この学生、元放置提督 世界が変わっても、やることが変わっても、いつも通りにする。ただそれだけ   作:七福えると

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記録した日時 進む道

嘘だと思いたい。コイツらは本当にブラック鎮守府にいたのか?そうやって信用してる振りをしているだけで、裏で何か企んでいるんじゃないか?
ついには私に対して色々打ち明けてきたが、私が同じ立場なら絶対にここまで他人を信用しようとはしない。それだけ傷つけられた人間の傷が治るのは遅い。それは自分が良く分かっている。
気味が悪いので一度身を引き、関わる奴と関わらない奴を選定して違いを観察してみるか。私の謎を解くヒントになるかも知れないし、結果が非常に楽しみだ


調査書 No.2

 まさかこんなに早く続きを書き上げる事になるとは思わなかった。だがそれほどまでに周りの環境が目まぐるしく変わり、新たな気付きがたくさん出てくる。メモを常に身に着けてないと処理が追い付かない程だが、少しでも理解しなければ落ち着かない。もっと考える事に貪欲にならなければ…

 

 

 

【艦娘と深海棲艦の関係性】

 これはあくまで推測であり、確実という保証はどこにもないものである。しかし前回の推測が正しいのならこれは真理だろう。それでもこの調査書が全てと思わない事だ

 

 

 まずは艦娘という存在の出現からだ。艦娘はドロップ、建造という形で出現するのが主だ。一部任務による例外があるが、あれは大本営から送られてきた艦娘なのであまり深く考える必要は無い

 

 まだ建造をしたことはないので詳しい事は分からないが、おそらく私の知っている艦娘が出来るだろうと予測している。その時に世間の常識等が情報としてインストールされるはずだ。この時に注意すべき点としては私の知っている一般常識ではなく、この世界の常識がインストールされるだろう。ドロップも同様だと推測する

 

 ドロップだがこれは”敵艦隊”を戦略的勝利以上でドロップだと記憶してるが、おそらくそれはこちらも同様な筈だ。ゲームではそういうものだと理解していたが、こちらが私にとって現実である以上これが何故起こるのかを考えておく必要がある。これの可能性としては二パターン程あると推測する

 

 

①深海棲艦の一人が起き上がり、艦娘として生まれ変わる

 どこぞのRPGゲームを彷彿とさせるような内容だが、信憑性はかなり高いと推測。理由としては愛宕、時雨、両者の深海棲艦に近い見た目である。あの二人はいわば天秤でいう所の深海棲艦側に傾きつつあると推測。ここから考えるに、艦娘と深海棲艦は表裏一体のような存在なのだろう

 

 天秤の傾きが起こるトリガーとしては、艦娘の場合は恨みがたまれば深海棲艦に傾き、深海棲艦の場合は恨みが晴れれば艦娘側に傾くものだと推測。そしてその恨みが晴れるタイミングが時間経過と轟沈したときだろう。これは姫級の深海棲艦が轟沈するときに恨みの原因となるものが浄化されたかのような言葉を発して沈んでいくからだ。正直聞いていてあまり気分の良いものではないが…

 

 

②深海棲艦達の希望が集まり、艦娘になる説

 これを裏付ける証拠としては先程の推測だ。恨みとはただ相手が憎いだけでなく、妬み、劣等感、悲しみ、怒り等の様々な負の感情が溜まってそれはようやく恨みと言える。しかし恨みとは裏を返せば羨望や願望といったものが相手に対して攻撃するような形になってしまったのだと考えている。マイナスが生まれてプラスが生まれないというのは考えづらい。プラスが発生する条件としてはダメージと考えている。ダメージを受ければ受ける程プラスが生まれると考えているが…これだと深海棲艦がとんでもないドMにしか思えないのでまぁ無いだろう

 

 

