この学生、元放置提督 世界が変わっても、やることが変わっても、いつも通りにする。ただそれだけ 作:七福えると
今、自分は肩に妖精さんを乗せながら野郎と2人で歩いている。デートだとか付き合いの良い友達とかでもない。テロ犯の1人を護送中だ
しかもこの野郎というのが変人で、まるで自分を崇拝してるかの様に振る舞っており、しかもテロを起こす直前まで言ったのにテロをリークして被害を防ごうとした奴である
全くもって理解不能の人間だ。正直な話、コイツを何処かの誰かに押しつけて自分は球技大会を観戦したい
男「兄貴!俺は何をしたらいいですか!?」
「口を閉じて黙ってろ」
男「はいっ!」ギュッ
さっきからずっとこんな様子だ。最早胃痛すらしてくるレベルでうっとおしい
そして最も厄介な点として、コイツの行動が紛れも無い本心だということだ
暇つぶしに良く見ていた人間の心理についての本を思い出していたのだが、嘘をついた時の行動やその時に出る無意識のクセ。素人に毛が生えた程度の知識ではあるものの、得た知識ではコイツの行動に嘘という物は無かった
だが整合性が取れないという点で見た場合、コイツの行動は自分の意思ではない可能性が出てくる
さながら催眠術でも掛けられた人間の様に、自分の行動に対して違和感を持つことがない事になっている可能性
99%無いだろうが、コイツが紛れも無い本心で動いているという可能性
今の自分に考えられるのはコレだけだ。当たってたら御の字位に考えておこう
「なぁ」
男「んぅ?」
「…喋って良いから口を開け」
男「分かりました!」
「うるさい」
男「すいません!」
「……お前、その性格は元からか?それとも誰かに頼まれたのか?」
男「いえ!つい先日までは違います!」
「は?」
男「自分がテロを起こしに今日ここへ来た時は全く違う性格でした。根暗で不満ばかりで自分以外の全てが悪いと思ってる、所謂最低と言える性格でした」
男「ですが今日!貴方を一目見て思ったんです!貴方の様な人を見習う事が自分が変わる一歩なのだと!」
「…嘘つけよ。そんなんで人が変わるわけないだろ」
男「いえ!本当です!」
俺は時を止める吸血鬼じゃないんだぞ。一目見ただけで心酔させる程のカリスマ性を持ってるわけないだろ
しかし気になる。疑いを持ってかかるのなら、今の自分が何かしらの成長をしたと考えるべきだ
今までの殻を破って一皮剥けた存在になった感覚というのは今までに何度か感じた事がある。自分はそれを成長と呼んでいた
だが今回みたいに他人が打って変わるかのような変化をもたらす事というのは、成長どころか今までの自分の人生を振り返っても一度もない
過去の自分は相談を受けられる程に他人からの評価が高かったわけではない。自分の言動や行動が他人の何かを変えた。なんてことは今の所艦娘でしか見たことが……
……まて。まさかとは思うが、”能力”が成長した?
艦娘や妖精から好かれやすいというのは理解している。それを一種の能力だと過程した場合、対象が艦娘と妖精に加えて人間まで相手になったと考えるべきなのではないか?
しかし…だからといってここまでの変化をした艦娘は見たことが無い。もはやコイツ自身が何らかの催眠や洗脳。或いは病気を抱えてるとしか思えない
寧ろそっちだろう。うん。自分が成長するだなんて数年に一度あるかないかレベルだしな
「……試すか」
男「何をですか?」
「このテロが失敗した場合、どういった手筈になっている?」
男「その場合はすぐに爆弾を作動させる予定です」
「その確認方法は?」
男「確か…爆弾についている小さなイヤホンマイクで外部の者が確認する手はずになっています。緊急動作という事で、ギリギリ逃げられるのを考慮して、3分で起爆します」
……え?
