またまた月日が過ぎ、第二回モンド・グロッソの時期がやってきた。
この頃には戦艦の試験運用が完了し、あとは内装のみとなっていた。
内装に関しては、
・物質変換機
・居住スペース
・量子変換機構
・火器管制システム
・開発工房
などといった必要最小限のものを搭載している。
必要に応じて、物質変換を行い物資の生成、開発工房で制作していくという流れを行うスタンスで運行する計画だ。
もうそろそろ宇宙に飛び出せるので、会社を辞めて本格的に準備しようかな…
ひとまずモンド・グロッソが終わるまでは仕事が忙しいので、続けている感じである。
そんでもって、第二回モンド・グロッソなのだが、相変わらず代表には織斑千冬が居座っている。
流石に4年もあれば、皆ブレオンという仕様に慣れてきたのか、「今年もどうせ優勝するだろ」的な楽観ムードになっている。
まあ実際試合が行われればそうなのだが。
転生者である俺だけが知っている、<織斑一夏誘拐事件>。
自分なら助けに行くこともできるけれど、基本やらない。
原作から乖離してしまうと先の動きが読めなくなるっていうことも少しだけあるけれど、行かない理由の大部分は、介入すると間違いなくあの兎が関わってくるからだ。
ただでさえEBコア、監視用ナノマシンなどの気に障るようなものを作ってるのに、更に介入して関わるとか絶対にろくなことにならない。
まあ本当にやばくなったら助けるけど……
一応EBコア制御の無人機も作成したし……
正直まだISの第4世代機にはスペックで勝てないので、全面戦争になったときに勝ちきれないんだよね。
やっぱりEBコア用の機体を制作する必要があるかな。
どうせなら第4世代の設計思想をパクってシームレスパッケージを実装したいな。
パッケージは汎用型と開発型、戦闘型の三形態でいいでしょ。
あ、一応外部パッケージでアンチISも用意しておこ。
うーむ仕事中だけどイメージが膨らむ膨らむ…
さて、モンド・グロッソが始まると同時に会社辞めれるように手続してこよ…
No side
「計画は順調か?」
「はい。予定通り織斑一夏にこちらの手の加わっている空港に到着させる手筈を整えました。」
「ならいい。かの国からの依頼だ。」
「どんな手を使ってでも、織斑千冬からブリュンヒルデの称号を剥奪させろ。」
「承知しました……」
「む、一夏、それは何だ?」
「あ、これ?なんか商店街のくじ引きで当たったんだ!」
「モンド・グロッソへの招待券だって!千冬姉が活躍してるとこ見れるんだろ?」
「そ、そうだが……どうしても来るのか?」
「当たり前だろ!千冬姉、全然ISに関わらせてくれないし…」
「今回だけでいいから!お願い!」
「……仕方ない。今回だけだぞ?」
「やった!ありがとう千冬姉!」
「むふふ……今回もちーちゃんが優勝するだろうし、全方位からベストショットを撮らなきゃ~!」
「有象無象達なんてどうてもいいけど、ちーちゃんのカッコいい姿が撮れるんだから、せいぜい頑張ってもらわないとね!」
「マスター。以上が入手した音声データです。」
「サンキューレクト。」
今のところおおむね原作通りかな……?
この様子なら介入は不要か?いや、万が一に備えておこうか。
「レオ、シリウスに念のため偽装型介入モジュールを用意させておいてくれ。」
「yes、マスター」
物語が動き出す。