【ポケモン】人生を安価で decide…エンジョイエンジョイね【転生掲示板】 作:ユフたんマン
正直舐めてました。ちょっと詰まってたけどモチベがグッと上がったので完成しました。
開かれたリーグ部の歓迎会。
部室は新入生で溢れ、机の上には菓子やピザ、ジュースのボトルが山積みになっている。
「私、アンカー先輩のファンで…!」
「まじ?サインいる?ついに俺がサインする側か…」
「動画毎回見てます!新作まだですか?」
「え?もう前回から数ヶ月空いてる…?え?早くない?」
「カントーとジョウトでトレーナー狩りしてたって本当ですか!?」
「狩りというかなんというか、目が合ったトレーナーとヤりまくってたらいつの間にかトレーナー狩りとか言われてただけだよ」
紙コップ片手に新入部員達の雨のように浴びせられる言葉を受けながら返答していく。
「お、写真?いいぜ、ほら」
「わわっ!?」
肩を組みスマホロトムへピース。
「今日はチャンピオン様の奢りだぜぃ!じゃんじゃん食べな!」
「「「うおおおお!!」」」
カキツバタが追加の菓子袋を豪快にばら撒き、歓声がさらに跳ね上がる。
「アンカー、アンタも太っ腹ねぇ」
いつの間にか隣に来たゼイユがピザが乗った皿を片手に肘でアンカーをつつく。
「まぁ今日ぐらいはな。部費から出すのは参加出来てねぇ奴らに悪いしよ」
「アンタって意外と真面目よね」
「意外とは余計だぜ」
わいわいと新入生達とコミュニケーションを取っていると一人の新入生が前に出た。
モンスターボールを構え、真っ直ぐとアンカーを見る。
穏やかな空気にピリッと緊張感が走る。
「俺はここに馴れ合いをしに来た訳じゃない。ここに来たのは強くなる為だ。アンカー先輩、バトル、受けてくれますか?」
「おいおい、歓迎会でいきなりかぃ?血気盛んだねぃ。それにいきなりキングは取れねぇだろうよぃ、チャンピオンに挑むんなら先に四天王を倒さねぇと」
「なら先輩が相手してくださいよ。俺は貴方でも別に構いませんよ」
間に入り宥めに入ったカキツバタだが、その新入生は止まらない。
空気が張り詰め、カキツバタが目を細める。
「ガハハ!そう、そうだよな!」
唐突に笑い出したアンカーに、その場の殆どの生徒が怪訝な表情を見せる。
「リーグ部に入ったからには目的は一つ、強さを求めるのは間違いじゃねぇ!」
アンカーは笑いながら力強く頷いた。
「歓迎会のレクリエーションだ!シングルバトル、一対一のタイマンでいいか?」
「随分と話の分かるチャンピオンですね…それでいいです」
「名前は?」
「…シダです」
「シダか、覚えたぜ。よし、他に俺と戦いたい奴はいるか?タイマンだが相手するぜ、遠慮するな!」
それにおずおずと手を挙げる数十名。その中にはタロも含まれている。
「ガハハ…いいねぇ、血気盛んな奴らは嫌いじゃねぇ」
アンカーの口角が更に吊り上がる。まさにそれは戦闘狂、戦いをただただ楽しむ者の獰猛な笑み。
場の温度が一段下がり、先程までの柔らかな雰囲気とのギャップに新入生たちの喉がごくりと鳴る。
「よし、ここじゃなんだ。早速エントランスロビーに行くぜ、後に続け」
アンカーが部室から出れば、その後を我に返ったかのように新入部員達が動き出し後を追う。
そしてエントランスロビーのバトルコートで始まった交流戦。
チャンピオンのバトルが始まると聞きつけ、観客席はいつの間にか満席になっていた。
コートの中央では二匹のポケモンが激しくぶつかり合う。
アンカーのぺリッパー。対するはシダのメガカイロス。
シダは早々にメガシンカを切り、速攻とばかりに次々と技の指示を出していく。
