貞操逆転世界でも僕は何も変わらない   作:壱水彩

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サブタイで分かりにくいけどこれが2話


始まり

 

唐突なようだが、僕は違う世界に来てしまったのかもしれない。

 

気付いた経緯はこうだ。僕は前から女性VTuberを見るのが日課だった。それが生きがいだったし、毎日を生きる活力だった。有名な事務所の方だけでなく、新人もよく見る。

 

で、だ。休日なので朝起きていつものようにYouTubeで可愛い新人を掘り当てようとしたら何かがおかしいのだ。最初は勘違いかと思ったが何時間かネットサーフィンをして気づいてしまった。男性のVTuberがなぜか出てこないのだ。

いつも推しと絡む僕も好きな男性VTuberが検索してもどこにも出てこないのだ!あの絡みでしか得られない養分が失われた僕は急速に力を失い丸一日寝込んだ。

 

 

 

そして冷静になってニュースとかを見てみると男女の比率が変わってるやんけ!?と、気づいたわけだ。正確には男女比1:20で性欲も女性の方が多いらしい。

 

 もし普通の奴がこんな世界に来たならば、目を輝かせて興奮するだろう。

だが、僕は違う。正直な話最初に思ったのが面倒くせえ、だ。僕は前いた世界でそこそこモテていたのでモテることの弊害も知っている。全然知らない人から告白されたらその人を好きだったらしい野球部からボコボコにされたり、この容姿のせいでオタクの僕自身をみてくれなかったり、例を挙げたらキリがない。

 

 

そこで僕は決意する。なるべく目立たずオタクとして生きよう、と、下ネタばかり言うようになった変わり果てた推しを見て、(推し変しようかな。)と考えながらそう決意した。

 

 

 

 

 

 

 

 

この世界の異変に気づいてから一週間、僕は何をしているのかというと机に向かって猛勉強中だ。

 

うん、言いたいことは分かる。そんな事してる暇があったらさっさと新しい清楚な推しでも見つけろってことだろう?僕もそんなレッドリストに載ってるような絶滅危惧種の推しを新たに見つけ出したいのは山々なんだけど、あいにくもっと優先すべきことができちまった。

 

今高校の準備期間である春休みだが、ふと僕は面倒くさいことに気づいてしまったのだ。もし顔が良い異性がすごく馬鹿だったらどうだろう?容姿との落差でそれはもう悪い印象になるのではないか?過去に培ってきた学園ラブコメを思い返しながら目を閉じ確信した。見た目が良いと学業まで良くないと期待を裏切られたように感じるのか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ってな訳で勉強してるんですけどあれだね、普通に勉強できないイケメンって現実にいたね。頭がラブコメ脳過ぎてヒロインと釣り合うかでしかでしか判断していなかったよ。もう集中し切ってるし、こう考えよう。容姿が良くて頭も良い完璧超人になれば

 

「あの人と私が釣り合う訳ないよ!」

 

と、この世界の面倒事を回避できるのではないか。と、なんとか勉強に集中してる今に明確な目的を生み出した。これ社会人になって必須スキルだから。残業とか押し付けられてもこれでメンタル回復するからな。って親父が言ってた.....。

 

 前の世界の中学ではそこそこ成績は良かったが僕は本気を出していなかった。あ、これ負け惜しみとかじゃないから。ただ単に僕の推しが尊かったのが悪かったんだ。僕にここまで言わせるなんて罪な推しだな//

 

僕はこれでも集中したら結構周りが見えなくなる。そんなこんなで、入学式までの残りの準備期間を勉強漬けで過ごした僕に怖いものなど無かった。

 

 明日は無口であまり目立たない完璧超人キャラを確立するぜ!

 

部屋のど真ん中で決めポーズを取りながらドヤ顔をする僕は傍から見ればとんでもない変人に見えただろう。

 

 

 

 

 

 

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