この学生、元放置提督 世界が変わっても、やることが変わっても、いつも通りにする。ただそれだけ   作:七福えると

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私は女性がメインとなっている作品を見て表現や世界観の勉強をしているのですが、最近アイデアのジグソーパズルにパッチリとハマるような作品を見まして、アイデアがバッキバキに浮かんできたのでそれを製作予定です。投稿するのはペース的な意味で大分先になりそうですが、今まで作ってきた作品以上に力を入れて作る予定なので楽しみにしていてください。尚一話だけの予定です

…BANしない程度に暴走した作品になる予感がしている。理性が勝ったらつまらなくなりそうだけど


いじめはありません。ただ遊んでるだけです

霞「ここには私の姉妹もいてね。朝潮、荒潮、満潮の三人の姉妹艦がいたの。その三人が任務に失敗しちゃってどこかに罰って言う名目で閉じ込められてるのよ。ここじゃよくある話だけどね」

 

「意外だな」

 

霞「何がよ?」

 

「いや、てっきり一話跨いだもんだからてっきり回想シーンにいくのかと思ってな」メメタァ

 

霞「知らないわよ。どうせ一時のテンションで書いてるんだからここも改善されるわ」

 

「それもそうか」

 

霞「話を戻すわよ?そういう経緯があって私は不知火と協力してたんだけど、その時に霧島さんから声を掛けられてね。これはチャンスだと思って霧島さんの指示通りに動いてたってわけ。結局失敗に終わっちゃったけどね」

 

「…不知火と協力してたって事は、協力者がいないと難しい方法でも取ってたのか?」

 

霞「えぇ。ここにはちょっとしたルールがあるんだけど、それをクリアするのにどうしてもね」

 

「ふむ…ちなみに内容は?」

 

霞「海域を解放、または既に解放した海域をクリアしたものには報奨として願いを聞き入れてもらえるってのがあるのよ。私はそれの協力者として不知火に協力してもらってたって訳」

 

「はぁ~、良い事考えるな。考えたのは金剛か?それとも提督か?」

 

霞「提督よ。今のあの人からじゃ考えられないけどね」

 

「……そのルールが出来たのはいつ辺りだ?」

 

霞「私が建造されてからしばらく経ったときね。それがどうしたの?」

 

「霞が建造されたのは?」

 

霞「…アンタ、何考えてるの?」

 

「ちょーっとだけ、悪い事考えてるよ?」ニコッ

 

霞「…まぁいいわ。一応ここが出来てからすぐね。金剛さんよりかは遅いけど」

 

 

…なるほどな。つまり時系列を整理するとこうだ

 

 

鎮守府誕生→提督着任→金剛建造→霞誕生→ルール誕生→現在

 

 

このうちの金剛建造以降で姉妹が捕縛されたと考えるのが自然だな。霞の話具合からすると霞が着任以降に捕らえられたってとこかな?

 

金剛が生まれた瞬間から鎮守府を支配していたとは考えずらい。流石にいきなりそんなことをしても何やってんだコイツって処理されるのがオチだろうし、霞の今のあの人からは考えられないという発言から推測すると、ルール誕生→現在の間にアイツが弱気になっていった秘密があるはずだ。だがこれは…

 

 

「……コイツは本人から聞くか」ボソッ

 

霞「何か言った?」

 

「いんや、とりあえず教えてくれてありがとうな。助かったよ」

 

霞「そ、だったら早く寝ましょ?これ以上起きてたら明日に響くわ」

 

「それもそうだな。霞も早く自分の部屋に戻ると良い」

 

霞「……何言ってるの?」

 

「へ?」

 

霞「私はもうアンタと一緒に寝るって周りに話しちゃったから今部屋に戻っても怪しまれるだけよ。今日はアンタのとこで寝させてもらうから」

 

「……」

 

霞「何よ。嫌なの?」

 

「…いや、最近誰かと一緒に寝る事が多いと思ってな」

 

霞「良いご身分ね」

 

「お前もそのうちの一人だぞ」

 

霞「はいはい。じゃあ私は床で寝るからアンタは布団を「ちょっと待て」」

 

「寝るならお前が布団を使え。床で寝られでもしたら明日に響くだろ」

 

霞「はぁ?提督であるアンタが良い場所で寝るのは普通の事でしょ?私達は艦娘なんだからどこで寝ても平気よ」

 

「阿保。お前は明日遠征が三回入ってるだろ。ちゃんとした場所で寝ないと疲れが取れんだろうが」

 

霞「それを言ったらアンタも執務よね?」

 

「残念ながら俺に与えられる執務は大したことないものばかりだよ。お前と違って仕事が大変って訳でもないんだから大人しくお前が布団で寝ろ」

 

霞「…男を床で寝させるわけにいかないわ。私に恥をかかせるつもり?」ムッ

 

 

…そういやすっかり忘れてたけど貞操逆転してんだっけ。俺も霞の事と同じ事を考えてなかった訳じゃないが、それでもここで霞を布団で寝させないのは男として引けん!

 

提督は常に前進あるのみ!後退などない!だけど媚は売る!時と場合によるけど!

