Lv99の従者、主人に愛されてるけど愛が重い(お前も大概だろと言う話)   作:究極の闇に焼かれた男

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今回は少し長めとなっております。

それと今回は少し原作と内容が変わっている展開も有りますのでお楽しみに。


学園生活初日、様々な視線に晒されるとかなりキツイ

 

 

立食パーティーでの出来事の後、ユミエラをなんとか宥める事に成功したクロノはその日の夜。

 

又もや彼女に襲われた為精神的にも肉体的にも疲れた状態となり一夜明けた翌日、自身の魔法を使用して体力と気力の両方を回復するとそのままユミエラと共に教室へと向かった。

 

二人が教室に入ると楽しく談笑していた他の生徒達が一斉にこちらに視線を向けるとヒソヒソとある話をしていた。

 

 

「おいおい、あの二人この教室の生徒だったのかよ!?」

 

「聞いた話だとあの後の二人を偶然見掛けた先生達が一斉に食堂で苦味を求めたって聞いたぜ」

 

「俺もそれは聞いたよ、中には口から砂糖を吐き出してた先生が居たって話だ」

 

「おいおい、お熱いのは構わないがそれを見せ付けられる俺達の胃を考えて欲しいぜ」

 

「そう言うな、彼はある意味俺達の先を行く者だ。是非とも彼から恋人の作り方を学ぶとしよう」

 

「「良し!」」

 

 

そんな男子の会話が聞こえる。

 

 

(と言うか何が良しだよ!?馬鹿なのか!)

 

「あら、今話題の熱々の二人が来たわよ!」

 

「どうやったらあんな素敵な人を恋人に出来るのか聞いてみたいな♪」

 

「聞いた話だとあの二人ってまだ付き合ってないらしいよ」

 

「嘘っ!?あんなにお似合いなのに!!」

 

「彼にだけは手を出さない様にしよ〜」

 

「そうね、流石にあたしもまだ死にたくはないしね」

 

「それにしても…」

 

「本当に…」

 

「「羨ましいカップルだねぇ〜♪」」

 

 

そんな女子の会話が聞こえてきた。

 

 

(やめろ、そんな目で見ないでください! ユミエラ様がそろそろ恥ずかしさで爆発するからやめてくれ!!)

 

「おいおい、アイツらが同じ教室だなんて聞いてないぞ!」

 

「馬鹿! アイツらに聞こえたらマズイだろうが!」

 

「でもよお……アイツらのアレを見ただろ!」

 

「だからこそ目を付けられないようにしないといけないんだろうが!」

 

「……悪かったよ」

 

「アイツらとは関わらないようにしておこうか…」

 

 

昨日の事もあってか怯えた様子を見せる生徒がチラホラと見受けられた。

 

 

(……まぁ、それが普通だよな。他がおかしいだけで、お前達の反応が正しいんだよな!)

 

 

クロノはその事に内心それが正しい反応だと同意していた。

 

そんな会話が耳に入りながら二人は自分達の席に座ると、早速ユミエラがクロノの肩に顔を埋めて来たせいで周りから更に嬉々とした視線に晒されたクロノは胃が痛くなるのを感じていた。

 

 

(俺……このままだと死ぬかも知れないな)

 

 

クロノは遠い目をしながら恥ずかしさの余り、そう思ってしまうのだった。

 

 

 

 

嬉々の視線を送られながら顔を茹で蛸の様にしているユミエラとクロノが机に突っ伏していると、教室にこの状況で会いたくない人物達が入って来た。

 

言わずもがな三馬鹿達とそんな彼等と仲良う話しているひかまほの主人公にして光属性の魔法を扱える庶民である特待生の少女…アリシア・エンライトが教室へと入って来たのだ。

 

そこ事にこの教室に居た殆どの生徒がこう思った。

 

 

(頼むからあの二人にちょっかいを掛けないで下さい、本当にマジで!?)

