昔々、あるところに欲深いナイトがいました。
彼の者は呪われし魔銃を自身の手中に収めるべく、煉獄への道を探し求めていました。
そしてその道中で死を克服する力を手に入れ、煉獄と魔銃への道を切り開いたのです。
―これは、後に邪眼の始祖となる大帝の物語。
―――
煉獄。
死をも乗り越えし者のみが辿り着くことのできる境地。
そこには伝説と謳われた魔銃が存在する。
―《マッド・ロック・チェスター》。
かつて《
暗黒鳳にも魅入られたその遺物はいつしか煉獄で不死と破壊のイデアに飲み込まれ、呪われし魔銃と謳われるようになった―正しく煉獄の象徴。
しかし、それすらも自身の支配下に置かんとする者がいた。
邪眼の始祖にして死を乗り越えし大帝は、確かに<<マッド・ロック・チェスター>>を手に入れた。
しかしそれと同時に魔銃に込められた呪いにより、彼の者の身体は三つに引き裂かれた。そして《
だか邪眼の始祖にとって呪いとはあくまで自身の力の範疇であった。
三つの呪いを受け入れ、取り込むことで《
《邪神M・ロマノフ》《邪神R・ロマノフ》《邪神C・ロマノフ》。
魔銃とその力を完全に自身の支配下へと置いた邪神は三つの煉獄を支配した後に自身を一体の神へと統合。
《煉獄邪神M・R・C・ロマノフ》として名実共に煉獄の主として君臨するのであった。
―――
「......、歴史上の
「おもしろい。其方の力が本物ならば他陣営のナイト共を融合させ我が一族が統べる《邪眼騎士団》へと取り込めるという訳だ。実に結構」
「.....頭が高いぞ。我は煉獄邪神。其方の権威や思惑など関係ない、全ては我の望みの為に利用するまでだ」
「我は今魔銃の呪いによりこの煉獄へ囚われている。どうやら
「我はここから
「我は其方の持つ力を高く買っているのだ。だからこそ、利用させて貰う。ナイトの統一、そして我の復活の為に」
「其方の産み出すディスペクターとやらは歴史上に残る者達同士の掛け合わせで成り立っているのだろう?ならば同じく邪眼一族の始祖として超獣世界の歴史の一部となっている我もまたディスペクターに昇華できる筈。ディスペクターとして新たなる存在となった我なら魔銃の呪いを完全に切り離し、超獣世界に舞い戻ることも可能」
「そんな前例はない?笑わせるな。これまで歴史という歴史を冒涜し
―魔銃の呪いへの憤怒と憎悪、そして煉獄に囚われ続けた野望と権威を込めて。
「さあ、《
―――
邪眼の始祖、
これは邪眼一族や他ナイト陣営のみならず、超獣世界全体―あろうことか上位存在と呼ばれる者達にまで影響を及ぼす事態となる。
まず始めにキングロマノフが乗り出したのはナイトの統一。
対象となった魔光、天雷、氷牙、邪眼の騎士―そして白騎士の残党までも龍魂珠の力によって等しくディスタス/ディスペクターへと造り変えられ、新たに邪光、邪牙等の名を冠する騎士に成った。
また、自身の復活と併せてキング・ロマノフはⅠ世やII世、V世といったかつて《ロマノフ》の名を与えた者達を復活させる。
こうしてナイトの統一を進めたキング・ロマノフ。だがこれらの動きは全て彼の真の目的の準備段階に過ぎなかったのだ。
そう、キング・ロマノフの真の目的は―
「この世界も、歴史も、全て我ら邪眼が支配する」
キング・ロマノフにとっては、神も、天才も、呪いも、支配の対象である。
背景ストーリー関連の小説を書き始めました。
結構壮大なお話です。