「ぺリッパー!」
「カイロス、おんがえし!」
ぺリッパーが雨の中を悠々と大きな翼を羽ばたかせながら飛ぶ。
それを猛追するのはメガシンカし翼を生やしたメガカイロス。
「ペリッ」
メガカイロスのおんがえしがぺリッパーに直撃する。しかしその身体はビクともせず、逆にメガカイロスが弾かれる。
「剣の舞をしているのに…!?なんてタフさだよ…ッ!」
「暴風」
ぺリッパーの特性あめふらし。雨となった事で暴風は必中に。本来発生に時間がかかり、制御が困難な暴風が、羽を羽ばたかせるだけで瞬時に発生。
巨大な風の渦が空を飛ぶメガカイロスを巻き込みそのまま吹き飛ばす。
「ッ…!!カイロス、耐えてそのまま岩雪崩!」
吹き飛ばされたメガカイロスは満身創痍ながらもその目から闘志は失われていない。
「ハイドロポンプ!」
岩雪崩を発動する瞬間、ぺリッパーのハイドロポンプがメガカイロスを撃ち落とさんと迫る。
「カイロスッ!」
「ギュィイ!」
シダの掛け声と共にメガカイロスは空を縦横無尽に飛び回り、ハイドロポンプをスレスレのところで掻い潜る。
徐々に、しかし確実に接近し、遂にぺリッパーの背後を取る。
そして至近距離からの岩雪崩が放たれる。
そしてその岩石はぺリッパーに直撃、ようやくその身体は揺らぐに至る。
だがそれだけ。弱点の技を食らっても、揺らぐだけ。
その耐久力は、ブルベ四天王であるゼイユのモルペコの電気技を受けてすら平然としていた化け物。
「ハイドロポンプ」
無慈悲にも放たれる、トドメと言わんばかりのハイドロポンプ。先程の暴風で既にメガカイロスは瀕死寸前、少しでも食らってしまえば戦闘不能となる極限の状態。
「起死回生ッ!!」
メガカイロスは闘志を燃やす。瀕死間際から放たれるその技は起死回生。自身の体力が低ければ低い程威力が増す切り札。
メガカイロスの角に全エネルギーが集中。淡い光を放ちながら放たれたその起死回生は、ぺリッパーのハイドロポンプを真正面から打ち消した。
「よしっ!よくやったカイロスッ!!そのまま…ッ!?」
ハイドロポンプを掻き消されたぺリッパーはまだ口を開いていた。ハイドロポンプを放ち終わったにも関わらず、依然として照準をメガカイロスに合わせ続ける。
「まずッ!?避け…!!」
気付くも時既に遅し。
「はきだす!」
ぺリッパーの口内で蓄えられた高密度のエネルギーが炸裂する。
その爆風は容易くメガカイロスを飲み込み、再度吹き飛ばされ地面へと叩きつけられる。そのまま光が飛散しメガシンカが解除。ぐるぐると目を回し戦闘不能。
「くっ…カイロス、よくやった」
シダは瀕死になったカイロスをボールへと戻す。
そこにアンカーもぺリッパーをボールへと戻し、シダへと歩み寄る。
「いい勝負だったな」
「……はい、手合わせありがとうございます。流石チャンピオン、手も足も出ませんでした…」
アンカーから差し出された手を掴む。
「いつ、ぺリッパーはたくわえるを?」
「カイロスがおんがえしをした時だな。
あめふらしで必中の暴風と威力が上がったハイドロポンプを警戒して距離を詰めて殴るっていう考えは正しいが、意識がそこに行き過ぎだ。だからぺリッパーのたくわえるを見逃しちまってる。
次はポケモンだけじゃなくてトレーナーにも目を向けてみな。焦る前に全体を俯瞰してみろ」
「なるほど…勉強になります…」
アンカーは爽やかに笑いながらぽん、と肩を叩く。
「だがシダとカイロスからは厚い絆がよく伝わってきた、次の挑戦も待ってるぜ!」
その後も交流戦は続いた。
アンカーは残りの新入生とも次々にバトルをこなしていく。
