*ホネの 実力者に なりたくて!   作:セッジョー

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*だいちこく! さくしゃは しけい!

長期休みの方がやる事多いと感じますね。


*説教が 意味ない 狂人。

 

side シド

 

何故か居る骸骨に目を暫く合わせていると、ジェスチャーで「無視していいぞ」と伝えられる。

そうだね、今はこの陰の実力者タイムを堪能しようじゃないか。

 

「それで……この店、結構稼いでいる感じ?」*1

 

「はい、現在国内外の主要都市に店舗を展開し…僻地には通販で影響力を拡大しております。活動資金も…10億ゼニー程なら即座に運用可能です。」

 

「じゅっ…!?」

 

すると隅にあった台車が前に出され、上に被せられていた布が取られると、山積みになった大量の金貨が…

 

「少なかったでしょうか…?」

 

「いや……」

 

な、ななな…何だと!?即座に使えるのが10億も!?

確かに現在技術を伝えたのは伝えたけど、いつの間にこんなガッポリと……うん、汗が止まらないぞ?

いやいや!ガンマだからこその収益だ。僕が作ったらもっと完成度も低いだろうし…

 

第一、この金貨の山をどうしようか。

 

部下から努力して手に入れたであろう大金を堂々と頂く?…そんなのはラスボスやらがやる所業だ。陰の実力者としては避けたい…が、この金額で手を付けないという訳にはいかない。10枚でも100万だし、バレずに少しだけ…

 

ゴゴゴゴゴ……

 

なんかサンズから凄い圧が飛んできてるんだけど。思考読まれた?

威圧に関してはガンマ達が気付いてない辺り、ピンポイントで僕に当ててきてるらしいし…

多分取るな(盗るな)ってことだろうけど…はぁ、仕方ない。断念しよう。

幸い、この世界に稼ぐ方法は沢山ある。どうにでもなるよね。ハハ……

 

「…その金は其方で有効活用してくれ。我には不要だ。」*2

 

「ですが……はっ!…成程、これも主様の深き思索の内なのですね…!承知致しました。ではその様に……」

 

ガンマが手を叩くと台車が運ばれて行ってしまった。

その様子を見てサンズが頷きながら圧を消していくのが分かる。あぁ〜夢の10億ゼニーが…

 

「それと…主様が来訪されたのは()()()()について、ですね。」

 

「えっ?……あぁ。」

 

例の事件…?何の事件だろうか。教団絡みっぽいし、後でサンズに聞こ…

 

「王都に現れた人斬り…漆黒の衣を纏い、シャドウガーデンの名を騙る愚者共…現在捜査を進めていますが未だ犯人は…」

 

人斬り?……あっ!

 

その時、僕の頭で記憶がフラッシュバックする!あの血塗れのあの光景が…

そうか…アレクシア、君が僕を斬ったのが始まりだったんだ。

きっとあの時、シャドウとして会ってしまったから…厨二心を刺激し過ぎてしまったんだな。かえって悪影響だったかもしれない。…だけどもアレクシア、あれは僕の陰の実力者として必要な舞台だったんだ。許してくれ。*3

 

せめて、僕がケリをつけようか。

 

「心当たりがある…一度探ってみる。」

 

「まさか…もう答えに辿り着いたと…!

…いえ、主様の叡智を持ってすれば当然……」

 

…さて、そろそろ帰るとするか。ヒョロとジャガを待たせると悪いし。

 

「ところで…魔力を感じないな……サンズ。」

 

いつものニヤケ面で突っ立っているスケルトンに呼びかける。

 

「えぇっ!?サンズ様、私てっきり居られないかと…」

 

周囲からも動揺が窺えた。そりゃそうだ。

 

「へへ…ま、その件も含めて話そうぜ?外で待ってる。」

 

サンズが扉の方へ向き直ると、魔力が収縮する様に元に戻る。

 

あぁ、()()()()()()ね。

 

という訳で僕もサンズの後を追って行こうとしたが…

 

「来なさい。」

 

とガンマが告げると、茶髪の……あ、僕を先導してくれた人だね。

その女性が来た。

 

「その子はニュー、新たなナンバーズです。どうぞご自由に…」

 

「ふむ……」

 

確かに実力はあるらしいね。…まぁ、だからと言って今の所はさせる事も無いけど。

 

「…用ができたら呼ぼう……あ、そうだ。」

 

危ない危ない、肝心の目的を忘れていたじゃないか。

モブモードに切り替えて話す。

 

「チョコを三人分買いたいんだ。用意できる?」

 

「…はい!最高級の物を用意します。10割引きで!」

 

「10割!タダじゃん、ラッキー!」

 

さて、ミツゴシ製のチョコは美味しいのかな?

あ、でも女の子に渡すって話だったっけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガンマがチョコを用意している間、待たせていたサンズの元に来ていた。

 

「来たか。」

 

此方を振り向かずにそう言う。そのシチュエーション僕も好き。

 

「……サンズ、さっきの魔力なんだけどさ。」

 

「お、分かるか?」

 

「最後にやってた魔力が戻っていくのでやっと分かったよ。…()()()()()()()()()()()()()()()()

 

僕の回答に「へへ…」と笑うサンズ。どうやら正解だったらしい。

 

「魔力操作技術の賜物だぜ。…ま、外に出た魔力を霧になるギリギリで安定させるだけなんだがな。」

 

「原理自体は簡単だけど、それを全魔力でやるのは中々やるね。下手すれば全部吹き飛んでいくのにさ。」

 

うーん、僕も負けてられないな…

 

「それにしても…体外に出た魔力、察知できなかったよ。」

 

「少しでも魔力が濃かったらすぐバレるからな。いい感じに分散させてんだ。それでも、シドレベルじゃなかったら分散しなくてもバレないだろうけどな。」

 

つまるところ、空気を()()酸素濃度が高い!低い!って言えないのと同じ話かな?*4

 

「それはそれとして…だ。オイラが一応聞きたいのはさっきアンタが言ってた()()()()とやらだ。正直不安要素しかない。」

 

「え…?あぁ、アレクシアかと思って…る!?

