緋雨Side
東京大会終了後、マルガレーテさんは部屋に閉じこもっていた。私は…部屋をノックして声をかける
「マルガレーテさん、お食事が出来ましたが……」
『ごめん、今はいらない』
「マルガレーテさん……」
悔しさのあまりなんとも言えない気持ちになっているマルガレーテさん……こういう時は放っておくべきかもしれませんが……
「マルガレーテさん……私はマルガレーテさんがステージで歌う姿は本当に素敵だったと思ってました。私はマルガレーテさんのそんな煌めいた姿を見れて良かった……だから…立ち上がってください」
『………』
返事はないけど……きっと届いているはず。そう思いつつ、マルガレーテさんの食事を冷蔵庫にしまうと母さんからメッセージが入った。
「えっ……」
マルガレーテSide
気が付くと朝になっていた。いつの間にか眠っていたようだ……
昨日はあまりの悔しさに部屋に閉じこもっていた。
「………はぁ」
ラブライブに出場出来なかった。支えてくれた緋雨に最高の光景を見せたかったのに……
「……このまま終われない……」
両親や姉には私はウィーンに戻らない。日本に残ってラブライブ優勝を目指す。このままウィーンに戻っても逃げただけ……それにまだ私の夢は終わらない……
「緋雨…おはよう……?」
リビングに行くが緋雨の姿はなかった。
「緋雨?」
他の部屋を見て回るが緋雨の姿はなかった。もしかして…買い物?でもこんな朝早くから?
何処に行ったのか考えていると私のスマホにメッセージが入った
『マルガレーテさん、今後の事を考え、暫くマルガレーテさんから離れます』
「緋雨……」
離れるって…どういうこと?なによこれ……
緋雨Side
「…………」
ウィーンに来ていた私は空を眺めていた。何故私がウィーンに来ているかというと、今後の事を考え、マルガレーテさんの望むようにして欲しいとマルガレーテさんのご両親に話を付けに来たからだ
「なるほどね……母には伝えておきます」
「ありがとうございます。お姉さん」
マルガレーテさんのご両親には会えなかったが、お姉さんの方に会えたので話し合いが出来た
「それにしてもあの子がそんな風に…ね。あなたのお陰かしら?」
「どうでしょう?基本的にマルガレーテさんは良い子ですから」
「ふふ、そうね。昔のあの子は本当に可愛かったわ。勿論、今も可愛いわ」
マルガレーテさんのお姉さんと話していて分かったことは、マルガレーテさんのお姉さんはマルガレーテさんの事を溺愛してること。とは言えマルガレーテさん自身そんな風には思えてなさそう
「こちらも渋谷かのんさんの事で母達が色々と動いているみたいなんですよ」
「かのんさん……確か……」
話を聞くとウィーンに留学して貰いたいとか……しかも飛び級で……それだけの実力があると言うことですね
「妹もこれから先どう選択するのか気になりますね。その時は緋雨さん、妹を支えてください」
「えぇ、勿論。とは言え今住んでいる場所も実は問題がありまして」
「問題?」
「実は……」
あそこの部屋、契約で一年しか住めず、契約更新も出来ないから新しい家を探さないと……とは言えマルガレーテさんの住みやすさを考えないと……
「とりあえず色々と探してみますね」
「えぇ、あと出来れば……」
「分かってます。マルガレーテさんの写真ですね」
「あの子、本当にそう言うの送らないんだから……」
話し合いが終わり、ウィーンの学校から出ると……
「見つけた!」
そこにはマルガレーテさんがいた
「マルガレーテさん?どうしたんですか?こんな所で」
「あんた……勝手に……」
どうしよう?何が起きてるのか分からない……と言うか後ろには紗桜莉さんもいらっしゃる……本当にどういうこと?
感想待ってます