Lv99の従者、主人に愛されてるけど愛が重い(お前も大概だろと言う話)   作:究極の闇に焼かれた男

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遂に遂にクロノの魔法と言う名の技の一つが明かされます。

それと今回は恐らくオリジナル要素が有ると思います。


王族や学園長だからと言って、勝手が過ぎるのでは?

 

 

凄まじい圧が静まり返った訓練場を支配していた。

 

その場に居たユミエラ以外の全員はその事態に固唾を呑んで事の成り行きを見守る中、圧を発しているクロノが退学届を手にしてやって来たエドウィンと学園長に問い掛ける。

 

 

「退学とは、それは一体どういう事ですか…?」

 

 

たった一言にも関わらずその言葉から微かに怒気を孕んでいるのが感じられるも、それに対してエドウィンと学園長は臆する事無く答えた。

 

 

「ああ、王族に嘘を吐く様な奴は学園に相応しくない。王立学園を退学になったのなれば、この国で貴族として生きるのは難しいだろう」

 

 

悪びれた様子も無く答えるエドウィンにクロノは呆れと共に侮蔑の視線を送る。

 

 

「なるほど、そう言う事ならば仕方ありませんね。ユミエラ様、どうせ退学させられるのならば他の国に旅行しに行きませんか?」

 

「それって二人っきりだよね?」

 

「当然、そのつもりですよ♪」

 

「うん。それなら一緒に隣国にでも行こう♪」

 

 

亡命を仄めかす様な事を二人が言うと、それを聞いていた教師が慌て出す。

 

 

「お、お待ち下さい殿下、学園長。彼女は希少な闇魔法の使い手で、宮廷魔導師でも壊すのに苦労する的を壊して見せました。レベル99と言うのも真実かも知れません。彼女を退学にするのはこの国の損失です」

 

「宮廷魔導師でも壊せるのだろう? レベル99の証明にはならないはずだ。退学を取消したければ私を、「愚かだな…」何だと?」

 

 

学園長の言葉にクロノは侮蔑の眼差しと共に失望の念を込めた言葉を吐いた事に、学園長は聞き返していた。

 

 

「クロノ・エルダートくん、それはどういう意味かな?」

 

「言葉通りの事ですが、それすらも分からないのですか?」

 

「それはどう言う、「愚かにも程が有りますね」

 

 

学園長の言葉を再び遮る様に言ったクロノはそのまま言葉を続ける。

 

 

「宮廷魔導師程度と仰いましたが…そもそもこの国に存在する宮廷魔導師の数をあなたはご存知じなのですか? あなたの発言は宮廷魔導師への侮辱であり、あまりにも学園の長としては相応しく無い発言だ」

 

「貴様ッ、学園長に何と言う口の聞き方を、「エドウィン殿下、あなたに発言する資格は御座いません」なっ!?」

 

 

クロノは怒気を孕んだ言葉共に威圧すると、そのまま言葉を紡いで行く。

 

 

「近年、この国の貴族で宮廷魔導師になれる確率は余りにも低い事が証明されています。証拠にこの学園の卒業生で宮廷魔導師になれる生徒は片手で数えた方が早いとまで言われているのに、お二人は愚かにもそれを軽視した発言をした事に加えて、この国でも希少な闇魔法の使い手であらせられるユミエラ様に対して失礼な物言いをした。貴族である前に一人の人間として恥を知りなさい!」

 

「なっ、貴様ッ!?」

 

 

エドウィンはその言葉に逆上するとクロノ目掛けて飛び掛かろうとした瞬間、クロノはたった一言告げた。

 

 

「…そこを動くな愚か者共」

 

 

冷たく言い放たれたその一言と共にエドウィンと学園長の動きが急停止した事に周りの生徒達が驚愕していた。

 

 

「な、何だこれは!?」

 

「う、動けないだと!?」

 

 

身動き一つ取れなくなった事に二人が驚愕の声を上げる中、クロノはつまらなそうにしながら言葉を発した。

 

 

「俺の魔法でお二人の動きを封じました」

 

「な、そんな馬鹿な!?」

 

「そんな事、出来るはずが「魔法『ポーズ』光と闇の二つの属性を同時に手にした事により使える様になった俺だけの固有魔法です」っ!?」

 

 

クロノの発現を聞いていた周りに居た者達はその言葉に驚愕していた。

 

 

「馬鹿な!? その二つの属性が両立するはずが無い!!」

 

