この学生、元放置提督 世界が変わっても、やることが変わっても、いつも通りにする。ただそれだけ   作:七福えると

9 / 96
先の展開が思い浮かばなかったから裏話を暴露して先に繋げるよ!伏線って大事だね!
というのは本音で、建前はこれからです
最近ハーメルンでも艦これの小説見たり、pixivでも見たりするんですけど、自分には出来ない書き方と言うのでしょうか?相手に伝える。というのをしっかりと出来ているのがたくさんありまして…ちょっとそこで学んできた事を少し発揮出来るかな?と思い作りました(一応短編集みたいなつもりです)
あくまで練習で書いたものなので、息抜き程度に見てください(なんか最近同じ事ばかり言ってる気がする…)

※2月19日 訂正箇所あり(pixiv掲載当時)
三番目のタイトルと内容を少し変えました。改めて自分で見直した時に、あまりにオチが分かりづらかったのと、誤解を与えやすいと思い変更させていただきました。
今後はこのような事が無いように致しますので、ご理解の程よろしくお願いいたします。


物語の裏話
物語の裏話


川内達との戦闘準備 その裏側(作戦に向けて~強襲作戦)

 

 

 

妖精A「んー!資材が足りないよー!」

 

 

妖精B「もう、文句言っちゃ駄目だよ?提督さんが開発させてくれるだけありがたいって思わないと」

 

 

妖精A「でもでもー!もっと資材があればすっごい兵器が出来るのにー!」

 

 

妖精C「ちなみにどんなの作る気なの?」

 

 

妖精A「テ〇ドン」

 

 

妖精B「今のご時世にそういうのはNGだと思います!」

 

 

妖精C「…これ、投稿した瞬間爆発するんじゃないですかね。ついでにアカウントも」

 

 

妖精A「大丈夫!駄目なら他の作るから!」

 

 

妖精B「……一応聞いておいてあげましょう。何を作るつもりなのですか?」

 

 

妖精A「地〇破〇爆弾」

 

 

妖精B・C「「やめろ」」

 

 

妖精A「えー!これは爆発する瞬間がとっても大きな花火みたいで綺麗なのにー!爆発させないなんて勿体ないよ!」

 

 

妖精B「それと同時に地球に住んでる全ての生物が文字通りチリになるのです。命を何だと思ってるのですか」

 

 

妖精A「爆発は芸術だ!」

 

 

妖精C「やかましいわ!」パシーン!

 

 

妖精A「ブー」プクーッ

 

 

妖精B「はぁ…作るなら跡が残るものにしてほしいのです」

 

 

妖精C「そういう問題なの!?」

 

 

妖精A「えー!つまんないですー!」

 

 

妖精C「五月蠅いですよ!そんなに文句言うならそこでガン〇ラでも作ってなさい!」

 

 

妖精A「ガン〇ラって…こんなの七秒で出来るのです」っPG 1/60 ユニコーンガン〇ム

 

 

妖精B「駄目だコイツ…早く何とかしないと…」

 

 

妖精C「というかガン〇ラ程度なら私達もそれくらいで出来ますからね~」

 

 

妖精B「とりあえずお前等二人は世のガン〇ラ製作に命かけてる人達に謝るのです」

 

 

妖精A「そうは言ってもね~、爆弾以外で何か作った事ないよ?」

 

 

妖精B「なら丁度良いのです!いっそのこと新しい何かを作り出したらいいのですよ!」

 

 

妖精A「えー…爆弾以外の物を作るのはちょっと……」

 

 

妖精C「あ、なら飲み物でも作ってみますか?」

 

 

妖精B「飲み物?」

 

 

妖精C「なのです。世の中にはエナジードリンクっていう飲んだら疲れが吹っ飛ぶドリンクがありますよね?これを更に改良して艦娘の皆に飲ませるのです。これが成功すれば皆元気モリモリで出撃出来ますし、実用性が確認出来たら提督さんにお知らせして、ご褒美に甘味を貰えるっていう考えなのですが…」

 

 

妖精B「いいですね!素晴らしい案なのです!」

 

 

妖精A「えー、そんなにうまくいくかなぁ?」

 

 

妖精B「…何がそんなに不満なのですか?」

 

 

妖精A「確か栄養ドリンクって、体力は回復するらしいですが、副作用として体力の上限が減るって聞いたことがあるのです。そんなのを改良してしまえばメリットとデメリットの両方が酷い事になってしまいませんか?」