 

 

奇しくもそれが殆どの生徒達の総意だった。

 

教室に入って来た三馬鹿達はユミエラとクロノを憎々しい表情で睨む中、アリシアは二人を見て別の事を考えていた。

 

 

(あの二人、一体何者なの? 入学式の時にも感じたあの奇妙な感覚、魔王、では無いのは確かな気がする。 あの時の立食パーティーの時に感じたあの暖かい物、一体何だったんだろう?)

 

 

入学式の時、ユミエラを最初に見た時のアリシアは彼女から発せられる邪悪な力を感じたがその後の立食パーティーの時に感じたのは暖かくて愛に溢れていると言った感覚だった。

 

故に彼女はユミエラを暖かく愛に溢れさせている少年、クロノに対して不思議な感覚を覚えた。

 

そんな彼女の視線にクロノは気付く事無く机に突っ伏してる中、ユミエラはその視線に気付き警戒していた。

 

 

(マズイ、アリシアがクロノを見てる。これは非常にマズイ事では無いのだろうか!?)

 

 

流石にひかまほの主人公が自身の想い人に興味を示している事にユミエラは焦りを感じた。

 

他の雌共なら裏で始末すればそれで済むだろうが物語の主人公を始末するのは流石にマズイ、下手に関わればクロノに迷惑を掛ける事になる事を理解しているユミエラはとにかく焦った。

 

 

(せめてあの三人の誰かが彼女の気を惹いてくれれば…)

 

 

故にユミエラは最後の希望を三馬鹿に託さざるを得なかった。

 

 

 

 

 

 

時は流れ授業開始の時刻となった。

 

先ず最初に二人が受けたのは剣術の授業だった。(因みに三馬鹿筆頭のウィリアムも居る)

 

クロノは剣を良く使っていたので特に問題無いのだが、ユミエラの場合は初めての剣術なので勝手が分からなかったがそれ以上にワクワクしていた。

 

 

(木剣とは言え本物の剣を使うのは初めてだから凄いワクワクする!)

 

 

玩具を貰った様な子供の反応をしているユミエラを見てクロノは微笑ましい気持ちになったのと心配の視線を彼女へと向けていた。

 

 

(ユミエラ様に少しでも剣術を教えておくべきだったかも知れない、今のユミエラ様が木剣とは言え剣を振るったら確実に凄まじい剣圧を起こしてしまうだろう。………仕方無い、ここは自分が彼女の練習に付き合うとするかな)

 

 

そう考えていた時だった…

 

 

 

「おい!お前、俺と勝負しろ!」

 

 

突然そう言われたクロノが後ろを振り返るとそこにはやはりと言うかなんと言えば良いのか分からないが、三馬鹿筆頭のウィリアムが凄い忌々しそうに見て来ていた。

 

 

(うわぁー、ここでめんどくさいヤツに絡まれるとは思わなかったなー(棒読み))

 

 

内心そう思いつつもクロノは敢えて聞く事にした。

 

 

「あの〜、それって自分の事でしょうか?」

 

「お前以外に誰が居るってんだ! お前には昨日の借りが残ってるんだ、ここでお前を倒してお前がレベル99だってのが嘘だと暴いてやる!!」

 

 

そう息巻くウィリアムを見てクロノは呆れとめんどくさいと言う思いを目に宿しながら見ていた。

 

 

「別に構いませんけど、先生にちゃんと許可は取って有るんですか?」

 

 

クロノにそう言われたウィリアムが教師に目配せすると許可が出た様で二人は急遽、練習試合を行う事になった。

 

 

 

 

 

 

急遽始まった練習試合を観戦しようと周りの生徒達が離れた所から二人の様子を伺っている中、ユミエラはクロノをジッと見詰めていた。

 

 

(この勝負、確実にクロノが勝つのは分かる。それでも無茶をしないか心配だ)

 

 

クロノの実力を知っていても想い人が無理をしないか心配な表情を浮かべる。

 

すると不意に彼がユミエラに視線だけを向けていた。

 

彼女はその目を見て彼が何を考えているのかが分かった。

 

 