 

 

「そいつは俺も同じだ。女を床で寝させるわけにいかんし、労働力って点で見たらお前がちゃんと寝た方が良いだろ」

 

霞「うっ、でも…」

 

「良いから寝ろ。感情論だけで譲ろうとしたお前の負けだ」

 

霞「…分かったわよ」

 

「ふっ、いい子だ」ナデナデ

 

霞「あーもう!いちいち撫でないでくれる!?うっとおしいんだけど!?」

 

「あ、すまん。ちょうど撫でやすかったからつい」

 

霞「…ハァ、もういいわ」

 

「……良し。ならお詫びと言っては何だが、サッと眠れる技でも披露してやるよ」

 

霞「……変な事する気じゃないでしょうね?」

 

「安心しろ。とりあえず布団に入ってくれ。じゃないと出来ないんでな」

 

霞「…分かったわ」

 

布団『良い風だぁ』バサッ

 

「…黄緑か」ボソッ

 

霞「フンッ!」ゴッ

 

「しゅ、しゅいませんでした」シュ~

 

霞「……で?入ったわよ」

 

「それじゃ目を閉じてろ。島風には割と好評だったんだ」

 

霞「…あぁ。あれね」

 

「ん?知ってたのか?」トン、トン

 

霞「えぇ。嬉しそうに本人が話してたわよ。場所も食堂だったから何人かは知ってるんじゃないかしら?」ウトウト

 

「マジか…流石に俺もやる人は選ぶぞ?」

 

霞「へぇ…意外、ね…」

 

「…霞?」

 

霞「…」スヤスヤ

 

「……早すぎない?」トン…トン…

 

霞「…」スゥー

 

「…ちゃんと寝てるな。どんなゴッドハンドだよ」

 

「俺も寝るか。明日早いのは俺も同じだしな」

 

霞「……」

 

「お休み。良い夢見とけよ」ナデナデ

 

 

 

霞「……バカばっかりね」パチッ

 

「( ˘ω˘)スヤァ」ガタッ

 

 

 

金剛「…それで?貴方と霞は一緒に寝てて、怪しい人物はみなかった…と」

 

「あぁ。電が僕達を呼びに来た時は既に一緒だったぞ」

 

金剛「…なんで霞と一緒だったのですか?」

 

「ここについての話を聞いてたんだよ。ついでに一緒にゲームしてた。深夜にどう動いてたかは工廠にいる妖精さんにも会いに行ってたりしたから、その時の話を聞きに行ってみたらどうだ?」

 

金剛「…分かりました。後はこちらで確認しておきます」

 

「で、霧島の様子はどうなってるんだ?」

 

金剛「…それが不思議なんです。銃声は確実にしたのに霧島自身にぶつかった痕もなければ、部屋に弾痕も残ってなかったんデス…しかも本人はただ寝てただけでしたが、悪夢でも見てるのかウンウンとうなされてばかりデス。いくら起こそうとしても全く起きなくて…」

 

「…大丈夫なのか?」

 

金剛「おそらくは…本当に心配デース…」

 

金剛「…そういえば、提督さんは拳銃とか持ってますか?」

 

「あぁ。見るか?」

 

金剛「はい。見てみたいデース」

 

「良し、少し待っててな」ゴソゴソ

 

金剛「…」ジッ

 

「ほら、これだ」っ拳銃

 

金剛「…中身が入ってない。それどころか撃った跡さえ…」

 

「これで疑いからは晴れたかな?」

 

金剛「…はい。ありがとうございました」

 

「じゃあ僕は執務室で提督の手伝いしてくるから、何か分かったら呼んでくれ」ガチャ

 

金剛「はい。お仕事頑張ってくだサーイ」

 

「あぁ、ありがとう」バタン

 

 

 

金剛「…あの子が来てから変な事ばかりデス。本当に、邪魔くさい」

 

金剛「決めました。あの子を犯人にして少し憂さ晴らしでもさせてもらいましょうか」

 

???「その役目、私がやってもいーい?」

 

金剛「…いつからそこに?」

 

???「いつだっていーじゃん。でさぁ、良いよね?私がやっても」

 

金剛「…いいでしょう。貴方に任せマース」

 

???「そうこなくっちゃ。じゃ、期待して待っててよね~」バタン

 

金剛「私の手で始末出来ないのは残念ですが、まぁいいでしょう。期待していますよ?鈴谷」

 

 

 

・・・執務室・・・

 

 

 

ドア コンコン

 

「提督です」

 

女提督「入って」

 

「失礼します」

 

女提督「今回行うのは資材管理についてだけど…何でお前みたいな奴に教えなきゃならないの?」

 

「それが貴方の任務でもありますから。提督たる者としてご指導のほどよろしくお願いいたします。」

 

女提督「…せめて生意気なクソガキの方がマシだわ」

 

「学ぶべき相手にはある程度の敬意を払っていますから」

 

女提督「…はぁ。これじゃ私が悪者になっちゃうじゃない」

 

「それで、資材はどう運用すればいいんでしょうか?」

 

女提督「…資材は主に遠征や出撃でもたまに入手が可能だけど、より多くの資材を入手できるのが遠征よ。遠征は練度が高い艦娘や、特定の艦種でないと成功しない事があるから、燃料の補充と遠征で得られる資材を天秤にかけて効率的に資材を得るようにしてね」

 

「質問いいでしょうか?」

 

女提督「何?」

 

「噂程でしか聞いたことないのですが…出撃で遠征よりも資材を稼げる場所があると聞いたのですが、本当なのでしょうか?」

 

