緋雨Side
「それで何でわざわざ北海道に?」
「理由は簡単ですよ…気分転換です」
私が笑顔でそう伝えるとマルガレーテさんは呆れた顔をしていた。
「だからって…と言うかリモート会見があるのよ!なのに気分転換なら北海道じゃなくても!」
「まぁまぁ良いじゃないですか!」
「良くないわよ!」
怒るマルガレーテさんを何とか宥めて、とりあえずホテルに荷物を置きに向かった。
「リモート会見ならここですませてしまいましょう」
「そうね…」
「私としてマルガレーテさんが変に力が入らないようにするための気分転換ですよ」
「まぁ貴方が善意でやっているならもう文句は言わないわよ……」
「納得されましたね。ではそろそろリモート会見始まるますね」
「はぁ…納得というよりも貴方に振り回されてる感じよ……」
リモート会見の準備を終わらせて、マルガレーテさんの番を待つけど……
『私たちLiellaは去年決勝には進めませんでした。それから1年、今年こそは全員で決勝に進もうって頑張ってきました。叶うことなら優勝を目指してみんなを笑顔にできるライブをしたいと思っています!皆さんの応援!今回は予選では欠席となりましたが、この11人でステージにたちます!よろしくお願いします!』
何だろう?後ろのガムテで補修されたものは……気にしたら負けなのか?うーん?
『続いては今大会注目のウィーン・マルガレーテちゃんです!』
さてマルガレーテさんの番ですね
「私がこうしてラブライブに出場したのは……」
マルガレーテさん?マルガレーテさんは少し考え込み……
「私を支えてくれる人に…私が想う私の歌でラブライブ本戦に出場します!」
マルガレーテさんの会見は終わった。支えてくれる人……
「それって私のことですよね?マルガレーテさん!」
「あー、はいはい。そうね。貴方のことよ」
「もう素っ気ないんですから~」
「ほら、会見が終わったんだから北海道見て回るんでしょ!」
「はい!」
それから夜の北海道の街を見て回り、マルガレーテさんは私が思った以上に気分転換になったみたいだった。
「それにしてもマルガレーテさんのことだから、『私がラブライブに出場するのはここがいかに低レベルであるかをスクールアイドルたちに知ってもらうため。私が本当の歌を教えてあげる。それだけ』とか言いそうかと」
「それでラブライブに出場出来なかったら恥ずかしいじゃない……」
ですよね。
そして数日後、東京大会当日……
私は観客席最前列でライブを見ている。マルガレーテさんはマルガレーテさんが出せる精一杯を出し、パフォーマンスを終わらす、そして次のLiella!の番…こちらも素晴らしいパフォーマンスを見せる……これは……
そして全てのライブが終わり、結果発表となった。結果は……マルガレーテさんは二位…ラブライブ出場はLiella!……マルガレーテさんは悔しそうな顔をしている。何か言いそうになりかけたけど……直ぐに俯き…その場から去っていった。
感想待ってます!