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あ…(昇天)
この小説を読んでくださる全ての方に感謝を…
side シド
「…え。スケルトン?」
僕が
──そう考えて物陰に行った先で見たのは、なんと人語を喋る骸骨だった。
そしてその骸骨は『サンズ』と名乗り自分は『スケルトン』だ、と自己紹介。
自我が無い魔獣とかの話は聞くけど、この骸骨は自我がある魔獣…いやモンスター?
……兎も角、そんな感じの生物もいるんだなーって思い、僕はサンズと名乗ったソイツの魔力をよく見る。
うーん?…え?多いな。頑張れば僕に匹敵するぐらいだ。柔な鍛え方はしてないようだな…
…ん?もしかして彼は──
「どうした?そんなにオイラの体見て…なんか付いてるか?」
色々考えてたら彼から話しかけられたな。
!?…僕の陰の実力者レーダーが反応している!!
──これは重要イベントの予感だ。
「いや、魔力の量がすごいと思ってね。…君は転生者?前世で会ったっけ?」
彼との会話に応じ、僕が一番気になってたことを聞く。どうして気づいたんだろう?
「あぁ、オイラは転生者だ。さっきのアンタの戦い方はなんていうか、スタイリッシュだったんでな…その動きが前世の姿と重なったんだよ。
…アンタは覚えてないかもだが、オイラ達1回前世で戦ってんだぜ?引き分けだったがな。」
…引き分け?僕が?……あ!
「君は僕の攻撃を避けまくって僕を唯一引き分けに持ち込んだ青パーカーの人!?」
前世の話になるが、僕がいつも通り暴走族を倒して荒らしまくってた時に、青のパーカーを着た同い年くらいの人と戦ったんだよね。どんな攻め方しても躱されるから勝負が終わらなかったんだ。
いやー、前世で戦った人の中では強かったなぁ。
「おぉ、覚えてくれてたか。そうそう、確かに青パーカー着てたな。」
「君もこの世界に来てたんだ。というか第一人称がオイラに変わってるし。君は…スケルトンに転生したってところ?」
スケルトンに転生とかちょっと面白そうだな。
あ、そういえば。
「…名前言うのを忘れてた。
僕はシド・カゲノー。シドでいいよ。…えーと君は…」
「サンズでいい。
…ま、スケルトンに転生。とはちょっと違うな。この世界でも一応オイラは人間として産まれたんだ。だけどまあ…色々あって骸骨になっちまったってとこだ。」
へー…色々あって?
「ねぇ…サンズ。その話詳しく。」
「言われなくてもするつもりだぜ?」
そして僕はサンズから色々聞いた。産まれた時の話、アンテ侯爵家、大体8ヶ月くらい前にあった襲撃事件。そして何より…
ディアボロス教団の存在。
この世界にいる大体の人が知っている魔人ディアボロスの御伽話はマジだったらしい。
「もう一度聞くけど、その教団はマジであるんだよね?」
「あぁ、この体が証拠だろ?」
そう言って指が体の外側向きになるように両手を開き、手のひらを上向きにして肩の高さまで上げて骨の体を見せつけるサンズ。
「ククク…ハハハハハハ!感謝するよ!サンズ。」
高笑いをし、思わぬ情報に感謝する僕。
「どうした?急に笑い出して。」
「いや、
side サンズ
オイラはこの8ヶ月、ディアボロス教団に対して何もしない、という訳にはいかず、少しずつ、少しずつ情報を集めていた。
盗賊狩りとなれば裏の世界の情報も僅かながら入ってくるもので、ディアボロス教団、呪い、悪魔憑き、英雄の子孫…色々分かった。
んで、今分かってるディアボロス教団のことについて大体話したらなんかコイツ…シドがめちゃくちゃテンション上がった。あと
「へへへ…その
「あぁ!主人公でも、ラスボスでもない。普段は実力を隠してモブに徹し、物語に陰ながら介入して密かに実力を示す存在。それが陰の実力者だ!」
なるほど。シドが前世から憧れているのは『陰の実力者』だったんだな…
っていうか、シドが言った陰の実力者ってサンズと似てね?
