生きていて、ここを襲撃してきた…だが目的はなんだ?なぜ今になってここを襲撃してきた?」

 

愛宕「…分からないわ。私もその通信を聞いた時は信じられなかったもの」

 

「…だろうな」

 

夕立「ねぇ…愛宕さん…」

 

雷「夕立!?寝てなきゃ駄目じゃない!」

 

夕立「そんな話聞いてて眠れないよ…ねぇ、ホントに時雨だったの?同じ艦娘だけど違う艦娘だったりしない?」

 

愛宕「…もしそうなら、アイツなんて言わない筈だわ。おそらく誰かに対して強い恨みを持っていると考えるのが自然でしょう?しかもその通信を聞いた後に爆発が起こった…これは明確に私達の鎮守府を狙ってきたと考えてもいいと思うわ」

 

夕立「そう考えるとここを知っている艦娘しかいないってこと?」

 

愛宕「えぇ。少なくとも私はそう推測するわ」

 

雷「でも信じられないわ。沈んだ艦娘が蘇るなんて…」

 

「…とりあえず推測でしか今は話す事しか出来ない。何にしても情報が足りなさすぎる」

 

夕立「ねぇ、提督さん…」

 

「どうした?」

 

夕立「その…やっぱり戦わないといけないの?」

 

「…あぁ、そうなるだろうな」

 

潮「そ、そんな…また戦うの…?」

 

夕立「…分かったっぽい「夕立ちゃん!?」」

 

潮「こ、怖くないの!?あんなに目にまたあいたいの!?」

 

夕立「…確かに戦うのは怖いよ。でも逃げてばかりは嫌なの。それに私達は艦娘…兵器だよ?それなのに戦いを怖がってどうするの」

 

潮「でも!また皆沈んじゃうかも知れないんだよ!?それでもいいの!?」

 

夕立「じゃあ何!?何もせずにただ怯えていろっていうの!?私はそんなの嫌!」

 

「夕立の言う通りだ。こんなことされて許されるわけがないだろう。少なくとも俺は許す気は一切ない」

 

潮「なんで…なんでお前がそんなに偉そうなのよ!戦場にでるのは私達なのに、なんでお前は偉そうなことが言えるのよ!」

 

「それは俺が提督だからだ。俺が提督である以上艦娘である皆は従わなければならない…違うか?」

 

潮「さ、最低!見損なったわ!信じていいと思ってたのに!」

 

「…甘えるな。お前は艦娘という立場に生まれた以上、必ずどこかで戦わなくてはいけないんだ。お前が言ってるのはただの我儘だ。戦いたくないからお前の指示には従わないって、ふざけるのもいい加減にしろ」

 

潮「も、もしお前の指示で私達が沈んだらどうするの!?お前のせいで私達が二度と戦えなくなったらどうするの!?」

 

「もしもの話をして何になる。それに戦えなくなったらどうするだ?お前は戦おうとしてるんじゃなくて戦いから逃げたいだけだろ?さも自分は戦えますみたいなこと言ってんじゃねぇよ」

 

潮「う、それは…」

 

「…なら一つ、お前の希望を実現させれるのが一つある。お前解体されるか?」

 

雷「え!?」

 

夕立「提督さん!?」

 

潮「な、なんのつもりよ!?」

 

「お前は戦いが怖くて辛いんだろう?じゃあ簡単だ。お前を解体すれば目の前で艦娘が沈むのを見届けることもないし、戦いに出なくても良くなるぞ?お前の希望を叶える最高の提案だと思うのだがどうだ?」

 

潮「そんなことされたら私は死ぬじゃない!なんでお前にそんなことを「はぁ…」」

 

「お前、もういいや」

 

潮「…え?」

 

「夕立と雷、龍田たちを呼んできてくれ。これからの予定を説明する」

 

雷「で、でも…」

 

「これは命令だ。さっさとしろ」

 

夕立「わ…分かりました、っぽい。雷…一緒に行こ?」

 

雷「う、うん…」

 

潮「ち、ちょっと!?まだ話は終わってないです!」

 