「ゴメン。もう一回言って貰って良い?」
男「爆弾が起動します。3分以内に」
「……」
色々な考えが脳裏を駆け巡る。しかし情報のデカさに脳が処理に追いつかず、顔の表情は無のまま電話に対してポチポチと指をあてる
そして足は駆け足だ。会話に問題が開ない程度に速度を出し、男も逃がさない様にガッチリと首を掴みながら。何か嗚咽に近い苦しそうな声が聞こえるけど知らん
元師『提督か。何か分かったか?』
「元師。今動ける人間は何人ですか?より正確に言うなら爆弾の近くにいる者は?」
元師『今なら一つを除いて全員爆弾の近くにいるが…あ、ちょっと待ってくれ』
声が電話から離れる。手で電話口を押さえているのか小さく向こう側の声が聞こえてくるが、何やら酷く慌ただしい声で何かを話していた
元師『…お前が電話をかけた理由はコレか?』
「はい。残り時間はどうなってますか?」
元師『…3分だ。こちらの解除は間に合うだろう』
「カップラーメンが出来ますね」
元師『悠長な事を言ってる場合か!』
「ふぅ…分かってます。残り一つの爆弾は何処にある所ですか?」
元師『お前が男を拘留場に送り届けているとしたらそこの近くに一つ残ってる。どうするつもりだ?』
「分かり切ってる事でしょう?」
元師『解除のあては?』
「ありません。爆発を抑えるだけなら出来ます」
元師『成功率は?』
「分かりません。確実に爆発範囲は抑える事が出来ますが、それでも被害0という訳にはいかないです」
元師『……』
電話の向こう側で苦悩の声を上げる元師。その近くにいるであろう人物からは今すぐ人をここから避難させるべきとの声が聞こえてきている
だがそれに制しをかける元師。やっぱしというか、この人も結構自分勝手だよなぁ
元師『こちら側で用意が必要な物はあるか?』
「高速修復剤と生肉の塊。肉は人間であるなら尚良いですが期待はしません。それと医者を数名、手術が出来る環境を用意していただければ」
元師『……察しがついた。本気か?』
「大丈夫です。多分死にません。それに被害も自分の考え通りなら大丈夫かと」
元師『…分かった。艦娘には知らせないでおこう』
「助かります。出来る事ならこのテロも内々に納めたいもんですが…そうもいかないですよね」
元師『今日だけそうしてやる。だから安心してやれ』
電話『元師!正気ですか!?』
電話の向こう口で怒号が聞こえる。しかし何処かで聞いたような声だ
艦娘じゃあないんだよなぁ。かといって自分の知り合いかと言えばそうじゃないし…
と、そんなどうでもいい事を考えながら移動していたら問題のブツを見つけた
見た目はさっき見た物と同じだ。時間は残り一分しかない
妖精さんの爆弾解除は1分以上掛かって解除されていた。それを考えると妖精さんに頼むのは無理だ
すぐさま爆弾を持ち上げ、自分の服の内ポケット。つまり四◯元ポケットに収納する
コレで爆弾は多分大丈夫。爆弾する瞬間にポケットを抑え込んでないと外へ被害が出るかも知れないので、そこだけは注意しなければ
爆発するまでの間、気絶している男を手錠で両手両足を拘束し、ここに来るであろう元帥達に向けた書き置きを残しておく
コレでやる事は終わった。後は自分の覚悟を決めるだけ
「ふぅ〜…よし」
「死ぬか生きるかは正直不明。もしかしたら爆発が思いの外強くて周りに被害が出るかも分からない」
「なら今の自分に出来るのは抑え込む事だけ。少なくとも爆発の被害は小さくなる」
自分を納得させる理由を口からこぼし、自分の判断が合理的である事を後押しする
「服の裾を離さないようにしっかりと握って、体に巻きつけるようにして抑え込むんだ。たったそれだけ。それだけで出来るんだ」
出来る理由を自身に向かって言い聞かせる。出来るんだからやる。当然のことだ