新入部員とはいえ相手は挑戦者。手加減等せずに容赦なく叩き潰していると、アンカーのスマホロトムが震えた。
メールの通知。アンカーが画面を確認し、口元を歪めて笑った。
「……遂に来たか」
画面に表示されていたのは一通の招待状。
PWT
チャンピオンズトーナメントへのご案内
▽▽▽
PWT。ポケモンワールドトーナメントの略称。
イッシュ地方のホドモエシティの南側に建てられたバトル施設であり、全世界から腕自慢達が集うイッシュ地方最大のバトルスタジアム。
「テーマパークに来たみたいだぜ、テンション上がるなぁ〜!」
チャンピオンズトーナメント。それは年に数回だけPWTで開催される、選抜された全世界のチャンピオンクラスのトレーナーが参加するトーナメント。
今回はセキエイリーグを制覇しているアンカーが選ばれ、今この場に現着した。
チャンピオン同士の戦いが見られる。それだけで大勢の観客達がPWTの会場内にひしめき合う。その流れに巻き込まれながらもアンカーは目を輝かせていた。
「っと、流石に抜け出さねぇとな」
混雑状態、人に揉みくちゃにされながらも突き進み、関係者のみ立ち入ることが出来る区域に何とか辿り着く。
一般人から見えない場所へ移動すると、変装用で被っていたキャップ帽とサングラスを外す。
すると物理法則はどうなってんだよと世界に喧嘩を売るように髪の毛が解放されたと同時に天へと伸びる。
アンカーは忘れがちではあるが、セキエイリーグを最速で制覇した世界記録保持者レコードホルダー、世界的に見てもそこそこに有名なため、騒ぎにならないように特徴的な髪を押し潰して変装していたのである。
「あ、アンカーさん!お久しぶりです!」
駆け寄ってきたのはガラル地方チャンピオン、ユウリ。
「おお!久しぶりだなぁ!ユウリもトーナメントか?」
「はい!そういうアンカーさんもですよね?」
「おうよ、今回はライバルだな」
「今度は負けませんよぉ!ポケモン達の調整もバッチリですし、新しく頼もしい仲間も増えましたからね!」
「ガハハ!そりゃあ楽しみだぜ!」
「ところでその…トーナメントが終わったら時間があればいいのでまたカレー食べさせて貰ってもいいですか…?あれからなかなか他のカレーに満足出来なくて…」
「いいぜ。だがわかってるよな?」
「…はい。…ホップと今度一緒にお出かけする事になりました…ポッ///」
「あぁ^~」
そうして話に花を咲かせていると後ろから声を掛けられる。
「アンカーくんにユウリくん。久しぶりだね」
「「ワタルさん!!」」
振り返ればそこには藍色のタイツスーツの上にドラゴン使い特有の大きなマントをたなびかせた男。
セキエイリーグチャンピオン、ワタル。
「ワタルさんもトーナメントに?」
「いや、俺は解説役として呼ばれている。君たちのバトル、楽しみにしているよ」
ワタルは一度目を閉じ、開かれたその瞳はアンカーへと向けられていた。
「君の目標、ポケモンマスター。今日このトーナメントが転換点になると思う。勝手ながら応援させてもらうよ」
「それは一体…」
「あっ、始まりますよ!」
施設内の照明が暗くなり、全モニターに映像が映し出される。
『さあっ!!今年も始まりました!PWT、チャンピオンズトーナメント!』
スタジアムが歓声に揺れる。
モニターには盛大な音楽と共に歴代の激闘が映し出されていく。
「じゃあ俺は行くよ。健闘を祈る」
ワタルはそのままマントを翻し、放送席へと向かっていった。
『このトーナメントは世界各地のチャンピオン、そしてそれに匹敵する実力者のみが集う頂上決戦!!