「あ~、ごめんな?流石に役立たずに用はないよ。お前の好きにしてくれていいから」

 

潮「そ、そんな…私、そんなつもりじゃ…」

 

「さて…愛宕、任せた」

 

愛宕「提督…最低ね」

 

「それで結構。安静にしておけよ。島風も」バサッ

 

島風「…酷いよ。提督」

 

 

 

 

「妖精達!全員集合!」

 

妖精達「何々~?」「どうしたの~?」「あ、提督さんだ!」

 

「ん?良く分かったな。姿が変わってるのに」

 

妖精達「あ、えーと…」「提督さんに修復剤をかけたら小さくなった姿を見たからですね!」「あ、馬鹿!」

 

「…なるほど。この姿になったのはお前らのせいか…」

 

妖精「ご、ごめんなさい!まさかこんなことになるなんて思わなくって…」

 

「起きたのは仕方ない。むしろ感謝してるくらいだから別にいいさ。それより、君らは怪我してないのか?」

 

妖精「妖精を舐めないでもらいたいのです!例え撃墜されたとしても私達は無事な程丈夫なのですよ!」

 

「ふっ、そうか。所で質問があるんだが、解体は出来るか?」

 

妖精「…司令官さん。誰かを解体するのです?」

 

その瞬間、妖精の怒りが伝わってきた。中には機関銃を構えている妖精もいる

 

「最終手段としてな…使うにしてもここにいる皆じゃないよ」

 

妖精「…一応解体は出来るのです。ですが、一体なぜそんなことを?」

 

「今回襲撃してきた奴の対応次第だが、最悪の場合これを使って無力化しようと思ってな」

 

妖精「そう…ですか」

 

「…すまん」

 

妖精「いえ…お気持ちは分かりますから」

 

天龍「おーい提督!待たせたな!話はある程度二人から聞いたが、今後の事を決めたって聞いたぞ?」

 

「良し、今からテントで説明するからついてこい」

 

天龍「あぁ。分かった」

 

 

・・・テント・・・

 

 

「…お前らに聞きたい。襲ってきた奴に対して何か知ってることはないか?」

 

夕立「時雨がもし本当に私達の所にいた時雨なら、いくつかあるっぽい」

 

雷「…暁と響なら姉妹艦だけど、それが私達の所にいた艦娘なのか…」

 

天龍「俺は駆逐艦の面倒なら見てたが…正直力にはなれそうにないな…」

 

龍田「私も天龍ちゃんと同じね」

 

「そうか。では夕立、時雨について教えてくれ」

 

夕立「時雨はとにかく対空射撃が得意だったっぽい。だから射撃はかなり得意なはずっぽい」

 

「ふむ…他には何かあるか?」

 

夕立「え、えーっと…雨が好きだと思うっぽい。雨の日は良く外の景色を眺めてたりしてたし…」

 

天龍「お、おいおい。流石に今はそれを聞いてねぇよ…」

 

「ふっ、いや構わない。それじゃ雷はどうだ?」

 

雷「…ねぇ、司令官。教える前に一つ聞きたいんだけど」

 

「…なんだ?」

 

雷「貴方は…必要ない艦娘はすぐに切り捨てたりする?」

 

龍田「…」ピクッ

 

「…いや、それはない。少なくともチャンスはやるさ。例えそれがどんな奴でもな。しかしそれが駄目なら、お察しの通りだ」

 

天龍「おい。お前何かしたのか」

 

…怒ってるな。当然と言えば当然だが。龍田も尋常じゃない殺気を向けてきてるし

 

「したな。ただチャンスはやった。俺から言えるのはそれだけだ」

 

天龍「てめぇ…」

 

龍田「…貴方が私達の提督である以上、貴女の指示には従うわ。でも、がっかりさせないでね?下手したらその手…落ちても知りませんよ?」

 

「善処する」

 

雷「…響と暁だけど、二人は駆逐艦ということもあって航行性能に優れてるわ。だから攻撃方法としては、射撃をしながら魚雷発射による攻撃が行われると予想出来るわね。あと、夜戦になったら装備に寄るでしょうけど皆のサポートとして探照灯や電探などでこちらを探ってくるのが予想されるわ」

