この学生、元放置提督 世界が変わっても、やることが変わっても、いつも通りにする。ただそれだけ 作:七福えると
というわけで遅れてすいません。マジな話、ここまで時間の流れが速いとは想像もしてなかったです
作りだめしている小説はあるのですが、続きを書く時間がないのでそれが無くなり次第、投稿ペースは更に落ちると考えてほしいです。
最近糖尿病にでもなったのか、体全体が怠くて左腕に関しては力をわざわざいれないと動かないレベルです。皆さんも甘いものの食べすぎには気を付けてください
「皆!装備は持ったか!」
艦娘達「おおー!」
「良し!じゃあ今日は休みだから各自解散!」
艦娘達「えぇ~!?」
「だって…流石に昨日の今日で行けるわけないでしょ。というか集めといて何だけど報告とか色々してからじゃないといけないし、何より三日後会うって言ってたからな」
龍田「なら何で冒頭であんなこと言ったのかしら?」
「ノリと気分」
天龍「アイツ殴っていいか?というか殴らせろ」
「暴力反対!」
雷「天龍さん!出来ない事を言っても仕方ないじゃない!司令官にだって事情があるのよ!」
天龍「で、でもよぉ…」
「あ、そうだ。皆に渡すものあるんだった」
島風「え?いったい何「ほい」」っ現ナマ
「ほら、皆もこれ」
龍田「え?え?」
夕立「あ、あの…提督さん。このお金って…」
「?君らの給料だけど」
潮「え!?艦娘ってお給料出るんですか!?」
「当たり前だろうが。むしろ無給で働かせるとかどこのブラック企業だよ。そこまで海軍は真っ黒じゃないぞ」
愛宕「でも、いきなりこれを渡されてもねぇ…何に使えばいいか見当が付かないわ」
「そういうと思ってな。ほいこれ」っ地図
夕立「これは…色んな所に丸が書いてあるっぽい」
「それな、営倉にいたときに色々艦娘達に聞いたんだよ。それを向こうで考えてここなら大丈夫だと言える所に印着けといた」
雷「…でも私達は艦娘よ?外に出ていいのかしら…?」
「それなら安心してくれ。辺りに深海棲艦が出ることは多分ないから、思う存分楽しんできたらいい」
龍田「どうしてそう言い切れるの?」
「妖精さんに頼んで辺りの調査をしてもらったんだが…面白い事が分かってな」
龍田「面白い事?」
「あぁ、昨日俺達の鎮守府を襲った川内達がいただろ?そいつ等が辺りの深海棲艦達を殲滅していってるんだ。おかげでこの辺りは深海棲艦が出る心配は無くなった…というわけだ」
天龍「ま、待て待て!アイツらがそんなことをして何のメリットがあるんだよ!?というか俺達が出て行ったらまた襲撃に来るかも知れないだろ!?」
「いくつか理由は考えつくが…正直どれも推測の域を出なくてな。だがどれかは必ず当たっていると断言できる。推測もあまり問題ないレベルだし気にしなくていい。襲撃に関してもアイツのプライドをあれだけ煽ったんだ。少なくとも律儀に約束は守ってくれるとは思うよ」
天龍「ほ、ホントかよ…」
「まぁそういうわけだから楽しんでこい。金の使い方が分からない訳じゃあるまいし、好きに動いて今日一日は英気を養っておけ。明日にはアイツらに戦闘仕掛けるからな」
夕立「あ、明日って本気ですかぁ!?」
うーん、夕立のぽいが抜けるとは…いくら何でも唐突すぎたか?
