Lv99の従者、主人に愛されてるけど愛が重い(お前も大概だろと言う話)   作:究極の闇に焼かれた男

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今回は反国王派の子息とのやり取りが、オリジナル展開となっておりオリジナルの設定も加えられております。


婚約を持ち掛けられたにも関わらず、ずっと別の事を考える伯爵令嬢

 

 

王城行き国王と謁見してから早くも一週間も経ちそれ以来、二人の学園生活は少しだけ変わった。

 

 

今までは見てくるだけで話し掛けて来る事が無かった生徒達は、まるで手の平を返すかの如く話し掛けて来る様になっていた。(その大半が女子でユミエラにクロノとどこまで進んだのかや、彼のどこを好きになったのかと言う話しが多いいとの事である)

 

話し掛けて貰える様になったユミエラはその事に悪くは無いと思い始めていたのだが、同時にある問題が存在した。

 

それが何かと言うと王妃が懸念していた反国王派の子息達からの求婚である。

 

ほぼ毎日の様に送られて来るラブレターにユミエラは直ぐにでも消し去りたいと思うも、下手に無下に扱ったとなればそれはそれで問題なので話は聞くが懇切丁寧に断る様に留めるのであった。

 

 

そして、その日も反国王派の子息からその件についての呼び出しを受けていた。

 

 

 

 

 

 

 

「----そうして周辺諸国を植民地にして支配するんだ。説明したように、敵国の軍を壊滅させるだけでいい。後の政治的な事は夫の僕に任せてくれて構わない」

 

 

目の前でそう語る一人の人物に対し、ユミエラは自身を体のいい戦争の道具として利用しようと考えているその言葉に嫌そうな表情をしていた。

 

彼女は戦争に参加させられるのは嫌で何よりも平穏な日々を願っていユミエラからすれば、彼の語る内容は自身の考えとは相容れない物だと感じていた。

 

 

(……クロノ、早く来てくれないかな)

 

 

そんな状況に陥っているユミエラの傍には何時もなら必ずと言っていい程に、控えているクロノの姿が無かった。

 

理由は言わずもがなユミエラと似た様な状況に陥ってしまった為で、恐らく現在も何処かで同じ話をされてそれを彼なりに断っている事は分かるのだがそれでもユミエラは気が気でなかった。

 

 

(……もしも、億に一の確率で有り得ない話だけど、クロノが話を受けちゃったらどうしよう)

 

 

ユミエラは静かに考える、もしもクロノが自分以外の女性の隣に……婚約者になったりしてしまった場合、自分はどうなるのだろうかと。

 

たったそれだけの事を想像した瞬間、強い喪失感と感覚と共に彼を奪った人物への強い憎しみに胸が締め付けられるのを感じると、目尻が少し熱くなるのを感じていた。

 

 

(ああ、それだけは……嫌だな)

 

 

それがユミエラの嘘偽りの無い本心だった。

 

目の前で未だに語り続けている人物の話が全く頭に入って来ない上、徐々に彼女の見ている世界が灰色と化して行く事にユミエラは孤独を感じ始めていた。

 

 

(……やっぱりクロノが居ないと悪い事しか思い付かない、それに私もクロノに依存し過ぎてるなぁ。でも、それでも私はクロノに…………ずっと一緒に居て欲しい)

 

 

自身の様子に気付く気配の無い反国王の子息は未だに話を続けている中、ユミエラはとてつもない寂しさを覚えていた。

それと同時に前世の記憶やゲーマーとしての気質が覆い隠してきたユミエラとしての本質である孤独と言う深い悲しみが彼女の心を蝕み始めた。

 

 

 

その時だった…

 

 

 

 

「遅くなりました、ユミエラ様…」

 

「っ、……く……ろの………」

 

 

ずっと聞きたかった少年の声が聞こえたユミエラが振り返るとそこには自身の従者にして幼馴染のクロノが立っていた。

 

彼を見た瞬間ユミエラはクロノの名前を呼ぼうと声を出そうとするが、上手く言葉を紡ぐ事が出来ずに掠れた様な声が出て来た。

 

そんなユミエラを見て様子がおかしいと感じ取ったクロノは、優しく微笑み掛けながら彼女の傍に近付くと頭を撫でながら語り掛ける。

 

 

「何がありましたかは存じ上げませんが、それが自分のせいであればその責任はちゃんと償います。ですからそんな悲しそうな御顔では無く笑ってくださいユミエラ様」

 

 

優しく微笑むクロノの顔を見たユミエラは灰色と化していた景色が色を取り戻し、心にあった寂しさや喪失感が消えて行くのを感じはじめる。

 