 

 

妖精C「そんなの簡単です!デメリットを消したうえで更にメリットの部分を良くすると良いのです!そうすれば万事解決なのです!」

 

 

妖精A「二兎を追う者は一兎をも得ずって聞きますよ?両方の良いとこを取ろうとしたら失敗するに決まってるのです」

 

 

妖精C「そんなの作ってみないと分からないじゃないですか!やる前から諦めるなんて、それでも貴方は妖精なのですか!?」

 

 

妖精A「…言いますね。言っておきますが、”私なら”少なくとも提督さんが喜ぶものが作れますよ」

 

 

妖精C「…あれ?爆弾魔が何か言ってるのです。そんな妖精が作った”危険物”なんて使った瞬間爆発するに決まってるのです」

 

 

妖精A「あぁ!?」

 

 

妖精C「やるのです!?」

 

 

妖精B「は、はわわ…大変な事になったのです」

 

 

???「およしなさい。妖精達…」

 

 

妖精A・C「うるさいのです!部外者は黙って…!?」

 

 

神父妖精「おや、こちらの話を聞いてくれるようで何よりです」ペコリ

 

 

妖精B「だ、誰なのですか!名前と所属を名乗りなさい!」

 

 

神父妖精「これは失礼…私、とある鎮守府からお忍びで来ている神父妖精です。どうぞよろしく」

 

 

妖精A「…それで?そんな所属が怪しい神父様が何の御用ですか?」

 

 

神父妖精「なに、少しここら辺を散歩してた時に怒鳴りあう声が聞こえましてね…少し気になったので来てみたのですよ」

 

 

妖精C「それで?下手に首を突っ込んだら火傷じゃすまないですよ?」

 

 

神父妖精「まずお二人共、喧嘩はおやめなさい。お二人があの提督さんのお役に立ちたいのは遠~くから聞いていた私でも良く聞いてましたからね」

 

 

妖精C「べ、別に提督さんの為じゃないのです。私はただ甘味を貰えたら良いと思って…」

 

 

妖精A「ハッ!甘味だけで動こうとする奴は薄っぺらい気持ちでしか出来ないのです。そんな奴の作ったモノなんか危なくて使えたもんじゃないのです」

 

 

妖精C「…黙って聞いてればいい気になりやがって……」

 

 

妖精A「お、やるのです?やるのです?」

 

 

妖精B「ちょ、ちょっと二人共…!」

 

 

神父妖精「こらこら、喧嘩はいけませんとあれ程言ったでしょう」

 

 

妖精A「うるさいのです!部外者がこれ以上口を挟まないで貰えますか!?」

 

 

妖精C「そうなのです!貴方には関係ありません!」

 

 

神父妖精「いいですか?暴力を振るって良い相手は深海棲艦と異教徒だけです。決して暴力を向ける相手を間違ってはいけません…お分かりですか?」

 

 

妖精A・C「「う、でも…」」

 

 

神父妖精「……はぁ、仕方ありませんね」ガシッ

 

 

妖精A・C「「……え?」」

 

 

神父妖精「……」ボソボソ

 

 

妖精B「…あ、あの、皆?大丈夫?」

 

 

妖精A・C ビシィ!

 

 

妖精B「…ぇ?」

 

 

神父妖精「さぁお二人共、私に続いて復唱しなさい」

 

 

神父妖精「我らは己らに問う!汝ら何ぞや!!」

 

妖精A・C「我らは妖精!艦娘と提督、そして我等の神の為の存在である!」

 

神父妖精「ならば妖精よ、汝らに問う。汝らの右手に持つ物は何ぞや!」

 

妖精A・C「鋼材とボーキサイトなり!!」

 

神父妖精「ならば妖精よ、汝らに問う。汝らの左手に持つ物は何ぞや!」

 

妖精A・C「燃料と弾薬なり!!」

 

神父妖精「ならば!!ならば妖精よ!汝らは何ぞや!!!」

 

妖精A・C「我ら軍人にて軍人にあらず、妖精にして妖精にあらず、逆賊にして逆賊にあらず!!」

 

妖精A・C「我ら技術なり。ただ伏して提督に許しを請い、ただ伏して提督の敵を打ち倒すものなり」

 

妖精A・C「工廠で槌を振るい、開発に火を焙るものなり」

 

