Lv99の従者、主人に愛されてるけど愛が重い(お前も大概だろと言う話)   作:究極の闇に焼かれた男

12 / 15

待たせたな!(遅れてごめんなさい)

最近はデビメイ3やらアサクリやらヒットマンとか、色々とゲームしてました。

本当にごめんなさいm(._.)m

それと少しだけ、書き方を変えてみました。


自分は魔王では有りません

 

 

 

「クロノさん、あなたは魔王なんですか?」

 

「……え?」

 

 

それは突然の事であった。

 

その日もいつも通り学園の食堂でユミエラと昼食を取っていたクロノの元へアリシアが近付いて来たと思った直後、彼女は彼に向けて何を思ったのおかしな質問をして来たのだ。

 

それを言われたクロノは当然の事ながら、疑問符を浮かべると共に困惑した様子を見せ始めた事にユミエラは急いで助け舟を出す事にした。

 

 

「すみませんがアリシアさん。何故、クロノに対して魔王なのかと聞いたんですか?」

 

 

ユミエラの質問にアリシアは少しだけ逡巡した後、ゆっくりとその訳を話し始めた。

 

 

「最初はユミエラさんが魔王かと思ったんですが、それが間違いだと思えて来たんです。それと同時に、クロノさんから感じる不思議な力が怖くて…その……」

 

(どういう事?私から見てもクロノからは何も感じない……もしかして、アリシアの光魔法のせい?)

 

 

ユミエラがそう考えていると、アリシアの言葉を聞いていたクロノの表情が少しだけ険しくなっている事に気付いた。

 

 

(クロノ……)

 

 

クロノの表情を見て他の人なら怒っている様に見えるのに対して、ユミエラはその表情を見てその意味を悟っていた。

 

するとクロノがそっと口を開き始めた。

 

 

「……すみませんが、自分は魔王では御座いません。当然の事ながらユミエラ様も違いますので、悪しからずお願い申し上げます」

 

 

いつも通りの従者らしい振る舞いに徹しているが、ユミエラにはクロノが僅かに怯えている事が分かった。

 

そしてユミエラはクロノに纏わる、過去の話を思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「自分の魔法について……ですか?」

 

「うん。今更だけど私、クロノの魔法について何も知らないなってそう思ったから少し気になって」

 

 

それはユミエラがクロノに好意を抱き始めた頃、ふと彼の事について聞こうと考えた末に家族について質問した時の事であった。

 

 

「そうですね……実は自分も余り知らないのです」

 

「知らない?」

 

「自分が物心ついた時には既に魔法が使えていて、どうして使えるのか、何でこれ程までの力を有しているのか、未だに良く分かってないんですよね……」

 

「そう…なんだ」

 

 

魔法について話している時のクロノは辛そうで、ユミエラはその時の事が今でも頭に過ぎる事がある。

 

 

 

そしてクロノについて独自に調べていた際に、彼が辛そうにしていた理由が分かってしまった。

 

メイド達が陰で彼の事を化け物と罵っている所を、偶然にも目撃した時は怒りで手が出そうになりかけたが間一髪の所でクロノが現れて、それを制止する事に成功したので事なきを得た。

 

 

それでも彼の事を陰で罵る様な事を言うメイド達の言葉に、ユミエラは本気の殺意を感じていた。

 

 

だが、それでもクロノはユミエラを止め続けた。

 

 

ユミエラはやるせない気持ちを抱きつつ、クロノにどうして止めるのかを聞いた。

 

 

「クロノ、どうして止めるの!?」

 

「そんなの、決まってるじゃないですか……ユミエラ様の手を、この程度の事で汚して欲しくないからです」

 

「でも……それだとクロノは!!」

 

「言いたい奴には、好きに言わせておけば良いんですよ。それに自分は全然気にしてませんから」

 

 

そう言うクロノだったがユミエラにはそれが痩せ我慢である事が直ぐに分かるも、それでも彼が意地でも折れない事を悟ると同時にある決意を宿した。

 

 

(だったら私がクロノの事を幸せにする……その為にも、彼を私だけの物にする!)

 

 

それがユミエラの中に存在する、クロノに対しての強い想いが芽生えた切っ掛けだった。

 

 

 

 

 

 

 

そうして過去の出来事を思い返していると、クロノがそっと言葉を紡ぎ始めた。

 

 

「自分は魔王では御座いませんし……何より、自分にとってユミエラ様の傍で使える事以外に大して興味はありません。仮に自分が魔王だったとしても、特に何かをする気もありません」

 

 

そうきっぱり告げるクロノだったが、それでも心に負った傷が彼の身体を無意識に震えさせるのを見たユミエラは、意を決して行動を起こした。

 

 

「そう言えばだけどクロノ、剣術について色々と教えて欲しい事があるから今直ぐ訓練場に行こう!」

 

「ユミエラ様?」

 

「ダメ……かな?」

 

「……畏まりました。アリシアさん、急用が出来たので我々はここで失礼させて貰います」

 

「え?あ、待って下さい!?」

 

 

アリシアの制止を振り切る様にしてクロノはユミエラと食器を片付けると、そのまま訓練場へと急いで向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

(ああ、でやっぱりこの気持ちに嘘はつけないかな……)

 

 

クロノと共に食堂を後にする際にユミエラは、ずっと抑えていた自身の想いを心の中で呟いていた。

 

そしてアリシアの横を通り過ぎる際、彼女に視線を向けながら心の中で言葉を呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(クロノの事を傷付けたあなただけは………………ゼッタイニユルサナイ!)

 

 

心の中でそう呟くと同時にアリシアに向けて、気付かれない程度の微かな殺気を放つのだった。

魔王討伐後はどんな展開にして欲しいのか、以下の選択肢からお選び下さい

  • ユミエラとの結婚式
  • 病み過ぎたユミエラに監禁される
  • 小説版と同じ
  • アニメ最終回と同じ
  • まさかのパットリックルート突入
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。