後に英雄 剣神と呼ばれる男の物語   作:にーと希望者

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オラリオに行くまであと2話程ですね。
ハーレムしようかな。どうしよう


第3話 氷の神剣

師匠と出会ってから約半年が経った。俺の身には色々起こった。

まず日々の特訓により身体的な成長が目立った。俺の150C(セルチ)程の身長は

165C(セルチ)まで伸び、筋肉が増えていき、剣の重さに振られることなど到底無いような体つきに変わっていた。

だが唯一変わらないのは、、

 

 

 

「はぁぁぁぁぁ!」

 

「良い太刀筋だが私には当たらんよ!」

 

 

 

俺は未だに師匠に一勝も出来ていない。

俺は半年間鍛え続けてなお師匠には勝てなかった。

なぜなのか。俺は必死に考え続けた。

その時俺の頭には師匠の言葉が浮かんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

剣を物ではなく自分自身として考える……。

 

 

 

 

「ッ!!」

 

 

 

 

俺はその言葉の意味を今少し理解した。

俺は大きく後ろに飛び師匠との距離を作った。そして深呼吸する。

 

「師匠、、行きます!」

 

「私の言葉を少し理解してくれたのか。いいだろうかかってこい!」

 

俺は全速力で師匠に突っ込んだ。師匠との間の距離を詰めるのに1秒もかからない。

俺は心の中で剣を思い浮かべ、自分に溶け込ませた。

俺が剣を使い斬るのではなく、俺が俺自身を使い斬る、我が身は刃だ。

俺は自分のボロボロの剣を思いきり振り、師匠の綺麗な手入れの行き届いている剣に交えた。

 

「絶対に、、斬る!」

そう心の中で叫んだ。

 

 

 

 

次の刹那空から日光が反射し、光っている鏡のような折れた刀身が空から振ってきたのである。

俺は師匠の剣を折ったのである。武器破壊。

それは俺にとってなによりも嬉しい事実だった。

初めて師匠に与えたダメージ。

俺はこの半年間でとてつもない成長をしていたのだ。

だが、俺は浮かれていた。

 

「見事。だが、武器を破壊した程度で安心するのはまだ早いぞ!」

 

俺はしまったと思いながら直ぐに師匠の居る場所へ目を向けたのだが、

もう遅かった。

 

「ハッ!」

 

師匠の逕庭拳が俺の腹に突き刺さった。

俺は声を出す暇もなく気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

ダインは伸び悩んでいる。

私は常にそう感じていた。

確かに才能はある。剣技に磨きがかかっていなくても、考え方次第でなんとでもなる。

私は半年間この子を鍛え続けたが、身体的成長はとてつもなかった。

筋力、体力、耐久力。この3つを取るならば私と同等かそれ以上だろう。

剣技も基礎は完璧にできるようになっていた。

重心の位置や太刀筋。誰が見ても美しいと言うだろう。

だが、なにかが足りない。それが何かは私には分からない。だが足りない。

私はどうしたらいいのかと私自身も悩んでいた時だった。

 

 

 

 

 

ダインの纏うオーラが変わった。

先程までの優しい雰囲気ではなく、私でさえ寒気を抱いてしまうほどの冷たい気。

恐ろしいほどの殺気。

私は言葉が出ずに目を見開いていた。

 

「師匠、、行きます!」

 

私はこれがなんなのかを知っている。

これは剣とは何か。

神域に等しい剣の領域に踏み込んだ者の証拠である。

過去の私のように、、、。

だがダインはまだそれがどゆいう事なのか分かっていない。

だから私はその剣を受けて立った。

 

「……いいだろう。かかってこい!」

 

その瞬間ダインはものすごいスピードで私の目の前に現れた。

もはやその速さは私の目には追えなかった。

半ば勘でその剣を受けると、私の剣は豆腐を切るかのようにダインのボロボロの剣に切られてしまった。

これが剣を握って半年の少年の剣。

これが剣の才能。

見事。

 

「……安心するにはまだ早いぞ!」

 

私はダインを気絶させ、肩に担いだ。

 

「そろそろ秘密を話す時が来たのだな。」

 

私はそう呟き、ダインと共に私の家に返った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ますと、そこには見た事のない空間が広がっていた。

 

「目を覚ましたか。ダイン」

 

すると半年間聞き続けてきた声が聞こえてくる。

それを師匠と理解した俺はその声がした方向に振り向いた。

 

「ここは、、どこですか、?」

 

「私の家だ」

 

綺麗な家だなと辺りを見渡しているのもつかの間。

師匠が話し始めた。

 

「ダイン。お前には話さないといけないことがある。」

 

師匠は悲しみとどこか寂しさを感じさせる顔をこちらに向け、話し始めた。

 

 

「私の名前はサリュオン。私は人間ではなく、剣なのだ...」

 

 

俺はこの言葉を理解できなかった。人間ではなく剣?どういうことだ?