 

「そうか…色々とありがとう。雷」

 

雷「…ねぇ、司令官はここを襲った艦娘と戦う気なのよね?」

 

「あぁ」

 

雷「単刀直入に聞くわ。どうするの?」

 

「…今の所は未定だ。だが、ただではすまさん。これは決定事項だ」

 

雷「…だったら私を艦隊に入れてほしいの」

 

「何故だ?」

 

雷「…同じ艦娘として許せないだけよ。それじゃダメかしら?」

 

「…分かった。雷は参加だな」

 

天龍「提督!?正気か!?駆逐艦を巻き込むつもりかよ!?」

 

「本人たっての希望だ。ならばそれを汲もうと判断しただけだ」

 

天龍「チッ!なら俺も入れろ!雷だけじゃ不安だからな!」

 

龍田「でしたら私も入れてください。天龍ちゃんだけじゃ暴走しっぱなしだもの」

 

夕立「夕立もいくっぽい!ホントにあれが時雨なら、何としても謝らせるっぽい!」

 

島風「わ、私も行く!」

 

「…島風。寝てろ」

 

島風「寝てなんかいられないよ。私達の仲間を傷つけた相手が許せないから参加したい。それじゃ駄目なの?」

 

「…分かった。じゃあ愛宕を呼んでくれ。正直アイツが参加する。しないでは大分違うからな」

 

愛宕「もういるわよ。それより提督?覚悟してくださいね」

 

そういわれた瞬間、そちらを向くのと同時に強烈なビンタが飛んできた。以前電から貰ったビンタとは桁違いの痛みだった。それで運が良かったと言えることは首の骨が折れなかった位だろうか?

 

「…っ」

 

愛宕「これで潮ちゃんの…私の怒った事はチャラにします。ですが次あんなことしたらこれだけじゃすませませんよ」

 

「…潮の分はまた別で貰うさ。で、参加してくれるってことでいいのか?」

 

愛宕「えぇ。それで間違いないわ」

 

「そうか。では作戦を説明する…の前に、飯にするぞ」

 

全員「…は?」

 

「色々作業やったりして疲れたろ?だから飯食って全員で英気を養え。腹も減ってちゃまともに作戦が立てられないからな」

 

龍田「…この人は能天気と言うか、何というか」

 

天龍「お、おいおい。そんなことをせずにさっさと探したらいいだろ?襲撃より時間が経っちまったが、ある程度の移動ルートの予想はつきやすい。それにアイツらは砲撃したから弾薬も少しは減ってるはずだ。今責めないでいつ攻めるんだよ?」

 

「落ち着け、アホ「アホってなんだ!?」それ以前に俺らの状態が悲惨だろうが。この状態で行ってみろ。疲労困憊で仲間とはぐれたところを的にされてお陀仏だよ」

 

天龍「じ、じゃあなんか考えでもあるのかよ?」

 

「ある…というよりかは賭けだな。これが出来なかったら地道に探すさ」

 

雷「…どうするの?」

 

「愛宕、駄々洩れでいいから通信を開け。周囲に通信を飛ばす」

 

愛宕「…なるほどね。内容は?」

 

「それはな…」ゴショゴショ…

 

愛宕「え、えぇ!?ホントにそれを流すの!?」

 

「あぁ、頼んだぞ」

 

夕立「提督さん…凄い顔っぽい」

 

島風「見た目が子供なだけに不気味だよ…」

 

「あ、皆も通信を開いといてくれ。一応聞き逃しがないようにな」

 

愛宕「じゃ、じゃあ流すわね…」

 

 

 

愛宕『は、は~い。鎮守府を襲撃した犯人さん?まさか壊すだけ壊してそのままバイバイって訳なの?それって~私達が怖いからなのかしら?貴方たちがやってるのは私達は弱いからこうやって嫌がらせする事しか出来ない弱虫ですって公言してるようなものよ?あ、分かったわ!きっと貴方達ってこういうことでしか自分を強く見せる事しか出来ない、所謂ザコって事よね?だからこうやって襲撃して困らせてやろうって魂胆なんでしょ?貴方達にプライドっていうものがあるなら何か答えてみてはどうかしら?あ、でもでも~?貴方達に守るべきプライドなんてなかったわね!だって、こんなことしてすぐ逃げる奴らだもの。そんな奴らにプライドなんかあるわけ『お前!黙って聞いてればいい気にならないでよ!』』