「だけど自分の勝手な行動だ。周りの事なんか知った事じゃない。自分本位の考えでこんな事をしている。だからこそ、責任はちゃんと取らないと」
自分の行動に対する言い訳。自身を正当化させる為の言葉
「そう考えると元帥の行動も結局自分本位の考えだよなぁ。現にこっちの行動を肯定したんだし、自分勝手に行動する所は自分とそっくりだし…」
他者を比べて自分をマシだと思えるように考えてる。自分の行動は比較相手と比べて正当な行動だと考えてはいるが、その本質は結局同じ穴のムジナの考えでしかない
「…あぁ、くそっ」
今まで心の奥底で考えはしていたが、それでも決して表に出すことはなく、出来るだけ行動に移さない様にしていた自分の醜い本心を言葉にして出す事でより鮮明に理解しようとしていた
自分が過去を振り返る理由。それは一つしか無かった
「死にたくねぇなぁ…」
願う言葉が切れたその瞬間、自分の腹辺りから強い光と熱気が溢れ出していた
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夕立「レ級!」ボンッ
レ級「ナイスパス!」トンッ
清く正しそうなブン屋『夕立選手のロングパスが相手を掻い潜ってレ級さんに行き渡った!』
衣笠(元帥)『レ級がゴールキーパーと一対一!決められるか!?』
目の前のゴールキーパーは戦艦扶桑。真正面からじゃゴールキーパー毎押し込むのは不可。だけど速度が遅い事を考えたら、狙うのはゴールの隅角!
レ級「ゴールいただき!」ボッ
扶桑(モブ)「は、はやっ…!」
扶桑の手を掠め、狙いすましたゴールへとボールがシュートされる
ゴールネットが激しく揺れ、それを見ていた観客席から歓声が湧き、ワンテンポ遅れてホイッスルがスタジアムに鳴り響いた
清く正しそうなブン屋『レ級選手見事ゴールを決めた!それと同時に試合終了!』
衣笠(元帥)『試合結果は2-1で電チームの勝利です!』
夕立「ナイスレ級!」
レ級「夕立もナイスパスだったぞ!」
電「2人とも、整列しますよ」
レ級「おう!わかった!」
相手の選手と向き合って礼を交わす。普段見る艦娘達の敵意ある様子ではなく、何処かスッキリとした様な表情だった。それを見て自分も少し笑顔になってしまう
礼を終え、皆が控室にまで戻って各々の方法で休んでいたが、自分は体から湧いて出る熱がまだ冷めなかった
大淀「皆さんお疲れ様です。ドリンクを用意しておいたので飲んでください」
川内「お、ありがとう。大淀」
レ級「大淀!次の試合相手は誰だ!?」
大淀「次は元帥のチームですね」
天龍「元帥んとこか!?」
大淀「優勝候補ですね。簡単に言えば難易度甲の相手です」
ビスマルク「…まだ2回戦目なのにラスボス戦ってわけね」
川内「いやまぁ…うん。そうだね」
ヲ級「?」
川内「いや…海軍って結構イロモノが多いよね。正直な話、そっちと当たらなくて何処かホッとしてる自分がいてさ」
天龍「そういや俺達の対戦相手も何処か手抜き感があったな」
ヲ級「1回戦は特に濃かったですよね」
1試合目
提督参戦チーム VS 眼鏡チーム
青葉(元帥)『試合開始です!』
筋肉ダルマの男「コレでくたばるがいい…!」
眼鏡提督「プークスクス。始めて速攻でシュートを打とうとしてるでやんす。そんなシュートあっさりウチの艦娘達に止められておしまいでやんす!」
武蔵(眼鏡)「その筋肉を見るにかなりの力自慢なんだろうが、私達に勝てるとは思えんがな」
衣笠(元帥)『あ〜、ちなみに艦娘の皆さん?その人は大和さんとの腕相撲で小指一本でも勝てる人で、更に言うなら出撃しようと思えば単騎出撃して無傷で帰還する人ですよ』
