この学生、元放置提督 世界が変わっても、やることが変わっても、いつも通りにする。ただそれだけ 作:七福えると
視点が低い。距離が遠い。視線が痛い。足が痛い(特に捻挫した箇所)
低い遠い痛いの微妙にテンションが上がらない言葉の三拍子だが、あと少しで目的地だ。ホンの少し頑張れば報われるのに、ここで歩みを止める訳にはいかない
「つ、ついた…」コンコン
妖精「…何用です?」ガチャ
整備中だったであろう目つきの悪い妖精がドアを開き、フワッとこちらに向かって飛んでくる。その目は酷く疲れている様で、隈が濃く浮かんでいた
「そ、その前に…どこか座るとこない?」ゼェゼェ
妖精「…そこの椅子使ってください」
「た、助かる」ヨジヨジ
妖精「で?何の用でここまで?」
「作って欲しいものがあってな…」
妖精「…貴方もそんな事言うのですか?」
「?」
妖精「私達は異常な性能を持った装備を作ったりするのは無理です。やれ一瞬で深海棲艦を絶滅させる兵器を作れだの、艦娘が爆発して相手に大損害を与える兵器を作れだの言われても不可能なのです」
「いや、作って欲しいのはベビーカーなんだが」
妖精「…はい?」
「だから、ベビーカーだよ。自分で操作も出来るベビーカーを作って欲しいんだ」
妖精「…私達は安くないのですよ?少なくともお金を渡されても動きませんから」
「そういうと思って」ゴソゴソ
服のポケットから袋に包まれた色とりどりの金平糖を差し出す。妖精達の目は少し煌めいており、先程のそっけない姿からは考えられない態度に変わった
妖精「…少し待つのです」
「どれくらいで出来る?」
妖精「大体十分程度で出来ます。資材に関しては…まぁ、あの提督が隠し持ってる資材から少し拝借させてもらうのです」
「すまんな」
妖精「ここで乗っていくのです?」
「あぁ。出来たら最高速で時速70km位は出る様にしてくれ」
妖精「…もう一声」
「チョコレートで良いか?」スッ
妖精「乗ったのです」
「サンキュ」
あんなこと言ってたのに時速70km出るベビーカーは作れるんですねっていうツッコミは野暮と言うものだろうか…
???「妖精さん、今大丈夫?」ガチャ
遠くでドアが開いて声が工廠に鳴り響く。柔らかい印象を受ける声だが、何処か疲れている様な声が耳に届いた
声のした方を向いた方を振り向くとボロボロの姿で生気を感じさせないツインテールの金髪が目に入った。服も所々穴が空いており、包帯やガーゼ等で所々隠されてはいるものの、少し目のやり場に困る見た目をしている
妖精「…ちょっと行ってくるのです」フヨフヨ
「…酷い恰好だな」
妖精が近づいてその艦娘といくつか話をしていると、妖精が艤装を艦娘の体から外して持ち始めた。どこにそんな力があるのかと聞いておきたい所だが、妖精さんだからあれくらいは簡単に持てるのだろう
艤装を外された艦娘がこちらに気付くとニッコリと笑顔を浮かべ、今にも倒れるのではないかと不安に思わせる体を揺らして近づいて来た
???「もしかして、貴方が噂の赤ん坊提督?」
「そうだ。お前は確か白露型三番艦の村雨だな?」
村雨「えぇ。よろしくね」大破
「…少しは隠せ」
村雨「…そういえば、男性なんでしたっけ」
「忘れられてんの…?」
村雨「だって、赤ん坊って一見どっちか分からないんだもの」
「…これでも中身は成人だ。少しは恥ずかしがってくれ」
村雨「はーい」
村雨「…ところで、どうしてこんな所に提督さんがいるんですか?」
「少し妖精さんに頼み事でな」
村雨「…妖精さんが、提督さんのお願いを聞いたんですか?」
「あぁ。そうだが?」
村雨「…脅したんですか?」
少し警戒しているのか、村雨の眉間に皺が寄っていた。どうにも何か勘違いされているようだが、そんな事をする理由が無いので違うという雰囲気を顔に漂わせておく
