俺が悪役に転生するのは間違っている   作:グレンリアスター

19 / 19
祈り

「行ってきます……アストレア様」

「ええ。行ってらっしゃい」

 

 装備を整え、ダンジョンに向かったジュラ。

 そんな彼を見送った正義の女神アストレアはリビングのソファーに座り、悲しそうな顔で羊皮紙を見つめる。

 その羊皮紙に書かれているのは、ジュラのステータスだ。

 

 

ジュラ・ハルマ―。

 LV1

 ・『力』:SSS1109

 ・『耐久』:SSS1118

 ・『器用』:SSS1520

 ・『敏捷』:SSS1290

 ・『魔力』:SSS1370

 

 《魔法》

 

 【商品購入】

  詠唱式『異界の商品よ、買わせたまえ』

  ・食料や医療具、道具などをお金で購入することができる。

  ・お金を消費する。

 

 《スキル》

 

 【器用貧乏】

  ・何かを行う時、『器用』が上昇。

  ・不幸に補正

 【素材発見】

  ・高確率でモンスター、ダンジョンなどからドロップアイテムが手に入る。

  ・モンスターに遭遇率に補正。

 【小人族の製作技術(アナティア・アーツ)

  ・製作、修理、改造の時、『器用』に高補正。

  ・一時的に『鍛冶』発現。

  ・一時的に『神秘』発現。

  ・製作後、特定の人物を強制的に思い出す。

 

 【運命反逆者(フェイト・トレイター)

  ・獲得経験値増加

  ・戦闘時、獲得経験値大幅増加

  ・能力限界突破

  ・異常事態発生率超補正

 

 【狂戦士(バーサーカー)

  ・任意発動。

  ・全能力一時的に強化。

  ・強敵と戦う時、さらに強化。

  ・命の危機に陥った時、さらに強化。

  ・発動中、激痛に襲われる。

 

「ジュラ……」

 

 アストレアは初めての眷属を哀れに思う。

 アナティアを失ってから、ジュラは無茶な戦いをするようになった。

 装備を整え、ダンジョンで何百のモンスターと戦っている。

 そしてジュラの願いと経験によって生まれたスキル【運命反逆者】と【狂戦士】。

 この二つのスキルのおかげで、ジュラは恐ろしいまでの速さで成長していた。

 特に【運命反逆者】の成長促進系スキルの効果で、彼はたった一週間で限界以上の力を手に入れたのだ。

 基本アビリティはSSS。

 普通ならありえない。

 しかしジュラの願いがそうさせた。

 運命に反逆する力によって、彼は化物になっていく。

 

「もう……止められないのかしら」

 

 既にジュラのことでオラリオは噂になっていた。

 LV1でありながら上層で何百体以上のモンスターと戦っていると。

 LV1でありながら一級品の装備と魔道具を装備していると。

 LV1でありながら一日で何百万ヴァリスを稼いでいると。

 まるで嘘みたいな噂だが、間違いなく事実だった。

 装備とスキルのおかげで彼は大金を稼いでいるのだ。

 だが同時にモンスターの返り血で汚れ、ボロボロになりながら帰ってくることが多くなった。

 猫は止まらない。止まらない。止まることをしない。

 運命をぶち壊すまで、武装を纏い、猫は暴れ続ける。

 

「お願い……どうか……自分を大切にして」

 

 正義の女神はアストレアは、己の眷属の無事を祈ることしかできなかった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ダンジョン潜って5年、地上に出たら色々変わってました。(作者:一般通過社会人)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

ダンジョンで5年過ごした主人公がやらかす、ドタバタコメディ!(なお周りは曇る模様。)


総合評価:478/評価:6.54/連載:5話/更新日時:2026年05月12日(火) 07:53 小説情報

覇気使いの日記(作者:パンツハキハキマン)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

最近のONEPIECEめちゃくちゃおもれぇ。▼ダンまち1期おもれー。▼


総合評価:11462/評価:8.42/短編:6話/更新日時:2026年04月30日(木) 03:20 小説情報

女子力の低いアストレア・ファミリア&転生ラディッツ(作者:色々残念)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

ダンまちを全く知らない人がラディッツの身体でダンまち世界行きとなり、女神アストレアと出会って、アストレア・ファミリアの眷族となって生きていく話▼そしてアストレア・ファミリアの女子達の女子力は低い


総合評価:1876/評価:7.89/短編:8話/更新日時:2026年02月01日(日) 12:34 小説情報

勘違い戦士、ダンジョンを揺らす(作者:お粥のぶぶ漬け)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

シュタルクに転生したと勘違いした▼ダンまち世界に転生した名前だけシュタルクの一般人が修行の末逸般人になり旅ではなくダンジョンで冒険をする話▼


総合評価:3462/評価:7.16/連載:23話/更新日時:2026年01月16日(金) 01:15 小説情報

オラリオで娯楽革命を(作者:寝心地)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

オラリオでテレビゲームとか携帯ゲームとかカードゲームとか作って売っちゃう話。▼ダンまちにゲームキャラが転生とかゲームキャラで転生とかはあるけどゲームその物がオラリオにあるのって見ないなぁ〜と思って作りました。▼


総合評価:2590/評価:7.23/連載:69話/更新日時:2026年05月12日(火) 10:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>