ワイバーンワイ、世知辛すぎて火を吹いてしまうwww   作:Ωが来た!

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 木を隠すなら森ってことです


問題は大問題で流す

 

 

くらい……

 

 

 私はただ、取り返したかった、奪われたくなかった、会いたかった、助けたかった、安心したかった。……褒められたかった、一緒にいて欲しかった。ただそれだけなのに。

 

 

………さむい……

 

 

 どうしてこうなるの?どうして?何も上手くいかないよ…。

 

 

……いないの?……

 

 

 聞いた時は嘘だと思った。……嘘であって欲しかった。そんな訳が無い、そんな事にはならないと。

 

 根も葉もない、これと言った根拠も無い。

 

 気にするだけ無価値だと言える風の噂。

 

 だけど、こわかった。そのもしが…本当だったら。取るに足らないと、くだらないと切り捨てて、でも本当だったら、私が助けられたのに、気付かない間に死んでしまって。呆気なく、今生の別れになってしまったら。

 

 

たすけて……ほしいな………

 

 

 言ってて死にたくなる。自分で自分を殺したくなる。いっそそれでも良いと思う所をやはり、死に切れない。何が助ける?何が助けて?むざむざと敗北を喫した挙句に地下封印。

 

 魔王の肩書きは私が思っていた以上だった。青二才も良いところ、温情までかけられて、おめおめと生きている。

 

 何より私は……私は……私は私は私は私は…守れなかった……貴方を…死なせて……しまった。

 

 

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい弱くてごめんなさい淺ましくてごめんなさい守れなくてごめんなさい

 

 

 だめだ……くらい…せつない…何も無い…何も出来ない……寒い……ここはまえのよりももてもとても…ひどい…

 

 

いないのかな……いみ……なかったのかな…

 

 

 無駄。なんの意味も無く時間を浪費し、もし外に出た頃にはもう……。

 

 

……ぜいたくいわないからぁ……

 

 

 会いたいなんて言わない。ただ、微かに、その残火でも良いから…。

 

 

…………

 

 

 心が冷え切ってくる。恐ろしいあの感覚、嫌だ。私は石には戻れない。無機物の様にただそこにいるだけの生活に、いや生活だなんて呼ぶのも烏滸がましいあの時間に……戻るだなんてそんなの

 

 

……いや…

 

 

 ……

 ………

 …

 

 

 

 

 ちょっぴり、ほんのちょっぴり騒がしい。

 

 

……あっ

 

 

 においがする。あかい、赤いにおいが、暖かくて、欲しくて、かわいて仕方がない。

 

 

んふふ……来てくれた来てくれたのですね。」

 

 

 魔王は嘘をつき、実は囚われていたのか。はたまた、わざわざここに来ていたのか。

 

 俄かに冷めた血潮が熱を取り戻す。

 

 

「関係無い…貴方と私は共にあるべき。」

 

 

 あぁ…早く会わないと。

 

 

 

………

……

 

 

 

 なんで?    なんで?

 

なんで?

 

なんで?  なんで?

 

なんで?

 

    なんで?

 

なんで?

 

なんで?

「なんで?」

 

 

 なのに、わたしを、わたしが(あなたが)居れば、それでいい、それだけでいいのに。

 

 目に映る光景は何?鱗の生えた、死にたいと宣う小娘(魔王)。お前は誰だ?彼の様な気配を漂わせているの(羨ましい)はなぜ?憎くて仕方がない奴の気配を漂わせてるのはなぜ?

 

 どうしてなの?なんで貴方はこんなのに構うの?どうして貴方はそこにいっちゃうの?どうして離れていっちゃうの?そんなイラつく死にたがり、さっさと死なせれば良いのに。

 

 

 ………あっ、なるほど分かった。な〜んだ簡単な事だった。わたしもそうなれば良いんだ。

 

 

 まずは呼び止めなきゃ。いけないなぁ、何もかも任せっきりにしては振り向いてもらえるものも貰えない……貰えない、振り向いて…貰えない?