妖精A・C「時至らば我ら資材を開発に投げ込み、装備をもって敵を破滅させるなり」

 

妖精A・C「さらば我ら徒党を組んで地獄へと下り、隊伍を組みて布陣を布き、ありとあらゆる地獄の深海棲艦と合戦所望するなり!!!」

 

神父妖精「黙示の日まで!!」

 

妖精B「あ、ぁあ…」カタカタ

 

 

神父妖精「では妖精さん。私はこれで…また何かあればご連絡してください。その時はまた駆けつけますから」

 

 

妖精B「は、はいぃぃ~!!」

 

 

神父妖精「ふふふ、元気な妖精だ。これもきっとここの提督が良いからでしょうなぁ…」

 

 

 

 

妖精B「こ、怖かったのです……!もう、来ないで下さいぃ~…!」ボソボソォ

 

 

 

 

 

提督気絶!その時、艦娘達は…(事後報告)

 

 

 

電「…」

 

元師「…」ダラダラ

 

電「元師」

 

元師「はい…」

 

電「何であんなものを?」

 

元師「まずは話を聞いてくれ。私が渡そうと思ったのはあれじゃないんだ。本当はアイツにレシピを書いた書類を渡そうと思ったんだが、どういうわけか中身がアレに入れ替わっててな?だから決してわざとじゃないって言いますか、ちょっと視界の端に入ったアレを入れたらどんな反応するか気になったと言いますか、何と言いますか…」

 

電「…」

 

元師「すいません!アイツがアレを見たらどんな反応するか気になって好奇心で入れました!」

 

電「…龍田さん」パチン

 

龍田「はぁ~い。こっちは準備万端よ~?」ジャラジャラ

 

元師「…電さん。これは何でしょうか?」

 

電「鎖なのです」ジャラ

 

元師「……電、私が悪かった。もう彼にあのような事をしないと約束する。だからどうか慈悲を「元師」はい」

 

電「私は貴方の元で三年いましたが、その時に一度だけ、漣ちゃんの言葉遣いが酷いからドッキリを仕掛けましたよね?あの後の漣ちゃんがどうなったか覚えていないのですか?」

 

元師「えっと、どうなったんだ……でしたっけ?」

 

電「へぇー。元師は漣ちゃんが三日も引き籠る事をしたのに、それを覚えてないと?」

 

艦娘達(何したんだ元師…)

 

元師「あ、いやいや!勿論覚えているぞ!漣が口癖みたいに死語を使うもんだから、それを言うたびに担ぎ上げて鎮守府を走り回ったあれだろ?」

 

電「なのです。散々元師に弄られた漣ちゃんはあの後しばらく元気がなくなって無口キャラになってたのです。今みたいに元気に振舞えるまで回復したのは、私達のおかげだと言うのはお忘れじゃないですよね?」

 

元師「勿論覚えているさ!いや、ホントにあれは感謝してもしたりないっていうか…!」

 

電「じゃあ、その時にした約束も覚えていますよね?」

 

元師「……」

 

電「元師?」

 

元師「いや、忘れてるって訳じゃないんだ!ただほんのちょっとだけ思い出すのに時間が掛かってるって言うか、少し前の事だったから覚えていないと言いますか…だから、その、あの……」

 

電「…なるほど。元師は前あったことだから忘れても仕方ないと。そう言いたいのですね?」

 

元師「いや、違うんだ!そういう訳ではなくてだな!」

 

電「元師?電も少し忘れていた事があったのです。なのでそれを思い出すのに協力してくれませんか?」

 

元師「……」ダッ

 

電「逃がすとお思いですか?」ジャッ

 

元師「悪かった!私が悪かった!だからそれだけはやめろ!」

 

電「そこなのです」グイッ

 

元師「ふぐぉ!?」ギュッ

 

電「元師、せっかくなので選ばせてあげるのです。武蔵さんによるヘルメットありの高い高いか、海の中を探検するの、どちらが良いですか?」

 

元師「どっちもやばいじゃないか!?」

 

電「ヘルメットがあるだけマシだと思ってくださいね?清霜ちゃんが武蔵さんの高い高いをやってもらった時に勢い余って空に飛ばした結果、空に飛びあがった時の勢いで首の骨が折れて、酸素不足のまま帰ってきたのですから、ヘルメットさえあれば最初のだけ無事に済むはずなのです」