 

???『プライドがない!?私がザコだって!?この私が!?ふざけるな!大体ね!』

 

皆の反応を見ると全員があっけにとられているようだった。おそらく成功したのだろう

それを察した妖精がこのあたりの海図を持ってきてくれた。全員にこちらに来るようジェスチャーをし、どこから流れているかを皆に指を指させる。すると、皆バラバラの位置を指さしたが、鎮守府から15kmの辺りで皆が指を指していた。おそらく正確な位置までは分からないようだが、それでも敵の拠点と思しき島が皆の指の近くにあったので、そこを丸で囲む

 

「…ふぅ」

 

???『おい!聞いてるの!?』

 

愛宕『あ、ごめんなさいね?貴方の言ってる事が完全に負け犬の遠吠えみたいでま~ったく聞いてなかったわ』

 

???『お、お、お前!!!』

 

愛宕『じゃ、勝負でもする?といっても腰抜けの貴方には無理かしら?』

 

???『く、くくく…良いよ!どこでやる!?いつやる!?』

 

愛宕『そうねぇ…ボロボロの私達に勝って嬉しいなら今でもいいけど…プライドのある誇り高くて強い貴方なら猶予くらいはくれるわよねぇ~?』

 

???『なら三日だ。三日後にこの時間でお前らと勝負してやる!場所はお前らの鎮守府から15km離れた場所に島がある。そこで決戦と行こうじゃないか!』

 

愛宕『あら、三日もくれるなんて随分と余裕ね?』

 

???『ふっ、お前らのように逃げ惑う事しか出来なかった雑魚に最後の時間を与えるだけよ。せいぜいその短い時間を来る日に怯えながら過ごすんだね!』

 

愛宕がこちらを向き、指を三本立ててきた。一応愛宕が何を話しているかは分かったので、それに応えるように僕は頷いた

 

愛宕『…分かったわ。三日後、覚悟しておいてね?』

 

???『ふっ!万が一にも私が負けることはないと思うけどね!』

 

愛宕『はいはい。分かったわよ。じゃあ切るわね?精々負けない事を祈ってなさい?お・こ・ちゃ・ま?』

 

???『お、おま』ブツッ

 

愛宕「ふぅ~!スッキリしたわぁ~!」

 

「…皆、どうだったんだ?なんかすごい顔してるぞ?」

 

夕立「え、えっと…」

 

島風・雷「「言いたくない…」」

 

天龍「あ、あ~、なんだ。とりあえず、三日後にその島で会うことになった。そこで戦闘を行う」

 

龍田「…愛宕さん。あの…あれって全部提督に指示されたの?」

 

愛宕「いいえ。指示されたのは相手を煽って情報を引き出せってだけだったわ。最後の交渉は頑張っただけね」

 

龍田「そ、そうなの…」

 

「あ~、とりあえず…その、なんだ。飯にしよう」

 

天龍「でも、飯も瓦礫に埋もれてるぜ?何を食うんだよ」

 

「ま、簡単なものだが…これだ」っカロリーメイト

 

島風「…なにこれ?」

 

「カロリーメイトだ。僕も学生時代によくお世話になったぞ?」

 

天龍「…提督、こんなにいいもの貰っていいのか?」

 

「は?これが良いものだ?」

 

龍田「あぁ…これは提督の機嫌が良かったことに一度艦隊の皆に配られたことがあったのよ。その時の味が天龍ちゃん忘れられなかったみたいでね。大切に食べてたのよ」

 

「…はぁ、とりあえず今度からもっと良いもん食わせてやるからこの程度で満足すんなよ?」

 

そう話した瞬間、全員の目が光る。どれだけ不便な目にあってるんだよ君ら…

 

