マルガレーテside
地区予選の結果を知った私。無事に東京大会進出……
「良かったですね。マルガレーテ」
「まぁまだ地区予選だから大喜びしたりしないけど……何で冬毬がいるのかしら?」
「緋雨さんに呼ばれたので、今日はお祝いだと聞きました」
「緋雨め……」
わざわざお祝いなんてしなくてもいいのに……
「地区予選は私にとって通過点に過ぎないわ。目標はラブライブ優勝……」
「確かご家族に認められるためにでしたっけ?」
「それもあるけど……」
「なるほど緋雨さんの為にですか」
何でそうなるのよ!ってツッコミを入れたくなったけど……
「ま、まぁ……そんなところよ……ただ今回の地区予選は正直不満があるわ……」
「不満ですか?」
「えぇそうよ!前回優勝スクールアイドル……慢心……もしくは油断でもしてたのかしら?地区予選で落ちるのが凄く不満で仕方なかったわ!」
もし私が勝つことは当然だととか思っていたら、「がっかりだわ」とか「やっぱりラブライブはレベルが低いみたいね」とか言いかねかったくらいだったわ!
「マルガレーテ的には油断も慢心もなく全力でやってほしかったと……」
「えぇ……本当に不満だわ」
「何が不満なんですか?」
不意に声をかけられ、振り向くと緋雨が来ていた
「遅かったわね」
「用事を済ませてきたので……それでは行きましょうか」
「行くってどこに?」
「お祝いに外食をと思いまして、勿論。私の奢りです。マルガレーテさんが地区予選突破したのですから!」
「そう……」
なんと言うか緋雨は本当に自分の事のように喜ぶわね……
「…………?」
お祝いのために高級なレストランに連れて行ってくれるかと思ったけど……何で渋谷かのんの家の喫茶店なのよ……冬毬も途中で用事を思い出したとかで帰るし……
ただ帰り際に冬毬に聞かれたことが気になってるが……
「緋雨さんはどうしてあんな風に自分の事のように喜ぶのでしょうか?」
「それは私のお世話係だからじゃないの?」
「それだけとは思えませんが……」
本当に……気になって仕方ない……
「マルガレーテさんは何にします?」
「ねぇ緋雨……」
「なんですか?」
「貴方、どうしてそこまで喜んでいるの?」
「……と言いますと?」
「お世話係だからと言って、どうにも喜びすぎな気がするのよ……まるで私が貴方の夢を叶えてくれているようにしかね」
「………………そうですね。マルガレーテさんにはお話をしておきましょうか……マルガレーテさん、貴方は私に夢を見せてくれると言ってくれたことを……」
緋雨side
私は語った。マルガレーテさんは覚えてなかったからわざわざ話すことはないと思っていた話を……
それは私がまだ中学生の頃、周りの子達と何処か距離を置いていた。みんな、夢を見つけてはそれを楽しそうに話している。私だけはなかった。夢を見つけそれを語るだけでどうしてみんなはあんなにキラキラしているのか……分からなかった。そんなことを思っていたとき、歌声が聞こえた
「子供の歌声?」
気になり、私はその歌声の主を探していると紫色の髪の女の子がいた
「貴方、誰?」
「歌声が聞こえて、気になって……」
「そう」
「あなたが歌ってたの?」
「えぇそうよ。私は有名な音楽一家の一員。本当の歌を知ってるわ」
「本当の歌?」
「いつか貴方に聞かせて上げるわ!本当の歌を!」
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