 

元師「海は!?」

 

電「……危なそうだったら引っ張ってあげるのです」

 

元師「嫌だ!!!」

 

龍田「は~い、電ちゃんストップ」

 

元師「た、龍田ぁ…」

 

龍田「流石に命に関わる事はやっちゃ駄目よ~?一応こう見えて元師だからね~」

 

電「う、でも…」

 

元師「そうそう!龍田の言う通りだ!せめてやるならもう少し「というわけで元師の大淀さんをお呼びしました」龍田ぁ!」

 

大淀(元師)「提督…?」

 

元師「大淀、これは違う。違うんだ」

 

大淀(元師)「……今まで元師のやってきたことは内々で済ます事の出来る事ばかりでしたので、今まであまり強く言わないでおきましたが…今回ばかりは見過ごせないですね」

 

元師「い、いや!アイツならきっと笑って許してくれるさ!だから…」

 

大淀(元師)「そういう問題じゃないでしょうが!今回は他所に迷惑を掛けてるんですよ!」

 

大淀(元師)「大体、貴方は今まで散々周りに迷惑を掛けてますよね!?反省するという意思は無いのですか!!貴方は大本営のトップである元師なのですよ!少しは他の提督の模倣となるやり方をですね!」クドクド

 

電「ああなると長いのです」

 

龍田「電ちゃんが大淀さんを呼んでくれてたおかげね」

 

天龍「…大淀もあんな怒り方するのか?」

 

大淀「しませんよ!というかあそこまでは出来ません!」

 

愛宕「皆~、大丈夫だからね~?」

 

駆逐艦達 ブルブル

 

時雨「…大淀さんも、あんなに怒るのかい?」ブルブル

 

夕立「し、時雨っ!そんなこと言っちゃ怒られるよ!」

 

大淀「怒りませんって!」

 

暁「だ、大丈夫よ!暁は分かってるから!」

 

響「暁、分かりもしないのに分かるっていうのはレディじゃないと思うよ」

 

暁「も、もう!響は分かってないわね!誤解されて悲しい気持ちになってるんだから慰めようとしてるのよ!」

 

大淀「それを目の前で言わないでぇ…お願いだからぁ…」シクシク

 

雷「私、提督を見てくるわ」

 

潮「あ、なら私も行きたいな」

 

雷「…大丈夫?」

 

潮「うん、大丈夫。私の苦手を克服するチャンスだと思うし」

 

島風「なら私も行くー!」

 

川内「…なら付き添わせてもらおうかな。貴方達だけじゃ不安だもん」

 

天龍「お前が言うセリフじゃないと思うんだが…ま、いいか」

 

島風「任せて!何かあっても私の方が速いもん!」

 

天龍「んじゃ島風、これ持っとけ」ポイ

 

川内「あ、それって」

 

島風「なにこれ?ボタン?」カチッ

 

川内「アダダダダダ!!!」ビリビリ

 

島風「オウッ!?」ビクッ

 

天龍「…とまぁ、スイッチを押したら電気が流れるから、川内が悪さをしようとしたらそれを押してやれ」

 

島風「わ、分かったけど…川内さん、大丈夫?」

 

川内「アダダ…いや、大丈夫だよ」ナデナデ

 

雷「…本当に、罰なのね。あの嫌な臭いがしないわ」

 

潮「…うん。そうみたい」

 

島風「それじゃあ皆早くいこ!もしかしたら提督が目を覚ましてるかも!」ダッ!

 

川内「はいはい。今行くからそんなに先に行かないで『ビリッ』えっ」

 

手錠『バリバリバリバリッ!!!』

 

川内「いぎゃあああああ!?!?」

 

雷「し、島風!ストップ!」

 

潮「ほ、骨が見える…」

 

島風「大丈夫!?凄い声だったけど!?」

 

川内「…ゴフッ」プスプス

 

妖精 クイクイ

 

雷「ん?妖精さんどうしたの?」

 

妖精 スッ

 

雷「…紙?」ペラッ

 

紙『お仕置き手錠:悪さをした艦娘に付ける手錠なのですよ!これはスイッチがセットであって、それを押すと電流が流れる仕組みになってるのです!尚、スイッチの範囲外にまで逃げようとすると強制的に耐久値を1にしてこれ以上の逃亡を防ぐのです!決してスイッチを持った人が遠くに移動したりしないように!』