村雨「…冗談ですからそんな不気味な顔をしないでください」
「不気味って…」
村雨「赤ん坊が怒ってるのか笑ってるのか良く分からない顔されたら不気味だと思いますよ」
「まぁ…それはそうだ」
村雨「それで?ここに来た目的って何ですか?」
「ベビーカー作ってもらいに来ただけだよ。それだけだ」
村雨「…ホントにそうなのね」
「そうだ。そういえばこっちも聞きたい事があるんだった」
村雨「何?」
「お前はチャンスが無いのか?」
その言葉にビクリと反応し、体が震えだす少女の姿がそこにあった。顔は青くなり、呼吸も少しずつ早くなっていく様子に当たりだと直感する
「ふむ…なるほどな」
村雨「っ…意地悪な人ね」
「その様子だと比較的最近だな?服もボロボロだがそこまで時間も経っていないのを見ると…約一週間って所か」
村雨「…当たりよ。どんな観察眼してるの?」
「…知っちまったもんは仕方ねぇ。これ食っとけ」ポイッ
村雨「ちょっ…」パシッ
「カロリーメイトだ。それ食って空腹を紛らわせとけ」
村雨「で、でも…」
「今日一日はアイツが帰ってこないんだ。すぐ食っちまえばバレねえよ」
村雨「…なら、私より酷い人達に分けても良い?ここにはそんな艦娘が多くて…」
「好きにしな。ただ渡す以上はすぐに食わせろ。他の奴や提督にバレたら酷い目にあうぞ」
村雨「分かったわ」コクッ
「艤装を渡したって事は改造か?」
村雨「いえ、ちょっと自分じゃメンテナンス出来なさそうな所があってね。おかげでちょっとフラフラよ」
「…というか艤装って外せるんだな。てっきり仕舞ったりしてるから体と繋がってるのかと」
村雨「んー、私も良く知らないんだけど、妖精さんだけが私達から艤装を外したりできるわ。自分では背中の艤装は外す事が出来ないから、そういった場所のメンテナンスには妖精さんを頼る事がほとんどね」
「ほぉ~。不思議な話もあるもんだなぁ」
村雨「…ね、貴方の所にいる山風ってもしかして別の鎮守府から引き抜いてきたの?」
「良く知ってるな」
村雨「あの子は元々ここにいたのよ。チャンスも無くなって次は確実に死ぬって所を別の鎮守府に引き取られてね」
「なるほどな…それは山風に悪いことしたなぁ」
村雨「ううん、別に怒ってなかったわ。寧ろ私達と会えて嬉しいってね」
「私達って事は、他にもいるのか?」
村雨「白露、春雨、五月雨よ。三人共私と違ってチャンスがまだあるから私よりかは悲惨じゃないわよ」
「…マジか。春雨が部下にいるのか」ウーン
春雨は確か6-3と6-5にドロップとして出てきた艦娘のハズだ。後はAL/MI作戦のクリア報酬でも入手出来たはずだが…もしそちらだとしてもイベント海域は攻略出来るということだ
村雨「どうしたの?」
「…村雨、練度はいくつだ?」
村雨「えっ?私は35だけど?」
「……」チーン
村雨「ど、どうしたの?」
「いや…天龍達が良く演習で勝ったと思ってな」練度差10近く離れてるんだぞ
村雨「…何て言うのかしらね、貴方達の艦娘は上手いのよ。戦闘のやり方に質があるっていえば良いのかしら?格上と戦う事が多かったみたいな戦闘をするからどうにも負けちゃうのよ」
「あー…てことはアレか。お前等は生き残る事を優先していたから格下と戦う事が多かったと。その時の攻め方にも寄るだろうが、多分攻勢の時以外は弱いんだな」
村雨「…良くその情報量だけでそこまで辿り着いたわね。その通りよ」
「…こりゃあ、骨が折れるってモノじゃ済まなさそうだ」
村雨「が、頑張って?」
「おう…一応お前等も関わってるから精一杯やるよ。電も向こうに盗られちまってるしな」
村雨「…その話、ちょっと詳しく聞かせてくれる?」
島風「…ケホッ」中破
曙「…」中破
川内「いてて…」大破
夕立「…なんだか、懐かしいっぽい」中破
山風「み、皆。入渠空いたよ」