 思いついたのがこの二つだが、信憑性が高いのは①のみ。②は1%あるかないか程度だろう。この説の注意点としては完全に生まれ変わる訳ではないということだ。理由としては、深海棲艦達がいた島の者達は恨みが無かったにも関わらず、艦娘に変わっていなかったからだ。もしかしたら何らかのトリガーがあって生まれ変わるかも知れないが、それが轟沈という点以外推測のしようがない。これに関して更なる情報を集めるべし

 

 

 艦娘と深海棲艦の違いに対しての説だが、一つだけほぼ確実に合っているだろうと確信を持って言える説がある。それが艦娘と深海棲艦の固定化だ

 

 この説に対して確信している理由は主に二つある。一つは深海棲艦の島で出会ったレ級、もう一つは元師の発言だ

 

 一つ目の説だが、レ級は恨み等の負の感情を持って生まれなかった。これはつまり、生まれたばかりの赤ん坊が世界を全く知らないように、艦娘だった頃がない深海棲艦として生まれた。という事だろう。これを裏付ける証拠としてはレ級の世間知らずだ。自身の容姿を醜いと微塵も思っていなさそうな様子や、男と女という違いさえ知らないように見えた。おそらくだが、彼女は海に関する記憶をインストールされて生まれたのではなかろうか?と推察している

 

 …仮に彼女が死んだ場合、どのようにして死んでしまうのだろうか?艦娘の場合は多少の資材をその場に残して死ぬというものだったはずだ。海から生まれた者が資材なんてものを使っている筈もないと思うので、おそらく肉体だけが残り死ぬと推察するが真意は定かではない

 

 

 二つ目の説に対してだが、これは元師の戦争が終わった後に備えている。という発言から推測したものである。これだけで確信を持てるのか?と疑問に思ったがあの元師の事だ。艦娘に対して何らかの方法で人間社会に溶け込むすべを見つけたに違いないだろう。でなければあのような事をさせる必要が無いはずだ

 

 艦娘の固定化についてだが、これを固定化と呼べる状態は、艦娘としての一生を終える(解体・轟沈)という意味ではなく、完全な人間に生まれ変われる状態を指す

 

 本来艦娘は、この世界だと解体されるときに人間になるのではなく、艦娘として死ぬというのがこの世界の常識だ。だが元師はその常識を覆すような出来事を発見したのだろう。その詳細が何なのかはっきりとはしていないが、これに関しては元師に一任した方が良いかも知れない。意外と近い所にヒントはありそうな気もするが…

 

 

 以上の話はほぼ確信を持って言えるのだが、それでも100%ではない。もしかしたら数パーセントの誤差はあるかも知れない説だ。これを確実に裏付ける証拠として深海棲艦が初めて出現した時の資料が欲しいところだが…今の私では無理だ。おそらく元師に聞いたとしてもいきなり襲ってきた。としか言わないだろう。少なくとも大将程の地位でなければ難しい内容なはずだが…どうも元師に読まれてる気がしてならない。あの人にとって私が昇進するのは利益になるはずだしな…

 

 

 

【艦娘の心境の変化】

 これに関してだが、異常というほか言いようが思いつかない。おそらくこれは私のせいだろう

 

 彼女達はブラック鎮守府と呼ばれる鎮守府にいた。そこで前任による酷い暴力や辱め、性行為の強要等、様々な事があったはずなのだ。しかも大佐であることからたくさんの艦娘達がいただろう。その中で残っているのは9人だけ……どう考えても失踪した原因がやりすぎたからとしか思えない。そこまでやられたなら、殺意、怒り、恐怖等の様々なものを感じるはずなんだ。だがそれもここに来た時だけでそれ以降はそれらしいのは無い。ほぼ完全に私の知っている艦娘達になっている者が何名かいるがどう考えてもおかしい

 

 何故こうなったかを考えたのだが、やはり自分に都合の良い世界が関係していると思われる。彼女達は私が艦娘達と楽しく過ごしたい。という想いの結果あのような事になっているのではと推測する。そんなの認めていいわけがない

 

 都合の良い世界…それはあくまで私にとって良いのであって、そこに彼女達はいないのだ。遅かれ早かれ、このままでは彼女達はいつか限界を迎えるだろう

 