武蔵(眼鏡)「……いや。流石にそれは嘘だろう」
衣笠(元帥)『一応警告はしましたからね〜』
筋肉ダルマの男「ウォォォォ!」
目の錯覚か、目の前の人物に黄緑の光が体を包むオーラの様な物が突如として現れ、ただでさえ大きかった筋肉が更に巨大化する
さらりと自分の身長を超えられてしまい、2メートルはあろうかというその巨体から蹴りだされたボールは、過去に一度対峙した事のある姫級の攻撃より、何十倍もの威力がある事を直感的に理解させられた
後ろを振り返る間もなく後方では最早音と思えない轟音がし、完全に後ろを向けた時にはゴールポストが跡形も無く消えていた
青葉(元帥)『ナイスゴール!1点ですがレッドカード!退場です!』
筋肉ダルマの男「なにぃ!?」
青葉(元帥)『当たり前です!たまたま観客席を逸れたから良いですが、もしヒットしてたら観客席が跡形も無く消え去ってます!』
武蔵(眼鏡)「……あんな提督がいるのなら今の戦争だって終わるだろうに」
青葉(元帥)『提督さん達にも戦わなければならない敵がいるんです。目的は一緒ではありますが、私達の事は私達で解決していきましょう』
眼鏡提督「…はっ!ボーっとしてる場合じゃないでやんす!あの脳筋提督がいないのなら大丈夫…」
伝承者の長兄「……」
聖帝を名乗る提督「ふむ…」
眼鏡提督「…あれは見るからにヤバそうな男達でやんす。何やら暗殺拳でも使いそうでやんす」
背中に龍を背負う男「おいおい…ここも中々だな…」
背中に般若を背負う男「以前も同じ様な経験をした事はあるが、ここはパワーバランスがおかしないか?」
眼鏡提督「…こっちはこっちで明らかにカタギじゃないでやんす」
眼鏡提督「って、あれ?さっきの男を合わせて5人だけ?」
衣笠(元帥)『えー、ちなみに先程の提督さんのシュートで同じチームの提督さん達が3人棄権しました』
眼鏡提督「へ?」
衣笠(元帥)『ちなみに棄権した理由としては、”伝説のスーパーサ◯ヤ人が現れましたぁ!”といって抜けた人が1人。”あんなパス受けたら死ぬ…”といって抜けた人が2人です』
衣笠(元帥)『もう1人については先程の余波で観客席にまで吹っ飛ばされてます』
パワ◯ロ提督「なんで、俺だけ…」ガクッ
体力が99減った
寿命が80減った
やる気が下がった
提督評価が25上がった
お金が500000円増えた
ケガをしてしまった…。
全治5週間の『複雑骨折』らしい…。
青葉(元帥)『えー、ということで規定人数に達していませんので、眼鏡提督の不戦勝となりまーす』
眼鏡提督「……はっ!や、やったでやんす!不戦勝でも勝ちは勝ち!オイラには幸運の女神がついているでやんす!」
衣笠(元帥)『あ、ちなみに眼鏡提督さんはこの後用途不明の経費について元帥の前で説明してくださーい』
眼鏡提督「な、なんで経費の事を!?分からないように誤差程度のレベルでしか抜いていなかったのに!?」
憲兵「眼鏡=提督サン。憲兵デス」
眼鏡提督「アイエエエエ!?」
ヲ級「ウチはまだマシなんだと思えますね」
潮「うーん…たまに青葉さんの大暴露による被害者が何チームか出てましたし、私達もその内何か言われそうで怖いですね」
愛宕「まぁまぁ。気にしててもしょうがないわよ。それより元師チームへの対策を考えましょ?」
大淀「それなんですが、今度はビスマルクさんを
ビスマルク「やっと私の出番って訳ね!」
大淀「はい。ビスマルクさんはとにかく前へとお願いします。入れ替えはレ級さんでお願いします」
レ級「そうなると私は
大淀「そうする予定です。
潮「分かりました」
天龍「了解!」
大淀「愛宕さんも継続して
電「了解です」
愛宕「お任せあれ~」
夕立「じゃあ私は?」