(『無茶はしませんし負けるつもりも有りません。だから信じて下さいユミエラ様』、……っ、そんなの狡いよ。そんな事を目で伝えられたら信じるしかないよ///)

 

 

クロノの目を見て彼の考えを読み取ったユミエラはその事に心が暖かくなるのを感じ、嬉しさで胸が一杯だった。

 

こんなにもお互いに通じ合ってるのにまだ付き合って無いと言う事実、もうお前ら結婚しろよ…

 

 

 

 

一方、クロノと言うと…

 

 

(試しに視線で伝えて見たけど、案外伝わる物なんだ。知らなかった)

 

 

初めての試みを行いその結果、まさか本当に通じるとは思わなかった様である。

 

無自覚でやってるこの男に対してお前それで本当に自分の気持ちに気付けないってマジかよ、そう思わざるを得ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「両者、準備はいいか?」

 

 

その言葉に二人が頷いたのを確認した教師は勝負の内容を説明し始める。

 

 

「ルールは簡単だ。最後まで意識を失わずに立っていた方が勝利とする!それでは両者構え………始め!!」

 

 

教師の合図と共にウィリアムはクロノ目掛けて駆け出した。

対するクロノは正眼の構えを取り、目を閉じて意識を集中させる。

 

 

(っ、あの野郎!? 目を閉じるなんて、舐めやがって!)

 

 

クロノが目を閉じた事にウィリアムは舐められていると感じると、そのままクロノ目掛けて木剣を上段に構えながら斬り掛かる。

 

その光景を周囲の生徒達は見てクロノが負けると思った直後だった。

 

 

「……っ、そこだ!!」

 

 

クロノがそう叫ぶと同時に目にも止まらぬ速さでウィリアムの木剣を弾くと、そのまま自身の木剣を横一閃に振るう。

 

木剣を弾かれた事にウィリアムが驚いた瞬間に自身の身体をクロノの木剣が捉えていた事に気付く事も出来ずに強烈な一撃が叩き込まれるとそのまま後方へと吹き飛ばされて行き、地面を転がりながら意識を失った。

 

意識を失う直前、ウィリアムの耳にある言葉が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

「……ユミエラ様を侮辱したんだ。しっかり反省しろ、大バカ野郎」

 

 

微かに怒気を含んだその言葉を最後に、ウィリアムの意識はそこで途絶えた。

 

 

一瞬の静寂…

 

 

たった数秒で勝負が着いた事に周囲の生徒が驚いている中、気を取り直した教師の言葉がその静寂を打ち破る様に告げられる。

 

「しょ、勝者、クロノ・エルダート!」

 

クロノが勝利した事に周りの生徒が目を見開いている中を、彼女…ユミエラはクロノに向けて拍手を送り続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

短編『クロノ式、ユミエラへの剣術指導』

 

「良いですかユミエラ様、剣を持つ時は腕だけじゃなくて腰にも力を入れて振ってください」

 

「こう…かな?」

 

「良い調子です。次はそのまま足を強く踏み込む様にして剣を振ってください」

 

「分かった。せーの、えい!」

 

「ユミエラ様、力を入れ過ぎです!?」

 

「えっ? ダメだった?」

 

「間違っては居ませんが、剣圧で他の人がドン引きしてますよ!?」

 

「あっ!」

 

「ハァ……ユミエラ様、このままだと他の人達の授業を妨げる可能性があるので、今度二人だけで個人的に練習しましょうか」

 

「クロノ、それってつまり………ぽっ///」

 

「っ/// 何を想像してるんですかあなたは!?///」

 

 

その光景を見ていた生徒達はその日の昼食、全員で苦い物を積極的に食べたと言う。




次回は余り原作と変わりません。

魔王討伐後はどんな展開にして欲しいのか、以下の選択肢からお選び下さい

  • ユミエラとの結婚式
  • 病み過ぎたユミエラに監禁される
  • 小説版と同じ
  • アニメ最終回と同じ
  • まさかのパットリックルート突入
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