川内「お、やっとか…」イテテ
夕立「…でも、ホントに私達が入渠しても良いのかな?ここには私達より強い人達が沢山いるのに…」
曙「そんな事言うもんじゃないわよ。ここのルールに乗っ取ってここの人達は生きてるってだけの話。私達がそれに合わせる必要ないわよ」
島風「…でも、それ以外のルールを知らないからだよね。ここの人達は」
曙「…そうね。余所者の私達がルールを破ってしまえば何が起こるか分かったもんじゃないわ」
山風「あ、あの、早く入渠した方が良いと思う。多分まだまだ人が入渠が必要になってくると思うから」
夕立「わ、分かったっぽい」ヨロッ
ヨロヨロと体をよろめかせながら私達は入渠施設へと向かう。途中で何人かの艦娘とすれ違ったりもしたが、誰もが目に生気を宿していなかった。まるで生きながら死んでいる様な雰囲気を受け、同時に一人の艦娘の安否が不安となってしまう
私達の提督が一番信頼を置く艦娘、電。彼女の存在は私達にとっても勿論だが、提督にとっても重要な存在である
彼女の努力する姿に自分も頑張ろうという力を貰い、戦闘では一騎当千とまではいかずとも、かなり心強い存在である彼女ではあるが、それとは裏腹に意外とお茶目でありムッツリでもあった。そんな彼女が皆から好かれていた
ここの提督…もとい大将にここに滞在するのと引き換えに連れて行かれた電が不安で仕方なかった。もしかしたらここのルールを作ったあの大将に何か酷い事をされていないかと何時も不安になる
川内「不安?」
夕立「…うん」
川内「…私だけじゃないよね」
島風「考えても仕方ないよ。私達は今出来る事をやらなくちゃ」
曙「…信頼してるのね」
島風「勿論」
フフンと鼻を鳴らして自慢げに誇る島風だが、そんな彼女も手が強く握られたままだ。言葉では言っても尚不安なのだろう。その気持ちは自分にも痛いほど伝わった
島風「…もし、さ、電ちゃんが元気を無くしてても、私達と一緒に居れば元気になるよね?」
夕立「…うん。きっとそうだよ」
川内「その為にも元気でいないと。また出会った時に疲れてる顔じゃ心配するでしょ?」
島風「…うん。そうだよね」
少し島風の顔が明るくなったのを見て少しホッとする。その笑顔に自分の心もフッと軽くなり、安心の様なモノを覚えた
陸奥「あら、貴方達…」
山風「あ、陸奥さん…お久しぶりです」
陸奥「…どうして山風ちゃんも一緒にいるの?」
山風「え、えっと…話すと長くなるんだけど…」チラッ
曙「私達なら大丈夫よ。山風と話したい事もあるみたいだし、私達は入渠に行ってくるわね」
陸奥「…ねぇ。行っちゃう前に一つ聞いて良いかしら?」
曙「何かしら?」
陸奥「山風ちゃんの事…どう思ってる?」
その質問にハテナが頭に浮かんだ。どういった意図でその質問をするかが分からない。ただその質問の的となっている山風の顔はあまりいい顔をしていないのに、更に疑問が増えた
夕立「私の妹、そして大切な仲間だよ」
島風「私もそう思ってるけど…何でそんなこと聞くの?」
陸奥「この子はね、何でも自分のせいだって思いこむ癖があるのよ。貴方達も身に覚えが無い?」ナデナデ
川内「あー…」
曙「私達じゃないけど私達の提督なら心当たりがあると思うわよ。山風って最近ウチに異動してきたから」
陸奥「え?貴方達はあそこの鎮守府の娘達じゃないの?」
曙「いや、私達は皆バラバラの鎮守府よ。私と川内は最近異動してきたし、元からいるのは夕立と島風ね」
陸奥「なるほどね…そうなると「陸奥さん」」
山風「…まだ話してないの。事情を知ってるのは提督だけで」
陸奥「…そうなのね」
夕立「無理に聞く気は無いよ。私達だって皆訳アリだしね」ナデナデ
山風「うん…」
川内「…さて、そろそろ行くね。これ以上ここにいたら次の入渠が何時か分かんないし」
陸奥「あっ、ごめんなさい。頑張って生き残ってね」
