ワイバーンワイ、世知辛すぎて火を吹いてしまうwww   作:Ωが来た!

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 感想、評価ありがとうございます、いい薬です。


わざとムショに行く奴もいるし多少はね?

 

 

 

「おい!お前には上の方々から直々に授かった、商品(・・)の管理を任せてやろう。嬉しいだろ?」

 

 

「…………。」

 

 

 ゲタゲタと、ニヤつき、嘲り、侮り、見下す。見下される。

 

 

遊びたいだけだろ

 

 

「何だぁ!?お前、まさか反抗する気かぁ?」

 

 

「食われちまわないか心配だ。って言ったんだ。」

 

 

「……まあいい、あの商品は相当な間抜けだ。お前と同じ大間抜け、気が合う事この上ない、俺の名采配よ!」

 

 

「…………。」

 

 

 強制的に役割を押し付けられ、しかし反抗することもできず、増えていく仕事に軽く絶望する。

 

 汚い笑い声と共にこの場を去る。この調子では二度と、とは行かずとも来ることはないだろう。

 

 

「………ハァ…。」

 

 

 職を求めて街に来たのはいいものの、こんなガキにまともな仕事などあるわけもなく、こんな獣臭い所で凶暴な竜のお世話をさせられる。

 

 上司はご覧の通りにゴミ、環境もゴミ、キツい、臭い、汚い、危険、気持ち悪い。その上でお賃金もゴミ。…そして何よりこんな所にしか居場所が自分もゴミ。

 

 曇って汚れた鏡を見るもそこにはあいも変わらずパッとしない、目だけ死んで行く汚い自分、心なしか溜め息も臭い。

 

 

「………取り敢えずエサ……その後掃除……ハァ…。……クサっ」

 

 

 怠い、我ながらかなりの底辺だと自覚する。…こんな時は下を見るに限る。

 

 

Guuuuuu……

 

 

 牢の向こうの畜生を見る、こいつらは生かされている。こことは別世界の人間がその日1日をいい感じに過ごす為のちょっとした時間の為だけに。

 

 

「ははっ、終わってんな。」

 

 

 自分が。さて、件の間抜けに会いに行くか…。

 

 ここにはいろんな奴がいるが、揃って共通点がある。それは若い事だ。若い事はとにかくいいらしい。

 こちらも楽だ。この時点で死人を量産してるんだ、成体の世話なんてやってられない。

 

 左右の牢から唸り声が響く。常人ならチビってるだろうな、なんて考えていると目的の商品の前に着く。さぁて、今回はどんな奴か……。

 

 

「若いなんてもんじゃない……、産まれて間もないじゃないか…。」

 

 

 急いで資料を手に取る。……腐ってもお偉いさんに行く物だ、そこら辺はしっかりしている、が、それをもう少し現場にも分けて欲しい……。

 

 

「捕獲状況……竜自らこちらは接触、一切の反抗を行わず、エサもよく食べ、健康体、こいつに警戒するくらいなら他のを警戒しろ……成る程、確かに間抜けだな。」

 

 

 Goa!GoA?

 

 

「こんな奴、遅かれ早かれだったな、いい飯食えて死ねるだけマシだな、羨ましいよ。……冗談。」

 

 

 兎に角、長い付き合いになることは確定した、せいぜい残り少ない余生を謳歌させてやるか。

 

 

「心にもない事を……まずはメシだな、あれ重いんだよな……。」

 

 

 

………

……

 

 

 

「…おいテメェ…最近なんかいい事でもありやがったか?」

 

 

「……は?……い?」

 

 

 おっと、危うく舐めた口聞きやがってとか言われてぶん殴られるとこだった。

 

 

「……臭うな、何隠してやがる、ボロ雑巾にされたくなかったらはやく吐け。」

 

 

「…本当にわからない、俺は仕事をこなすのに忙しい。それに臭うのは今更だ。」

 

 

「………フンッ、確かにな、その臭いじゃ竜も失神するじゃねえのか?クッ、ギャハッハッ!」

 

 

「ハハハッ……。」

 

 

 お前の方が酷い、とは言えず無理やり笑顔を作ってその場を凌ぐ。くっそしょうもない話に合わせるのは本当に慣れない。

 

 

「………。」

 

 

 ……そして、気付けば俺はあの竜の前に居た。

 

 

「お前は本当に能天気だな、馬鹿みたいに食べて、馬鹿みたいにはしゃいで……、本当に幸せそうだ。」

 

 

 目の前の竜を見て、考える。今後の境遇を考えれば、間違いなくコイツが終わってる。筈なのに何故だ?何故こんなにも()がある?