 

 

「……ねぇ……なんで?…行かないでよ。」

 

 

 振り向いてよ…お願いだから、あしは引っ張らないから!なにも不自由はさせない!ずっとずっと側に居て……寒いよ…寒いよ……。

 

 

「………なんでそっちにいっちゃうの!!?私を見てよ!私だけになってよ!!ほら!!」

 

 

BAGii!!!

 

 

ほらあぁ……たすけてよ(あいしてよ)……

 

 

 貰ってばかりじゃダメだったよね、甘えすぎたよね、だからほら、貴方にもあげるから、腕を治すのはズルだから、いくらでも食べて良いから、飲んで良いから、だから一緒に。

 

 

ZUBAZAaaaN!!!

 

 

 その血の匂いも、肉の匂いも、まるで気にならない。

 

 状況に反して思考は白い。

 

 わたしはかれになにをさせた(・・・・・・・・・・・・・)

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

11:ワイバーン

うおおおおwww唸れ俺の鉤爪!!!

僕アルバイトぉぉおおお!!!(対抗狂気)

だァァァアァァァアぶっかけちまったwwwww

 

12:名無しの嘆き

おいいいいいいwwww

 

13:名無しの嘆き

な〜に!?やっちまったなwwwww

 

14:名無しの嘆き

絶句

 

15:名無しの嘆き

火に油を注ぐなwwww

 

16:名無しの嘆き

ニキ   絶望の悶絶

一行   絶句

魔王   絶句というか気絶(なんか白くなってる)

ちょろ級 絶句

 

17:名無しの嘆き

ずっごい白くなってる

はっきりわかんだね

 

18:名無しの嘆き

わかりやすくてよし

 

19:名無しの嘆き

あの強キャラっぷりは…どこ?

 

20:名無しの嘆き

威厳は浜で死にました

 

21:名無しの嘆き

>>20

殺されたの間違いでは?

 

22:ワイバーン

思ったより出血が酷くてビビり散らかしてる

なんとかして止めねえとやべぇよやべぇよ…(戦慄)

 

取り敢えず蛇口を閉める感覚で…フンッ!

 

23:名無しの嘆き

うおぉ!すっげえ!うんこ我慢してるみたいだ!

 

24:名無しの嘆き

めっちゃ背筋伸ばすやん

 

25:ワイバーン

>>23

感覚としては本当にそんな感じ

にしても、あのさぁ…

落とし前つけてくれるんだよなぁ???(野獣の眼光)

 

う〜〜ん、ワイに何が足りてなかったんや?

 

26:名無しの嘆き

落とし前もなにも勝手に自爆しただけなんだよなぁ

 

27:名無しの嘆き

決定的に力だと思うんですがそれは(名推理)

 

28:名無しの嘆き

非情さ?

でもこの鈍臭さが魅力なんだな〜

 

29:名無しの嘆き

知能ですかね

 

30:名無しの嘆き

危機管理能力

 

31:名無しの嘆き

媚びじゃね?

 

32:ワイバーン

>>29

それだ!!!

 

へへっ、こりゃ失礼致しました

どうです?帰り送りましょか?へへ

 

33:名無しの嘆き

腰、引けてますよ

 

34:名無しの嘆き

態度反転急降下

 

35:名無しの嘆き

やはり忖度

 

36:名無しの嘆き

………

 

37:名無しの嘆き

なんかすごく…哀れみというか憐れみというか…

……申し訳なさげ?

やばいコミュ障だからわがんないw

 

38:名無しの嘆き

あ〜ナキソ

 

39:名無しの嘆き

チョロ吸なんでそんな泣きそうなん?

 

40:名無しの嘆き

もしかしてルートミスった?

 

41:名無しの嘆き

なんか辛

 

42:ワイバーン

やめてくれ!!

惨め極まりないだろ!

おい束縛ちゃん!やめろ!その顔で近づくな!