 

そう言った瞬間、サンズが右手で下を指し、ベタッと僕の体が地面にへばり付く。

 

「お、面白い技を使うね…サンズ。」

 

「そうだなぁ、最大出力でやったらもっと面白くなるかもなぁ!?…流石にやらんが。」

 

「えぇ…そんなに怒る?」

 

「自分の発言を振り返ってよーく考えろ?てか王女な訳あるかアホンダラ。…責任とって人斬り探しはアンタがやれよ?」

 

サンズがポッケに手を突っ込むと僕にかかっていた圧力が解かれる。…いやいやサンズよ、君はあの性悪女をまだ知らないだけだ。絶対に人斬りになりうるって!

 

「でもこの事件…重要イベントの可能性が高いな。モブとして関わるのは正解か?それとも…」

 

「…とにかく発言の分、しっかりとやれよ?

そんだけだ、じゃあな。」

 

そう帰っていくサンズに適当に返事を返し、僕は思考に戻る。うーむ、どうしようかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい!門限間に合わねぇぞ!?」

 

「シド君が悪いんですよ!ギリギリまでイチャコラと…」

 

「悪かったって…だからチョコあげたでしょ?」

 

すっかりと夜も更け、窓の光で埋め尽くされた街中を疾走していく僕らモブ三人。時間的に余裕が無いが走ればモブ換算でもまだ間に合う距離だ。

 

…よし、帰って残った時間で人斬りの捜索にしよう。

フッ…今宵は深い刻より陰は蠢く…か。

 

 

ガキィィィイン…!

 

 

…路地裏、剣が激しく重なりあう音……なるほどね、探す手間がなくなったよ。

 

走り続ける足が止まり、思わず笑みが溢れる。

もう既に次の行動を起こすように僕の脳は命令していた。

 

「どうした!?」「シド君!?」

 

ドサッと膝から崩れ、微かに音がした路地の方を指す。そして…

 

「ウ…」

 

「「ウ?」」

 

「ウンコ……ウンコしてくる…限界なんだ!今すぐしないと走りながら垂れ流すことになる…!」

 

「…それは確かに大事だ…」

 

「門限か尊厳かの問題ですね…」

 

悪いけど、二人には迫真の演技の被害者となって貰う。引き剥がすためには仕方ない事なんだ…

 

「僕を置いて先に行け…!誰にも見られたくないんだ…」

 

「でも…」

「分かった…!お前が外でやる事は誰にも話さねぇ…男と男の約束だ!」

 

「もう…限界だ…!僕の分まで先に行け…行くんだ!!」

 

真剣な目つきを演じ、最後にそう叫ぶ。

走って行く彼らは僕の名前を泣きながら叫んでいた。…さて、向かうかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で……来てみればアレクシアが全身黒ずくめの男に襲われている。犯人じゃなかったか…

 

因みに三対一、流石にキツそうだね。てかこの黒い奴等は「我等はシャドウガーデン」としか喋ってないようだ。

 

うん、ガーデンの名が知られて来てるのは間違いないね。嬉しいよ。…と、見ていたらアレクシアが追い詰められていた。

 

一人がアレクシアの身体目掛けて剣を振るう。すると…

 

その男の鮮血が舞った。

 

「ガッ…ハッ…!」

 

発言からしてモブの奴が主要キャラを殺すのはちょっと頂けないかな。

 

「!…貴方は……」

 

「シャドウガーデンの名を騙る愚者よ……その罪、死で償うが良い。」

 

残された二人の男…選んだのは逃走か。無駄な事を…

 

「…待って!貴方の目的を教えなさい!…その力を一旦何に……」

 

傷も浅くは無いだろうが、その様子…一応は王女らしいな。

 

「関わるな…」

 

そう言い放ち、奴等の追跡へ向かう。逃げられると思うなよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side サンズ

 

「へえ、アイツもやるときはやるな…」

 

気絶しているアレクシア王女と、息が無い人斬りの一人の姿がそこにはあった。

 

「じゃ、後始末はこっちで済ませるか。」

 

死体や血痕等をスライム、魔力で処理。最後には魔力すらも残さずに現場は元に戻った。

 

「さて…と、この王女をどうするかね…」

 

先程から放置していた王女。…もう面倒だし、送ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…なぁジャガ。分かってるよな?」

 

「勿論ですよ!シド君のアレは広めないと逆に怒られるレベルです。」

 

「よし!なら今から広め……あん?」

 

「どうしましたか?……え?」

 

その目線の先には左腕を深く負傷したアレクシアが。

 

「おいそこの二人!門限ギリギリじゃないか……な!?これは…君達一体何をしたんだ!話を聞かせてもらうぞ!」

 

「そ、そんな!」「誤解ですって!」

 

「「うわぁぁぁあああ!!!」」

 

その後、二人は無罪であったが良くない噂が暫く流れたそう。

*1
シャドウヴォイス

*2
若干の震えがあるシャドウヴォイス

*3
※シドの勝手な妄想

*4
それ並みの難易度を普通にやるシドは変態




一部手抜きです。誤字脱字あれば教えてもらえると…

オリ主君を学園でどう扱いましょうかね。
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