「本気だ。それに作戦も考えてあるんだからな。今日の行動も作戦の内の一つだしあまり気にすることはない。お前らはただ全力で遊んでおけばいいんだ」
島風「提督は一緒に遊びに行けないの?」
「流石にな。司令官である僕が抜けて遊んでたら流石にヤバいし一緒に行くことは出来ないよ」
島風「そんなぁ…」
「…島風。お前もいい加減に俺から離れて仲間たちと遊んで来い。男といるより女同士が楽しいことだってあるんだからな」
島風「それは…命令?」
「…お前の好きに考えていい。だけど…残念だなぁ。島風が皆とお出かけしてその時の話を聞かせてくれたならきっと楽しいんだろうけどなぁ」
島風「…提督!私皆とお出かけする!そして一杯お話してあげる!」
「お、そうかそうか!島風はいい子だな!」
島風「えへへ…」
夕立「むぅ~、提督さん!夕立も提督さんにお土産話一杯聞かせてあげるっぽい!だからお仕事で疲れたからって話を聞かせる前に眠っちゃダメっぽい!」
「あぁ、分かったよ。天龍、龍田、愛宕、駆逐艦の皆を頼んだぞ」
天龍「…チッ、仕方ねぇか」
龍田「提督の命令なら仕方ないわね~」
愛宕「もう…その代わり、今度は私のお願いも聞いてくださいね?」
「叶えられる範囲でな。ホラ、さっさと行ってきな。時間は待っちゃくれないぞ」
艦娘達「いってきま~す!」
「おう。いってらっしゃい。怪我とか問題を起こすような事はするなよ~」
大淀(元師)「…良かったのですか?行かせてしまって」
「えぇ。彼女達は外の世界を知るべきです。いつも戦いばかりの毎日じゃ飽きるでしょう?」
大淀(元師)「それだけですか?私にはそれだけには思えないのですが」
「う~ん、鋭いですね。ま、沈みたくないと思わせたいんですよ」
大淀(元師)「沈みたくない…ですか」
「…彼女たちは前提督のせいで辛い世界でしか生きられなかった。だから心のどこかでようやく沈めると思ってしまうのではないかと不安なんです。だけどもし、彼女たちがこんな楽しい世界があるんだと知れたらどうです?そんな日々が続けば彼女たちはそんなことを思わなくなるんじゃないか…そう期待しているんですよ」
大淀(元師)「…意外と考えておられるのですね」
「知ってしまった以上見過ごすわけにも参りませんし、僕の部下になった以上沈める気はありませんので」
大淀(元師)「成程。お優しいのですね」
「そんなんじゃないですよ…とそろそろ行きましょうか。元師との待ち合わせに遅れてしまいます」
大淀(元師)「えぇ、では車に案内します」
「…ふぅ、緊張するなぁ。初めての会議は」
町
雷「おっきいわね~…」
島風「ねぇねぇ!あれは何かな!?」
天龍「あーあれは…なんだっけ?」
龍田「ダンプカーよ。といっても私も見るのは初めてね」
潮「龍田さんは車に興味があるのですか?」
龍田「ん~ん、ただここに来る前に提督から色々と調べる事の出来るスマホ?っていうのを貸して貰ったからそれで調べたのよ。これで調べれば何でも分かるらしいわよ?」
夕立「へ~!こんなのがあるんだ!なら私達の事も分かるのかな!?」
龍田「う~ん、書いてないみたいね…どうやらあんまり万能じゃないみたいだわ」
夕立「うぅ…残念っぽい…」
天龍「おーい!近くにゲーセン?っていうのがあるらしいぜ!そこに行かないか!?」
愛宕「天龍ちゃん待って。先にご飯食べましょ?近くにカフェがあるらしいからそこで食べちゃわない?」
駆逐艦達「さんせーい!」
龍田「じゃあちょっと調べてみるから待っててね~?…と、ここから目の前に見えるあれがそうみたいね」
天龍「おし!じゃあ早速行こうぜ!」
龍田「あぁ!天龍ちゃん!?お願いだから先に行かないで!迷子になっちゃうわよ!?」
夕立「…もしかして一番天龍さんがはしゃいでるんじゃない?」ヒソ
潮「うん。私もそう思う」ヒソ
雷「ここは私達が天龍さんの手綱を握るしかないわね…」ヒソ
島風「天龍さ~ん!置いてかないで~!」
愛宕「いけない、このままじゃ離れ離れになっちゃうわ。皆急ぎましょう!」