 

え?あっ、いいにほひ…

 

43:名無しの嘆き

キモ

 

44:名無しの嘆き

こっ、これはかの名作ヒ⚪︎クとドラゴンのあれでは!?

 

45:名無しの嘆き

友情の予感

 

46:名無しの嘆き

こんな血生臭かったっけ?

 

47:名無しの嘆き

お前そんなこと出来たのか!

 

48:ワイバーン

エルフのおねさんも、森の様ないいにほひ。なんか安心できそうでできんわ

 

49:名無しの嘆き

いやどっちだよ

 

50:名無しの嘆き

どゆこと?

 

51:名無しの嘆き

えぇ…?

 

52:名無しの嘆き

これは私の推測にはなってしまうのですが

森はニキが気ままで暮らしてきた場所であると同時に

ニキの命が常時狙われていた場所である事が理由

だと思うのだがね

 

53:名無しの嘆き

>>52

有能

 

54:名無しの嘆き

家暮らしで良かった

 

55:ワイバーン

ワイも家が欲しいなぁ…ま、それ以前に人間にしろって話なんですけどね?初見さん

 

あとジジイの手ゴツくて笑う(男としての敗北)

 

56:名無しの嘆き

もうなにだったら勝てんだよ

 

57:名無しの嘆き

>>57

寿命?

 

58:名無しの嘆き

ジジイに寿命マウントはもういろいろと末期なんだよなぁ

 

59:名無しの嘆き

末期といえば、なんかもう勝手に瀕死の表情になってるチョロ吸さんですが…

 

60:名無しの嘆き

あっ腕落とした

 

61:名無しの嘆き

そういえば全然血止まってないけど大丈夫なん?

 

62:名無しの嘆き

狂気

 

63:ワイバーン

はぁ…もうしょうがないなぁ

 

ほら、腕なんていらんから、戻してクレメンス。ほら

 

ほんとに戻ってて草

……え?

 

64:名無しの嘆き

くっつくのかぁ…

 

65:名無しの嘆き

くっつくの!?

 

66:名無しの嘆き

シュール過ぎんだろ…

 

67:名無しの嘆き

いやくっつけられた本人も唖然としてるのなんなん?

 

68:ワイバーン

え?え?泣いちゃった!

 

えっとどうしくっさ!

ど、どしたん?話聞こか?

え?めっちゃ咽そう

 

69:名無しの嘆き

ひっどw

 

70:名無しの嘆き

仮にも女の子にそれはいかんでしょうw

 

71:名無しの嘆き

う〜ん童貞www

 

72:名無しの嘆き

もとから人の心を持っていないタイプの人間だったか……

 

73:ワイバーン

とりまこんなところ出るぞ!

おらっ!乗れ!

 

束縛ちゃんも!スケッチ描いてないで乗れ

おらエルフお前も!

じいさんは……ちょっと高かったですよね低くなります

 

74:名無しの嘆き

急に低姿勢

 

75:名無しの嘆き

じいさんまで咥えてポンは出来んかったかw

 

76:名無しの嘆き

てかなにスケッチしてんねんw

 

77:名無しの嘆き

道具的に見てじつは学者とか?

 

78:名無しの嘆き

>>77

あり得るぞ

生態研究の対象としてターゲットされてたかもしれん

 

79:名無しの嘆き

それなら狩りのスペシャリストと一緒に行動してる事にも合点がいく

 

80:名無しの嘆き

ここに来て正体が判明するのなんか草

 

81:ワイバーン

はぇ〜、ほなこれからは学者ちゃんか?

お?治してくれんの?サンガツ!

おお!洗ってくれるの?魔法ってめっちゃ便利やん!

なんでワイだけ使えないの?

 

82:名無しの嘆き

それは転生初期の自分に言うしか…

 

83:名無しの嘆き

チョロ吸洗われるの拒否してて草

 

84:ワイバーン

謎の反抗やめてクレメンス

さて、……そして最後に!勇者!お前は本当にいい奴だ!

アドリブで合わせてくれたし、攻撃もしてこなかった!

