この学生、元放置提督 世界が変わっても、やることが変わっても、いつも通りにする。ただそれだけ   作:七福えると

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回りを巻き込む害人

妖精「一時的な混乱と強い疲労感が合わさったんだろうね。しばらく休んでたらすぐに良くなるから安静にさせてると良いよ」

 

「分かった。世話をかけるな」

 

妖精「今回は提督さんの過失15割って所だけどね」

 

「…こういう時、どうしたら良いんだろうな?」

 

妖精「土下座でもして謝ってみたら?」

 

「なんか前にも同じ事聞いたぞ。謝罪はするけど前とはちょっと違うくないか?」

 

妖精「じゃあどうする?」

 

「分からん。からしたいようにする」

 

妖精「前にも同じ事を聞いた様な気がするよ。下手に焦って混乱しないようにね」

 

「……」

 

妖精「…いい加減に自信持ってよ」

 

 

ポロポロとこぼす愚痴のような時間が終わり、潮の自室へと向かう

 

同室の曙が潮の状態を見ている時間だ。何かあっても曙なら安心だろう

 

…問題は、自分が曙に殺されないかって事だけど

 

 

ドア コンコン

 

 

???『誰?』

 

「俺だ。入っていいか?」

 

???『……良いわ。入りなさい』

 

 

許可が下りたのでドアノブに手をおく

 

だが額の部分がチリチリと意識が集中している気がして、念の為少し警戒しながらドアを開けた

 

視界が完全にドアの向こう側を視認した瞬間、額に向かって目覚まし時計が飛んできた

 

すぐさまそれをキャッチ出来たのは良いが、第二段として飛んでくる怒声までは掴めずに体を叩きつけた

 

 

曙「チッ」

 

「開幕から酷くない?」

 

曙「のうのうと顔を出しにこられるアンタの精神性が知りたいわ。自分のした事が分かってないみたいだから言わせてもらうけど、自分の起こした行動の影響すら分かってないアンタはクソ提督以下よ」

 

「すまん、俺の配慮が足りなかった」

 

曙「…アンタってホントそうよね。少しは考える事くらいしたらどうなの?」

 

「考えか…じゃあどうしたら良かったんだ?」

 

曙「出した答えが良いか悪いかはこの際置いて、目先の事だけ考えたのが今回の原因でしょ」

 

曙「潮の過去は知っていた。潮だけじゃなく、他の皆も疲弊し、愛宕さんが変化(深海化)してしまう位の途轍もない疲労だった」

 

曙「その状況で聞かれたから答えた。アンタは目先の質問を優先して、それが及ぼす影響を考えなかったのが原因でしょ」

 

「…難し過ぎることを言うなぁ」

 

曙「…私はクソ提督が間違ってると思ってる。でもそれは潮の今を見て出した答えであって、過去のアンタ達がどういう状況だったかは知らないわよ」

 

曙「色々考えた上で出した答えだったんでしょ?それは潮も同じ筈よ」

 

曙「それに、一番説教しなきゃいけないのはコッチ()だからね」

 

 

潮 ス‐

 

 

「…何時も苦労させてすまないな」

 

曙「別に構わないわよ。アンタの面倒見れる余裕位は残ってるんだから」

 

「…でもお前、服の前後逆だぞ」

 

 

バッと服を見下ろす。ピンク無地の寝間着が紫の髪との色合いが上手く噛み合って可愛らしいが、襟の向きが見事に逆だ

 

そろそろ12時に近い。出撃が今日のようにあった日は心身のリラックスも兼ねての選出なのだろう。良いセンスだ

 

 

曙「わっ、悪い?」

 

「いや。別に悪くないけどさ…」

 

「ま、明日は昼からだ。ゆっくり休めよ」

 

曙「分かってるわよ。子供じゃないんだから」

 

「いいや。お前はまだまだ子供だ。だからちゃんと休んで、明日からまた罵倒なり何なりしてくれ。その方が助かる」

 

曙「…ほんっと気持ち悪いわね」

 

 

結構な声の重さで言われた。辛い。けどツンデレぼのたんだから問題ない

 

…しかし、本当に変わらないな?流石に愛宕や時雨以外にも一人か二人位は深海棲艦みたく変わるもんだと思っていたが

 

その傾向が無いかを確かめるために曙の髪に手を伸ばして髪の中をまさぐる

 

髪の根本も確認したが色の変化は無い。色が薄くなっているということも無さそうだ

 

撫でるように確認しながら腕や足と言った箇所も見るが変化無し。目も特にこれと言った変化は見られない

 

やはり何かトリガーがあるのだろうか?それともまだ一線を越えていないとの事だろうか?

