高山は、黄金週間で4月に休暇を取って札沼と友人と一緒に列車に乗って温泉巡りをする事になった。
「へぇー、高山は今日は連休で観光列車に乗って温泉旅行か。」
と、岩泉が言った。
「うん、何でも展望列車に乗るとか言っていたそうだよ。」
「ああ、クラス会で旅行に行くんだと。」
「クラス会か、いいわね高山君は。」
と、小海は言った。
「ほう、クラス会で旅行か。」
「まさに、青春ですね。」
「ええ。」
そして、松本と沖田と梶山は感動していた。
「ほう、高山も青春気分だね。」
「うん。」
高山は、札沼と友人と一緒に6時07分発の新幹線「のぞみ1号」に乗り、8時57分に新大阪駅に到着した。
「やっと、新大阪か。」
「今度は、エーデルに乗るんだろ。」
「そうだよ、そこからはエーデル鳥取に乗って行くんだよ。」
「高山君は、スーパーはくとに乗ったんだよね。」
「うん。」
「おっ、来たぞ。」
そう言って、高山達は8時56分発の観光列車「エーデル鳥取」に乗り込んだ。
ファーン!。
1988年、山陰本線城崎駅以西の非電化区間への直通運転用に改造された車両で、外観は「エーデル丹後」に準じるが、こちらは単独運転をすることとなり、電車連結改造はなされていない。5両が改造されたが、このうち展望室が取り付けられたのは2両のみで、残りは原形前面のままで中間車代用とされた。また、連結器だけは密着式に取り替えられており、「エーデル丹後」や「シュプール&リゾート」と連結することもある。エーデル運用消滅後も団体輸送用や余部橋梁観覧の観光列車「あまるべロマン号」で運用されたが、721は2004年に、701・1701は2010年3月31日付で廃車となった。2010年5月20日に711・1711が後藤総合車両所に回送され、同年9月22日付で廃車された。塗装は白に水色のラインで展望部のみが赤色。車両番号の付番は「エーデル丹後」・「シュプール&リゾート」を踏襲しているが700番台となり、以下の構成となった。高山が乗った観光列車「エーデル鳥取」は新大阪を8時56分に新大阪を発車し、大阪、篠山口、福知山、和田山、豊岡、城崎、竹野、香住、終着鳥取には13時17分に到着する。
「これは、播但線を経由して山陰本線に通って行くんだよ。」
「へぇー、そんなんだ。」
山陰海岸の余部鉄橋を通りかかった時の事だった。
「ん、何だその人。」
「どうしたんだ、高山。」
「あの人なんか、人を探しているみたいなんだけど。」
と、高山は友人に言った。
「何だったのかな、あの人は。」
「僕、様子見て来るよ。」
早速、その人に話を聞くことにしました。
「どうしたました。」
と、高山は声を掛けた。
「ああ、あなたは。」
「僕は鉄道公安隊の高山直人です、何かあったんですか。」
高山は手帳を見せて、その人に言った。
「ああ、大変なんですよ、俺の彼女が居なくなったんです。」
「何、彼女が行方不明!?。」
「はい、トイレへ行ってから戻ってこないので心配で。」
「なるほど、それで行方不明の彼女の名前はわかりますか。」
「はい、名前は古式 沙織と言います、すぐに探してください。」
「わかりました、早速、捜索してみます。」
そこへ、車掌がやって来た。
「どうしました。」
「どうも、鉄道公安隊の物ですが、実はですね、その方の彼女が列車内で行方不明になったんです。」
「何だって。」
「まさか、誰かに殺されたんじゃないかと。」
「ほう、なるほどね。」
と、高山は車掌に言った。
「それで、次の停車駅は。」
「まもなく終着の鳥取です。」
「そうですか、早速鳥取鉄道公安に連絡します。」
「では、お願いします。」
「わかりました。」