だが、もう座る場所がない。一旦尻尾に絡めさせて貰う

 

よし、いくか!

 

85:名無しの嘆き

……すっげえ不服そう

 

86:名無しの嘆き

そこまで言うなら丁重に扱えよww

 

87:名無しの嘆き

一番適当に扱っちゃいけない人でしょ

 

88:名無しの嘆き

恩を仇で返す系ワイバーン

 

89:名無しの嘆き

頭に乗せるとかあるでしょ

 

90:ワイバーン

>>90

壁ぶち抜く予定だからそれは無理やね

 

91:名無しの嘆き

ファァァァwwww

 

92:名無しの嘆き

魔王かわうそ

 

93:名無しの嘆き

穴だらけで草

 

94:名無しの嘆き

…ん?魔王?

 

95:名無しの嘆き

あっ(思い出し)

 

96:名無しの嘆き

どうする?

 

97:名無しの嘆き

どう考えてもキャパオーバーでしょ

 

98:名無しの嘆き

いやでも幼女だしいけるか?

 

99:名無しの嘆き

まさか捨てるのか!?

 

100:名無しの嘆き

アレだけ身体を弄ばれたのに!?

 

101:名無しの嘆き

ひっでぇはなしだw

 

102:名無しの嘆き

真面目な話くっそ弱体化受けてるし

ほっといたら⚪︎ぬくね?

 

103:名無しの嘆き

>>102

101理ある

 

104:名無しの嘆き

起きたぞ、どうするん?

 

105:名無しの嘆き

うお、限りなく黒に近い紫って感じ

 

106:名無しの嘆き

……どう言う意味?

 

107:ワイバーン

>>106

多分通常形態やと思ふ

多分な?正直わからん

 

108:名無しの嘆き

段々と紫が深くなってきてね?

 

109:名無しの嘆き

あっ泣きそ

 

110:名無しの嘆き

あ〜あ、ワイバーンニキのせいです。あ〜あ

 

111:名無しの嘆き

幼女を泣かせるとか人間のクズがこのやろう…

 

あっ、もう人じゃなかったか

 

112:名無しの嘆き

何気ない言葉がニキを襲う!

 

113:名無しの嘆き

言うほど何気ないか?

 

114:ワイバーン

つら

 

もうしょうがねえなぁ?(悟空並感)

しかしながら既に席はありません、な〜の〜で〜

 

バクリンチョ

 

115:名無しの嘆き

キッッッッ

 

116:名無しの嘆き

おま正気か!?!?

 

117:名無しの嘆き

やりやがったな!

 

118:名無しの嘆き

もしもしポリスメン?

 

119:名無しの嘆き

変態がいます!

 

120:名無しの嘆き

早く死刑にしてくだエッッッッ

 

121:名無しの嘆き

エッッッッ

 

122:名無しの嘆き

エッッエッッッッ

 

123:名無しの嘆き

正体表したね

 

124:名無しの嘆き

このロリコンどもめが!

 

125:名無しの嘆き

もうここも終わりだな

 

126:名無しの嘆き

異常者どもめ…

 

127:名無しの嘆き

>>125

なにを今更

 

128:名無しの嘆き

>>126

我々は深海魚、浅瀬では生きられないが故に深くヘもぐり、乏しく、少ない供給を目を皿のようにして探し、見つけ次第かっこむまでよ

 

129:名無しの嘆き

>>128

かわいそうに

 

130:名無しの嘆き

しかし綺麗に頭から言ったなwww

 

131:名無しの嘆き

目はわからんが髪色は大体オレンジ……これはどう言う感情だ?

 

132:ワイバーン

う〜ん、攻撃色じゃないから怒ってはいない

暗い色ではないから不機嫌というわけでもない

驚き?満更でもない?……まさかwww

 

とどのつまりわからん

 

133:名無しの嘆き

なにもわからないじゃないか!