・・・カフェ・・・
店員「いらっしゃ…うぇ」
雷「すっごい綺麗な所ね!色んな絵が飾ってあったり、不思議な時計もあるわ!」
愛宕「雷ちゃん、はしゃいじゃう気持ちは分かるけど、騒いじゃ他の人に迷惑よ?」
雷「ご、ごめんなさい…」
龍田「皆は何食べたい?」
天龍「俺は…このサンドイッチがいいな」
潮「あ、私もそれで」
島風「私もそれにする~!」
夕立「じゃあ夕立は…ホットドッグにするっぽい!」
雷「私もそれにしようかしら?」
龍田「ん~、私は何にしようかしら」
愛宕「あら?すいません、これって何ですか?」指さし
店員「え…知らないんですか?」
愛宕「えぇっと…すいません。私達、あまり仕事で外に出られないからこういうの初めて見て…」
店員「…右からチョコケーキ、レアチーズケーキ、レモンタルトとなっています。当店自慢のデザートです」
龍田「成程ね…じゃあ私は、レアチーズケーキっていうのにしてみようかしら?」
愛宕「私は…このレモンタルトにしてみるわ」
店員「…お会計、五千円になります」
愛宕「これでいいかしら?」っ五千円
店員「はい、ちょうど頂きます。作るのに少々時間がかかるのでお席に座ってお待ちください」
愛宕「ご丁寧にありがとうございます。皆あそこに座りましょ」
駆逐艦達「は~い!」
店員「…お仕事お疲れ様です」ボソッ
ケーキのおまけが追加されました(チョコケーキ)
・・・外・・・
雷「美味しかったわね~!ケーキもサービスしてくれたし、また行きたいわ!」
潮「次はどこ行きますか?」
天龍「特に決まってないんだったらゲーセン行こうぜ!何でも色んな遊べる道具があるらしいぞ!」
龍田「う~ん、皆はどうする?」
愛宕「良いんじゃないかしら?特に行く場所も決まってなかったしね」
夕立・島風「「さんせ~い!」」
龍田「う~ん…だったらここかしら?ちょっと歩くことになるけど、かなり大きな施設らしいわよ?」
天龍「んじゃ、そこ行こうぜ!お前ら遅れたら置いてくぞ!」ダッシュ
島風「天龍さん!待って!」ダッシュ
夕立「島風ちゃん!急いでで行ったら迷子になるっぽい!」
潮「あ、愛宕さん、龍田さん!急ぎましょう!」
雷「皆子供なんだから…もう置いてかないでよ!」
龍田「天龍ちゃんったら…愛宕さん、急ぎましょう」
愛宕「…えぇ」
龍田「どうしたの?」
愛宕「電ちゃんと大淀さんの事でちょっとね…あの二人を置いて行っちゃったのがどうしても…ね」
龍田「…私もそれを考えなかったわけじゃないわ」
愛宕「じゃあ…!」
龍田「でも仮に私達があそこにいて何になるの?何も出来ないのに、ただ傍に寄り添うだけ?お願いだから早く良くなって。なんて神頼みでもする気なの?」
愛宕「…」
龍田「おそらく彼も自分じゃ何もできない。かといって私達も何も出来ない。それを分かってたからこうやって町まで送り出してくれたんじゃない?」
愛宕「でも…」
龍田「…悪いと思うのなら逆に考えてみたらどう?」
愛宕「逆に?」
龍田「今度また町に来れたらその時は私達が案内するのよ。その為にも色んな所に行って何があるか知ってみるのはどうかしら?」
愛宕「…なるほどね。それはいい考えだわ」
龍田「どう?少しはやる気になった?」
愛宕「えぇ、ありがとう。龍田さん」
龍田「ふふっ、ほら。急ぎましょ?じゃないと皆に置いて行かれちゃうわ?」
愛宕「そうね。行きましょうか」
島風「二人共おっそ~い!早く行こうよ!」
天龍「どうした?何かトラブルか?」
龍田「大丈夫よ。それより皆、天龍ちゃんを止めてくれてありがとうね」
ストッパー「気にしてないわ!もーっと私に頼ってもいいのよ?」「皆楽しみなんだと思いますし、ワクワクするのは仕方ないです」「待ってる間も色々あったから大丈夫っぽい!」
愛宕「ふふ、これじゃどっちがお姉さんか分からないわね?」
天龍「わ、悪かったよ…」
島風「目的の場所まであと少しなんだから早く行こうよ!」