川内「忠告どうも。皆、行くよ」
川内さんの声を筆頭に皆が付いていき、陸奥さんと山風に見送られながら入渠施設へと入った。最後に見た二人は何処か仲の良い姉と妹みたいに見えて、少し嫉妬したのは内緒だ
愛宕「…時雨、どう思う?」
時雨「今の所は何も感じないかな」
愛宕「ハズレだとは思わないんだけどね~」
時雨「ただこうも見つけられないのは普通じゃない。きっと何処かに隠されてるんだよ」
愛宕「…確かゲームだと、秘密の通路とか部屋を見つけた人って消されるのよね」
時雨「…このタイミングで言わないでよ。怖くなってきちゃうじゃないか」
僕達二人が行っている事。それは自分達と同じ状態になっている艦娘の捜索を行っている。ここにはそういった艦娘が多くいるだろうと提督が推測しての指示であり、現在は二人で鎮守府を探索中だ
時雨「まぁでも、これだけ探して何も無いんならどうしようもないか。今はこれが限界って事だと思うよ」
愛宕「…そうね。これ以上は提督の指示を待ちましょうか」
時雨「やり方を変えようか。ちょっと聞き込みしていくってのはどう?」
愛宕「なんだか謎解きゲームでもしてるみたいな事になってきたわね…」
???「あ、あの…!」
時雨「ん?…って、五月雨か。何か用かい?」
五月雨「は、初めまして!白露型の六番艦である五月雨です!あの…別鎮守府の時雨と愛宕さん、ですよね?」
愛宕「そういえば初めましてね。こんにちは」
五月雨「こ、こんにちは!」
時雨「どうしたの?僕達に何か用事?」
五月雨「その、お二人共何か探している様でしたので、私に何か手伝える事があればと思って…」
時雨「…ごめんね。流石に言えないかな」
五月雨「い、言えない程に大事な物なんですか!?」
時雨「あー、まぁ、うん。そうだよ」
五月雨「…もしかして、アレかも」
愛宕「心当たりがあるの?」
五月雨「は、はい。最近提督が夜な夜な何処かにお出かけしているのを見かけてるので…」
愛宕「…五月雨ちゃん。良かったらそこに案内してくれない?」
五月雨「は、はい!もちろんです!」
時雨「ちょ、ちょっと愛宕。僕らの事に巻き込んで良いの?」ヒソヒソ
愛宕「でも今は五月雨ちゃんを頼る以外に方法がある?」ヒソヒソ
時雨「う…」
愛宕「それじゃあ案内お願い出来る?」
五月雨「は、はい!お任せください!」
陸奥「長門、五月雨ちゃん見なかった?」
長門「いや、見てないが…」
陸奥「…とすると、上手くいったのかしら?」
長門「…どうだろうな」
陸奥「後で五月雨ちゃんから報告を聞きましょ。これが上手くいけばこちら側に引き込めるかも知れないし」
長門「そうだな。とりあえずやれることはこれ位か?」
陸奥「…いえ。後は彼に直接会ってみないと」
長門「アイツは無理だと言っていたぞ。提督としての力量が違いすぎるらしい」
陸奥「…そう」
長門「しかしどうする?アイツが無理だと言った以上、頼れる人物なんて何処にも…」
陸奥「仕方ないわ。まだ時期じゃないって事だと思うの」
長門「くっ…」
陸奥「…最悪、あの人を人質にでも取れば同情してくれるかしら?」
長門「そんなことをすれば決裂するのは目に見えてる。本当にそれは最終手段と言いたいが…それでアイツが改心するとは思えん」
陸奥「…」
ドア コンコン
五月雨「あの、五月雨です。入ってもよろしいでしょうか?」
長門「おぉ。待ってたぞ」
五月雨「失礼します」ガチャ
長門「それで?向こうの艦娘は引き込めそうだったか?」
五月雨「…そのことで、少しお話が」
長門「なんだ?」
五月雨「…私が連れ出したのは時雨さんと愛宕さんだったんです。ですがあの二人は既に深海棲艦と似た症状になっていました」
長門「…なんだと?」
陸奥「…あの提督も私達の大将と同じなのね」
長門「チッ…そうなるとアイツが断ってきたのは裏で繋がっているからか…?」