 

134:名無しの嘆き

>>133

肝心の指標がこれだからね仕方ないね

 

135:名無しの嘆き

まさかなww

 

136:名無しの嘆き

扱いが王蟲

 

137:名無しの嘆き

……でも不思議なくらいおとなしい

 

138:名無しの嘆き

大丈夫?間違えて喰ってない?

 

139:名無しの嘆き

なんか猫みたい

 

140:ワイバーン

よっしゃ行くで!!

 

うおらっ!!

 

うおお!!全然天候変わってねぇwww

うおお!!めっちゃ重めぇぇwww

 

141:名無しの嘆き

そりゃそうよ

 

142:名無しの嘆き

勇者の絶叫は心に沁みる…

 

143:名無しの嘆き

イジワルはこれくらいがちょうど良いってそれ一番言われてるから

 

144:名無しの嘆き

>>143

自傷腕ぶっちは流石にNG

 

145:名無しの嘆き

なに言ってるかわからんかったけど普通に狂気やったでな

 

146:名無しの嘆き

てかこう言う空って元凶無力化したら天晴れ一番になるもんじゃないん?

 

147:名無しの嘆き

文字通り魔境だったてことやな

 

148:名無しの嘆き

魔王ちゃんも……なんか青っぽくなってる

 

149:名無しの嘆き

はっきりわかんだね

 

150:名無しの嘆き

なんなら薄らと桃っぽい?

でもなんか明るめ?

 

151:名無しの嘆き

言われてみれば……わからんね

 

152:名無しの嘆き

とりま水色ってどう言う感情?

教えて!ワイバーンニキ!

 

153:ワイバーン

落ち着いてるってことじゃね?

いろいろと諦めたのかな?

 

しかしなんかもう大団円って感じ、もう命狙われることなんてないやろ!

やっぱりラブアンドピース!平和が一番なんだよなぁ…

 

154:名無しの嘆き

しかし空を飛べるってなんだかんだ言って凄いよなぁ

 

155:名無しの嘆き

>>154

しかも自由に

ワイも飛べるけどそれは防空戦闘のみやし

 

156:名無しの嘆き

>>155

あっ、頑張ってクレメンス…-

 

157:名無しの嘆き

そんでワイバーンニキ!

どこへ向かってるんだ?もちろん分かって飛んでるんだろ?

 

158:ワイバーン

あっ(大沼ボイス)

 

159:名無しの嘆き

もういっぺん死んだら?(辛辣)

 

160:名無しの嘆き

ダメだこりゃ()

 

161:名無しの嘆き

ちょ勇者も大人しくなっちゃったぞ!

 

162:名無しの嘆き

あ〜もうめちゃくちゃだよ

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 苦痛に呻めき縮こまる。

 

 

 ちがうよ…それは、それだけは…わたしちがう、こんなはずじゃ、苦しんで欲しくないよ…だってそうさせたのは…わたしの……せい?

 

 

 背を正し、辺りを見渡す。厳しくて冷たい眼差しで。

 

 

 見捨てられちゃうの?…ぁあダメダメダメ!ちがうよこれは違うの!ごめんなさいそんなつもりじゃごめんなさい、だからだからもう一度いつも通りに……いやだよ…そんな目で、その目だけは…

 

 けれどもそれは長く続かなかった。…よかった?全然よくない、いいわけがない。

 

 

 その視線は切り替わる。…距離を取って低姿勢。明らかに怯えている。誰に?……

 

 

 離れて行ってしまう。私が彼にとって、他者になっていくのを感じる。身も心からも離れてただの誰か()になってしまう。

 

 

 ……私はもう、ダメなのかな。

 

 

「……なんとかしなきゃ。」

 

 

 そんな声と同時に人間が彼へと近づいて行く。……たしか寄生蟲と闘った時に一緒にいた…学者の女。

 

 

「ごめんなさい……ごめんなさいッ!」

 

 

 ……謝っている?

