直近の課題であるエネルギー問題は何とかなったが、今後の世界情勢を監視するために、偵察用ドローンを制作することとなった。
可能な限りの秘匿性を得るために、小型化を考えるが、それにはいくつかの問題があることに気が付いてしまった。
「データのやり取りはコアネットワークに送信する形にすれば、問題ない。」
「小型化するなら、機能は最小限にする必要があるね。」
「必要な機能をまとめようか」
超小型偵察機 システム要件
稼働目的:インターネットを介在しないデータ・資料の情報の収集
搭載機能:・アナログデータ入手用カメラ
・音声データ取得用マイク
・データ送信機
・稼働用発電機(又は受信機)
・飛行モジュール
・自壊機能
以上
「まとめてみたけど…これ意外とエネルギーが手間か?いやチートでなんとかなるか。」
ワイヤレス給電を小型化する必要があるな。
小型化はチート様が何とかしてくれるから大丈夫として。
「偵察機のデータをまとめる必要があるよな。流石にレオが一次情報を整理するのはリソースの無駄遣いだ。」
新しいEBコアを製造するか、サポート機器を追加するか……
「コアをもう一体作った方がいいか。コアネットワークに複数の人格がいた方がいいだろうし。」
というわけで、偵察網を作るために必要なデータ管理用の新しいEBコアを制作します。
EBコアの製造過程は省略~
「ほい、というわけでレオ君。君の後輩の登場だ。」
「私の初めての後継機……不思議な感覚です。」
うむうむ。レオ君も順調に成長してるね。
「そいじゃ、起動!」
ぽちっとなー
「……システムオールグリーン。EBコア二号機 起動完了しました。」
「おはようさん。これからよろしく。」
「君の名前は、そうだね……」
「君には情報の管理をお願いしたいから、それに関連した名前にしたいね。」
正式名称は<エトワール・ル・リゲル>
情報を集める役割を担うから、愛称はコレクトから取って<レクト>かな。
「よし。二号機、君の正式名称は 【中央管理型情報収集機 エトワール・ル・リゲル】愛称は<レクト>だ。」
「確認しました。当機はこれより【中央管理型情報収集機 エトワール・ル・リゲル】、<レクト>となります。」
「これからよろしくな。」
というわけで新しいEBコアが誕生したところで、本題の監視網を作っていかねば……
「さてレクト、これから君の手足となる監視機器を作っていく。」
「詳細な情報はネットワーク経由でレオから受け取ってくれ。」
同じEBコア同士であるため、情報のやり取りはネットワークを経由するだけで完結するから快適ね。
「情報受信完了。内容を確認しました。」
んじゃ早速制作していくか。
まずはサイズなんだけど、偵察機は小さいほどいいよな……
あ、そういえばどこぞの学園都市の小説に滞空回線とかあったな。
あれ使わせてもらうか!
「となるとナノマシンだな。」
原典を参考に発電は空気の対流による自家発電でいけるとして、全機にネットワーク送信機能を付けるとちょっと大きくなりそうだな……
「送信専用ハブをつくるか。」
そんなこんなでチートを使ってサクッと制作。
完成したものがこちら~
・散布型情勢監視装置「界線」
・滞空型情報集積機「中界」
基本的に界線は全世界に散布して放置でいいとして、コアネットワークにデータを飛ばすのは中界が担ってくれる。
ネットワークに挙げられた情報をレクトが整理するっていう形になるな。
「よし、これで監視網はできた。」
「これを散布するのにちょっと時間がかかるけど、放置しておけば問題ない。」
監視網が完成した16歳の夏であった。
着実にスローライフのための下地ができていく。