事件が起きたのは、その三日後の事だった。
「この殺人は、現場からマンションから逃走したと考えられるんですが。」
と、松本は言った。
「ああ、目撃者の話ではサングラスとキャップ帽を被った男が逃げ去ったと言っていますが。」
「ほう、なるほどね。」
「つまり、里帰りしていた妻と娘が帰って来たら兄は、首を絞められた跡に殴られて殺害されたと思われます。」
「ほう、なるほどね、するとその時に男が走り去って逃げて行く所を目撃されたと。」
「ええ、その可能性が高いと。」
「それで、その発見者って言うのは。」
と、小海は高杉に言った。
「はい、お兄さんの家庭教師で名前は牧坂大吾さん17歳です。」
「そして、隣の主婦の宮村さんが様子を見に行ったら、息子さんがベットで昼寝をしながら死亡していたそうだ。」
「ほう、なるほどね。」
「それで、死因は。」
「死因は、絞殺と撲殺と考えられる。」
「ほう、なるほどね。」
「そして、里帰りをしていた妻と娘が帰って来たら、大吾さんはベットで亡くなっていたと。」
「警察の話だと、住宅街を周辺へ聞き込みをしていたら、その男がマンションから逃げて行く所を目撃されていたそうだ。」
「その妻と娘さんは、何処へ行っていたかわかりますか。」
「とにかく、話を聞きに行って来てくれ。」
「わかりました。」
早速、南と高山は早速牧坂家のマンションへ向かった。
「えっ、事件の前日ですか。」
「はい、これは関係者に話を聞いているんです。」
「そうなんですか。」
「あなたは、事件当日はどこへ行っていましたか。」
「ああ、その事ね、私は娘と一緒に実家へ帰っていました。」
「因みに実家はどこへ行ったか分かりますか。」
と、南は言った。
「ええ、私の実家は金沢へ行っていました。」
「ほう、金沢ですか。」
「はい、実家が金沢なので良く列車に乗ってへ行くんです。」
「ほう、列車ですか。」
「何時の列車か覚えていますか。」
と、高山は牧坂に言った。
「ええ、私は新横浜から7時の新幹線に乗って、米原経由で金沢へ行きました。」
「ほう、なるほどね。」
南と高山は、高杉に報告した。
「ほう、事件前日に金沢の実家へ帰っていたのか。」
「はい、調べたところ、2人は新横浜発7時48分の東海道新幹線「ひかり205号」に乗り、米原に到着するのは10時01分、そして米原から金沢へは特急「しらさぎ3号」に乗れば米原を発車するのは10時10分、金沢へ到着するのは12時05分。」
「帰りはどうやって来たんですか。」
「帰りは10時10分発のL特急「しらさぎ6号」に乗って名古屋から新幹線に乗って横浜へ戻ったそうです。」
特捜班が調べた結果、帰りは金沢発10時10分発のL特急「しらさぎ6号」に乗り、名古屋に到着したのは13時06分、名古屋から新横浜へは新幹線に乗ると13時08分の東海道新幹線「ひかり36号」に乗る新横浜へは14時56分に到着する事かわかった。
「そうか、やはりアリバイ成立か。」
「ええ。」
「と言う事は、つまり犯人がそのキャップ帽とサングラスの男が犯人と見ていいんだな。」
「ええ。」
「わかったわ、犯人はこれを利用したんだわ。」
「えっ、小海さん分かったんですか。」
「ええ。」
行きのルート
横浜発17時02分 寝台特急「さくら」に乗車
長崎着10時53分 下車
帰りのルート
長崎発9時14分 特急「かもめ12号」に乗車
博多着11時29分 下車
博多発11時51分 東海道新幹線「ひかり44号」に乗車
新横浜着17時56分 下車
「そうか、帰りは新幹線と特急に乗り次いで新横浜まで利用したって事か。」
「ええ。」
「そうか、犯人はこれに乗っていたんだ。」
「ええ。」
そして、その男がそれに乗って長崎へ向かったことが判明された。
「つまり、寝台特急に乗って長崎へ行くには、犯人はそこのマンションへ入り、牧坂さんを殴り、殺害した。」
「そうよ。」
「これで、列車トリックが解けたわ。」
「ええ、そして荷物は横浜駅のロッカーで荷物を持って寝台特急「さくら」に乗って行ったんだ。」
そして、特捜班は事件の推理をした後は神奈川県警の深町警部に連絡して、犯人は逮捕された、犯人の名前は大西恭介。大西は牧坂を殺害したことを自供した。
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