ユミエラが少しは元気を取り戻した事に気付いたクロノは徐に立ち上がると、反国王派の子息に視線を向け始めると口を開き始めた。

 

 

「…それで?我が主に巫山戯た事を抜かしているのはあなたですね?」

 

「な、何だ君は!?僕は今、そこに居る彼女に用が有って話をしている最中だ!それを何処ともしr「令嬢の口説き方がなってないですね…」ッ!?」

 

「先程から聞かせて頂いてましたが、それってこちらにどんな利益が有るのでしょうか?話を聞く限りだと不利益しか被って無いのは、どうお考えになっているのでしょうか?」

 

「そ、それはだな…」

 

「周辺諸国の植民地化と仰いましたが、そもそも植民地にした後はどうするおつもりで?仮に植民地化に成功したとしても、暴動や反乱が起きた場合はどう対処するおつもりで?異なる文化や思想、価値観をどう改善して解決へと導くおつもりですか?その為の経済学と言った学問に心得はお有りで?そもそもあなたは領地一つの経営がやっとだと言う話を他の方から聞かせて貰いましたが、そんな大それた事をあなたに可能なのですか?もしも成績が一位ならまだ少しは可能性は有りますが、あなたの成績は下から数えた方が早い位置にあると記憶しておりますが?」

 

「な、何故それを…!?」

 

「それ以前の問題として不用意な戦争を国王陛下は望んでは無いと考えられますが、もしやこの国を乗っ取る算段でも考えての事ですか?もしそうだと言うのであれば、自分達はこの事を陛下との約束に基いて報告しなければ行けませんね。この国の支配を企む事は反逆罪、つまり死刑に値する話だ。それに手を貸すなど愚か者であればそうしたでしょうか、生憎と我が主には価値の無い話だ。それに、あなたは支配者の器では無く良くて山賊の一味程度の器しか無い」

 

「き、貴様ッ!!」

 

「さて、そろそろ話は終わりにしましょう。一度しか言わないので良く聞いてくださいね?…………ユミエラ様は誰にも渡すつもりも無ければ、俺が貴様らに手を貸す道理も無い。分かったのならば、二度とその様な巫山戯た話を持ち掛けて来るな!!」

 

 

その言葉と共にクロノから凄まじい殺気が放たれると、反国王派の子息は自身が何度も切り刻まれる光景を幻視した。

 

そしてクロノがそっと足を一歩前に踏み出すと、貴族の子息は情けない声を上げながら逃げる様に去って行くのだった。

 

 

「…ユミエラ様、そろそろ教室へと戻りましょう」

 

「あ、うん……///」

 

 

クロノがそう言うとユミエラは返事を返しながら、クロノ制服の裾を掴んでいた。

 

 

「ユミエラ様?」

 

「やっぱり私、クロノの事…」

 

「自分が何ですか?」

 

「な、何でも無い!///」

 

「そうですか?とりあえず教室に戻りましょうか」

 

「うん///」

 

 

ユミエラに裾を掴まれたままクロノは二人で教室へと戻るのだった。

 

そんな二人の間に流れる空気はユミエラにとって心地よい物で、ずっと浸って居たいと思えるほどだった。(その際に、クロノのポケットからハンカチをこっそりと拝借した事によって、クロノがかなり焦ったと言う)

 

 

そしてその後に、この国で唯一の公爵家の令嬢と女子会をする事になったユミエラだったが、クロノのポケットからこっそりと拝借したハンカチを握り締めた事により、彼の存在を感じれた為に事なきを得たと言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

短編『クロノが現れた訳』

 

 

 

反国王派の子息とのやり取りを終えて教室に戻っている時、ユミエラはふと思った事をクロノに尋ねる事にした。

 

「そう言えばクロノ…」

 

「何ですか、ユミエラ様?」

 

「クロノはどうしてあの時、現れたの?」

 

「先程の事ですか?それなら簡単な事ですよ…」

「それって?」

 

「それはユミエラ様が自分を呼んでいる気がしたので、相手の令嬢には悪いと思いましたが、急いで話を切り上げてユミエラ様の元へ駆け付けただけの事ですが、何なおかしいでしょうか?」

 

「そ、そうなんだ……ありがとう、クロノ///」

(やっぱりクロノは私だけの従者なんだ///)




残念ながらエレオノーラとのやり取りとなると原作以上の話は作れそうにないと判断したので、まるまるカットする事に決定しました。

それとコメントが御座いましたらお願いしますね!

魔王討伐後はどんな展開にして欲しいのか、以下の選択肢からお選び下さい

  • ユミエラとの結婚式
  • 病み過ぎたユミエラに監禁される
  • 小説版と同じ
  • アニメ最終回と同じ
  • まさかのパットリックルート突入
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