女提督「…それは潜水艦を使ったオリョール海での資材集めの事ね。誤解のないよう言っておくと、あれは潜水艦の入渠時間が短いのと、修復にかかる資材の消費も少ないのを利用して行っている出撃よ。出撃させて資材確保、その後帰還の繰り返しをひたすらに行って大量の資材を確保してるってやり方よ。うちでは潜水艦がいないから特に行ってないわ。あそこは敵も強いから駆逐艦じゃ沈むのが目に見えているからね」

 

「…なるほど」

 

女提督「一応言っておくけど、艦娘を酷使したら背後から撃たれる事になるからね。上官の死因の一つは部下から背後から撃たれる事による死亡が多いらしいし」

 

「肝に銘じておきます」

 

女提督「そう。じゃあ資材に関する問題を出すからそれに答えてね。間違えたらしばらくの間業務の半分受け持ってもらうから。それで遅れが出たら死ぬ気で取り返しなさい」

 

「はい。お願いします」

 

女提督「じゃあまずは…」コンコン

 

時雨「時雨です。入室しても良いでしょうか?」

 

女提督「どうぞ」

 

時雨「失礼します」ガチャ

 

女提督「…そのフードは何?」

 

時雨「そのことについて提督とお話しようと思って来たんです」

 

「あぁ、なるほど。すぐに対処しよう」

 

女提督「ちょっと?そっちで勝手に納得しないでもらえる?」

 

「すみませんがこれは時雨の個人的な問題なのです。どうかあまり触れないで下さい」

 

女提督「…分かったわ」

 

「少しの間工廠を借りさせて貰います。その間、私の所属する艦娘以外入れないで下さいね」

 

女提督「それを理由に恩返しでもしてくれるの?」

 

「それは提督さん次第ですね」

 

女提督「…15分だけよ。それ以上は待たないわ」

 

「充分です。ありがとうございます」

 

時雨「あ、言い忘れてたけど愛宕の分もお願い出来ないかな?愛宕もちょっとね…」

 

「…すいません。やっぱり20分でお願いします」

 

女提督「好きにしなさい」

 

「ありがとうございます!」ビシッ

 

女提督(綺麗なお辞儀するわね…)

 

時雨「じゃあ早く行こう。愛宕も部屋で待ってるからさ」

 

「おう。それでは提督、少しの間失礼します」ガチャ

 

女提督「執務は追加しておくからね」

 

「…了解です」バタン

 

 

 

・・・提督移動中・・・

 

 

 

「愛宕、移動するぞ」ガチャ

 

愛宕「はーい♪」

 

 

部屋の扉を開き中に入る。そこには黒いパーカーに身を包んだ愛宕がいた。時雨も同じパーカーを着ているのだが、時雨と比べてデカい。とにかく一部分がデカいのだ。そこに服が引っ張られてシャツが見えそうになっており、時雨も愛宕のパーカー姿を見るより先に部屋を出たのか、目を丸くして驚いている。その視線は自分と同じ一点を見つめていた。その後自分の胸を確認しだしたが、お前は白露型なんだから大丈夫だろと言いかけた所で、愛宕の視線が優しくなった気がしてすぐさま考えるのをやめた

 

 

「…しかし、何で剥げたんだ?風呂で髪を洗っても落ちないし、潮風だろうと大丈夫な染料だぞ?」

 

愛宕「多分日光じゃないかしら?今日は日当たりが強いし、海に出ると日光を遮る障害物が雲以外ないからね」

 

時雨「…いや、多分違うと思うよ」

 

「なんで?」

 

時雨「愛宕、提督を心配させたくないなら素直に話した方が良いと思うよ?」

 

愛宕「う…やっぱり言わなきゃ駄目よね?」

 

時雨「……」ジッ

 

 

時雨の真剣な目が愛宕の隠し事を見透かす様に見つめていると、覚悟を決めたのか深呼吸をし、潤んだ水色の瞳が自分の目を真っ直ぐ見つめながら話し始めた

 

 

愛宕「…ここね、何かがいるの。それもとんでもないものが」

 

「なんだって?」

 

愛宕「正確に言うなら恨み…というよりかは力かしら?何かが私達のような力を持ってる感じがして、それに反応するかのように心がざわつくの。それを感じると髪も元に戻っていくみたいで…」

 

時雨「提督、こんなことは言いたくないけど覚悟した方が良い。それこそ遺書を書いておくのを進める位のね」

 

「…へぇ」

 

 

それを聞くと少し間を置いて二人がギョッとしたような顔をしていた。何かと思い咄嗟に二人を見つめるが、何もおかしな点は見当たらない。そうなると自分の後ろに何かがいるのかと思い、後ろを振り向くが何もない

 

不思議に思っていると口元がビリっとするような痛みを感じて咄嗟に指で拭うと血がついていた。それと同時に自分がどのような顔をしているのかが理解してしまった

 

鋭く口角が上がり、頬に皴が寄っている。歯はむき出しとなり空気に触れて乾いていく。声は出ないが表情筋が少しずつ強張っていくのを感じた所ですぐさま顔を元に戻した

 

 

「一応確認するが、さっきの話し方から察するにお前等はそれの元が何なのかは分からないんだな?」

 

愛宕「え、えぇ…」

 

「そっか。ならとりあえずは髪を染め直そう。分からん事を考えても仕方ないしな」

 

時雨「…うん」

 

 