全世界から8人の猛者が、最強の座をかけて鎬を削り争い合うッ!!』
モニターに参加者の名前が映し出されていく。
そこには当然アンカー、ユウリの名も刻まれている。
その他にもユウキ、アイリス、カルネ、ヒビキ、ヒカリといった各地方の名だたる強者達。
『そして最後はァ!!リビングレジェンド!生ける伝説、レッドォォ!!』
最後に映し出されたのは…世界で最も強いとされるトレーナー。
レッド。
「へぇ…!これがワタルさんの言っていた…!そりゃそうだ、何せあれが…!」
レッドの座る玉座。最強の座。
「俺の天啓だ…!!」
各々の名前が裏向きになり、そのままシャッフルされる。
そしてトーナメントの欄にハマり、一斉に元に戻る。
そして一回戦目のトレーナーは…
▽▽▽
会社の休憩室、昼休み中、コーヒーを片手に一息ついていると、部下の男が興奮した様子で駆け寄ってきた。
「チャンピオンズトーナメントの出場者が分かりましたよ!」
「ああ、もうそんな時期か。だから皆浮き足立ってたのか」
缶を口に運びながら、ぼんやりと返す。
「今年も盛り上がってますよ。……でも、アンカーくんも今回ばかりはちょっと厳しそうですね…初戦から…」
「う、うん?アンカー?」
「あっはい、アンカーくん、一試合目からですよ」
「どういうことだ?なんでチャンピオンズトーナメントの話でアンカーが…」
「知らないんですか?お子さんのアンカーくん、出場してますけど」
「……は?」
思考が止まる。
「いや、ちょっと待て……何の冗談だ」
「冗談じゃないですよ。ほら」
差し出されたスマホロトムを受け取り画面を見る。
PWC チャンピオンカップの出場者一覧。
そこにはしっかりとアンカーの名前が明記されていた。
「なっなにィィッ!!?」
思わず声を上げてしまう。そのままスクロールしていくとご丁寧にインタビューのコメントまで記載されている。
「本当だ…アンカーのやつ…!お父さん何も言われてないぞ!?母さんに録画…それと対戦相手は…!?……ッ!!」
指が止まる。画面は先程更新されたばかりのトーナメント表。
一試合目、アンカーの対戦相手。その名を見た瞬間、心臓が跳ね上がる。
嫌な汗が背をつたい、息が詰まる。
「……ッ!!」
拳を無意識に握り締める。
「あの…大丈夫ですか?顔色凄く悪いですけど…」
「いやすまない、すこし驚きすぎてな」
なんて情けない。名前を見ただけでこれだ。
かつて自分を叩き折った壁。それが今、息子の前に立ち塞がる。
喉が渇く。コーヒーを飲んでも潤うことはない。
アンカーは俺とは違う。そう思いたいがどうしても過去の自分と重ねてしまう。
折れないでくれ。私のように夢を諦めないでくれ。
そう、父親である私は祈ることしか出来なかった。
第一試合。
レッドvsアンカー。
シダ
メガカイロスが相棒のタロと同学年のモブ。力を求めるチェレンと似たような感じ。バッジは8個、四天王を1度だけ突破しているがチャンピオンには勝ててないので殿堂入りはまだ。
普通に強く、アンカーが入る前なら2位にはなれてた。ただただタイミングが悪い。
原作時空ではブルベに魅力を感じていないので入学していない。入学したのはアンカーがいるから。今後出てくるかは分からない。
PWT
原作通りホドモエ、ジムリーダーズ、チャンピオンズで別れており、さらにホドモエはモンスターボールクラス、スーパーボールクラス、ハイパーボールクラスで別れている。
ホドモエのモンスターボールクラスは誰でもトレーナーであれば参加可能。スーパーからバッジ等が必要。ハイパーは一般の最高峰。ジムリーダークラスも普通にいる。
リーダーズとチャンピオンズは運営が招待したトレーナーが参加出来る。毎回組み合わせは変わる為、ずっとレッドが参加、とかは無い。
ヨウ
本来は招待予定であったがまだUB災害によって出た被害の復興がまだなため不参加。代わりにレッドさんが呼ばれた。
ユウリ
まだホップと付き合ってない。ホップは今ソニアの助手として忙しいし邪魔するのも…となっている。
今度お出かけするらしい。ホップはユウリの気持ちに一切気づいていない。可哀想。
次の話なんですが久しぶりのガチバトル回です。描写の仕方なんですがどちらがいいでしょうか?
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実況や解説を入れる
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今まで通りトレーナー間だけで完結