龍田「急ぐ気持ちも分かるけど交通ルールをしっかり守るのよ。分かった?」
駆逐艦達「はーい!」
大本営
「…以上が私の鎮守府で起こった出来事です」
提督A「おい!何故我々の兵器である奴らが襲ってきたのか分からんのか!?」
「申し訳ありません。突然の事なのでそこまで事態の把握が出来ていないのです」
提督A「チッ!使えんガキだ!」
提督B「そんなに怖い声出して…子供に向かって喋る事じゃないですよ。でもね僕?貴方も提督ならこの程度の事件ぐらいさっさと解決出来ないのかしら?」
「申し訳ございません」
元師「…それで、何か策はあるのか?」
「奴らとは二日後に決着をつけることになっています。なのでその時に、やってきたことのツケを払わせます」
元師「…アイツらが勝てると思うのか?」
「勝てますが…難しいですね」
提督C「勝てるのでしたら何も問題ないと思いますが、何を懸念しておられるのですか?」
「先程お話した通り私の鎮守府は半壊しております。入渠施設も完全に壊れており、この機を深海棲艦が利用しないはずありません。おそらく私達の鎮守府に向かって攻撃を始め、制圧された場合はそこを拠点に陸に上がる恐れがあるかと…」
元師「つまり君は、今回の件が解決したとしても今後の対応が出来ない事を考えているのだな?」
「はい。その通りです」
提督A「そんなもの軍人であるなら何とでもなる!もし奴らが陸上に上がってくるなら、その時は我々軍の力を見せつけてやればいいのだ!」
提督B「はぁ~、だから貴方はバカなのよ「なんだと!?」第一、私達が全力を尽くしても何ともならなかったのが深海棲艦なのよ?どうやって対処するつもりかしら?」
提督A「ふん、そんなものあの兵器共を利用するに決まっているだろう!アイツらを大量に生産し、一人一人を深海棲艦にぶつけてやればいい!それで解決するではないか!」
提督C「それはいい考えね。駆逐艦とかなら少ない資材で大量に作れるし、そいつらの体に爆弾でも巻き付けて特攻させるのはどう?」
提督A「はっはっは!そいつはいい!それならば効率よく深海棲艦共を撃退出来るな!」
元師「…いや、それは無理だ」
提督B「どうしてでしょうか?」
元師「その爆弾はどうやって調達するんだ?奴らに普通の兵器は効かない。例え爆弾でも、もしそれが効くことが無ければ、我々はただ犬死する艦娘を増やすだけだぞ?」
提督C「それでしたら丁度いいのがあります。私の所で独自に開発出来たものがありますので、そちらを使いましょう」
提督B「へえ…ちなみにどんなものなの?」
提督C「そうですね…具体的な名前をまだ決めてないので仮に艦娘爆弾とでも呼びましょうか」
その言葉を聞いた瞬間、元師がピクリと反応する。その顔は今にも怒りが爆発しそうな顔だった。おそらく名前を聞いただけで何を意味するか想像がついたのだろう。俺でもどんな兵器かは想像がつくが…流石に気分が悪い名前だな
提督C「これは非常に強力でしてね…艦娘を爆弾に変えるというものなのですが、威力は重巡を一撃で沈める火力を持ちます。戦艦にも効果があり、一気に中破にまで持ち込むことが出来ます。しかも一度の使用で複数の敵を巻き込むことが可能です」
提督A「ほう!そんな素晴らしいものがあるのか!お前の所は最近戦果が良いと聞いてたがそれを使っていたからか!」
提督B「そんなものがあるなんてね…良ければ私の所にもそれの開発方法を教えてはもらえませんか?」
提督C「ごめんなさい、それは企業秘密です。ですが提供という形でしたらいくらでもお渡しいたしますわ」
「…ちなみにそれを使った場合、爆弾となった艦娘はどうなりますか?」
提督C「あぁ、それは当然死にますわ。もちろん跡形もなく」
落ち着け、落ち着け、落ち着け、落ち着け
怒りを出すな、元師を見習え。俺と同じく怒りを我慢しているじゃないか。俺が我慢できなくてどうする。冷静になれ。冷酷になれ。今だけは堪えるんだ
「そうですか…」
提督A「…まさか貴様、艦娘が可哀想だと思うのか?」