 

雷「…ですって」

 

島風「せ、川内さん!ごめんなさい!わ、私…!」ブルブル

 

川内「ふ、ふふふっ…大丈夫、大丈夫だからゆっくり行こう、ね…?」1/44 大破

 

潮「か、肩をお貸しします!」

 

雷「…私も貸すわ」

 

川内「……ははっ。ありがとうね、二人共」

 

 

天龍「…龍田」

 

龍田「大丈夫じゃないかしら?流石にあれじゃあ暴れようにも無理なんじゃない?」

 

天龍「…そうか」ハァ

 

龍田「ふふっ、天龍ちゃんてば心配性ね~」

 

天龍「あぁ。もしかしたらあれが演技で、実際はピンピンしてるってのも考えられるからな」

 

龍田「大丈夫よ。心配しすぎじゃない?」

 

天龍「だと良いがな」

 

龍田「……」

 

 

 

・・・移動中・・・

 

 

 

島風「提督~起きて~!」ユサユサ

 

提督「…」

 

雷「島風、司令官とはいえ寝てる人をそんなに揺らしたら駄目よ」

 

潮「…柔らかい」プニプニ

 

川内「お、ホントだ。ちょっとハリがあるね」

 

雷「…もう」

 

島風「ホラ見て!豚の鼻!」

 

「フゴッ」ブヒィ

 

雷・川内「「ブフォ!?」」

 

潮「ち、ちょっと島風ちゃん!怒られちゃうよ!」

 

島風「平気だって!提督さんは寝てるんだしバレないよ!」

 

潮「そ、そういう問題じゃなくって~!」

 

川内「お、お腹痛い…ww」プルプル

 

雷「かっ、可愛い子豚ね…w」プルプル

 

潮(二人共、笑いのツボが浅いのかな?)

 

島風「…ねぇ、確か男の子って女の子のキスで目が覚めるんだっけ?」

 

全員「!?」

 

島風「や、やってみようかな~。なんて…」

 

雷・潮「「駄目!」」

 

川内「島風ちゃん、意外と大胆だね…」

 

島風「や、やっぱり怒られるかな…?」

 

雷「島風、貴方は好きの気持ちが良く分かってないの。だから良くしてくれてる司令官に向かっての気持ちが親愛か恋愛か分かってないのよ。軽はずみな気持ちでそんなことをしちゃったら絶対に後悔するわよ」

 

潮「そうだよ!女はちゃんと考えて行動出来るけど、男なんて下半身の赴くままに生きていく獣なんだから、そういうことをしたらずっと付け狙われるんだよ!?提督なんて特に酷い獣なんだから、ちゃんと信頼出来る人間か確かめないと、すぐに獣に変化するんだから!」

 

川内(…言うねぇ。私も男なんてこの子以外知らないから何とも言えないけど)

 

島風「で、でも、一緒にいたら安心出来るんだよ?それじゃ駄目なの?」

 

雷・潮「「駄目!!」」クワッ!

 

島風「ピィッ!?」

 

川内「どうどう二人共。そんな顔ばっかりしてたら皴が出来ちゃうよ?」

 

雷「で、でも…」

 

潮「男なんて…男なんて…!!」

 

川内「大丈夫。ここにいる男は提督だけだし、その提督はそこで眠ってるんだから、起こしちゃ駄目だよ?」

 

潮「あ、ご、ごめんなさい…」

 

川内「ホラ見て?こうやって撫でてるけど、何にもしてこないでしょ?」ナデナデ

 

島風「…」プニプニ

 

雷「そ、そうね…」ウズウズ

 

潮「だ、大丈夫…かな…?」オソルオソル

 

島風「…失礼しまーす」バサッ

 

全員「!?」

 

島風「提督あったかーい…」ギュッ

 

雷「な、何してるの!?」

 

島風「だって、触るだけじゃ我慢できないんだもん。少しの間だけでいいからこうしたくなっちゃって…」

 

川内「……私も失礼しようかな」

 

雷・潮「「!?」」

 

島風「え~!?川内さんも入ったらギューギューだよ?」

 

川内「大丈夫。こうやってベットをくっつけて…ダブルベッドのか~んせい♪」

 

島風「ムー!じゃあ左腕は私!川内さんは右ね!」ギュッ

 

川内「オッケー♪」

 