ちなみに二人は深海棲艦のような見た目をしていると分からないようにメイクと髪を染めてもらっている。メイクは厚化粧になってしまうが、肌色はこの世界の価値観も相まって自然なようで、特に違和感は無いらしい。髪に関しては妖精さんに便利な櫛を作ってもらい、それで髪を梳くと髪色が変わるという物だ。これさえあれば白髪になった時でも便利そうだが、それは男である自分だけであって、女性である彼女らは違う。艦娘達の髪はとても綺麗で独創的であり、少しでも乱雑にすると変になってしまうので、かなりの神経を使って行っている。その為、掛かる時間も膨大というわけだ。

 

尚、他人にやってもらう必要は無いらしい

 

 

 

昼休憩

 

 

もう無理…腕が重い。というか手の感覚が無くなってる気がする。授業についていけなくてメモ取るのに集中するしかなくなった時レベルで手が痛い

 

あの後は普通に執務室に戻って執務を行っていたが、自分でやる分が二倍に増えていた気がする。女提督曰く、『アンタは数をこなした方が早い』と言われ、膨大な量を押し付けられた。その時に彼女が『これで少しは苦しめ』と言っていたので、いずれ泣かすと心に決めながら執務モドキをこなしていった。結果、ご覧のありさまである

 

右手が使い物にならないので左手で食事を取ってはいるが、やはり使い慣れた右手よりかは若干覚束ない。良いトレーニングになるから苦ではないが、やはり周りの好奇な目からは逃れられないようだ

 

 

電「司令官さん、大丈夫ですか?」

 

「…」コクコク

 

電「…お疲れ様なのです」

 

???「えっと…司令官さん、で良いんだよね?」

 

「…皐月か」

 

皐月「…この人大丈夫なの?」

 

電「疲労だったりストレスがたまると良くなってるらしいのです。私も司令官さんから聞いただけではっきりとは知りませんが…」

 

皐月「…私達と同じだね」

 

「…何か用か?」

 

皐月「あ、えっと…隣いいかい?」

 

「好きにしろ」

 

皐月「…ねぇ、もう少し気を張っていようと思わないの?司令官がそんなんじゃ他の皆も心配するよ?」

 

「…一理あるな」

 

皐月「でしょ?だからもう少しシャキッとしなよ」

 

「…ふぅ、分かったよ。で、何かあって来たんだろ?」

 

皐月「あ、うん。如月達の事なんだけど、止めてくれてありがとうね」

 

「戦力がいなくなるのが困るから止めただけだ。他意はない…が、一つ聞きたい」

 

皐月「何だい?」

 

「誰から聞いた?」

 

皐月「…なんのこと?」

 

「あの時営倉にいたのは俺と如月と文月だけだったはずだ。だがあの場にお前はいなかったし、他の艦娘もいなかったぞ」

 

皐月「ふ、文月に教えてもらったんだよ。あの後帰ってきた文月に説明してもらったんだ」

 

「…はぁ、そうか」

 

皐月「わ、分かってもらえた?」

 

「お前が誰かを庇ってるってことが分かっただけだ。嘘をつくならちゃんと喋れ」

 

皐月「え、いや、えーっと、あはは…」

 

 

…脅されてる?いや、ただ脅されただけでここまで強情になるものか?どちらかと言えば自分から庇っているような気がする。強迫観念から来るものではなく、本当に善意のようなもので守っているような…

 

 

電「…司令官さーん」プニプニ

 

「お、おう。どうした電」ほっぺプニプニするのやめなさい

 

電「お昼冷めちゃいますよ?話し合うのは後にして、今は食べませんか?皐月さんも」

 

皐月「う、うん!」

 

「…はぁ、そうだな。さっさと食べて午後も頑張るか」

 

電「はいなのです!」

 

「あぁ、味噌汁うめぇ」

 

皐月「お魚も美味しいよ!」

 

「…魚苦手なはずなのにすごい食える」

 

皐月「司令官さん、魚苦手なの?」

 

「生魚の臭いがどうも苦手でな。焼いたら旨いのは知ってるけど、あれのせいでどうもな…あと単純に骨を取るのがめんどくさい」

 

皐月「僕、骨取るの得意だよ!取ってあげようか?」

 

「いや、そのまま食う。わざわざ取ってもらうのも悪いしな」ゴリッゴリッ

 

皐月「…カッコいい」

 

電「…羨ましいのです」ムゥ

 

夕立「電ちゃん。隣いい?」

 

電「あ、夕立ちゃん。どうぞなのです」

 

夕立「じゃあ失礼するっぽい!」

 

「夕立か。ご飯ちゃんと食べて昼からも頑張れよ」

 

夕立「さっきまでゲッソリしてた提督さんに言われなくても分かってるよ~」

 

「…いつから見てた?」

 

夕立「えーっとね、提督さんが執務室から出てきた時にブツブツ何か喋ってた時から!」

 

「…ついてきたなら声ぐらいかけてくれよ」

 

夕立「細かい事は気にしないっぽ~い」

 

「…はぁ、犬みたいに能天気だな」

 

夕立「夕立、犬じゃないっぽい!」

 

「はいはい」

 

電「…むぅ」

 

夕立「…電ちゃん、羨ましい?」

 

電「えっ、な、何のことです?」

 

夕立「電ちゃん、さっきから提督さんに構ってもらえてなくて寂しそうな顔してたっぽい」

 

電「そ、そんなこと…!」

 