 

 ……わかってる、分かっている。…眩しいんだ。生きる力に満ち溢れ、こんな場所で全力なコイツが………思えば随分と大きくなった。

 

 

 

GUUUUU……?

 

 

 

「そりゃそうだ。」

 

 

 ここはコイツからしてみれば天国なんだろう。動かなくて良い、口を開けてれば全自動でメシが来る、外を知らないからここが全て、故に閉鎖空間というストレスなんてありゃしない。

 

 

「大きくなった……なっちまったな。」

 

 

 出荷が近い、こんな畜生共に情なんて湧かないと思っていたが、どうやら俺はかなり熱い男だったらしい。

 

 

「わかってるか?お前はもう詰んでるんだ。…詰んでいるんだよ。」

 

 

 言葉なんて分かるわけがない……。いや、コイツは謎に頭だけは良い、こちらの言動を理解して行動してるとしか思えないことも多々あった。

 

 

「まぁ、頑張れよ。」

 

 

 何が頑張れだ。頑張ったところで無駄な奴に向かって、何も頑張れちゃ居ない奴が…どの口がだ。

 

 何も出来ない無能の癖して、物語の主人公なら、全てを顧みずに解き放ったのだろうか?……

 

 

「はっ…バカバカしい…。」

 

 

 何が主人公だ。第一主人公はこんな所でセコセコ働いちゃ居ない。第二に、もし解き放たれたなら俺は、それを妨害する雑魚その11くらい、名前もないゴミが、俺だ。

 

 

 

 

 ……そうして、無駄で無力な日々は過ぎ去り、出荷の日が、来てしまった。

 

 

Goooo!Rurrrrrrr……?

 

 

「随分と、立派になったな…。」

 

 

 初めて檻の外から解き放たれ、不思議そうに辺りを回す。

 ……バラす(・・・)のはここで行えない。血の匂いで他の竜が興奮状態になったら手がつけられない。

 

 

 ……ギリギリ抱っこ出来た時代の面影はない。今や見上げる程に大きくなり、おおよそ同種、同年代と比べても断然大きい。

 

 

「………お前がひと暴れしたら、俺なんて一捻りだろうに。」

 

 

 俺は殺されても文句は言えない。俺は殺されても問題ない。俺は殺されても……俺が殺された所で……。

 

 

Rurrrrrrru……?

 

 

「うおっ……心配してんのか?それとも不思議がってるだけか?」

 

 

 全く能天気だな、これから死にに行くというのに。

 まったく気が進まないが、やるしかない。

 

 

Goooo!?

 

 

「いいからはめとけ!」

 

 

 篏めたのは口輪。いくら大人しいと言えど抵抗されては堪らない。ただ……コイツは驚きはしたが抵抗はしなかった。寧ろ…興味津々、輝く瞳で口輪と俺を交互に見つめていた。

 

 

「たく……いくぞ、部屋が変わった。引っ越しだ……ついてこい。」

 

 

 何が部屋が変わっただ、何が引っ越しだ。言い訳じみた言い回しに吐き気がする。

 

 

「………着いたぞ。」

 

 

 一際大きな門の前。……普通なら眠らせて仕留めるが、コイツには相当良い買い手が付いた様で、どうやらまじりっ気のない新鮮なものが欲しいらしい。

 

 

 ガチャリ

 

 

「そいつか?解体するのは。確かに大人しいな、だが……暴れられると面倒だ。手早く処理する、エサで気を引け。」

 

 

 大きな門は搬入用、人間は隣ドアから出入りする。……返り血対策か、袋を被った大男が現れてはそのような事を口にしてまた戻っていく。

 

 

「………お別れだな。」

 

 

………

 

 

 言葉は無い。謝罪は言わない、今更許してなど言えるわけが無い。そんな事をすれば……それは…今までの奴らも一緒に……。

 

 

 

N"N"N"N"N"!!!!

