「ずっと居たでしょ?隣に」
〜♫
「もう朝かぁ〜」
けたたましい音のアラームで私の朝は始まる、今日は会社での会議がある日、そんな私より先に起きていたと思われる人影、
「誰だろう………」
私、浅野美希は都内で働くOL、私は実家暮らしで両親と兄と一緒にアパートで暮らしている、当然ながら狭いが、家族の仲が良い為快適に暮らせている、
「お姉ちゃんおはよ〜ぉ、花菜は起きてるよ〜」
私の妹の花菜が眠そうにこちらに向かってきた
さっきの人影は花菜だったらしい
「花菜にしては早いね、ちゃんと寝れた?」
「んーまぁ寝れはした」
目を擦りながら花菜が答える
「今日は花菜学校でしょ?支度はいいの?」
私が花菜に朝食を用意しようとすると
「あ、うちもう食べたから大丈夫だよ、お姉ちゃん食べなよ」
どうやら花菜はもう朝食を終えているらしい、食べている様子はなかったが本人がそう言うなら仕方がない。
花菜以外の家族はまだ夢の中らしい
私は仕事の支度をすることにした
気のせいだろうか、床が少し汚れている、なんだろう……シミかな?シミに見えるそれは床全体に広がっているようだった、少し気味が悪く感じた私は見なかったことにする
花菜が付けたと思われるテレビが流れている、さっきまでテレビの音しなかったけど…
「昨日未明都内のアパートに住んでいると思われる……………いた…………発見…………さ…」
今日はどうやらテレビの調子が良くないらしい
「…………五十だ…………い………夫婦………………二十代……………だ………ん……」
途切れていて良く聞こえない
古いテレビだからだろうか、後で買い替えなければ
流しているだけ雑音で聴き苦しいので
消す事にした
私は仕事着に袖を通すとアパートを後にした、
初夏だからだろうか、日差しが強い、耐えきれずに手持ちのサングラスを掛けた
仕事に行こうとしたら今日はやけに警察が多い昨日の事件の事だろうか、確か犯人は逃走中のはず、最近は物騒な事件が多いような気がする、私も気を付けないと、そういえば、兄は大丈夫だろうか、まだ寝ていたけれどそろそろ起きている頃合いだろう……………………まてよ…
最近妹が………あれ……?
何かがおかしいまるで私の脳内にバグが生じているかのように…
あれ………………花菜って誰……?
一瞬私の思考が停止した、…いや…考えるすきがなかったのかもしれない…
あまり人が居ないホームの端、私は見覚えのある女性に話しかけられた
ねぇ………
「ずっと居たでしょ?隣に」
それから私の日常は一変してしまった