…『物語の主人公でもラスボスでもない』
ラスボスではある?けど、サンズは通常ルートでは戦えないし。
…『物語に陰ながら介入』
道中の行く先々で会うね。
…『実力を示す存在。』
バトルの時は勿論。通常ルートでも『近道』とかで実力を見せつける。
…結構似てるなコレ。
「へへへ…シド。お前が陰の実力者っていう目標を言ったなら、オイラも言うことにするぜ。オイラはあるキャラにずっと憧れている。
普段は実力を隠して怠惰で…
たまに実力の片鱗を見せつけ、謎が多い…
やる時には実力をこれでもか、と見せつける…
それがサンズだ!」
その言葉にシドは目を見開き、
「…やっぱりそうかサンズ!明らかに普通の心構えでは到達しない君の魔力を見たときから感じていたが、君も目指すものが、憧れているものがある!僕と同じなんだ!だから…
…へへへ、結構面白い話じゃないか。
「ま、1人じゃ復讐はキツいって思ってたところだ。いいぜ、シド。
ただ、ここは協力関係と行こう。オイラは誰かの下につくタチじゃないんだ。」
サンズは下につくとか絶対にしないしな。
「確かに、君は下につくの似合わなそうだね。君の立ち位置として右腕とか考えてたけどそういうの好きじゃないでしょ?」
「あぁそうだ。オイラは自由が好きだからな。誰かに従うのは
ツクテーン
微笑を浮かべてギャグをかます。…うーん決まったね。
「…何故急にギャグを?」
どうやらウケたらしいな。へへ…
「サムいギャグもサンズになるためだ。気にすんな。」
ま、そんなわけで…シドと協力関係になった。
ディアボロス教団についても色々手伝ってくれるらしいし有難いな。
あの後、盗賊の金品を回収したら、シドが普段から拠点にしてるらしい廃村に連れてこられた。家が無いオイラにとっちゃ有難いね。
あと会った時に分かってたが魔力量がオイラより結構多い。
なんで多いか訊いたら普段の鍛え方がエグい、ってのもあるが、前世から魔力の修行?をしてたらしい。正直めっちゃ引いたね。
…そんでシドがオイラにどんな鍛え方してるかって訊き返されたから、魔力操作を中心に鍛えたこと。そしたら体外の魔力操作ができるようになったことについて話した。…あと能力についても。
そしたら体外の魔力操作と能力についてめちゃくちゃ言及されて…
「…ま、こんなとこだな。」
骨を使って簡易的なオブジェを作ったオイラ。
「いいなーその骨使うやつ。…それにしても魔力操作を極めると体外でも自由自在か。こっちとしても夢が広がるね。
…あ、そうだサンズ。」
と言って何か取りに行くシド。
…戻ってきた。
「まだ試作品だけど、体外の魔力でコレを操れるか試してくれない?」
といって黒いものを渡された。妙に見覚えのある気がする。
「コレ何なんだ?シド。」
「スライムだよ。魔力伝導率が脅威の99%!形も魔力で変幻自在のすぐれもの!の試作品さ。
最初に会ったときに使ってなかった?」
あぁ、あれスライムだったのか…結構使い勝手が良さそうだな。
体外魔力で操るため少し遠くにスライムを置く。
「じゃあ早速やってみるぜ。いいか?」
シドからOKサインが出されたのでスライムに向けて魔力を操る。
おお、面白いくらい魔力と同じ動きをするな。
「どうだ?シド。」
「…成功みたいだね。」
「ま、もうちょい距離をずらして何回かやるわ。」
シドの隣からオイラは『近道』を使って移動。スライムを手に取り、先程より遠くにする。
その移動間、手元でスライムを魔力で弄る。…お、近くで見たら中々細かい動きも出来てるし面白いなコレ。
そんでまた『近道』でシドの元へ。
「…その『近道』だっけ?便利だよねー。高速移動じゃなくて完全にワープだから察知できないし。」
「そうだな。実際、隠密行動でバレにくいのは盗賊狩りでよく体感してる。」
そんな流れで実験をやっていった。
最終的に、目で見える範囲は余裕で操作できるけど、それ以上はキツいって結果になった。
ま、オイラの魔力操作のレベルが分かったし、いい機会だったぜ。
…てかオイラもスライム使いたいんだが。
「それ完成したらオイラにも使わせてくれよな。」
「元よりそのつもりさ。できたらあげるよ。」
ってなわけで実験は終了。
そしてその3日後。どうやら完成したらしいスライムを今回の盗賊狩りで使ってくるらしい。あ、オイラは留守番な。
2人だと盗賊がやられるのが早すぎて試せないかも。…だってよ。
そういや行くときにシドの服もスライムだったし、やっぱ欲しいなシド特製のスライム。
ま、今回の運用が上手くいけば完成品としてオイラにくれるらしいけど。
今日のところは黙って訓練に徹するぜ。
そして…
…シドが帰ってきたと思ったら肉塊を持って帰ってきたんだが?
「何だそれ?完成したスライムを試しに行ったんだろ?」
「うん。スライムの件については問題無いよ。バッチリだ。
ただ今回の盗賊は面白いものを持っててね。」
「…それがこの肉塊?…『悪魔憑き』か!」
本物を見るのは初めてだ。
「そう、『悪魔憑き』ってやつだ。でね、サンズ。一旦この魔力の波長をよく見てみなよ。」
促されるまま調べる。
……これは魔力暴走か?
「サンズも気づいた?…これは魔力暴走の波長に似てる。
以前、僕も魔力暴走になって痛い思いをしただけど、治したら魔力操作の調子が良くなったんだ。なんというか魔力が体に通りやすくなった感じ。
だからこの肉塊の魔力暴走を制御できれば、僕の魔力操作も飛躍的に上がると思うんだよね。まあ、この肉塊は自分の体じゃないから好き勝手できるし!
…ねぇサンズ何その顔、え?引いてる?」
マジかコイツ。『悪魔憑き』は元々人間であり、ある日を境に肉体が腐り落ちてその見た目になる。って話なのだが…
そう考えるとシドが実行しようとしてる事は…エグいな。
「…魔力暴走はオイラなら多分すぐに鎮められる。けどシドには魔力操作精度を高めて貰いたいから、その悪魔憑きは任せるぜ。
…ただし!アンタには悪魔憑きを治療する気でやってもらうからな。オイラもたまに様子を見に来ることにする。」
と、まあ一応釘を刺しとく。実際、魔力操作精度はシドにも上げてもらいたいしな。
「えー…分かったよ…」
ホントに分かってんのかコイツ。物理的に釘刺してやろうか?
「ま、代わりと言っちゃなんだがオイラがアドバイスしてやるかな?」
「おー、それは助かるね。」
てな感じでその悪魔憑きをシドに任せた。
シドはオイラのアドバイスを受けながら魔力を送り込んだり…オイラはシドに魔力量を上げる特訓を教えてもらったり…
…まあ、紆余曲折あって1ヶ月後。
悪魔憑きが
…シドは早く服を着せたれ。
今回はここまでです。上手く書けてるといいな…
原作改変として、シドにはディアボロス教団の存在を知ってもらいました。
だからといって原作の流れを変えるつもりはありませんのでご安心を。
前回書き忘れてましたが、この小説はアニメ版を参考にしております。