「妖精さん!ドラム缶はあるか?」

 

妖精「え、いくつかありますが…何する気です?」

 

「ドラム缶風呂を作る。幸いにも水はあるからな。それ使って全員風呂に入れようと思ってな」

 

雷「えぇ!?お風呂に入るの!?」

 

「当たり前だろ。むしろ入らないと今日の疲労が取れないし、今後に支障が出るだろうが。あ、入った後の着替えだが、すまんが同じ服を着てほしい」

 

龍田「…はぁ、何言ってもダメそうね。分かったわ」

 

天龍「龍田!?いいのかよ!?」

 

龍田「良いも何も提督の決定よ?だったらそれに従わないとね」

 

愛宕「…提督?良ければ一緒に「断る」まだ最後まで言ってないのに!」

 

「お前と一緒に入ったら狭くて窒息するわ。入るにしても一人で入るよ」

 

島風「私と一緒なら狭くならないと思うよ?」

 

「…お前は夕立とでも一緒に入りなさい」

 

夕立「島風ちゃんと一緒に入るっぽい?」

 

雷「じ、じゃあ私は誰と一緒に入れば…」

 

愛宕「雷ちゃん。良かったら一緒に入る?」

 

雷「…じゃあお願いするわ」

 

愛宕「何で微妙な表情なのぉ!?」

 

「んじゃ、準備してくっからお前らはそれ食べときな。妖精さんも、今は無理だが全部が終わればお菓子プレゼントするから手伝ってくれ」

 

妖精「いくら私達でも、こんな状況でお菓子は要求はしないのです!妖精を何だと思ってるのですか!?」

 

「お菓子狂い」

 

妖精達「「「酷い!」」」

 

その後、全員が食事を終え風呂に入る頃、妖精の協力装備の開発を行った。施設は半壊していたが装備は何とか作れるようだった。確かゲームだと艦娘によって出来上がる装備が違ったはずだが、全然そんなことはなく…

 

資材 ALL1000 → ALL500

 

「…ごぼあ!?」

 

妖精「大変です!提督さんがあまりの資材の消費に吐いてます!」

 

「ALL500ってぇ…自然回復なんてものはないんだぞぉ!?」

 

妖精「あぁ、ついに訳が分からないことまで言い出したのです!」

 

「…だが、成果は上々。嫌、現状では最高といって良いかもな…」

 

・15.5cm三連装砲×2

・61cm四連装魚雷×3

・零式艦上戦闘機

・12.7cm連装砲A型

 

「…とりあえず、12.7cm連装砲A型が何故出来たかは置いといて」※開発では作れません

 

妖精「あるなら作れる。それが妖精クオリティ」

 

「とりあえずこれで装備は完璧だ。妖精の皆、今日はありがとう」

 

妖精「これが私達の仕事なのです!ですから負けないでくださいね」

 

「あぁ、当然だ」

 

雷「司令官!皆お風呂あがったわよ!」

 

「おし、んじゃ入ってくるが…覗くなよ?」

 

雷「え、な、何のことかしら!?」

 

「…お前も女の子だもんな。気持ちは分かるが絶対するなよ?」

 

雷「う…分かったわ」

 

そう雷に釘を刺し風呂場へ向かう、その途中で沈んだような顔をしてる潮を見かけた。彼女はまだこちらに気づいていないようだったが、彼女に近づくとこちらに気づき、その顔は少し青い色をしていた

 

潮「あ、提督…」

 

「…おい。風呂行くぞ」

 

潮「…はい」

 

そう声を掛けドラム缶がある場所へ向かう。逃げないように手を握るが、嫌がる素振りが無い所を見ると子供だと大丈夫なのか?