「…えぇ、艦娘も死ぬのは嫌でしょう。もし仮に爆発するタイミングを間違えれば自身が死ぬしかないのですから」
提督A「はっ!アイツらは兵器なんだぞ!?情を移すだけ無駄だ!それに失えばまた作れば良い!アイツらはいくらでも作れるのだからな!」
「…そうですか」
元師「…お前の意見が聞きたい。お前はこれを使って攻め込んできた艦娘を撃退するか?」
「いえ、使いません」
提督B「あら、どうして?」
「私の鎮守府は大淀を除いた7名しか艦娘がいません。艦娘を増やしたくても建造出来る施設が破壊されている為、使うことはありません」
提督C「そう…それなら仕方ないわね。こんなお坊ちゃんに期待するだけ無駄だと思ったけど」
提督B「ふ~ん…なら私の所から艦娘を何人かあげるわ。それで艦娘を補充したら問題ないでしょ?」
「…お気持ちはありがたいのですが遠慮します」
提督A「貴様!他人の厚意を何故無視する!」
「あなた方の手など借りなくても大丈夫ということですよ」
提督A「…き、貴様は「ねぇ」」
提督B「そこまで言い切るってことは確実に勝てるのよね?私達の手を借りずに」
提督C「あはは!お坊ちゃん?見栄を張るのは止めておいた方が良いわよ?少し前まで一般人だった貴方にまともな指揮をできるとは到底思えないわ?私達、大人の手を借りた方が良いと思うけど?」
「ふぅ~…でしたら単刀直入に言いましょう」
「私のやり方を邪魔しないでもらいたい。この能無しのカス共が」
提督A「…おい、今何と言った?」
「あぁ、どうやら貴方達は耳も腐っているようだ。でしたらもう一度はっきりと言ってあげましょう」
「命を大切に出来ないクソ共の手を借りようとは思わん。分かったらその臭い口を閉じろ。視界から消えてくれ。醜い見た目をしてる豚にあれこれ言われるのは気分が悪い」
元師「お、おい「貴様ぁ!」」
頭に筋を浮かべながら、こちらに向かってドスドスと怒りの籠った足音を鳴らしながら汚い顔が近づいてくる
提督A「黙って聞いておけばいい気になりやがって!貴様のようなガキは今ここで殺してやってもいいんだぞ!?殺されたくなかったら今すぐ頭を地面につけて土下座しろ!」
「…ブフォ!」
提督A「な、何がおかしい!?」
「いや~すいません。ゴミ袋が何かプリプリ怒りながら喋っていると思うと、どうしても面白くって…」
提督A「お、お、お前は…!どこまで馬鹿にすれば気が済むんだ!」
「そ・れ・に、アンタが馬鹿だと思ってるのは僕だけじゃないみたいですよ?」
提督A「な、何?」
そういうと僕は後ろに指を指す。するとそこには笑いをこらえている二人の提督と、真顔の元師がいた
提督A「き、貴様らまで俺を馬鹿にするのか!?」
提督B「だ、だって…w貴方がその子の言葉に反応して怒っていったってことは、自分はそうですと認めているようなものよ?」
提督C「彼女の言う通りですわ。あんな安い挑発に乗るなんて、貴女も提督としての…いいえ。人としての器が知れますね」
提督A「く、クソッ!」
吐き捨てるようにそういうと、会議室の扉から出て行こうとするゴミ袋が目に入った
元師「おい、どこに行くつもりだ。会議はまだ終わっていないぞ」
提督A「私は用事を思い出した。これにて失礼させてもらう!」バタン
提督B「あら…でしたら私も帰らせてもらいます。私が被害にあったわけではないですし、艦娘が襲ったっていうのもこの子の所だけですし、鎮守府を襲撃なんて前例も聞いたことがないです。おそらく今回だけの偶然でしょうからね」ガタッ
そういうと、今度は顔が人?らしき人物が出て行った。元師って人望無いんだろうか?重要な事だから会議を開いたはずなのに、それを認識出来ないバカなのかも知れないが
提督C「ふ~ん、貴方って尊重派なのね」
「尊重派?」
提督C「貴方みたいに艦娘を人間と同じように見ているのを尊重派って呼ぶのよ。さっき出て行った二人は兵器派って呼ぶ派閥にいるんだけど、私もそっちに所属してるわ」
「はぁ…」
