真に守り抜く   作:しんぴのまもり

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UAが1000を突破したことに気づきました。
遅ればせながら大変感謝致します。


自己紹介

 さて、不用意な発言の代償として数回ほど箒でぶたれるハプニングがあったものの、僕は遂に教室へと辿り着くことに成功した。

 

「何とか間に合って良かった良かった。 

 さて、この先にこれから一緒に学ぶことになるクラスメイトがいる訳か。」

 

「楽しみだね。 どんな人たちがいるのかな?」

 

「どうだろうね……ところでミク?東堂先輩がいる時全く出てこなかったのに先に教室へと向かった途端何事もなかったように出てきたよね?」

 と僕は恨みの籠った目つきでミクを見る。

 

「ごめんごめん…あの人とはちょっと話したくなくて…」

 

 まあそれは分かる。

 そして早速扉を開けてみると、そこには良くも悪くも個性的なメンバーが集まっていた。

 巫女服を着た先生らしき女性。

 変な狩衣を着た糸目の男性。

 特徴的な水色の髪を持ついい子そうな子。

 ボブカットの僕とやや似た顔をしている銃を携帯している人。

 先ほど道を案内してくれた2人の先輩。

 そしてメカメカしい見た目のロボット。

 …他の人はともかく、ロボットは本当に何?

 そんな疑問を浮かべつつも席に座ると、巫女服の人が口を開き始める。

 

「全員揃ったみたいね。 じゃあ、新入生が4人もいるんだし、それぞれ自己紹介をしましょう」

「ちなみに私は庵歌姫。 一年生と2年生の担任を務めているわ。 これから4年間よろしくね」

 

 僕は一目でこの人が師匠がいつも話していた呪術師の中でも善人な人だと確信する。

 なんてったって話し方の時点で既に良い人オーラが溢れ出ている。

 そりゃああの慇懃無礼なとこもある師匠も懐く訳だと1人勝手に納得する。

 

 次に自己紹介をしたのは、意外にも狩衣の人だった。

「では、まずは私から話そう。

 私の名前は加茂憲紀。

 次期加茂家当主で、君達の一つ上の先輩になるな。

 これからよろしく頼む」

 加茂家と言えば五条家や禪院家と同じ御三家の一つか。

 顔付きと服装から勝手に気難そうだという印象を受けていたが、思いの外丁寧な自己紹介だな。

 もしかすると意外と親切だったりするのだろうか。

 

 続いて、水色の髪の子が話し始める。

「じゃあ次は私が。

 私の名前は三輪霞、一年生です!

 呪術師としてはまだまだ未熟ですが頑張ります!

 よろしくお願いします!」

 見た目に違わずとてもフレンドリーな子だという印象を受ける。

 ただ、呪力量が見るからに少ないんだけど、本当は1年なら大体このくらいが普通なのかな。

 

 そしてその隣にいるロボットが

究極(アルティメット)メカ丸ダ。三輪と同じく一年生。

 呪骸越しの交流だガ、一応よろしく頼ム。

 ちなみに、究極は苗字じゃないからナ」

 と話す。

 なるほどこのメカは呪骸だった訳か。

 妙な補足は何回も間違えられた事を如実に物語っていた。

 

 そのさらに隣にいた銃持ちの女性も面倒臭そうにではあるが

「…禪院真依よ。

 苗字では呼ばないでちょうだい」

 と簡潔に自己紹介をしてくれた。

 …いや、いくらなんでも素っ気なさすぎない?何かあったんだろうか。

 

「じゃあ、次は最後の新入生の二宮君。お願いできるかしら」

 

 なんで直接名指しで…?まあいいや。

 

「あー、二宮真守って言います。

 こっちは術式のミク。「よろしくねー!」

 これから3、4年間よろしくお願いします」

 とまあ無難にこなす。ミク曰くここで下手に目立つと碌なことにならないらしい。

 

 そうしたらいつの間にか隣にいた東堂先輩が

 

「2年、東堂葵。嫌いな物は退屈だ。

 ところで、お前らはどんな女がタイ「じゃあ最後は私ね。

 私は西宮桃。加茂くん達と同じ2年生。先輩だから良かったら色々相談したりしてね」

 

 東堂先輩のイカれた質問を遮るというファインプレーを見せた西宮先輩が話し切ることで、自己紹介は終わりを告げた。

 すると歌姫先生が

 

「よし、じゃあ自己紹介も済んだことだし、授業に入るわね。

 これからの生活としては午前中に座学を、午後は実習をする感じよ。

 ひとまず今日は一般出の子もいることだし、改めて呪術についておさらいしましょう」

 と言い僕にとって初めての学校での授業が始まる。

 

 こうして、僕の濃密でとても愉快な京都校での生活は幕を開けたのだった。

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