 

潮「あの…提督」

 

「…すまん」

 

潮「え?」

 

「お前らの中に戦闘が嫌になったやつがいたのを忘れていた。それを考えずに俺の勝手でお前に辛い思いをさせた」

 

潮「い、いえ…提督は悪くありません。我儘を言った私の責任でもありますから…」

 

「…いや。寧ろお前らはもっと我儘を言っていいと思うぞ」

 

潮「え…?」

 

「お前らの過去に何があったかは僕も完全には知らない。探る気もない。だが、やりたいことやしたいこと…それをお前らはもう少し表に出していいはずなんだ」

 

「なのにお前ら艦娘共は年頃の女の子らしく振舞わず、むしろ私達は兵器だと自分に言い聞かせてながら生きている。正直気に食わん」

 

潮「だけど、私達は兵器なんです。例え見た目が普通の女の子でも、深海棲艦という相手と戦える力を持つ化け物でしかありません」チャポ…

 

「…もし仮にお前が兵器なのだとしたら、何故反発した?」

 

潮「それは…」

 

「お前は戦いが嫌だから、自分の身を守りたいと思ったから反発したんだろう?」

 

潮「…はい」

 

「俺が思う兵器はな、意志を持たずに戦う事しか出来ない道具だと思ってる。だがその点、お前ら艦娘はどうだ?喜怒哀楽を表現し、時に恐怖し、涙さえ流す。そんな奴らが兵器とはとても思わん」

 

潮「…提督は、何故私達にそこまで寄り添えるのですか?仮に私達が兵器じゃないにしても、普通の人間として見た場合、私達はとても醜いのですよ?そんな私達に何故そこまで寄り添えるのですか?」

 

「…何となくだ」

 

潮「はい?」

 

「俺の美的感覚が逆転してるのは知ってるだろ?そんな俺から見ればお前らは美人美女だ。正直お前らのような人間に出会った事がない。はっきり言うなら、お前らに一目惚れしたんだよ」

 

潮「一目惚れ…ですか」

 

「あぁ。だからお前らを大切に思ってるし、もしお前らが傷つこうものなら、俺は例えそれが同じ艦娘であっても容赦はしない。大切な仲間を傷つけられて黙って見過ごせるほど、俺は大人じゃない」

 

潮「…えへへ」

 

「どうした。急に笑い出して」

 

潮「いえ…嬉しいんです。そんな風に私達の事を思っていただなんて」

 

「…」

 

潮「提督…どうかお願いします。怪我した皆の仇をどうかとってください」

 

「当たり前だ。と言っても実際に動くのは俺と皆だがな」

 

潮「…提督も動くのですか?」

 

「あぁ、今回ばかりはあまりにイレギュラーな事態だからな。それにこれが俺にとっての初陣なんだぞ?せめて初陣は艦娘じゃなくて深海棲艦が良かったよ」

 

潮「それは…確かにそうですね…」

 

「ま、嘆いても仕方ないさ。皆無事に帰る。これが俺のポリシーだからな」

 

潮「それは…とても素敵だと思います」

 

「…お前みたいに素直に褒めてくれる奴がそこらに隠れてる奴らの中に何人いるかね…?」

 

潮「え?」

 

「…天龍、龍田、愛宕、雷、夕立、島風、そこにいるんだろ?」

 

龍田「…バレてたの?」頭の輪っかに草

 

天龍「マジかよ…バレてないと思ってたのに…」ビット?に草

 

愛宕「何で分かったの?」両手に草持ち

 

駆逐艦達「完璧に隠れたと思ったのに…」「提督さん、凄いっぽい!」「うぅ~見つけないでよ~!」草持ち

 

「むしろそれで何故分からんと思った。というかまた汚れてるじゃねぇか!お前ら全員風呂に入り直せ!」

 

艦娘達「ご、ごめんなさ~い!」

 

潮「ふふっ、皆バカなんだから」

 

「お前もバカの一員だ。俺の部下になった以上、お前らは誰一人沈めん。絶対にな」

 

潮「はい。信用しますよ?提督?」

 

「あぁ、任せろ」




被害まとめ

・入渠施設 全壊(ドッグ一つにつき半月)

・建造施設 全壊(建造施設一つにつき一か月)

・装備開発施設 半壊※しかし装備は開発可能(修繕には半月)

・艦娘寮 半壊(修繕には一部屋辺り一日)

・倉庫 半壊(修繕には一週間)

・執務室 崩壊(修繕には一週間)
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