提督C「貴方は何にも知らないようだから、親切なお姉さんが教えてあげるわ。感謝しなさ「で?」…え?」
「下らん派閥を作るくらいならこの戦争を終わらすように少しでも尽力したらどうなんです?尊重だ兵器だなんて、そんなもん作って何になるんですか?」
提督C「…馬鹿なの?どっちも味方につけないつもり?」
「少なくとも目の前の問題を無視して別の事に躍起になってるアホ共の事なんぞ知りたくもないですね。僕達軍人がするのはあくまで平和に向けてやるべきことをするだけです。それをせずに別の問題を起こす可能性がある要因を作る能無し共が先輩だとは…海軍も底が知れる」
提督C「…後悔するわよ」
「その時はその時です。だけど、もし僕の邪魔をしようものなら、例えそれが尊重派だろうが兵器派だろうが全て潰す。俺の仲間を傷つけた場合も容赦はしません」
提督C「子供の見え張りね…」
「好きに言ってください。ですが僕は決めた以上必ずやる。例え味方が一人もいなくなっても」
提督C「…ふっ、面白い子ね。気に入ったわ」
「そうですか。僕はアンタの事が気に食わないからさっさと消えてくれません?」
提督C「えぇ、分かったわ。では元師殿。貴重なお時間をありがとうございました」バタン
元師「…はぁ~、頼むからハラハラさせないでくれるか?」
「すみません。ですが元師も同じ気持ちだったのでは?」
元師「確かにそうだが…お前、何か考えがあっての事だろうな?」
「いえ?何も?」
元師「…ほう、歯を食いしばれ。お前一回殴らせろ」
「暴力反対!パワハラ反対!」
元師「あぁ…貴様と話すと胃が痛くなってくる…それで?」
「はい?」
元師「襲ってきた艦娘の被害を受けた鎮守府の復興や、今回の件が解決した場合のその後はどうする?」
「あぁ。鎮守府に関してはしばらく休業ですね。あの付近はしばらく他所の鎮守府にでも担ってもらうとして…妖精に聞いたら入渠施設を直すのに半月かかるらしいですからそれが済み次第、鎮守府の運営を再開しようかと思っています」
元師「宛はあるのか?」
「ないです。でも今回襲撃してきた奴らを鹵獲出来たら、そいつ等にさせようかと思いまして」
元師「ふむ…ちなみに事件に対してはどうするんだ?」
「とりあえず襲撃してきた艦娘はこちらで対応します。ただその時に深海棲艦が出てこないとも限らないので、そこを今から考えます」
元師「ほとんどノープランと変わらないじゃないか…」
「まぁ深海棲艦の襲撃はあくまで最悪の場合です。先程説明した通りアイツらが深海棲艦を倒したりしてますから、多分大丈夫なはずです」
元師「希望的観測はしないことだ。戦場では何が起こるか分からないからな」
「は、分かりまし『提督、聞こえますか?応答願います!』…元師、すいません。妖精から連絡が来たので話しても大丈夫でしょうか?」
元師「あぁ。そういうことなら許可する」
「ありがとうございます!」
元師「しかし…まさかこいつも…?」ブツブツ
「こちら提督。どうした?」
妖精『あ、提督!電達が目を覚ましたのですよ!』
「なんだって!?」
妖精『いつ頃戻れそうですか?出来る事なら早く帰って、顔を見せてあげてください』
「分かった。すまんが戻るのに時間がかかる。しばらく待っていてくれ」
妖精『はい!お待ちしております!』
「では、通信を終了する」ブツッ
元師「どうした?何かあったのか?」
「電達が目を覚ましたようなんです!ですから…」
元師「あぁ、そういうことなら引き留めようとは思わん。報告も電話でしたらいいから、早く帰ってやれ」
「は!お心遣いありがとうございます!では、これにて失礼させていただきます!」
元師「…忙しない奴だな」
部屋を飛び出しすぐさま車を呼んだ。時刻は夕方に差し掛かろうとしていた
鎮守府
「電!大淀!大丈夫!?」
電「もう…そんなに大きな声を出さなくても聞こえてるのです…」
大淀「提督…申し訳ございません…」
「謝るな。お前らが悪いわけじゃない。むしろ生きててよかった」