「高山、どうしたんだよ。」
「悪い、先に行っててくれ。」
「どうしたんだよ。」
「列車内で行方不明になったんだよ。」
「何だって。」
「わかったわ、高山君。」
エーデル鳥取で起きた事件は、特捜班にも伝えられた。
「何、車内で乗客が行方不明に。」
と、高杉はメモを取って南と小海に伝えた。
「エーデル鳥取の中で乗客が消えた。」
「ええっ。」
「早速、鳥取へ向かってくれ。」
「わかりました。」
南と小海は、7時03分の東海道新幹線「ひかり201号」に乗って新大阪へ向かい、新大阪が到着したのは9時57分、そして新大阪から9時50分発の特急「はくと3号」に乗り、13時10分に鳥取に到着した。
「主任、高山君が乗ったエーデル鳥取は何時に到着するの。」
「小海、調べて見ると13時17分だ。」
「あ、あれだわ。」
13時17分、特急「エーデル鳥取」が鳥取駅に到着しました。
「では、早速公安室へ。」
「はい。」
早速、高山は彼をつれて鳥取鉄道公安分室へ向かった。
米子公安室・鳥取鉄道公安室
「誰かに、殺されたんだ。」
「まぁ、落ち着いてください。」
「ほう、なるほどするとあなたは列車に乗っていた時に沙織さんはトイレに行くと言って、そのまま行方不明になったんですね。」
「はい、でも遅いなと思って。」
そこへ、南と小海がやって来た。
「よう高山、大変だったな休暇中に事件に会うなんて。」
「どうも、ご苦労様です。」
「主任、こちらが沙織さんの彼氏、伊東直人さんです。そして通報者の中原と言う車掌です。」
「どうも鉄道公安隊特捜班の南です。」
「同じく小海です。」
そこへ、1本の電話が入って来た。
「はい、鳥取鉄道公安分室。ええ、そうですが、えっ、女性の死体が発見された。」
と、そこへ南と高山と小海は。
「えっ。」
「何だって、女性の水死体。」
「はい、場所は何処ですか。はい、砂丘海岸。」
早速、南と高山と小海は鳥取県警のパトカーに乗って砂丘海岸へ向かった。
「沙織、彼女が、彼女が。」
「琴喜沙織さんに間違いないですか?。」
と、南は言った。
「はい、間違いありません。」
「やはり、死因は薬殺と考えられますね。」
「そうか。」
高山は、沙織の彼氏の伊藤に話を聞く事にした。
「すいませんが、彼女は持病とかありましたか。」
「ええ、沙織は小学生の頃にぜんそくを持っていたんです、それでいつもは市販の咳止めを持って行くんです。」
「ほう、なるほどね。」
「じゃあ、僕は札沼達を待たせる訳には行かないから休暇に戻るね。」
「そうか。」
そう言って、高山は札沼達を待つ鳥取へ向かった。
次の日。
「それにしても、壮絶な事件ですね。」
「ああ、南と高山の話だと、福知山を通過した直後に伊藤は彼女がトイレに行ったまま戻ってこないので心配になり、そこへ高山が話を聞いて、そこから車掌に話をした。」
「行方不明になった時刻は何時頃なんでしょうか。」
「ええ、話しによると和田山を通過した後にトイレから連れ去って、砂丘海岸で遺棄したと考えられるんですよ。」
「ほう、なるほどね。」
「そこで、乗客が消えたの気づいたのは姫路から和田山の間と考えられます。」
「そうか、つまり何処かで下車して殺害したと考えられるな。」
「ええ。」
そして、翌日。
高山が休暇から戻って来た。
「やぁ、凄かったよ。」
「どっだった、鳥取の旅は。」
「ええ、行きはエーデル鳥取に乗って鳥取砂丘へ行って大山を観光しましたよ。」
「それに、大変だったな。」
「ええ、行く途中で事件に会うなんて。」
「飛んだ、黄金週間になったな。」
と、南は高山に言った。
「つまり、犯人は列車に乗って何処かの駅で下車して、特急に乗り換えたと考えられるな。」