 

 

「なっ!?何をしている!?」

 

 

「コイツッ!おとなしかったんじゃねえのかよ!おい!お前ら!とっとと〆るzグワァッ!!?」

 

 

 扉から体を半分出した大男は言い終わらないうちに竜の体当たりを受け反対側に押し込まれ、………恐らくだが驚くほど軽々と吹き飛ばされたに違いない。

 

 

…………

 

 

「………ッ!………。」

 

 

 そして次は、俺の番だ、騒ぎを嗅ぎつけた増援が来るだろう。なんならもう外は騒がしい。

 

 抵抗は、出来ない。向き合うこともできない。合わせる顔は……ない。

 

 

「……?何故だ?」

 

 

 何故?俺は既に敵だぞ?何故攻撃しない?

 

 

「おい!何ヘマしてやがる!……お前!そこの大間抜け!何そこでぼさっとしやがる!死んでも取り押さえろ!」

 

 

 上司も登場だ。他にもゾロゾロと得物を持ち合わせてこちらを取り囲む。

 

 

 ここは地下。飛べる事は叶わず、全ての扉は厳重に施錠されている事だろう。それに、コイツにまともな戦闘が出来るとは思えない。一緒に過ごしてりゃいやでも分かる、コイツは自然に向いてない事くらい。

 

 

「俺はバカだ。」

 

 

 あぁ、俺はバカだ、大バカだ。此処で腰を抜かしてしょんべん漏らしながら泣いて逃げても、半殺しで済むだろう。此処で一番やっちゃいけないのはコイツの逃走の手助けをする事。

 

 

「おいッ!!!ふざけた事をするなァ!クソガキィッ!!」

 

 

「ああ!俺は大間抜けだ!だがな。」

 

 

「はぁ?気でも狂ったか?」

 

 

「……お前は負けず劣らず大間抜けだ。……じゃあな、あっ、あとお前の方が臭いぜ、あほ!しね!」

 

 

 いざ口に出すとなんと幼稚なんだろうか。精一杯の罵倒がこれとは情けない、いくら学が無いからとはいえども。

 

 

「おいテメェッ!ッ!?やめろ!!」

 

 

GOOOOOooo!!!!

 

 

 まるで聞いたこともない大咆哮を上げる。空間を震わすそれは全てを揺るがしそして……確かな混乱を招いた。

 

 

「檻の竜が興奮状態にッ!制御が効きません!」

 

 

「なら殺せ!遠慮は要らん!」

 

 

「ですが!」

 

 

「十分高値で売れる!それともなんだ!死にてえのか!?」

 

 

「いっいえ!」

 

 

…………

 

 

 顎に紅蓮を滾らせる。今までとは違う、何かの拍子にでたお漏らしとは訳が違う。

 焼き払うつもりだ。

 

 

「クッソッ!はやくコイツを殺せ!おい大間抜け!…お前も生きて帰れると思うなよ。」

 

 

 お互い様だ。もう何も怖くない、それにアイツの慌てふためく姿は面白い。ざまぁみろ。

 

 

Gooooo!!!

 

 

 滾らせた紅蓮は、俺らに向けられる事はなく、包む事はなく、ただ一直線となって天井を穿った。

 

 

「アチッ!?溶けた天井で近づけねぇ!」

 

 

「閃竜の攻撃を喰らった奴がドアを開けっ放しにしたせいで脱走しましたっ!逃げた方がグベッ!?」

 

 

「無能が!無能無能無能無能無能!!!クッソガァァァアァァァアッ!!!!」

 

 

 気付けば光が差し込んでいた。

 

 

…………

 

 

「……元気でな。」

 

 

 凛々しいと言うにはどうにも垢抜け無いが、…オマエならやっていけるだろう。

 ……はっ、何が詰みだ。詰んでたのは……俺だったのか…。俺とお前は……本当に違……なにを!?!?

 

 

「うおっ!?!?!!?」

 

 

 視界が揺れる!?地面が!?遠のく!??

 

 

Go!Go!