「ならば少しだけお見せしましょう。俺の本気の一端である魔法を…」

 

 

そう言うとクロノの両手に白と黒の魔力が生成されて行く。

 

そして両手を合わせると異なる二つの魔力が混ざり合い、灰色の魔力へと変わり始めていく。

 

 

「な、何だその魔力は!?」

 

「こんな魔法、私は知らない!?」

 

「言ったでしょう? 俺の固有魔法だって…」

 

 

そう告げるクロノの手で練られる魔力が灰色から金色へと変わり、球状へと形成されていく。

 

 

「な、何なんだアレ!?」

 

「ま、マズイ!?あの魔法が放たれたら、ここら一帯が更地になるぞ!」

 

「ひっ!?」

 

 

その光景を見ていた人達はその魔力に気圧され、恐れと共に悲鳴を零した。

 

それでも尚クロノはその手に魔力を込め続けると、両腕を交差しながらその球状の金色の魔力を上空へと放った。

 

 

 

「アブソリュート・デストラクション!!」

 

 

 

その一言と同時に放たれたら金色の魔力は空高く飛んで行き、それから数秒も経たない内に凄まじい轟音を轟かせながら爆発を起こした。

 

その威力は空に浮かぶ雲を全て消し飛ばし空気が激しく震えると共に、それによって生じた爆風がバルシャインの空を金色に染めながら大気を震わせ続ける。

 

王都に住んでいた人々は空に生じたそれを目撃した直後、凄まじい突風に襲われる事となり、まさに大災害とも呼べる物であった。

 

 

暫くして爆風が治まると、そこには雲一つ無い空とそれを行った一人の少年がエドウィンと学園長に近付くと吐き捨てる様に言い放っていた。

 

 

「愚か者共、次に我が主であるユミエラ様を冒涜してみろ。その時は貴様達のせいでこの光がバルシャインを消し飛ばす事になる。エドウィン殿下、あなた様は王族以前に男として愚かだ。学園長に関しては学園の長に相応しくない発言の数々、即刻その座から降りる事を進言させて貰います。それが嫌ならば……よろしいですね♪」

 

「「ひっ、ヒィィィィッ」」

 

 

クロノの悪どい笑みと共に発せられた言葉に、エドウィンと学園長は情けない声を上げる事しか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

短編『クロノの怒る理由(そんなの決まっている)』

 

 

 

「クロノ、どうしてあんな危ない事をしたの!?」

 

「ユミエラ様、どうか落ち着いて下さい…」

 

「そんなの、そんなの無理に決まってるよ! このままだクロノは不敬罪で国外に追放されるかもしれないんだよ!最悪の場合は死刑になってもおかしくないのに如何して!!」

 

「そんなユミエラ様を馬鹿にされて、黙っていられなかったからに決まってます!」

 

「えっ?」

 

「俺にとってはユミエラ様は大切な主であり、俺が唯一心を許した幼馴染なんです。それをあんな風に馬鹿にされてるのを黙っていられる程、俺は出来た人間じゃありません」

 

「クロノ……」

 

「だからユミエラ様、そんな悲しい顔を見せないで下さい。あなたには笑顔が似合っております」

 

「……うん///」

 

「それに、もしもの時は本気で隣国に移り住むつもりですしね♪」

 

「……だったら、その時は私も着いて行くから」

 

「それは、ですがユミエラ様…」

 

「それが嘘偽りの無い私の気持ち。だからクロノ、私を一人にしないで」

 

「…かしこまりました。この命はユミエラ様の為に使うと決めた身、例えどの様な事が有ろうとも、決してお傍を離れません」

 

「っ、クロノ!///」

 

「ゆ、ユミエラ様!?/// いきなり抱きつかれると流石に、ってぇ! 何か凄いメキメキ言ってます!?そ、それ以上締め付けないでぇぇぇえええええ!?」

 

「…ヤダ///」

 

「あら可愛い、じゃ無くて本気で痛いんですけどォォォオオオ!?」

 

 

ユミエラに思いっきり抱きしめられたクロノの悲鳴が訓練場に響き渡る中、それを見ていた教師と生徒はこう思った。

 

 

(((((もうお前ら、とっとと付き合えよ!?)))))

 

 

 

その後、その場に居た者達は例外無く食堂にて苦味を求めた事により大いに賑わったらしい。

 

 

(この学園、こんなんで大丈夫なのだろうか……?)




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