夕立「電ちゃんも結構可愛い所あるっぽい」

 

電「う…電は、その…」

 

「…やはり電は放置が一番だな」

 

皐月「…司令官さんって、たまに性格すごい悪い時あるよね」

 

「電の反応が可愛すぎるのが悪い」

 

皐月「ちなみに電のどんなとこが可愛いの?」

 

「ルックス、性格、向上心、どれをとっても可愛いがしいて言うならうっかり屋な所だな。電と大本営で初めて会った時なんだが、その時にな…」

 

電「は、はわわ!司令官さん!その時の事は言わないでほしいのです!」

 

「…だそうなので、やめておくよ」

 

皐月「な~んだ。つまんないの」

 

夕立「提督さん!夕立はどうっぽい!?」

 

「夕立も可愛いぞ~。犬みたいで」

 

夕立「…提督さん、夕立の事馬鹿にしてない?」

 

「以前出かけた時にボールを買おうとしたら、間違えて犬用のボールを買いかけた奴に言われたくないな」

 

夕立「え!?何でそれを知ってるの!?」

 

「天龍から教えてもらったよ。龍田が慌てて止めたらしいな?」

 

夕立「くぅ…言い返せないっぽい…」

 

電「あぁ、あの時ですね」

 

皐月「いいな~。僕は出撃と遠征以外で外に出かけたことないよ」

 

「あの時は色々特殊だったからな。そう簡単にホイホイと外に皆を出すのは難しいんだよ」

 

夕立「あ、そういえば提督さん。皆がここでの話を聞きたいって呼んでたよ。ついでに色々情報共有したいって」

 

「分かった。じゃあ時間は……今夜なら皆いたはずだし今日するか」

 

夕立「分かったっぽい!皆に伝えておくね!」

 

皐月「ならさ、僕も参加して良い?」

 

「駄目」

 

皐月「えぇ~!なんでさ~!」

 

「……ちょっと耳貸して」

 

皐月「え、うん…」

 

 

電・夕立 ???

 

 

「……」ボソボソ

皐月「……」

 

「……」ニヤッ

皐月「…!?」ボッ

 

「……」ニコニコ

皐月「…///」シュ~

 

 

「…というわけだ」

 

皐月「ご、ごめんね!まさかそんなことしてるなんて思わなくて!」

 

「ははは、いいさ。ただ、誰にも言っちゃ駄目だからな?」

 

皐月「う、うん!絶対に言わないよ!」

 

皐月「そ、そうだ!僕これから遠征だった!皆、行ってくるよ!」ダッ

 

「いってらっしゃ~い」

 

夕立「…提督さん、何て言ったの?」

 

「聞きたい?」ニコッ

 

夕立「や、やめとくっぽい…」

 

電(あの顔は絶対変な事言ったのです…)

 

???「ねぇねぇ提督さん。良かったら私ともお話しない?」

 

「……君は鈴谷、だよね?」

 

鈴谷「そうだよー。提督さんがここに来たのは知ってたんだけど、その時はちょっと野暮用で外に出てたからね~。初めまして♪」

 

「…あぁ。初めまして」

 

鈴谷「…何だか冷たいね。私、貴方に何かしたかな?」

 

「チャラチャラしてる人には気をつけろってどっかの誰かが言ってたからな」

 

鈴谷「ひっど~い。鈴谷のどこがチャラチャラしてるっていうの?」E.山姥メイク

 

電(チャラチャラというより…)

 

夕立(凄い化粧っぽい…)

 

鈴谷「そうそう。提督さんにコーヒーを入れてきたんだよ。鈴谷特性のコーヒー飲んでくれるよね?」コトッ

 

「…ふっ、ありがとう。早速いただくよ」カチャ

 

夕立「……」

 

鈴谷「……」ニヤニヤ

 

「…」ゴクッ

 

「…飲めるな」

 

鈴谷「…は?」

 

「どうした?鳩が豆鉄砲を食ったような顔して。何か宛てでも外れたか?」

 

鈴谷「い、いやー。そんなことないよ?でもちょっとビックリしちゃってさ。私が入れるコーヒーは何でか皆の口に合わないみたいでね~」

 

「それは君が自分で飲んだことがないからだろう?飲みかけだが、一度自分で飲んでみたらどうだ?」

 

電「し、司令官さん!?」ガタッ

 

夕立「電ちゃん、行儀悪いよ」

 

鈴谷「あ、えっとー、その~…」

 

「ま、冗談だ。流石に口につけたものを飲むのは気が引けるよな。分かるぞ」ゴクッ

 

鈴谷「…嘘でしょ?何でそれが飲めるの?」

 

「飲みなれたものだからな。それとも何だ。お前は僕が馬鹿舌だとでも思っていたのか?」

 

鈴谷「う、ううん!そんなことないよ!あ、鈴谷用事思い出したからそろそろ行くね!」ダッ

 

「……まだまだ甘いな」

 

夕立「…提督さん、大丈夫なの?」

 

電「大丈夫って何がなのです?」

 

夕立「…あれ、泥水だったよ」

 

電「え!?」

 

「沸騰してたから泥湯と言った所か。多少の土の味はしたが飲めない程じゃなかったからな。ついでに砂っぽさが全く無かったし、逆に飲みやすかったまである」

 

電「司令官さん!これ飲んでください!」っ水

 

「お、ありがとう」

 

 