 

 

「ヒエエァァァア!?!」

 

 

 情けない声も仕方が無い!こんな!こんな!聞いてない!!コイツ笑いやがって!誰の所為だと!……。

 

 

「街が……。こんなにちっぽけだったんだな。」

 

 

 さっきまで居たところは既にボコボコになってあちこちから煙が吹いている。街を見れば人々が反対方向へと逃げ惑い、騒ぎを聞きつけたのか騎士や冒険者が駆けつけて……俺たちを指差している。

 

 

「はっはっはっ!!」

 

 

GuO!GuO!

 

 

 笑いが止まらない、コイツも同じなのか?まったく愉快な奴だ。

 

 

………

……

 

 

「何寝てんだ!おねんねならお家に帰ってする事だな!ガハハハハハッ!!」

 

 

「そうだぞ?ママのお膝でぐっすりと……ダハハハハハッ!」

 

 

「おいおい、辞めとけ!いまだに女も抱けない童貞なんだ、まだそう言うお年頃なんだろ?」

 

 

「……寝起き早々酷い言われ様だな、前にも言ったよな!?お前らと穴兄弟(・・・)になる確率がある時点で願い下げだ!俺は一途なんだ。ゴロツキは帰った帰った!」

 

 

「ひっでぇ!ゴロツキとは言ってくれるじゃねえか!まっ、また飲みに行こうぜ、いい店知ってんだ。」

 

 

「飲むだけなら歓迎だぜ。」

 

 

「やれやれ、枯れ過ぎんだろ?」

 

 

「だから言っているだろ?一途なんだ。用はそれだけか?お前らも道草してる暇ねえだろ!」

 

 

「やっべ!ドヤされちまう!またな!」

 

 

「また今度な処女厨!」

 

 

「言ってやるなよ!」

 

 

「………散々言いやがって。」

 

 

 懐かしい夢を見たと思えば最悪の目覚めだ。……ふと胸元や赤い鱗を見る。

 

 

「………。」

 

 

 あの頃と変わらない、若さに溢れた鱗をぽん付けしただけの簡単なペンダント。……

 

 

「残火か……、上手くやってるようだな?」

 

 

 王都で騒ぎを起こしただの、破鱗の狩人を負かしただの、やれ家畜と遊んでた、やれ魔族と騒ぎを起こしてただの、こんな事をするのは、アイツくらいだろう。

 

 

「俺も頑張らねえとな。て事で。」

 

 

「……よくあの会話の後で此処に来れましたね?」

 

 

「まぁ許してやってくれ、ああ見えてピュアで素直な奴らなんだ。」

 

 

「何自分は大丈夫みたいな面してんですか?」

 

 

「あはは…、さてさて、仕事の話なんだが、これを受けたい。」

 

 

「……神樹の調査ですか、……素行の良い貴方ならエルフと問題を起こす事もなく、帰還することも可能でしょう。先ほどの行動で揺らぎましたが……少しお耳を。」

 

 

「………。」

 

 

「近頃『残火』が確認されたと言う噂があります。信憑性はないですが、そう言う人達はお構いなしです。ご用心を。」

 

 

「了解、なんならそいつらもしばき倒して更生させるよ。」

 

 

「………そうですか。」

 

 

「ん〜ん。悲しい。」

 

 

………

……

 

 

 さて、我ながら言わんこっちゃ無いと言いたくなる。

 

 

「冒険者かよ、エルフなら売れたのにな?」

 

 

「へへっ、3対1だ。逃げるなら今のうちだぞ?」

 

 

「逃げられたら、だけどな?だろ?兄者!」

 

 

 相変わらずこう言う輩はワンパターンだ。……自分も同列だった時期があるからあんまり言うのは止めよう、刺さる(・・・)からな。……今もか。

 

 

「そりゃ失礼な。こんな良い男、世の中の女が黙っちゃ居ないぜ?」

 

 

「くっさ!くさすぎて鼻が曲がる!」

 

 

「とっとと片付けるぞ、本命を忘れるんじゃねえ。」

 

 

「…『残火』か?本当に噂だけでも来るんだな。」

 

 

 まったく羨ましいよ、耳も早ければ行動力もある。見習いたいね。

 