雷「せ、川内さんまで!?」

 

潮「島風ちゃんならまだしも、何で川内さんもやってるんですか!?保護者のつもりで来たのなら止めてくださいよ!」

 

川内「だって…ねぇ?私も我慢できなくなっちゃったんだよね~」

 

川内「だから少しだけ…こうやってさせてね」ギュッ

 

雷「うっ…!!……はぁ」

 

潮「も、もう!分かりましたよ!でも、提督さんが目覚める前に離れてくださいね!提督さんだって男なんですから目が覚めた時に襲われても知りませんよ!?」

 

川内「大丈夫だって~」

 

雷「…心配だから見張っておくわ。潮はどうする?」

 

潮「…私は龍田さん達の所に戻っておきます。お二人が提督さんと寝てるって事を伝えておかないと」

 

雷「分かったわ。そっちはお願いね」

 

潮「二人共!龍田さん達が止めに来るまでにはそこを出てくださいね!!」

 

島風「…すぅ」

 

川内「はいはい。分かったよ」ヒラヒラ

 

潮「…もう!人の気も知らないで!」バサッ

 

雷「…ねぇ、川内さん」

 

川内「ん?何?」

 

雷「司令官を見て何でそんな顔をしてるの?」

 

川内「…え?」

 

雷「…今にも泣きそうな顔をしてるわよ」

 

川内「…あ」

 

雷「…やっぱり、恨んでる?」

 

川内「…いや、恨みは無いよ。でも、悲しくてね」

 

雷「……」

 

川内「あれは夕立が望んだ最後だ。だったら私がすることと言えば、その背中を押すくらい…なんだけどなぁ……」

 

川内「夕立がいなくなってからどうしても心に隙間みたいのが生まれてね…この子のせいで、少し弱くなった気がするよ」

 

雷「…だったら甘えなさい。私がその隙間を埋めてあげるわ」

 

川内「…無理だよ。貴女じゃ夕立の代わりにならない」

 

雷「それでもよ。今の貴女には誰かが必要なんでしょ?自分と対等で、一緒に並んでくれる存在が」

 

川内「…貴女に何が分かるのよ」

 

雷「私だから、分かるのよ」

 

川内「……」

 

雷「少し一緒にいてあげるわ。司令官ならきっとそうしただろうしね」

 

川内「…ごめんね」

 

雷「そういう時はありがとうって言うものよ?」

 

川内「ふふっ、そうだね。ありがとう、雷」

 

雷「大丈夫よ。私じゃ頼りないかも知れないけど、頼りたくなった時は頼りなさい。傍にいてあげるくらいなら出来るから」

 

川内「…それじゃ、手を握ってもらえる?提督だけじゃちょっと埋まりそうにないからね」

 

雷「えぇ。ちゃんと握ってあげるから…今は少し休みなさい」ギュッ

 

川内「…うん、ありがとう。雷」

 

 

 

 

 

途中退場(???)

 

 

 

「……」パチッ

 

 

……眠い。頭が痛い。でも、起きないと、学校に、間にあわない。早く起きないと。

 

 

「…」ギシッ

 

「…?」ギシッ

 

 

…体が動かない。嫌、動かせない。まるで体を何かで縛られてるようで、腕を伸ばしたり、足を曲げて立つ事さえ出来ない。

 

 

「……」キョロキョロ

 

 

幸いにも首は動くようだ。だけど声が出ない。というより口から息が吸えない……吸えない?

 

 

「……!?」

 

 

寝ぼけた頭が徐々に覚醒していく。それと同時に視界に映る景色がしっかりと情報として頭に入ってくるが、全てが白で染まっており、明らかに自分の部屋でない事が直観的に理解出来た。その情報が普通の日常を送っていたら経験する事のないであろう情報ばかりで、混乱と焦りが生まれ始める。

 

ここは一体何なのだ。何故自分はこんな所にいるんだ?何で?何で?何で?

 

 

「うぅ!う~~!!」ガシャガシャ

 

 

どうにか自由になろうと暴れるが、ジャラジャラという音とベットが軋む音が聞こえるだけで、他には何も聞こえない。それ以外、何も聞こえない。

 

 

ドア ガラガラ

 

 

「ふぅ~!ふぅ~!」

 

「??ざ?ですか?」

 

 

何だ、この目の前に現れた白衣に身を包んだ人間は。何故医者のような恰好をしているんだ。一体誰なんだ。俺をこうしているのはお前なのか?

