翌日。
俺は冒険者になるためにギルドに向かった。
「ここがギルド……」
俺はギルドの大きな建物を見て、少し感動した。
ギルドには多くの冒険者たちが出入りしている。
人間の剣士、エルフの魔法使い、アマゾネスの戦士などなど。
いかにもギルドという感じだ。
「さて……行くか」
俺はギルドに入り、カウンターにいる受付嬢へと向かう。
うわぁ~を、めっちゃ美人。
カウンターにいる受付嬢は全員美女だらけ。
他の男冒険者たちも鼻の下を伸ばしている。
あ、何人かが女性冒険者に殴られている。
「あの~……すみません」
俺は獣人の受付嬢に声を掛けた。
可愛らしい猫耳がピコピコと動き、尻尾が揺れる。
俺と同じ猫人だ。
「はい。ようこそ、ギルドへ。冒険者登録でしょうか?それともクエストの発注ですか?」
「冒険者登録をお願いしに来ました」
「わかりました。こちらの紙に名前と所属のファミリアなどを記入してください」
受付嬢は慣れた手つきで羊皮紙を用意し、羽ペンを俺に渡した。
俺は自分の名前、年齢、所属ファミリアの名前を記入する。
羊皮紙に書かれた内容を見て、受付嬢はふむふむと顎に手を当てた。
「【アストレア・ファミリア】……新しくできたファミリアでしょうか?」
「あ、はい。そうです」
「それではギルドやダンジョンのことを説明させていただきます」
獣人の受付嬢はロビーに設けられた小さな一室に俺を案内する。
そして椅子に座った俺に受付嬢は自己紹介を始めた。
「それでは私、アルルがあなたのアドバイザーとなり、サポートさせていただきます」
「え?いいんですか」
「はい。それが受付嬢の役目ですから」
ニッコリと笑うアルルさんを見て、俺は胸がドキリと高鳴るのを感じた。
すっげぇいい人で可愛い。
お、落ち着け……俺にはアストレア様がいるんだぞ!
って、俺じゃあアストレア様に釣り合わないのになに考えているんだ。
あれ?釣り合わないと思ったら泣きたくなってきた。
「どうしました?」
「いえ……なんでも」
「そうですか……それではまずギルドのことを説明させていただきます」
アルルさんは丁寧にギルドのことを簡単に説明を始めた。
「このギルドでは迷宮都市オラリオの都市運営や冒険者の管理を行う組織です。そしてダンジョンから出た魔石やドロップアイテムの売買もしています」
「はい」
「他にも特別な任務などをファミリアに出すこともしています」
「なるほど」
原作通りだな。
「それでは次はダンジョンですね。ダンジョンではモンスターが出現するためとても危険です。くれぐれも気を付けてください。万全の準備をし、挑むように」
「わかりました」
「くれぐれも!気を付けるように!」
少し強い口調で威圧してくるアルルさん。
俺はそんな彼女を少し怖いと思いながら、何度も首を縦に振る。
「初心者なのでまず第一階層のことを説明させてもらいます。第一層に出現するのはゴブリンやコボルトですね。こちらは神から恩恵を受けている者であれば倒すのは簡単です。ですが……油断はしてはなりませんよ?初心者の方がゴブリンに殺されるというのはありますから」
「わかりました」
「ドロップしたアイテムや魔石は換金所でお金に換えてください」
「はい」
「それともう一つ」
「はい?」
アルルさんは真剣な表情で言葉を告げる。
「死なないでください」
それは俺を案じて言った言葉だった。
彼女の優しさが伝わってくる。
「はい!わかりました」
「いい返事です」
優しく微笑むアルルさんを見て、俺は思わず頬を緩めてしまう。
受付嬢……マジで最高!
ダンまち主人公のベル・クラネルもヒロインの一人であるエイナに対して、こんな気持ちを抱いていたのだろうか。
心の中で俺は大声で言おう。
受付嬢は女神にも劣らない可愛さを持っていると!!
やっぱり受付嬢って最高だよね!という想いを込めながら書きました。