五等分+α   作:食べられるラー油

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第1話

 

 

 

 

~7年前~

 

 

 

 

 

昔々あるところに五つ子の姉妹と一人の少年がいた。

 

 

 

 

その6人は赤ちゃんの時から一緒にいて兄弟と言っても過言ではない関係だったし、

本人達も本物の兄弟のように接していた。

 

 

 

 

 

どこに行くにも6人一緒で顔も五つ子程ではないが似ていたため

6つ子と勘違いされることも少なくなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先生が言ってたんだけどな、瓜ってあるだろ?

瓜って半分に切っても同じ形だから『瓜二つ』っていうらしいぜ」

 

 

 

 

「瓜って何?」

 

 

 

 

「わかんなーい」

 

 

 

 

「でも先生は食べ物って言ってた」

 

 

 

「それならメロンだってそうじゃない?」

 

 

 

 

「『メロン2つ』は変でしょ」

 

 

 

 

「だな~」

 

 

 

「うーん…」

 

 

 

「ん?どうしたの四葉」

 

 

 

「瓜は6つに切っても同じなのかな。」

 

 

 

 

 

「あはは、じゃあ私達は『瓜6つ』だね。」

 

 

 

 

 

 

 

そんなことを言いながら6人は母親の誕生日プレゼント

を買うために歩いていた。

 

 

 

 

 

「おーいそこの六つ子!いいところに来た!」

 

 

 

 

 

「あ、監督だ」

 

 

 

 

「ヘボ監督」

 

 

 

 

「激よわ監督」

 

 

 

 

「ゼロ、ニ乃それは言い過ぎ」

 

 

 

 

 

「お前たちに頼みがある」

 

 

 

 

 

「え~もしかしてまた?」

 

 

 

 

 

「ああもうすぐ練習試合だ。6人とも助っ人で参加してくれ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________________________

 

 

 

 

 

 

6人の以心伝心の息の合ったコンビネーションで今日も大勝利だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前たち上手くなってきてるぞ。特に四葉!ここ最近目に見えてうまくなっいているぞ。

お前らも四葉をお手本にしてしっかり練習するんだぞ。」

 

 

 

 

 

「お手本か…」

 

 

 

 

 

「試合終わったなら早くいこ。お店しまっちゃう。」

 

 

 

 

「なんだ。買い物だったのか。」

 

 

 

 

 

「ああ、麗奈お母さんにプレゼントあげるんだ。病気が治ったお祝いで。」

 

 

 

 

 

「この日のために5人でお小遣い貯めたんだよねー」

 

 

 

「それじゃお花屋さんに出発ー」

 

 

 

「もう一花は強引だなー」

 

 

 

 

「四葉財布ちゃんとある?」

 

 

 

 

「あれ?ない」

 

 

 

 

 

 

 

至急みんなで財布を探すことになった。

 

 

 

 

 

『きっと四葉のことだ。相当遠くまで財布が飛んでいくことなんてないはずだ。

あ、あの花奇麗だな。一本持って行っておくか。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめん私のせいで…」

 

 

 

 

「四葉のせいじゃないよね。」

 

 

 

「誰が持ってても失くしてたんだよ。きっと」

 

 

 

「誰かの失敗も六等分だからね」

 

 

 

 

 

「皆ぁ…あ!それでね…代わりってわけじゃないんだけど…

そこで綺麗なお花を見つけたんだ。これ、どうかな」

 

 

 

 

「四葉それは、」

 

 

 

「あ、ごめんこんなの都合の良すぎ…」

 

 

 

 

「私達も見つけてたんだ。やっぱり六つ子だねー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

___________________________

 

 

 

 

 

 

「帰りました。?帰りましたいないのですか?」

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「お母さんおめでとう!元気になって良かったね!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?止まっちゃったな。やっぱり俺なしのほうが…」

 

 

 

 

「やっぱこの花じゃあ」

 

 

 

ギュッ「俺がなしのほうがなんて言わないでください。零都あなたも私の息子ですよ。」

 

 

 

 

「ありがとう。麗奈お母さん。」

 

 

 

 

「そして私にとってはあなたたち六人が健康に過ごしてくれるのが何よりも幸せです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな楽しい生活がいつまでも続くと思っていた。だが別れは突然訪れる。

 

 

 

 

 

零都が用事で乗っていた飛行機が空中分解を起こして墜落した。

 

乗客256名中248名が亡くなり、8人が重症を負う悲惨な事故だった。

 

 

このニュースはもちろん中野家にも伝わっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

______________________________________

 

 

 

(~五月視点~)

 

 

 

 

 

 

「お母さんゼロは?ゼロは大丈夫なの?」

 

 

 

 

 

「五月落ち着きなさい。わかりません。今はただ連絡を待つしかありません。」

 

 

 

 

 

 

 

 

後日ニュースで11歳の男子小学生が死亡したと放送された。

 

 

 

 

 

 

このニュースでみんな零都が亡くなったと思った。

皆で一晩泣いた。あのお母さんだって泣いていた。

それもそのはずだ。零都は私達の家族なのだ。

それから数日たった後お母さんが言った。

 

 

「零都のようにもうあなたたちには離れ離れになってほしくありません。

親としてあなた達に一緒にいてほしいと願います。大切なのはどこにいるかではなく五人でいることなんです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(~零都視点~)

 

 

 

 

 

飛行機墜落後、運ばれた病院にて…

 

 

 

 

 

「大丈夫ですか!零都さん!」

 

 

 

 

 

僕は看護師さんの声で目を覚ました。

 

 

 

 

「…ん。ここはどこだ。」

 

 

 

 

 

「目を覚ましました!大丈夫ですか?自分の名前は言えますか?」

 

 

 

 

名前そんなの言えるに決まって…

 

 

 

 

 

「そりゃ…すいません分かりません。」

 

 

 

 

「これは大変です。すぐに脳の検査をしましょう。」

 

 

 

 

 

 

僕は検査の結果、逆行性健忘という病気になってしまったらしい。

 

病院の先生の話によると僕は飛行機から墜落した影響で、

 

両親を失い、髪の毛も原因不明でシルバーになってしまっていた。

 

 

 

 

 

怪我の治療が終わり僕は子供に恵まれない親戚の家に

引き取ってもらうことになった。

 

 

 

 

 

引きっとってくれた方の名前は、伊達修平さんとその奥さん茜さんという方だった。

 

 

 

初めて見たときの感想は、若い二人だなと思った。

 

 

 

修平さんの方はとってもしっかりしていて憧れる。

 

 

 

茜さんの方は…ドジだ。それもかなりの、いつも僕か

修平さんに助けられて申し訳なさそうにしている。

 

 

 

そして二人ともとても僕に優しくこの家に来た時の不安などすぐに無くなった。

 

 

 

 

そして僕は、引き取って貰った日から苗字が伊達になり、伊達零都になった。

 

 

 

 

 

そして事故から半年ほどが経ち、新しい学校にも慣れたころに面白い友達ができた。

 

 

 

 

 

上杉風太郎君だ。

 

 

彼は僕が転校して初めてできた友達だ。

 

見た目は怖いがとても交友関係が広く面白い。

 

 

僕はまだ病み上がりということもあって修学旅行は欠席したのだが、

 

彼は、修学旅行から帰ってきてからずっと勉強している。

 

友達の竹林さんに聞いたところ京都であった

 

ある女の子との出会いで変わったらしい。

 

出会いというものは素晴らしいな。人をこんなにも変えるなんて。

 

 

 

 

 

 

それから時はたち、僕は高校二年生になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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