かつての記憶は既に曖昧だが、目覚めた俺を拾った義父は、北方から来訪し、国仕え、武力で成り上がった男であった。
そして俺領主としての仕事を教え仕事を押し付けられた頃、戦争が起こり、年老いた義父は制止もきかず戦場で死んだ。
もとよりそのつもりだったのだろう、戦争の原因はとある薬草。
寿命を延ばし万能薬の素材となると言われる薬草は領地の傍、様々な種族の異端、双子や有角など特異個体がまとめて魔族と呼ばれる者達、逸れ者達の町の傍にのみ生えていた、それを知った王太子が軍を率いて、攻め込み独占しようとしたことにより、戦争は発生した。
王太子の運が悪い事に、魔力が集まり生まれると言う完全独立種である魔王と呼ばれる者が誕生していた事であった。
魔王は高い魔力を持ち、人が使える魔術ではなく、世界の法則すら変えてしまう魔法を扱い、余程の強者でなければ近づけすらしない。
魔族との戦争に俺も駆り出され、北方の技術を使い戦場を駆けて行くうちに数多の魔族を斬り伏せ、周りに付き添ってきた兵たちも多数死んだ。
争い続け、義父が死んでから数年後。
王族の勅令により、俺は魔王との一騎打ちによる戦争の終わりを求められた。
前哨戦として生き残っていた精鋭部隊と魔王率いる魔族の舞台がぶつかり合う。
魔王が腕を最前列で掲げる事で、空に紫の光で魔法陣が描かれる。
相対する俺は両の手に付けた手甲に組み込まれた歯車に原動力の蒸気を流して回転させる。
腰に履いた太刀の鞘の歯車と手甲の歯車を嚙合わせる。
「……勇者よ、滅びたくなければ止めて見せよ」
魔法陣が光り、雷光が走る。
勇者などと呼ばれ人間では無いが俺の太刀も歯車が唸り紫電が奔る。
魔王の雷光が不規則な軌道で飛来し高い音を鳴らし地面を焼き焦がす。
「――紫電一閃!」
収束した雷光が直進してきたのを、歯車の回転により紫電を纏った太刀を鞘から
貫打ち、切り払う。
「さぁ、雷光よ世界を塗り替えよ」
ここまで魔王が放ったのはいまだ魔術の範囲である。
「おい!伯さっさとそいつを殺せ!」
後方の部隊から生きのこってた王太子の声があがる。
「耳障りだな」
その言葉により、雷光が収束し、魔王の頭上で球体となる
収束した雷光ではなく光線となり、全てを撃ち抜く。
それは後ろの軍勢、だけならず、俺の身体を撃ち抜く。
光線が当たった場所はその直系の倍程を一瞬で炭化させ消滅させる。
それは人の身、大地など一切合切関係なく、消滅させていく。
半身程消滅させられ気を失った俺は後でしったのだが、王太子は早々に一遍残らず消滅させられ、わが国の王都まで侵攻した魔王により、我が国は敗北したと言う事であった
俺の立場は魔族たちの住む地域を魔界と名付け、義父が治めていた領地に魔王の提案で合併し、俺は魔界伯と呼ばれることとなった。
俺の役割は魔族の人間を管理する町を管理する役目だ。
領地には、魔界、領都、そして管理村がある。
管理村住人のコミニュケーションを好む傾向を10段階で分け、10の区画にそれぞれ住まわせ、区画一つをそれぞれ小さな町とした。
区画ごとに収穫や、などを一括化し現金は区画一つに付き一件建てた、酒場の主人と俺の元へ送らることになった。