大淀「夕立ちゃんはFWで。しかしビスマルクさんよりは前に出ず、シュートは出来るだけビスマルクさんにだけお任せください」
夕立「えー!?何で何で!?」
大淀「そういう作戦ですから♪」
夕立「作戦?」
大淀「ビスマルクさんは今回新たに加わった仲間です。そしてそんな仲間がいるからこそ活躍させる。所謂晴れ舞台ってやつです」
大淀「そうやって相手に思わせておけば自然とマークはビスマルクさんへと向きます。そして完全にビスマルクさんへマークがついた瞬間、そこを夕立さんがサッと取っていくんです」
ビスマルク「なるほど。つまりは私は囮って事ね」
大淀「そうなります。けど囮で終わる様な人ではないと言うのを私達は知っています」
ビスマルク「ふふっ。良く分かってるじゃない」
大淀「普段の業務に加え、サッカーの練習も真面目に取り組んでいましたし、ビスマルクさんの体を考えてもまずボールを簡単に撮られる事は無いと思います」
大淀「出来るだけ自然に。しかし何処かわざとらしくもあるくらいに自信過剰なアピールを試合前半は行ってください。後半からは普段通りプレイして頂いて問題ありません」
ビスマルク「了解よ」
川内「じゃあ私は?何処にいればいいの?」
大淀「FW兼MFでお願いします。MFよりもやや前。FWよりもやや後ろ辺りで構えていてください」
川内「攻撃寄りのサポートって訳ね。了解」
大淀「さて…それじゃあ簡易ミーティングはここまでにして、試合までまだ時間はありますから今の内に各々休憩なりしましょうか」
ヲ級「じゃあ私は引き続き観戦してきますね」
電「電は司令官さんに勝利報告をしてきます。多分知ってらっしゃると思いますけど」
ビスマルク「じゃ、私達は軽く合わせてみましょうか」
レ級「分かった!」
夕立「それじゃあミニゲーム形式にしない?負けた方はジュース奢りで!」
レ級「良し!その勝負のった!」
ワクワクしながらビスマルク達と共に外へ出る。外では他のチームもサッカーの練習に取り組んでいた事から、今回の大会に向けての本気度が伺える
どのチームも相手にとって不足無し。私達も負けない様にしないとな!
磯風(元帥)「レ級達か。お前達も練習か?」
レ級「ん?元帥の所の磯風か?」
磯風(元帥)「そうだ。良く分かったな」
レ級「うーん…何というか、元帥の所の艦娘は皆強いから雰囲気で何となく分かるぞ」
磯風(元帥)「ふっ。嬉しい事を言ってくれるじゃないか」
ビスマルク「それで、何か用があってきたんでしょ?」
磯風(元帥)「あぁ。ちょっとストレッチに付き合ってほしくてな」
磯風(元帥)「どうせ今からそっちも練習するんだろう?だったら一緒にストレッチでもどうかと思ったんだ」
ビスマルク「えぇ、良いわよ」
磯風(元帥)「良し、なら早速やるか。皆を呼んでくるから少し待っててくれ」
そう言って磯風が自身のチームメンバーへと先程の話をしにいくのを見送った後、夕立の顔が磯風の背中を見つめながら疑いを持つ顔になっていた
夕立「…多分、交流を深めようってだけじゃないと思うよ」
川内「え?どうして?」
夕立「分かんない。けど多分、何か企んでると思うよ」
愛宕「うーん、流石にそんな事は無いんじゃない?仮にも元帥の所に所属してる艦娘なんだし、他の所みたいに妨害するってわけじゃないと思うけど…」
夕立「そうなんだけど、なんかモヤモヤするの。何というか…観察されてるみたいな感じがして」
夕立の言葉に自分も少し引っかかりを覚えた。確かに先程の磯風は何処か積極的な気がした
夕立の直感は結構当たる。動物的本能に近いものだろうが、それでも直感が外れることはあまり無かった
磯風「待たせたな。それじゃあ早速やろうか?」
…勝負はまだ先だが、頭の何処かで試合のゴングが鳴った様な気がしていた