俺が剣に興味を抱いたのは何気ない日常の中だった。
何気ない日常の中で暇つぶしで剣を振っていた。
その中で斬るという楽しさに目覚め始めた。
俺は考え続けた。
斬るとは何か。
この世の物は全て斬れるのか。
斬れぬ物を無くすにはどうしたらいいのか。
そんなことを考えながら鍛錬をする日常を過ごしている時に今の師匠に声をかけられた。
「それじゃダメだ」と。
俺はいきなり見知らぬ50歳位の白髪で白い髭を生やした人から声をかけられ戸惑っていたが言葉の意味を考え質問した。
「なにがダメなのですか」
良く考えれば言葉足らずだと思ったが、それを理解してくれたのか目の前の人は
「剣を物として考えるのではなく自分自身と考えろ」
自分自身……俺は何を言ってるのか分からなかった。俺はその言葉の意味を必死に考えて悩んでいるとその姿を見ていた老人は
「分からないなら、分かるようになればいい」
優しい声で頭に手を置かれながらそう言われた。
その時俺は気づいたら言葉を発していた。
「俺に剣を教えてください」
俺は直感だがこの人に教えてもらえば俺は強くなれると思ったのだ。
「もとよりそのつもりだ」
「今日からよろしくお願いします。師匠」
この瞬間俺には師匠が出来た。
☆
私は夕飯の材料を取るために狩りをしていた。
その帰り道私は見てしまったのだ。
身長150
見る限りでは全くもって剣士としてなっていなかった。
重心はバラバラ 剣を振るうのでは無く、重さに負け剣に振られている。
だが、必死にもがいている。
私はふと口に出してしまった。
「幼き頃の私にそっくりだな」と。
私はこの少年の力になりたいと思ってしまった。
だから歩み寄り声をかけた。
「それじゃダメだ」
いきなり声をかけられた少年は動揺しながらも必死に考えていた。
だが、帰ってきた答えは
「何がダメなのですか」だった。
言われても見れば分からなくても仕方がない。恐らく剣を握ってからあまり年月が経っていないのだろう。
だからといってここで答えを教えてしまえばこの少年のためにならない。
「分からないなら、分かるようになればいい」
私はこのような言葉をかけた。これで少年が教えを乞うて来たのなら、
私の全てを使って教えようと。
逆にそこでそれ以外の答えが帰ってきたのなら私はそのまま立ち去ろうと思っていた。 なぜなら強くなりたいのならここで教えを乞うと思ったから。
かつての自分もそうだったからだ。
「俺に剣を教えてください」
だから私はこのような答えが返ってきた時に少し喜んでしまいながらも、
その感情を押し殺し、即答した。
「もとよりそのつもりだ」と。
私は今ここで誓った。
この少年に私の知る限りの全てを伝えようと。
オラリオに行くのはもう少し先です