…さて、次はどうでるのかな?せめてやりごたえのある事を起こしてくれれば良いけど

 

 

 

鈴谷「提督さん、ちょっといい?」

 

「鈴谷か、どうした?」

 

鈴谷「クッキー作ったんだけど良かったら食べない?」マッカ

 

「…いただこう」サクッ

 

鈴谷「……」ニヤッ

 

「……サクサクしてて旨いな」

 

鈴谷「……ホントに言ってる?」

 

「あぁ。それとも何か?毒でも入れたのか?」

 

鈴谷「ま、まっさかー!そんなことするわけないじゃん!」

 

「ははは、それもそうだな。クッキーありがとう。美味しかったよ」テクテク

 

 

鈴谷「…おっかしいなぁ」サクッ

 

鈴谷「……っ!?!?」

 

「ふっ、まだまだ甘いな」ヒリヒリ

 

 

 

・・・昼・・・

 

 

 

鈴谷「提督さん、見てみて~」E.水着

 

「……綺麗だな」

 

鈴谷「…へ?」

 

「ただ海やプールで泳ぐわけでもないのに水着になるのはやめておきなさい。そういうのは濡れてこそ価値があるんだからな」

 

鈴谷「え、あ、ご、ごめんなさい…?」

 

「……写真撮っていい?」

 

鈴谷「…!駄目!」バッ

 

「似合ってるぞ~」

 

鈴谷「っ…!うるさい馬鹿!」ダッ

 

「…鈴谷はビキニ派か」

 

 

 

・・・夕方・・・

 

 

 

鈴谷「次はこれで…」コンクリ IN バケツ

 

鈴谷「これなら乾けば固まるし、窒息でもするでしょ」

 

「……と思ってな」

 

鈴谷(来たっ!)

 

???「…そういう事ならオッケーですよ」

 

鈴谷「えいっ!」バシャ

 

???「うぶっ!?」

 

鈴谷「あっ、ごめーん提督さん。思いっきり転んじゃ……って…」

 

金剛「……」ポタポタ

 

「……何してるんだ?」

 

鈴谷「!?!?!?」

 

金剛「……鈴谷?」

 

鈴谷「……」ガタガタ

 

金剛「ちょっとお話しましょうか?」ガシッ

 

「あー、金剛。やりすぎるなよ」

 

金剛「分かってマース。ちょ~っとキッツイお仕置きをするだけですから…ネ」

 

鈴谷「…!提督さん!助け「悪いけど」」

 

「流石に庇えん。運が悪かったと思って諦めろ」

 

鈴谷「そ、そんな…」

 

金剛「さぁ鈴谷。ちょっと海に行きましょうか」ズルズル

 

 

 

鈴谷「……クソッ」大破

 

鈴谷「何で、何でこうも上手くいかないの!?」

 

鈴谷「……まさかこっちの考えが分かってる?」

 

鈴谷「曙がここに帰ってきたんだ。ここのことは筒抜けな筈…」

 

鈴谷「金剛が言ってた川内も帰ってきたところを考えると、あの人は絶対大本営からの刺客なはずなのに……何で金剛はあの子を未だに放置しているの?」

 

鈴谷「…駄目だ。考えるにはあの人の情報が足りない。何とかしてあの人の情報を手に入れないと……」

 

ドア コンコン

 

鈴谷「…誰?」

 

???「時雨だよ。入っても良いかい?」

 

鈴谷「……どうぞ」

 

時雨「失礼するよ」ガチャ

 

鈴谷「…確かあの人について来てた時雨だよね?」

 

時雨「うん、そうだよ。ちょっと鈴谷さんとお話がしたくてね」

 

鈴谷「鈴谷と?」

 

時雨「僕達の提督にイタズラしようしたつもりが金剛さんに向かってイタズラしちゃったんだよね?」

 

鈴谷「…!」

 

鈴谷(バレてる…!)

 

鈴谷(……だけど待って?何でそれを分かってて私に会いに来たの?)

 

時雨「その顔は……何で僕がここに尋ねてきたか分からないって感じだね」

 

鈴谷「……」

 

時雨「そう警戒しないでよ。そんな鈴谷さんに少し相談があるんだ」

 

鈴谷「…相談?」

 

時雨「鈴谷さんにとっても悪い事じゃないと思うよ?ちょっと僕の悪戯に協力してほしいんだ」

 

鈴谷「…何なの?その相談って」

 

時雨「これだよ」っカメラ

 

鈴谷「……これって」

 

鈴谷(眠ってる瑞鶴さんが提督さんに縛られてる?妖精さん達も写ってるけど、視点がこっちを向いてないのを考えると、もしかして隠し撮り?)