「ほう、なるほど、」
「だが、死体は砂丘海岸で発見された。」
「班長、やはり犯人が彼女はトイレへ行った後に殺害した事になりますね。」
「ええ。」
早速、桜井は1人の男に話を聞くことにした。
「えっ、私のアリバイですか?。」
「はい、実はですね鳥取行の観光列車で殺人事件が発生しまして、色々聞いているんです。」
「すいませんが、協力してください。」
と、松本は言った。
「はい、私は休暇を利用して新大阪で友人に会いに行って、その後は城崎温泉で1泊しました。」
「ほう、城崎温泉ですか。」
「はい。」
「ほう、なるほどね。」
「ええ、新大阪で特急「北近畿5号」に乗って温泉へ行きました。」
「ほう、北近畿ですか。」
「はい、あの時は新大阪で友人と別れて見送りに来ていたのは確かですから。」
「ほう。」
松本と桜井は、高杉に報告した。
「ほう事件当日に城崎温泉に。」
「はい、彼の名前は三宮 隆弘さんは新大阪で友人に会いに行った後に特急に乗って城崎温泉へ行ったそうです。」
「調べて見ると特急「北近畿5号」は9時56分に新大阪を発車して、城崎に到着するのは12時42分に乗って行ったそうです。」
「と言う事は、福知山川田山辺りで列車に乗り換えて殺害したって事は考えられるんじゃないかな。」
と、高杉は言った。
「よしっ、高山、小海、早速「エーデル鳥取」にもう一度乗って見ないか。」
「でも、人気列車だから満席が多いわ。」
「何か、トリックがある筈だ。」
「わかったよ、犯人はこれを利用したんだよ。」
「高山、何か分かったのか。」
「ええ、犯人は和田山に下車して、そこから特急に乗り換えて城崎に行ったと思うの。」
「そうか、そこから特急に乗り換えたって事か。」
「ええ。」
「と言う事は、最初から犯人は「エーデル鳥取」に乗っていたって訳か。」
「ええ。」
「つまり、犯人はこれを利用したんですよ。」
早速、時刻表で調べて見たら。
新大阪発8時56分 観光列車「エーデル鳥取」に乗車
福知山から姫路辺りで、沙織さんを殺害
和田山着11時24分 下車
和田山発11時55分 特急「はまかぜ1号」に乗車
城崎着12時36分 下車
「そうか、犯人は和田山で下車して、そこから特急に乗り換えて城崎へ行ったって事か。」
「ええ。」
「つまり、犯人は「北近畿」ではなく、「はまかぜ」に乗って城崎へ行ったって事か。」
「ええ。」
「ええ、そう言えば犯人は帽子とサングラスをかけていたな。」
「犯人は、あの人だ。」
「高山、わかったのか。」
「ええ、これを利用したのは三宮さんだ。」
「そうか、和田山でキャップ帽とサングラスを外すために下車して、そこから「はまかぜ」に乗って城崎へ行ったって事か。」
「ええ、そうだよ。」
「これで、三宮のアリバイは崩れたよ。」
「恐らく、三宮は新幹線に乗り、小郡で特急「おき」に乗って鳥取へ向かったんだよ。」
「と言う事は、場所は恐らく。」
「砂丘海岸だ。」
「ええ。」
そう言って、南と高山と小海は鳥取県の砂丘海岸へ向かった。
「おい、アンタなんの真似なんだよ。」
「よくも、俺の女を取りやがったな。」
「アンタ、わかったよ俺を殺すつもりなんだな。」
「お差しの通りだよ。」
「どうしてそんな事を。」
と、三宮はナイフを取り出した
「お、おい、やめろっ。」
「そこまでだ!、三宮。」
「はっ、てめぇ。」
「観念しな、もう逃げられないぞ。」
と、高山は言った。
「くっ、くそー。」
こうして、三宮は殺人容疑で逮捕された。
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