 

 

「?こしおと???してください。???さん。落ち着いて。大丈夫ですか?」

 

 

次第に声が鮮明に理解出来てきた。目の前の医者は本当に自分の身を案じているようには見えないが、表面上でも落ち着かせようとしている雰囲気が伝わってくる。口を開き、自分が落ち着くであろうと考えている言葉をいくつも吐きかけてくるが、それよりもこんな状態にしたコイツが許せない。早くコイツを解いてくれ。そうすれば何もしないから。

 

 

「ふぐっ!ふぐぐぅ~!!」

 

「駄目だ。麻酔を打ち込んでまた眠らせろ。次に目が覚めた時には落ち着いているだろうからな」

 

「はい。先生」

 

 

そのような会話がはっきりと言葉として聞こえた。何故そんなことをする必要があるんだ?俺はただ自由にしてほしいだけなんだ。早くコイツを解いてくれ。

 

だがその訴えも虚しく、先生と呼ばれた人間の隣にいた奴に何かを注射器のような物で打たれた自分は、急激に襲い掛かる眠気がやってきた。抵抗しようと目に力を入れるが逆らえず、睡魔に少しずつ自分が喰われていくのを感じながらそのまま目を閉じていくのだった。

 

 

 

 

 

・・・??時間後・・・

 

 

 

 

 

「・・・」パチッ

 

 

あれからどれだけの時が経ったのだろう。気分的には数時間程の睡眠から目覚めたような感覚なのだが、頭が混濁しているようで、何かを考えようとするとまるで濁った水のように正確に思考することが出来ず、何も考える事が出来なかった。

 

 

「…」ガシャガシャ

 

 

やはり動けない。だが初めて目を覚ました時と違い、鮮明に音が聞こえる。それは部屋の中だけでなく、部屋の外の音だろうか。鳥のさえずりが聞こえ、車が走って行くような音と電車が走っている音も聞こえてくる。

 

 

ドア ガラガラ

 

 

そうこう考えていたらまた扉が開いた。自分でも無意識に分かるほどの落ち着きを感じ、しばらく音のなった方向を首だけ動かして眺めていると、先程の白衣を着た先生と、その隣にいた同じ女性がやってきた。

 

 

先生「やぁ。気分はどうだい?」

 

「…ふぐふぐぐ」

 

先生「…落ち着いてるようだね。今から口のを外すから暴れないでくれよ?」

 

 

先程と同じくめんどくさそうな顔をしながらこちらに問いかけてきた。口を防がれている異物が無くなるのは自分としても喜ばしい事だったので、素直にうなづいておいた。

 

 

先生「外しながら喋るから良く聞いて。君は自宅で倒れていたんだ。それに気づいた君の母親が病院に連絡し、しばらくここで寝かせていたんだが、途端に君は自分をかきむしり始めたり、自分で自分の頭を殴っていたんだ。そのままだと君は舌を噛んで死ぬんじゃないかと思い、ここまで拘束していたんだよ」

 

 

淡々と情報が流れてくる。だが理解が出来ない。何を言っているんだコイツは?自宅で倒れていたなんておかしなことを言うじゃないか。そもそも俺は鎮守府にいたはずなんだが?

 

 

「…ここは何処だ?ついでに今日の日付も知りたい」

 

先生「ここは病院。といっても精神病院の方だけどね。日付は2023年の2月16日だよ」

 

「…は?」

 

 

…何を言っているんだコイツは?2023年?今はまだ2022年のはずだろ?

 

 

先生「君は眠っていたんだよ。2022年の6月26日から丁度8カ月ほどね」

 

「……」

 

 

一瞬、頭が混乱した。何故という疑問符が頭の中を飛び回り、疑惑に脳が支配されると同時にパンッという高い音が耳元でなり、思考は一瞬で落ち着いた。

 

 

先生「混乱するのも分かる。君の感覚だと、まるでタイムトラベルが起きたように時間を飛んだのだからね」

 

先生「君の親に感謝すると良いよ。君のご両親は離婚したそうだが、別れた父親までもが君を思って多大なお金を君に使ってくれたんだからね」

 

「……そうですか」

 

 

説明が飛んでくるが、頭には入らず、ただ口だけで答えた。そこに思考なんてものはなく、反射条件とも言えるような言葉が出てきて、それ以上は考える事は出来なかった。

 