 過去の事は過去の事だと割り切っていると言われてしまえばそれまでだろうが、それは100%あり得ない。絶対にあり得ないのだ

 

 理由としては大淀達の反応だ。彼女達はいまだに過去のせいで何かに怯え、何かに必死になり、壊れている。これを見過ごす事は私には出来ない。人間として、決して見捨ててはならない

 

 それまであったものがいきなり0になるのは有り得ない。必ず経験したことや記憶はどこかに必ず保存されているはずだ。似たようなものとして、記憶喪失なんて言葉があるが、あれは脳が思い出すのを出来なくなっているだけであって実際にその記憶はあるんだ。ただ記憶の引き出しが開かなくなってしまい、そこにあるはずなのに引き出せないのだ。これと同じように彼女達の提督に対する恨みや憎悪は必ずあるはずだ。だがそれを表に出さないということは我慢している、もしくは何らかの形で発散させているのだろうが、発散という形で見れるのは正直数人しか見れない。他の皆はおそらく我慢しているのだろう。普通に振舞える程に強く…

 

 

 ならばどうするべきか?答えは簡単、全てを私に対して向ければ良い。そうすることで彼女達の過去を今一度思い出してもらい、本当の意味で過去の呪縛から解放の手助けをしよう。それが私の責務だ

 

 丁度、都合よく良い話がやってきた。これを利用して少しでも彼女達の恨み等をぶつけてもらおう。ついでに良い避雷針もいるし、今からどんな結果になるのか楽しみで仕方がない。頼むから都合の良い展開になってもらいたいところだ

 

 だがそれだけでは少し足りないだろう。本当にこの世界が都合の良い世界ならば未来予測をすればその通りになるはずだ。これを利用して問題を起こせばもしかしたらどこかで過去と向き合える瞬間があるかも知れない。彼女達は過去を踏み台として先に進むことが出来るのか…今から結果が楽しみだな

 

 

 

【経過報告】

 小学生時代に変化してしまった体では正直やりづらいとしか言いようがなかったが、思い切ってもとに戻して良かったと思う。視線が低くなったことで色々ラッキーな事は起こっているのだが、あまりそういう気分にはなりたくない。というか、流石に傷ついた部下を利用してそのような事をする程の度胸は無い。他の皆もいるしな。ただ修復剤の効果がしばらく続いてたおかげで怪我がすぐ治ったりする効果が消えたのは痛いが…

 

 ちなみに視点は電の口辺りだったが、軽巡以上の人達だと完全に視線が胸辺りになってしまう。その時に何人かの艦娘が下着を着けていないように見えた。愛宕や龍田は着けているようだったが、天龍と川内はおそらくつけてないだろう。駆逐艦達も着ける着けないが分かれていたが、こればっかりは義務付けしておきたい。じゃないとこっちが持たない。個人的には着いてる方が良いんだ

 

 

 私は艦娘を非難している奴らと変わりない。私がこの世界に来て初めて見た女性のヌード写真…あれを見て気絶したらしい(夕立談)

 

 つまり世間一般ではあれが美人なのだろう。逆を言うなら艦娘達は私があれに対して起こした反応と同じくらいの醜さなのだろう。私に艦娘達の容姿を醜いと非難している奴らを見下す事は出来ない。今回の件でそれをはっきりと認識してしまったが必要な事だった。無意識に彼女達を傷つけないようにするためには必要だったんだ

 

 彼女達の対応を決して間違えてはいけない。たまたま私の美的感覚が艦娘達が綺麗に見えるだけであって、本当の意味で彼女達の事を理解しているわけではない。彼女達だからこそあのような行動が取れるのであって、例えこの世界の絶世の美女が助けを求めてきても、おそらく私はそれを無視するだろう。私はそういう人間だし、それを分かっていながら彼女達の気持ちを弄ぶわけにはいかない。私はそういう人間なのだから決して誤解してはいけないし、彼女達に本当の意味で向き合えるまでは決して心を許してはいけない。全ては私が人間であるために

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