 ……さてと、奴さんも竜狩りに来たわけで、三下で終わるほどでも無いだろう。騒ぎを起こせば余計なものも寄ってくる。……適当に巻くか?……此処は樹海だ、でっかい目印があるといえ闇雲に逃げては不味い……どうするべきか……。

 

 

「……ん?」

 

 

「「「なっ…なんだ?」」」

 

 

 お前らは兄弟か?…いや兄者とか言ってるからそうなんだろうが……って違う違う、これはさて置き、周りの様子がおかしい、やけにざわついている…エルフ?いや、連中ならもっとスマートだ。他のモンスター?…有り得るが、これは…隠れるなら流石に此処まで露骨に存在は主張しないが、しかし現れはしない。

 

 

「………灰?………ッ!まさか!?」

 

 

 仄かな温かみを持つ灰が降って来た。まさかと上を見上げれば……。

 

 

「神樹が……燃えている!?」

 

 

 つい先程まで天を覆う緑の天井は今や、紅蓮に呑まれ一体を夕焼けの如く照り付け、降り注ぐ火の粉が下層の大地をも赤く染め上げんとしているでは無いか!?

 

 

「おっおい!?何か落ちてくるぞ!」

 

 

 輩の一人がそう言い切った瞬間、突如として両者に割って落ちる赤い何か。

 

 

・・・・・

 

 

 赤い鱗、赤い翼、赤い尻尾……間違いない、竜だ。竜が降ってそして……何故か片膝立ちをしている?……は?俺は何を見ているんだ?

 

 

 …それは全身から煙を上げ、クレーターの中央から微動だにしない。

 

 

「おっおい!コイツは!」

 

 

「ああ分かってる!生け取りすれば一生遊んで暮らせる!殺しても将来は安泰!」

 

 

「神樹が燃えてる?関係ねえ!……おいおいオマケもしっかり付いてやがる!」

 

 

 

GOOO!!!

 

 

 突然、竜は翼を広げ天に向かって吼えたてる。……なんだオマケって、こっちからは見えねえぞ?

 

 降る竜は輩と続けてこちらを見て……何!?

 

 

GoBa!

 

 

 野郎いきなりブレス叩き込んで来やがった!俺が何かしたか!?……いや何かしたんだが…。

 

 

「……久しぶりの再会にしては派手すぎじゃ無いか?」

 

 

 相変わらずこちらを見ているが…何やら懐に竜とは関係の無い影が……人?いや待て、コイツは俺を見ちゃ居ない!?

 

 

「なっなんだこれは!?」

 

 

 いつの間にか俺らを囲む大量の……木の根!?どうやら俺の後ろにも既に湧いていたらしく、ちょうど焼け焦げた頃だった。

 

 ブレスがなけりゃどうなっていたのか、鞭のようにしなり行くてを阻むそれに肝を冷やしていると。

 

 

OoooooOOoooO……

 

 

 辺りに響くそれは、例えるならばそう、洞窟から噴き出す風の音を何倍にも拡大出せたかの様な、腹の底から吹き荒ぶ振動…。

 

 

「神樹が……泣いている?」

 

 

 此処に来て新しい登場人物かよ!

 

 

「誰だよ!……ふつくしい…いやいや違う、エルフだ!?……誰だよ!エルフは化石だ言った奴!目腐ってんのか?」

 

 

 成る程、こりゃ特大級のオマケだな。……ここで言うエルフと言えば神樹の守り人、不味く無いか?これ。

 

 

OooOOOOO!!!

 

 

 先ほどよりも力に満ち溢れた音だ、だいたいこれは一体何処か……ら………

 

 

「おいおいおい、これ以上は理解が追いつかねえぜ……。」

 

 

 

 その場……いや、その領域に住まう全生命が刮目した、させられた。各々が神樹と崇めた者が、一体何者だったのかを、嫌と言うほど、理解させられた。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ワイバーン

 放火しちゃったねぇ、もう逃げられないねぇ

 

 

冒険者

 頭が追いつきません。

 

 

密猟者三兄弟

 奇遇だなぁ、俺たちもなんだ(思考停止)

 

 

エルフ

 ……は?

 

 

神樹の怪物

 熱いンゴォォォォオ!?!?!?

 




 冬虫夏草からヒントを得ました。
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