 

どちらにせよ、もっと検証が必要だ。だがアプローチ方法は変えた方が良いのかも知れない

 

例えば「ね、ねぇ…」

 

「ん?どうした?」

 

曙「な、撫でないの…?」

 

 

………あっ

 

 

「……いや、ならやめるけど」

 

 

言い訳が出てこないので目的を逸らす。コレしかねぇ

 

 

曙「…もう少しだけ」

 

「…うん」

 

 

しばらく頭を撫でていると、そのまま安らいだ表情で眠りに落ちたのでベッドへと運んでおいた

 

…色々と考えなしになってきている。性格の問題もあるのだろうが、少し疲れているのかも知れないな

 

メンタル的な問題もあるだろう。癒やしを求めて眠る二人の頭を少し撫でた後に部屋を後にした。ちょっぴり元気が出た気がしたので、残りの執務もさっさと終わらせてから寝るとしよう

 

 

曙「…手、大きかったなぁ」ボソッ

 

潮「いいなぁ…」

 

曙「!?」ビクッ

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

0000 執務室

 

 

大淀「提督。今日はもうお休みに…」

 

「俺の事は良い。大淀は休め」

 

大淀「しかし…」

 

「すぐに終わるから気にするな。明日の朝一にでも大淀のチェックを貰える形にしときたいからさ」

 

大淀「…分かりました。お先に失礼します」

 

 

部屋の扉が閉まる。後に執務室に残されたのは自分一人だけ

 

夏も終わる暑い夜、開いた窓から時折入ってくる涼しい風が快適さと孤独感を運んでくる

 

今日は月が綺麗な日だ。こんな日には少しだけやる気が出てくる

 

 

「…睡眠時間を短縮出来る枕ってなかったかなぁ」

 

妖精「似たものならあるよ」

 

 

突然自分の肩から妖精が声と共に飛び出してくる

 

耳の近くで聴こえたこともあって体が大きく震え、妖精さんが転げ落ちてしまったがギリギリで足をキャッチして事無きを得た

 

 

「うおっ。びっくりした」

 

 

ちなみに妖精さんはスカートを付けている。重力に従って垂れるものかと思ったが、重力に逆らってそのままの形をキープしていたのはプ◯キュアの絶対重力を彷彿とさせた

 

 

妖精「やんっ。提督さんのエッチ♡」

 

「よし。夜の海に放り投げよう」

 

妖精「嘘!ウソだよ〜!」

 

「…んで、ほんとにあるの?」

 

妖精「あるよ〜。22世紀を舐めちゃ駄目だからね」

 

「お前等ホントは未来から来たロボットなんじゃないか?」

 

妖精「でもねぇ〜、お願いするには当然対価があって然るべきだよね~?」

 

「はぁ…何が良い?」

 

妖精「話がわっかるぅ〜!太っ腹〜!」

 

 

天空の空に向けてスパーキングしてやろうかコイツ…

 

 

妖精「では、最初の指令です!」

 

「指令?」ってか最初って…

 

妖精「新しく仲間となった利根と筑摩の二人にセクハラしてください」

 

「さて、フードプロセッサーは何処にあったっけ?」

 

妖精「やめてぇ!ミンチにされるのはR-18Gでもかなり上の部類ですよ!!」

 

「セクハラしてください。なんて言われてやろうとする人間だと思ってんのか?」

 

妖精「え、はい」

 

 

妖精の足を指で掴んだまま手首の遠心力でグルグル回す

 

手首だけなのであまり早くはないが、もし早くしすぎたら刃◯みたく酷いダメージになるので振り子の様にゆっくり振り回す。懲らしめるのならこの程度で十分だろう。

 

 

妖精「ぐえぇぇぇ…」状態:酔い

 

「なんでそんな事させようとすんだよ。ふざけてんのか?」

 

