真に守り抜く   作:しんぴのまもり

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入学前日

2017年4月1日、二宮真守は来たる京都校の入学に、高揚を隠せないでいた。

 

 

「…それと一部の術式の発動に必要な音楽を流せるスマホに、師匠から授かった刀

 よし、全部揃っているね」

 

 と普段は滅多にしない荷物の確認を何回もする僕に対し

 

「忘れ物がないか確認するのは良いと思うけれど、そろそろ良い時間だし寝た方がいいんじゃないかな?」

 

 と呆れたようにミクが就寝を促す。

 

「これはミクの言うとおりだな 京都校の人にはとても規則に厳格な人がいるから、遅刻をしたら凄く怒られてしまうだろう」

 

 と僕の師匠も同意する。

 本当は万が一のことがないようにもう一回確認したいところだけど、僕が最も信用している2人の言うことだし、本当に寝坊するかもしれない。大人しく聞いておいた方がいいな。

「そうなんだ それならもう眠ろうかな

 じゃあおやすみなさい師匠 ミクも戻って良いよ」

 と自分の寝室に入り、万が一にも遅刻をしないように夜更かしをすることもなく素早く布団の中に飛び込み、頭と枕の位置が少しずれていたのでしっかりと直してから瞼を閉じた。

 そして今日もしっかりと修業に勤しめたおかげなのか、ワクワクしすぎて眠れないというお決まりも起こる事なく、瞬く間に僕の意識は微睡んでいった。

 

◇◇◇◇◇

 

 一方師匠と呼ばれている、真守におやすみの挨拶を受けた二宮玉枝特級術師は

「はいよー おやすみ〜」

と緩めの挨拶をした後、おもむろに携帯を取り出し、とある人に電話をかける。

 

      プルルル… プルルル…

 

「あ、もしもし歌姫先輩? ちょっと良いですか?」

 

「ん…どうしたの玉枝 もう結構良い時間だけど」

 

「いやぁ、一つ伝えておかなきゃいけないことを思い出しまして

 私の弟子の二宮真守…いや、()()真守に関することなんですけれど」

 

「………それは、明日入学するもう1人の禪院家の子と何か関係あるの?」

 

「はい、今年入る生徒達はどの子もいい子ですし、真守の暢気さだとうっかり自分の事を明かしてしまうかもしれません」

 

「んで、真守の奴が考えていることは、あの子が面識のない状態で聞くと少々ややこしいことになりかねないと思うんですよね

 だから、真守が自ら素性を明かそうとした時は止めてくれると助かるんですけど」

 

 

「まあ、そのくらいならある程度はできると思うけれど、任務だったりどうしても目を離してしまう時はあるわよ?」

「それと、玉枝の家で鍛えさせるだけならともかく、京都校に入学するのなら、遅かれ早かれ禪院家にあんたの弟子のことは勘付かれると思うんだけど」

 

「大丈夫です さっきも言ったように初対面で明かしてしまうのが少し面倒くさくなるだけで、

 あいつの事をよく知った上で判明する分には問題はないと思います」

「なので要は、一番最初の自己紹介の時に上手く誘導してくれたらそれで十分ですね」

「禪院家の方は…まあ、私が五条先輩よろしく睨みを効かせれば手出しできないでしょ」

 

「そう、分かったわ それなら私に任せておきなさい」

「それじゃそろそろ切るわね 玉枝もそろそろ寝なさいよ」

 

「はいはーい おやすみなさーい」

 

ツーツー……

 

そして伝えることを全て伝えて庵歌姫との通話を終えた二宮玉枝は、やる事を全て終えた後、師弟関係が一発で分かるような軽やかな動きで速やかに自分の布団に雪崩れ込むと、頭と枕の位置がずれていたのでしっかり直してから眠りに落ちた。

 

◇◇◇◇◇

 

 翌日、寝坊をすることもなく早朝に起き上がった僕は、現在京都校への最寄駅を降りた後……

 

 

 

迷子になっていた




二宮真守
 
性別:男 
年齢:15歳
等級:2級術師
術式:初音ミク
詳細:自立した人格を持つ式神を召喚できる
  スマホなどの音楽を聴くことのできる媒体を使うことで力を十全に発揮できるらしい
趣味:太鼓の達人 カラオケ
特技:踊り
好きな食べ物:煮物
嫌いな食べ物:セロリ
ストレス:禪院家
身長:168cm
体重:69kg
見た目:黒髪黒目の禪院顔
   大体髪がウニじゃなくなった伏黒
 
二宮玉枝
 
性別:女
年齢:26歳
等級:特級術師
趣味:鍛錬 研究
好きな食べ物:早く食べられるもの
嫌いな食べ物:無し
ストレス:五条悟
身長:151cm
体重:49kg
見た目:いつも不敵な笑顔を浮かべている
   金髪に染めたセミロングと紫色の瞳
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