陸奥「ちょっと不味くない?こうして秘密裏に動いているのが大将にバレでもしたら…」
長門「…幸いにもウチの提督は視察で数日は鎮守府にいない。ならばアイツが連絡を取る前に早めに消してしまうか?」
五月雨「ほ、本気なんですか!?」
長門「安心しろ。五月雨にも迷惑はかけないし、ここにいる皆にも迷惑を掛ける気はない」
五月雨「そうじゃありません!本当にあの提督さんを消すおつもりなんですか!?あの人が裏で提督と繋がっているのも憶測ですよね!?」
長門「しかし…!」
五月雨「それに赤ん坊ですよ!?青年から赤ん坊に変化してしまった人とはいえ、赤ん坊なのには変わりありません!」
陸奥「…そうね。流石に消すのは焦り過ぎだと思うわ」
長門「陸奥まで!」
陸奥「でも完全に警戒しない訳にもいかないわ。少し様子を見る意味も込めて私達の方から彼に接触はしないようにしましょ。代わりに私があの子の傍について様子を見るわ」
長門「それならば私が!」
陸奥「駄目よ。長門じゃ分かりやすいもの」
長門「酷くないか!?」
五月雨「でも…!そんな人には見えませんでした!あの二人だって酷い事はされていない様子でしたし!」
時雨「その通りだよ」
長門「時雨!?」
愛宕「まぁ…気持ちは分からないでもないけどね」
陸奥「…全部聞いてたってわけね」
五月雨「ど、どうしてここに!?あのときにちゃんと部屋に入れたはずなのに!」
時雨「いや…部屋に案内されてここで大人しくしててください。だなんてあからさまに怪しい事を言われても警戒するよ」鍵も掛けずに部屋に置かれたし…
五月雨「あっ!?」
長門「…勘違いしないで欲しいのだが、私達は貴方達を保護しようと思ったんだ。それだけは間違えないでほしい」
愛宕「それはちょっと心配しすぎじゃないかしら?私達がここの事を何も知らずにやってきたとでも思ってるの?」
長門「なんだと?」
時雨「僕達がここに来たのは提督の艦娘だからって理由が大部分だよ。でもね、それでも尚自分から付いていきたいって決めたんだ」
愛宕「ま、仮に逃げ出したいって言っても逃がしてくれなさそうな人だけどね」
陸奥「…仮にそれが本当だとして、彼がここに来たのはおかしいと思わなかったの?」
時雨「おかしい?」
陸奥「貴方の提督が私達の提督と繋がっているとしたら?もし裏で手を組んで私達を貶める様な事をするとしたら?そんな疑問が貴方達には無いの?」
愛宕・時雨「「無い」」
陸奥「…随分信頼してるのね」
時雨「僕達の提督だからね。自分達の提督くらい、どういった人物か分かっていないといざという時に動けないよ」
愛宕「それに私の提督は屈指の変人よ?貴方達が心配する程の人じゃないのは保証出来るわ」
五月雨「へ、変人って…」
長門「…はぁ。分かった。そこまで言うなら信じよう」
陸奥「長門…」
長門「仕方ないだろう。ここまで言われて尚違うと言うのはただの侮辱にしかならん。しかしあくまで私が信じたのは時雨達であり、あの提督ではない」
時雨「ま、それがありがたいかもね。提督も期待されているのは嫌だと思うし」
愛宕「…さて、それじゃあ聞かせてくれない?貴方達が知ってる事全部」
長門「あぁ。まずは「お話し中失礼します!」」
息切れしながら方で息をしている村雨が部屋に飛び込んで来た。ボロボロの体なのに額には汗を浮かべ、かなりの緊急事態だという事が見て取れた
五月雨「村雨ちゃん、どうしたの?」
村雨「しょ、食堂で提督さんが!数名の艦娘によって公開処刑を受けています!」
艦娘達「はぁ!?」
二日後に投稿する小説ですが、一話だけ抜けてしまっています
それをこちらで上げようかとも考えましたが、修正したものを既に作っているのでいるので投稿はしません。ご了承ください
次回は「物語の裏話その2」になります