妖精「…もう既に分かっているでしょう。今の提督さんがやっていることが如何に愚策であるのか」

 

「……」

 

妖精「艦娘がいなくなるというのは提督としての死と言って差し支えありません。そして装備すらも無くしてしまった場合、それは最早詰みです」

 

妖精「艦娘を独り立ちさせる為に時雨さんを他鎮守府に送った。これは良い事です」

 

妖精「そして時雨さん以外にも他の皆を他所への鎮守府へ向かわせようとしている。これも大変結構な事です。艦娘達の世界を広げる良いチャンスですからね」

 

妖精「しかし肝心な提督の方はどうでしょうか?自分の仕事を周りに押し付けたいから艦娘を派遣して自分では仕事をしない人間。そう思われてもおかしくありません」

 

(多少なりともその考えはあった。と言うのはやめておこう)

 

妖精「提督さんの自身への評価。それは破滅願望に近いものです。そしてその願望を成し得る事の出来る精神性。それを頭で理解して止めているのが今の提督さんです」

 

「で?それとセクハラに何の関係があるんだよ?」

 

妖精「つまりですね、セクハラをして本当の危機を味わってみませんか?」

 

「……」

 

 

妖精の危惧している事は自分の評価によって周りの艦娘を巻き込む事だろう。そんな問題を起こす前にセクハラで自己評価を改め、未知への危機ではなく本当の危機に対しての理解を付けさせるためだろう

 

自己評価の低さ。コレは先の危機に対しての理解ではない。自分が行動を起こした時に必ず失敗するという過去の経験。そこから導き出した悪い方向への最悪な想定。所謂失敗へのトラウマだ

 

今回のセクハラでそれが如何に間違っているのか。行動を通じて理解する為の状況を作ろうと提案されている訳だ

 

 

「分かった。やるよ」

 

妖精「そうこなくっちゃ!」

 

「で、どんなことでも良いのか?」

 

妖精「はい!そこは提督さんに任せます!」

 

「じゃあ◯せ◯えカ◯ラ作ってくれ。後デザインも」

 

妖精「ほう。お目が高い。ソチラはチョコレート3ダースとなります。デザイン込みなのでお得ですよ」

 

「1カートンやるからでっかいオマケも付けてくれ」

 

妖精「ふむ。じゃあ催眠アプリでも「あ、それは却下で」じゃあ記憶改変「却下」…羞恥逆転は?」

 

「お前…エグいな…」

 

妖精「いやぁ〜それほどでも〜」

 

「褒めてねぇよ。とりあえずT・◯◯んに出てきた一瞬で記憶出来る装着作ってくれ」

 

妖精「提督さんの為にならないので駄目です」

 

「じゃあ精神と◯の部屋」

 

妖精「それは叶わぬ願いです。私は妖精の力を超えるものは作れません」

 

「えー…」

 

妖精「メディカ◯マシンで良いなら作れますよ」勿論人間も使えます

 

「…お前等の技術力は良く分からん」

 

妖精「交渉成立と言うことで。セクハラの約束を忘れないでくださいね」

 

「その時はお前らにも協力してもらうからな」

 

妖精「了解です!」

 

 

さて、曙に考えなしの事を注意されたタイミングでこの話だ。おそらく安易にセクハラするだけじゃ終わらない。寧ろそれは妖精だけでなく、艦娘達の評価も落とす事になる

 

スマホでセクハラの意味を調べると、正式名称はセクシュアルハラスメント。地域社会において相手の意に反する性的な言動で不快感や不利益を与えることを指すそうだ。ここにぴったりだな

 

一部の例として、身体への不必要な接触がセクハラに当たるそうだ。やるとするならコレが良いだろう

 

…良し。全体の流れは思いついた。後の細かい事は流れに任せるとして、今は残りの執務に取り掛かるとしよう

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

朝日が窓から指しており、換気のために開かれている窓からは涼しい風が舞い込んでくる

 

気持ちの良い朝だ。一つ不満があるとしたら、朝から提督に呼び出されたという点だけ

 

提督もこんなに朝早くから呼び出しとは、あまり良い考えが頭に浮かばない

 

…もしかしたら以前聞いたあの話(・・・)に関する事なのかも知れないが、そうであった場合はどの様な顔をして話をすれば良いのだろうか?