電「…司令官さんは相変わらずなのです」
大淀「提督…ご存じかも知れませんが、お耳に入れたいことが…」
「なんだ?」
大淀「襲撃してきたのは川内、夕立、時雨、響、暁の五人なのですが…そのうち川内さんと夕立さんはおそらく改造した艦娘だと思われます。そしてこれが一番重要なのですが…時雨さんが愛宕さんみたいになっていたんです…」
「…なんだって?」
大淀「司令官…私、もう訳が分からなくって…」
電「…彼女達は鎮守府を襲ったのですが、その前に私達のいる場所に直接来たのです。はじめはなぜ皆が一斉にきたのか不思議だったのですが…」
川内『ねぇ、お二方?何で私達艦娘って存在するんだろうね?』
電『平和な海を取り戻す為なのです。その為に電達艦娘は存在していると思うのです』
川内『そっか~、やっぱり普通はそうみたいだね?でもさ、私はそうは思わないの』
大淀『…一体何を言いたいんですか?』
川内『…私達艦娘は深海棲艦と戦える力がある。人間は到底かなわない力が。その力を思う存分振るって戦うことが私達の存在意義だと思うのよね。それが私達の生きる意味だと思うの』
電『そ、そんな理由はいけないと思うのです!』
川内『そうかな?戦闘したことない君は分からないかも知れないけど、誰かを傷つけて相手より自身が強いと感じるのはとても楽しいんだよ?それが分からないなんて勿体ないなぁ』
大淀『いい加減にしてください。さっきから話すだけ話して、一体何が目的なんですか?』
川内『おっと、それじゃあ単刀直入に言うね?君達皆さ、私と一緒に来ない?』
電『お断りするのです』
大淀『私もお断りします』
川内『あらら…ちなみに何でかな?』
電『電にはついていくと決めた人がいるのです。その人を裏切るわけにはいきません』
大淀『私も彼にチャンスを頂いてここにいます。そのチャンスを無駄にしたくありませんので』
川内『ふ~ん…じゃあ貴方達は敵ってことで!皆、やっちゃおうか!』
大淀『マズイ!電ちゃん!逃げ『ズドン!』』
電「…そこから先は提督さんの知ってる通りなのです」
「…そうか」
大淀「…ところで司令官さん、何でそんなお姿に?」
「あら?大淀は知らないのか?実は…」
・・・説明中・・・
大淀「…頭を撫でていいですか?」
「せめて今回の事件が終わってからにしてくれ…」
大淀「うふふ、ごめんなさ…!イタタ…」
「無理するな。すぐにでも入渠させたいんだが、入渠施設が壊れてるから二人を入渠させることは出来ないんだ。なのでしばらくベットの上になるが我慢してほしい」
電「…司令官さん。あの人たちはどうするつもりですか?」
…電のこの問いは、おそらく襲ってきた彼女達に対する事だろう。敵を助けたいと願う彼女だ。おそらくそういう答えを期待しているのだろうが…
「…アイツらの対応による。場合によってはただじゃすまさん」
電「そう…ですか…」
「すまん。今回に限ってはお前の望みは叶えることは不可能かもしれん」
電「…えぇ、分かっているのです。司令官さんはお優しいですから」
「…」
大淀「…」
大淀「そ、そういえば、他の皆さんはどこに行ったのですか?」
「あ、あぁ。彼女達なら今頃町で遊んでいると思うぞ。そろそろ帰ってくると思うが…」
電「え!町に行ったのですか!?」
「電の考えてることは分かるけど大丈夫だよ。営倉にいるときにリサーチしてたからな。傷が治ったら行ってみたらどうだ?」
電「…はい!分かったのです!」
天龍「お~い提督~、帰ったぞ~」
「噂をすれば何とやらだな。迎えに行ってくるよ」
大淀「はい、私達はここでお待ちしております」
そう二人に告げてテントから出ると皆の姿が見えた。しかし二人程足りないので良く見ると、愛宕の背中で寝ている夕立と、天龍の背中で寝ている島風が目に映った。おそらくはしゃぎすぎて眠ってしまったのだろう。龍田の両手には眠たそうな顔をしながらも、ヨタヨタと歩く潮と雷の姿が目に映る
夕焼けが照らす皆の姿はとても綺麗で大切にしたいと、そう思える景色だった