 

 

「余りにもッ……余りにも身勝手でしたッ!傲慢にも竜を守りたいなどと言いながら、肝心の竜について、その心について全くもって、歩み寄ろうとしなかったッ、ただ独善を貫こうと、自身の欲のためにッ、私はッ……結局、貴方達に対する脅威の一つでしかなり得なかった、なんの違いもなかった…。」

 

 

 …………

 

 

「ただ…、もしまだ許してくれるのなら………。」

 

 

 彼の鼻先へと手を伸ばしている。ゆっくりと、ゆっくりと…そしてその手が触れようとした瞬間も、なんの抵抗もなく、その手はしっかりと彼に当てられている。

 

 

「………ッ!!!!………ありがとうございます…ありがとうございます!……ほら!来て来て!」

 

 

「………本当に……許してくれ……たの?」

 

 

 声が震えてる。無表情なのにまるで…… 子供(昔の私)の様な…

 

 

「……まさか……生きてる竜に、こうも触れる様な日が来るとはな…。」

 

 

「こんな場面で物騒なこと言わないでくださいよ……。」

 

 

「なら、その手を止めたらどうだ?」

 

 

「ここまで接近して何もしないのは研究者として…うわわわっ!?」

 

 

「……!?…っ!?おっお父さん!?」

 

 

「……フンッ、お前に気を遣われる日でもあったか。」

 

 

 ………羨ましいよ。

 

 手に持ってた何かが落ちる。何ががあったところからはまだまだ赤が流れている。

 

 

……

 

 

 彼がこっちを見た。いつも通りの優しい目。でも怖い、私は……私はもう他者なのでは無いのか?

 

 

「……え?」

 

 

 近づいて来た彼は私の落とした何かを…優しく拾って……元の場所へと戻してくれた。

 

 

「え?……あっ、あっ……ああ……。」

 

 

 涙が……涙が溢れて止まらない…止まらないよ……!

 

 心配してくれているの……?彼はより一層顔を近づけて、まるで慰めるかの様に顔を覗き込んでくれ……るわぁ!?

 

 

「もう一人追加ですね!あっ、ちょっと動かないでくださいね!まずは尻尾の止血と……あとは…流石にそれで放置もいけないでしょうから、貴女を綺麗に……。」

 

 

 きれい?…いやっ!やめて!今の私は彼の血に包まれて、彼に包み込んでもらってるの!

 

 

Gou……

 

 

「あっ……。んっ、好きにしてっ……。」

 

 

 不服だけど、ワガママを言える様な立場じゃ無い…よね。

 

 

「あはは……失礼しますね。」

 

 

 そこからはなかなか早かった。

 

 彼は私の洗浄が終わると、遠慮がちに離れて見ていた…勇者?に近づいて(心なしか嬉しそうだった……羨ましい)何処か興奮気味に半周した後、器用に尻尾を巻き付けた。

 

 

 ……どうやら私達をここから出そうとしてるみたいだけど……この後の展開が読めてしまい勇者に同情……はしない。

 

 

 そして、

 

 

「ん?我はなにを?……確か…あっ。」

 

 

 多分、ここで一番訳のわからない問題が立ち上がった。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

学者ちゃん

 本職が判明(今更)

 何気に一番行動力がある。そうでもなきゃフィールドワークは出来ないは本人談。

 

エッルフ

 余り表には出てないけど何気に大ダメージを喰らってた。

 私は長女だから耐えられた。

 

じいさん

 ワイバーンの冷たい目線を浴びた時、咄嗟に⚪︎す準備をしようとしたが……何故か出来なかった。

 なんでだろうなぁ?

 

勇者

 実はかなり好感度が高いことを本人は知らない

 え?なのにこの扱いって?

 

チョロ吸

 謝って許してもらえた試しがないから故に行動には移せなかった。

 その生い立ち故か自分からの行動は苦手。

 

まおちゃん

 この後食べられたんだよね……

 

 

ワイバーン

 野生動物にしては異様に綺麗好きのためそんなに臭くはない……はず

 

 




 チョロ吸多めでお送りいたしました。
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