 

そう考えると頭が痛い。せめてまともな内容であってほしいものである

 

 

利根「しかし本当に良い朝じゃのう。今日は良い日に『イダダダダ!!!』…駄目かもしれん」

 

執務室『強くしすぎたかな?』

 

執務室『も、もっと優しくしろよなぁ…!』

 

執務室『すまんすまん。少し深く刺しすぎたみたいだ』

 

利根(朝っぱらから何やってるんじゃ!?)

 

利根(声の主は提督と天龍じゃろうが、あの2人こんな朝から、しかも執務室でじゃと!?)

 

執務室『ほら、次行くぞ』

 

執務室『ま、待ってくれよ!これ以上されたら死んじまうって!』

 

執務室『大丈夫だ。今度は優しく押してやるから』

 

執務室『ほ、ホントだよなぁ…?』

 

執務室『よし、行くぞ』

 

執務室『や、やっぱり待っ〜!』

 

執務室『緊張しすぎだ。もっと体の力を抜け』

 

執務室『む、無理っ…!』

 

利根(くっ…ここで2人を止めるのは簡単じゃ。だが天龍も嫌がっているというにはそこまで強い否定はしていない)

 

利根(つまり提督から無理矢理したとの訳では無い筈…しかしそうであったとしても時と場合は考えるべきであって…)

 

 

モニター『悩んでるねぇ』

 

「…こないな」

 

天龍「いっつぅ…いきなりツボマッサージかと思えばこういう事かよ…やっぱり無理あったんじゃねぇの?」

 

「しょうがねぇ。奥の手行くか」

 

天龍「奥の手?」

 

「天龍、背中向いてくれ」

 

天龍「ん、おぉ。けどこれと一体何の関係が」

 

 

確証があった訳ではなかった。だが自分の過去の経験。そして突発的な対応に生物は弱いという点を利用してそれを使った

 

 

「ほい」E.メタルシャワー

 

天龍「ふぁっ!?」

 

 

天龍の髪に少しずつメタルシャワーが沈んでいき、沈むたびに天龍がしてはいけない顔をしていた

 

一瞬の驚きと不快感の表情を見せたが、無意識なのか甘えにも似たやめてという懇願する声が妙にエロい

 

その声が利根の耳にも届いたのか、意を決した様な顔をして勢い良くドアを開けた

 

 

利根「待て待てーい!この神聖な執務室で一体何をしてるんじゃあー!」

 

「おし、来たな。じゃあそこの椅子に座ってくれ」

 

利根「その前に何をしておった!答えい!」

 

「そこの椅子で伸びてる奴に聞いてくれ。頭が性感帯だったりしたのかって位震えてっから」

 

天龍「何すんだよぉ〜…」頭:メタルシャワー

 

利根「天龍…!頭に変なアンテナもどきを付けられて…!」

 

 

この時思った。セクハラする時は安易な前振りは辞めようと

 

何故ならば後処理がめんどくさい。この状況もめんどくさい。めんどくさい事だらけになるからだ

 

自分がセクハラをするのはあくまで危機感を感じる為。他の事をしてそちらに意識がいってしまえば、元の目的など忘れてしまいかねない

 

 

「とりあえず利根、再度言うがそこの椅子に座ってくれ」

 

利根「な、何をするつもりじゃ!?吾輩はそんなに安い女ではないぞ!」

 

「セクハラすんだよ」

 

利根「…はい?」

 

「というわけで妖精さん。あれ頼むわ」

 

 

自分の後ろで待機していた妖精さん達が飛び出して利根へと襲い掛かる

 

妖精さんの手には捕縛用の糸があり、あれよあれよと利根の捕縛が完了した

 

〇〇縛り(見せられないよ!)