それと同時に心が無になっていくのを感じた。話を聞いた焦りでもなく、混乱でもなく、ただただ無だけが自分の心を支配し、体の力が次第に抜けてきたのか、伸ばしている腕に重みを感じ、ベットに深く沈んでいく。同時に足も重くなり、体全体に少しずつ水を入れられているような感覚に襲われ、頭から下半身に向けて次第に沈んでいくのを感じた。体全てが水で満たされたような重さを感じると同時にベットからの反発力が限界まで感じたその時、沈むような感覚が止まった。

 

 

「……それで、自分はどうなるのですか?」

 

先生「それなんだがね、君はうわ言のように昔の戦争で実在した艦の名前を叫んでいてね。そこの指揮官のような事を喋っていたんだ。そういう症状を持つ人間はしばらくここで監禁させてもらうんだよ」

 

「…そうですか」

 

 

自分に分かるような言葉で喋る辺り、めんどくさがってはいるが医者としての本分は果たそうとしているのだろう。気だるそうな声を出しながら喋られても、イラつかせるだけだというのが分からないのだろうか?

 

 

先生「それじゃ、用は済んだから帰るね。君も目覚めたんだったら早く就活でもしなよ?君の年齢じゃ今頑張らないと他の子に置いてかれるからね」

 

 

やかましいわ!という声を出しそうなのをグッとこらえドアが閉じるのを待つ。先生の横にいた人物が自分を縛っていた拘束具を外していき、次第に両手と両足が自由になっていくのを感じた。

 

 

ナース「それじゃあ後二時間経ったらお食事を持ってくるので、それまでは自由にしてもらって構いませんが、絶対に暴れたりしないで下さいね」

 

「はい。ありがとうございます」

 

 

…仕方ない。とりあえず情報収集だ。まずはここが何なのかを見極めないと。

 

ゆっくりと起き上がりベットに腰掛ける。ただ座っただけなのに、頭に血が回っていないのかふらついてしまう。しかし動かなければ何も進展がないので無理にでも立ち上がるが、足に力が入らないのか、はたまた足が無いのかも知れないが、視界がスローモーションのようにゆっくりと床に向かって流れ落ち、床と接触する直前で腕に僅かばかりの力が入り、反射的に床に手を着くことで顔から激突するのを防ぐ。

 

バチンという大きな音を立てて、手のひらに痺れに近い痛みが襲う。しばらく腕立て伏せのようなポーズになり、腰から少しずつ体を床に落としそのまま倒れこむ。

 

 

「…痛い。な」

 

 

痛みで確信する。これは夢ではない。現実だと。どうしても来てほしくなかった。あれだけ嫌になった現実だと、認識した。

 

 

「……仕方ないか」

 

 

そうだ。現実な訳が無い。あんな夢物語が現実だと何故思ったのか?そんな訳がない。それこそ夢だろう。そんな非常識な事なんか、起こりうるはずないのだから。

 

 

「そうか…。そうかぁ……」ポロポロ

 

 

無意識に涙が出る。心は落ち着き、現実を見始めているはずなのに、何故か涙が溢れ出る。

 

しかしそれも数秒程で止まり、また心が無に染まっていった。何も無い心が体を支配していった。

 

やがて何事もなかったように立ち上がり、ペタペタと足音を立てながら扉に向かって歩き出す。何も考えず、ただそこに進まなければという意志だけを持って歩いていく。

 

扉に手をかけて、指先と腕に力を入れる。扉がガラガラと音を立てながら開いていき、扉から先に見える景色に向かって歩みだそうとした瞬間、脳内でブチッという何かが千切れた音がしたと同時に激しい頭痛を感じた。

 

いや、頭痛という生易しいものではない。これが後数秒続けば死ぬ。そんな確信が何処かにあった。

 

しかしそれを理解したところでどうしようもない。目は開いている筈なのに視界が少しずつフェードアウトしていき、足の感覚が徐々に消えていった。とっさに膝を曲げて地面への激突を和らげようとしたが、体を支えようとする腕に力が入らずそのまま倒れこむ。

 

完全に視界が闇に染まり、思考も出来なくなっていった。人間、死ぬときは様々な事を考えながら死んでいくというが、最後に自分が考えられた事は、最後までやりきれなかったという激しい後悔だけだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。