言葉の理解に苦しみ考えていたその時、師匠が発した次の言葉に俺は驚きを

隠せなかった。

 

 

「ダイン。私はもうこの世にいることは出来ない。」

 

「ッ!!な、なぜですか!!」

 

俺は悲しみの感情を押し殺し声を張り上げてしまった。

それほど俺にとって師匠とは大切な存在なのだ。

 

「私は剣に戻る時が来てしまったのだ。」

 

「剣に戻る……時……。」

 

どうゆう事なのか。俺には理解できない。

だが、これはもう受け入れるしかないのだろう。

俺は師匠といたい。だが、それは叶わないのなら、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「師匠を僕にください。」

 

「ッ!!ダメだ!」

 

俺の問に師匠はダメだと一蹴りした。

なぜなのか。師匠は俺のこと嫌いなのか?俺は泣きそうになりながら師匠の目に視線を向けた。

 

 

「私は氷の神剣なのだ……。とてつもない斬れ味を誇り、絶対に刃こぼれしないその強度。そして、、、、持ち主の力量にもよるが、持ち主をも氷漬けにしてしまう可能性があるのだ。だから、それは出来ない……」

 

そんなに凄い剣なのか師匠は。

けどそんなこと関係ない。試してみて、氷漬けになればそれでもう話しは終わりだ。

俺は強くなりたい。この世の全てを切り裂いて強くなりたい。

だから俺は、、、師匠と共にいたい。

 

 

「構いません。それで師匠と共に入れるなら、俺はこの命をかけます。」

 

「ッ!!……、私はとんでもない弟子を持ってしまったな、、」

 

師匠は泣きながら俺に近づき抱擁した。それほど嬉しかったのだろう。

師匠の体は驚く程冷たかった。これが神剣を持つ代償なのか。

 

「私はこの村を守りたかった。だから能力を解放し、自身の体を凍らせ、

周りの魔物を退治していた。

だが私が剣となる以上。その役目はいなくなってしまう。」

 

師匠が俺の目を見て話した。俺は師匠の言いたいことが全てわかった。

 

「その役。俺が引き受けます。だから安心して、剣になってください。」

 

少し冷たく聞こえるかもしれないが、師匠は冷たいなどと思っていない。

なぜならこれまでに見たこともない笑顔を向けていたのだから。

 

「安心したよ。ダイン今までありがとう。そして剣としてこれからもよろしく頼む。」

 

「はい、師匠!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺がそう言うと、師匠は俺と共に村から離れ平原に来た。

 

「それじゃダイン。本当に今までありがとう。楽しかったぞ」

 

俺は笑顔で頷き、師匠から少し離れた。

師匠は空を見上げ両手を広げ、そして呟いた。

 

「……時が来た」

 

俺は離れていたから最後しか聞こえなかった。

師匠が言葉を発した次の瞬間……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広大な平原が辺り一面白銀の世界となったのだ。

 

「うそ、だろ、」

 

俺は驚きを隠せず、目の前に広がっている光景をただ突っ立って見ていた。

白銀の世界、曇りかかった空。

そして、師匠が立っていた場所には、、、、

 

「師匠……」

 

 

刀身は水色に輝き、持ち手は黄金に光る。 異様な美しさ。

まさにこれが

 

「神剣…………」

 

俺は勇気を振り絞り、その剣の持ち手を握った

その瞬間俺は今までに感じたことの無い感覚に襲われた。

俺の剣を握っていた手から順に凍り初め、肘、肩、そして右半身、

 

「負け……るか、、」

 

俺は最後まで抗った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが現実は甘くなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




神剣サリュオンは実際の神話から取ってきました。
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