 

 

妖精「一仕事済んだのです!」

 

「待てコラ!」

 

利根「くぅっ…!妖精さんまでもが提督の手に落ちていたとは…!見損なったぞ!」

 

天龍「お前…流石にこれは弁明出来ねぇよ」

 

「誤解だ!俺にこんな趣味はねぇ!」

 

天龍「どうだか…」シラーッ

 

「あぁもう。解いてやるからちょっとま……あれ?」

 

利根「くっ…こんな恥を晒すことになるとは…」

 

「ん、ん?ん〜?」

 

天龍「さっきから変なうねり声上げてどうしたんだよ。なんかあったのか?」

 

「いや…結び目が見つからない」

 

利根「…へ?」

 

天龍「何馬鹿なこと言って……」

 

天龍「…マジだな」

 

 

まるで初めからこうなっていたと思う糸の縛り。そこに目視で見られる限り結び目は無く、それらしい突起や糸の張りも見当たらなかった

 

何処を引っ張っても筋の張った糸。綻びなんて物もない、実に見事な縛られる為に存在している糸であると言えるだろう

 

 

妖精「さぁ!セクハラをするのです!」

 

「アホか!」

 

天龍「まぁ…なんだ。御愁傷様って事で」

 

利根「い、いやじゃあ〜!こんな姿を男に見られたら下品な女に思われて婿にいけんくなるぅ…!」

 

「あぁめんどくせぇ。ハサミで切ってやるから大人しくしてろよ」俺も男なんだがなぁ…

 

利根「ま、まさか貴様…そのハサミで吾輩の顔に傷を…!」

 

「だからそんな趣味はねぇ!そもそもお前の顔に傷なんかつけるわけないだろ!」

 

利根「はぁっ!?」

 

「その反応はおかしいだろうが!」

 

天龍「はいはい。2人して興奮しねぇでさっさと切るぞ」

 

妖精達「「「え〜!?せっかく仕上げたのに〜」」」

 

「…頼んだ手前で言うのもなんだけど、これならいっそ自分で全部すりゃあ良かったよ」

 

利根「…吾輩も女である。触られるより触る側に回りたいのじゃ」

 

 

気持ちは分かる。なんて言葉を飲み込みつつ、いそいそと紐を切っていく

 

髪や服を切らないように慎重に切っていき、その過程で必然的に肌に触れることになるのだが、そのお礼として利根から一発貰うことで許された

 

 

「天龍、次は駆逐艦達を呼んでくれ」2/3

 

天龍「分かった。駆逐艦共には変なことすんなよ」バタン

 

「しねぇよ!」

 

利根「貴様…まさか駆逐艦までも」

 

「だからしないって。ただ調子を見るだけだよ」

 

利根「調子?」

 

「昨日は出撃をほぼ休まずにやっただろ。初めての試みだったから全員の調子を見とこうと思ってな」全員に妖精さんによるマッサージさせてた

 

利根「じゃあ天龍のアレは何だったんじゃ?」

 

「天龍の悪ノリ。お前と同じ事を聞いてきてセクハラするってのを話したら監視役って事で置かれたんだ」

 

「おかげで龍田の視線が痛かったよ…」

 

利根「ふむ…それじゃあ吾輩に対するセクハラは終わったのか?」

 

「それは…」チラッ

 

 

妖精達 マルッ

 

 

「OKらしい」

 

利根「…一つ聞きたいのじゃが、どうしてセクハラをしようと思ったんじゃ?提督が何も考えずにそんな事をしたとは考えづらくての」

 

「俺の危機管理能力だよ。俺にはそれがない」

 

利根「ないことは無いだろう。そんな事ではここの者達は提督であるお主に対して不信感を抱いてないとおかしいではないか。仮にも命を預ける上官じゃぞ?」

 

「全員気づいてる。それを分かった上で皆あの態度なんだ」

 

利根「…正気か?」

 

「全てはあいつ等の過去や歴史がそうさせているんだろう。だから俺の様なゴミでも見放されてないんだと思う」

 

「そんなゴミのまんまでいる訳にはいかないしな。だからセクハラしてホントの危機を察知して鍛えようって訳だ」

 

利根「ふむ…なら戦場に出てみるか?」

 

「お、それいいな!」

 

妖精「駄目に決まってるでしょ」

 

「…言ってみただけだ」

 

妖精「どうだか」

 

利根「…妖精さんと話せるのは羨ましいのぅ。吾輩も交友を広める努力をせんといかんな」

 

 

…自分が出撃に随伴するのは止められなかった。揚げ足を取った評価をするのなら…そういうこと(信頼無し)だよな?

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