 

時雨「他にもあるよ?霧島さんのとかね」

 

鈴谷「……何で?」

 

時雨「うん?」

 

鈴谷「何でこれを私に見せてきたの?貴方の目的は何?」

 

時雨「だから言ってるじゃないか。嫌がらせだって」

 

鈴谷「…本気なの?」

 

時雨「何が?」

 

鈴谷「仮にも貴方達の提督でしょ?そんな人を守ろうとは思わないの?」

 

時雨「…ぷっ」

 

時雨「それ、君が言うかい?」

 

鈴谷「なっ…」

 

時雨「君達も自分達の提督を酷い目に合わせてたらしいじゃないか。君が実際にそれに関わってたかは知らないけど…見過ごしてた時点で君も同罪なんじゃないのかい?」

 

鈴谷「……」

 

時雨「……僕はね、今の提督が提督であることに納得いってないんだ」

 

時雨「前の提督なら頭に砲門を突き付けて撃てるのにさ、肝心のあの人だとそれが出来ないんだよ」

 

時雨「だからさ、あの人にはさっさと失脚してもらって前の提督をあそこに呼び戻したいんだ。じゃないと僕の復讐が終わらないんだよ、アイツに仕返ししないとこのモヤモヤが取れないんだ。協力してくれるよね?」

 

鈴谷「……考えさせて」

 

時雨「え?なんで?」

 

時雨「あんなことをしようとしてたのに、まさか今更怖気づいたの?」

 

鈴谷「違うっ!」

 

時雨「……」

 

鈴谷「違うの…鈴谷がしたかったのはそういう事じゃない」

 

鈴谷「……出てって。もう関わらないで」

 

時雨「…そっか。邪魔したね」

 

時雨「でも、気が変わったら遠慮なく言ってね?僕はいつでも君を待ってるよ?」ガチャ

 

 

鈴谷「……私は」

 

 

 

執務室

 

「…終わりました」

 

女提督「じゃあ採点するから今のうちに仕事を終わらしてて良いわよ。ウチはこれでも少ない方なんだから感謝してよね」

 

「質問いいですか?」

 

女提督「何?」

 

「何故私に書類を回さないのです?」

 

女提督「機密の問題よ。貴方も提督とはいえ部外者である事に変わりないわ」

 

「ならば資材に関する事でも出来る事はあると思いますが?まさか資材を知られたら横領されるとでもお思いで?」

 

女提督「……」

 

「人を育てるのには多少の仕事と、その人が解決するのに難しい仕事を割り振れば人は成長すると聞きます。出来る事なら実務をいくつかこなしてみたいのですが、ダメでしょうか?」

 

女提督「…じゃあ見てみる?これとか」ピラッ

 

 

そう言われて渡されたのは製油所地帯沿岸と書かれた白紙の書類だった。戦闘時刻、相対した敵の種類、数、陣形、艦娘の状態等が丁寧に書かれた書類には何も書かれておらず、書いた跡も無ければ消したような跡も無い、新品同然と言っても良い位綺麗な紙だった

 

 

「…は?」

 

女提督「分かった?これが貴方に書類を回せない理由よ」

 

「…これを提出したのは?」

 

女提督「金剛よ。おかげでこっちは皆がどんな陣形を組んでどんな被害を受けたか想定しながら書かなきゃいけないんだからまいっちゃうわ」

 

「…すまん」

 

女提督「は?急に何よ?」

 

「ただ謝りたくなった。それだけだ」

 

女提督「変な奴ね…そういう訳だからアンタに書類を回せないのよ。分かった?」

 

「あぁ。だがそれに関しては俺に書かせてくれ」

 

女提督「どんなことがあったか知ってるの?」

 

「知ってる。だから任せてくれ。分からない所があればその都度聞くから」

 

女提督「…そっちの方が私も楽だし仕事も出来るからいいか。ただし、終わったら添削させてもらうからね」

 

「ありがとう」

 

 

ドア コンコン

 

 

???「加賀です。出撃報告に来ました」

 

女提督「入りなさい」

 

加賀「失礼します」大破

 

女提督「で、被害は?」

 

加賀「…主戦力とは出会わずに撤退。加賀、比叡が大破。鳳翔、衣笠、曙が中破。不知火が小破です。詳細はこちらに記入済みです」ピラッ

 

女提督「…やっぱり練度が足りないわね。重傷者から入渠を開始、だけど加賀と比叡に関しては高速修復材の使用を許可します。それと霞、曙、文月、皐月をここに呼んできて」

 

加賀「…あっ。わ、分かりました。失礼します」ガチャ

 

 

おぉ、普段はクールな加賀が良い顔で驚くな。普段は提督がもうちょっとビクビクしてるんだろうが、予想とは違う反応が返ってきたから驚いたって所か

 

 

「ふ~、こりゃ早いとこお役御免かなぁ」

 

女提督「あら?貴方はもっとここの事を知ろうとしてたんじゃないの?」

 

「それはアンタがまともじゃなかったらな。加賀が驚く程に変化してるんだし、ある程度の見切りを付けたらサッサと出ていくよ」

 

女提督「…そ」

 

「というわけだ大淀。近いうちにここを出るかも知れないから準備だけはしておけよ」

 

大淀「…提督、私の事を忘れてたわけでは無かったのですね」ドサッ

 

「いやだって…ねぇ…」

 

 

大淀のいるデスクに目をやると山がいくつも出来た書類が見える。自分がやれば休み無しで書類仕事をしても一日以上掛かると容易に想像が出来る書類の山があり、それを途轍もない速さで捌いていく大淀。その姿からは鬼気迫るモノを感じて声をかけたくても掛けられない。というか掛けたくない

 

初めてここに来た時は今見えている量ほどは無かったのだが、元々は女提督がやっていた仕事を半分請け負ったらしい。らしいというのは執務の経験が無い提督では足手まといにしかならないと言われたので、大人しく何も聞かなかった事にして泣いてた

 

 

大淀「…まぁ良いです。それより提督、今夜集まるんですよね?」

 

「あぁ。定例会議みたいな事をしようと思ったんだが、大淀は休んどくか?」

 

