出会った彼女が聞かせてくれた歌声は私にとってずっと心に残るものだった。
私は彼女のために何か出来ないかと考え、あることを思いついた。それは……彼女を支えることだ。その為に何をするべきか、母に尋ねると……
「そうね…家事を完璧にこなせるようになることね。先ずは料理から……」
私は必死に料理を覚えた。最初は基礎的なことを復習し、色んな国の料理をある程度は作れるようになった。
「料理に必要なものは、気持ちよ。食べてくれる人の事を思いながら作る。それが何よりも大事」
それから沢山の家事を極めていく。そしてある日、母に森の中に連れてこられた
「次は支える人を守ること……戦闘技術を学ぶことよ」
「……いや、必要なの?」
「必要よ。しっかり学べば車に引かれそうになっても車の方が壊れるように……」
「せめて護身術位は…と言うかお母さんは本当に昔、何してたの?」
「………まぁ冗談はさておき、護身術を学んで貰うわ。とりあえず好きなナイフを取りなさい」
護身術だよね?護身術にナイフ必要なの?あと、普段から常備してたら捕まるからね!
心の中でツッコミを入れつつ、護身術という名の戦闘技術を学んだ……私は射撃技術はダメと言うことだったけど、至近距離で撃てば問題ないとか……もうツッコむのもやめた
それから数年して、母が住み込みの仕事をすることになった
「住み込み?」
「えぇ、何だか寮母をすることになったわ」
「そうなんだ…」
寂しさよりも……母が寮母になって、寮の子たちは大丈夫なのだろうか?変なことを教え込んだりしないか心配だ……
「そこの寮の子たちの中には森で猟をしたり、トラップを仕掛けたりちょっと変わってる子がいるって聞いたわね」
ちょっとで済ませられるの
が私の母らしい……
「それと貴方が支えたいって言っていた女の子ってこの子よね?」
母はそう言って写真を見せてくれた。面影はある。確かにこの子だ
「彼女の母親に頼んでお世話係になられるようにしといたから」
「……いや、頼んだって…」
「まぁ私が頼んだと言うよりも、友達に頼んだのよね」
母はそう言って仕事先へと向かった。本当にあの人の交友関係が気になる……
「と言うことです」
「………何というか最初はいい話だったのが…何か途中からとんでもない話になってない?」
「気のせいです」
呆れつつも、マルガレーテさんは私を見つめ…
「本当に緋雨とあった記憶がないわ」
「まぁマルガレーテさんは小さかったですし、今じゃ色々と大きいですが」
「セクハラやめなさい……でも良かったわ」
「良かった?」
「貴方には話してない。私がラブライブで優勝する目的」
「それはご家族を…」
「それもあるけど、一番大切な目的…それは貴方に最高のステージに立つ私を特等席で見せてあげることよ!」
自信満々な顔でそう告げるマルガレーテさん。本当にこの人は……
「それは楽しみです。でも大丈夫ですか?マルガレーテさんがどんなに凄くてもライバルは手強いですよ
」
「ふん!上等よ!まぁ向こうも変なことを考えて、フルメンバーで挑まず、現二年生だけでステージに立つとかしたら全力で文句を言うわ!」
そんなことは流石に……それしたらただの驕りと言うべきか…一年生たちを信頼してない。まぁかのんさんを見ている限りではそういうことはないでしょうね
「とりあえず帰ったら身体をしっかり休めましょう。それに意気込みなどの練習を」
「やる必要あるの?」
「マルガレーテさん。余計なことを言いそうで……」
「それは…流石に……」
私たちはそんな話をしながら、家へと帰るのであった。
そして……
「来ましたね。北海道」
「本当に何でわざわざ北海道?」
私たちは北海道に来ていた。
緋雨の母親…一体ダレナンダロー
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