大淀「いえ、休みませんよ。これ以上私の事を忘れられては困りますので」

 

「ん。分かった」

 

大淀「…覚悟しておいてくださいね?皆さん、不満が溜まっているようですから」ニコッ

 

「…提督、今夜だけで良いので外出許可をください」

 

女提督「駄目に決まってるでしょ」

 

「ですよね…」

 

大淀「特に島風ちゃんは寂しがってましたよ。ここに来てから提督があまり構ってくれないって文句言ってたり、潮ちゃんは話題にすら上がらないのでちょっと寂しそうでした。天龍さん達に関しては霞ちゃんの件もあって今日の夜に叩き切るって言ってましたし」

 

女提督「…ウチの霞に何したの?」

 

「誤解だ。俺に幼女趣味は無い」

 

女提督「ふん、どうだか」ジロッ

 

「…提督、もう2300ですし今日はこれで終わりませんか?」

 

女提督「逃げたわね」

 

大淀「逃げましたね」

 

「うるせぇ!」

 

女提督「…ま、いいか。貴方の課題も終わったようだしね」

 

大淀「こちらも終わりました」サラッ

 

「…いつの間に」

 

大淀「提督もどうです?これを飲むと作業スピードが格段に上がりますよ」っレッ〇ブル

 

「それ、絶対に飲みすぎるなよ。本当に翼が生えるからな」

 

大淀「大丈夫ですよ。艦娘はこんなことで死にませんから」

 

「そうじゃない。体調面での心配をしてるんだ。そういったものは体調が一時的に良くなるだけであって、体力が少し落ちるんだ。あまり飲みすぎたら艦娘と言えど体力の低下は避けられないぞ」

 

大淀「そうなんですか?」

 

「例えるなら大破から全回復出来るが、耐久値が1減るってイメージしてくれ。艦娘にとって耐久値が1減るだけでも致命的になるのは良く知ってるだろ?」

 

大淀「それは理解していますけど…」

 

「…まぁでも、あの作業量なら飲むわな」

 

大淀「あっ。あの書類の中でいくつか提督が知っておかなければならないのがいくつかあるので、後でリスト化して渡しますね」

 

「すまん、助かる」

 

女提督「早いとこアンタに仕事を教えないとね…大淀が可哀想だわ」

 

「流石に普段はあんな量じゃないだろ?少なくとも貴方がしていた書類より何倍もあったのは変だと思うんだけど」

 

大淀「ですね。あれは前任の書類ばかりでしたし、今に関する書類はあれの十分の一も無かったと思います」

 

「だよなぁ。とはいえお前に全てを任せてすまないな」

 

大淀「大丈夫ですよ。今の提督では到底出来ない仕事ばかりでしたし、提督に任せると時間をかけすぎてしまうかも知れませんからね」

 

「…あれ?気にしない様に聞こえるけど、実際は滅茶苦茶なじられてる?」

 

大淀「気のせいじゃないですか?」ニコッ

 

女提督「ふふっ、ほら、早く行きなさい。時間無くなっちゃうわよ?」

 

「…はい。ありがとうございます」

 

大淀「ありがとうございまず。本日もお疲れ様でした」ケイレイ

 

女提督「お疲れ様」ケイレイ

 

 

ドア『歯磨けよ!風呂入れよ!』ガチャ

 

 

暁「あ、司令官!」

 

「お、暁か。どうし「ウラー!」うぶぉ!?」ゴフッ

 

暁「私達の事も忘れてないわよね!?」

 

響「話題にも上がらなかったんだ。ホントに忘れてたんじゃないのかい?」

 

「ちょっ、ちょっと待って…めっちゃポンポン痛い…」

 

響「当然さ。それくらい強くぶつかったからね」

 

暁「響、そっち持って」ガシッ

 

響「了解」ガシッ

 

「…大淀、助けて」

 

大淀「…ごめんなさい。提督さん」ドサッ

 

「うぶっ!」

 

 

くっ…!沈まれ、俺のネオアームストロング砲!決して大淀の体が柔らかくて程よい柔らかさを感じるからと言って今反応するな!

 

あっ、でも痛みのせいで少しずつへにょへにょになってきてる。女の体重はA4用紙一枚分と聞くが、何事にも例外はあるらしいな。あと暁はせめて首じゃなくて肩を持ってくれ。ちょっと辛い

 

 

暁「大淀さん、結構軽いのね」

 

響「ちゃんとご飯食べてるかい?」

 

大淀「それが…最近提督さんに忘れられてたストレスで食欲が湧かなくて…仕事も相まって食べられない時が多いんですよ」シクシク

 

「あ、あふぉ…おなあに乗らないで…」

 

響「大淀さん、司令官にしっかりと捕まっててね。結構不安定だと思うから」

 

大淀「大丈夫ですよ。提督の腕が落ちないように曲がってますから」ガシッ

 

「お、落とすわけにはいかないだほぉ…!あふぁまでも打たれたらはい変だからな…!」

 

大淀「…こんな状況で良くカッコつけれますね」

 

「提督たるもの…常に余裕は見せるべし…!」

 

暁「…私も乗っていいかしら?」

 

「あっ、すいません。勘弁してください。割と限界なんです」早口

 

響「司令官、目的の部屋まで300M(目測)だから頑張ってね」

 

「お願いだから…早めにね…?」

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