「ここがそうなんですね」
「えぇ、そうよ」
マルガレーテさんと一緒に喫茶店の前に来ていた。何故喫茶店の前にいるかと言うと……先日マルガレーテさんが失礼な事をしたので、その謝罪のために澁谷かのんさんの家兼喫茶店に訪れることに……
「では行きましょうか」
「その前に聞きたいことがあるのだけど」
「何ですか?私が付いてきたのはマルガレーテさんが失礼なことを言わないように見張るつもりで来ましたが……後は保護者として」
「それに関しては特に何かしら言うつもりはないけど……何でわざわざシャワーを浴びさせて制服で来ることになったのかを聞きたいのだけど……別に帰ってそのままでも……」
「マルガレーテさん。練習帰りでもありますよね?汗臭い状態で謝罪に訪れても失礼になります。確かにマルガレーテさんは汗をかいていても……」
「待って……何を言うつもりなのか理解したわ……また……その……」
「…………刺激してしまいますからね」
笑顔でそう答えるとマルガレーテさんは物凄く引いた顔をしていた
「貴方……本当に……まぁいいわ。さっさと終わらせましょう」
「では!」
「いらっしゃいませ」
喫茶店の中に入ると出迎えてくれたのは灰色の髪の女の子だった。確かこの子は……フェスで優勝した……
「二名様ですね。そこの席に」
「すみません。澁谷かのんさんはいらっしゃいますか?」
「かのんちゃんに用?今は買い出しに行ってますよ。もう少ししたら戻ってくるので……あのお連れの方が震えてますが、体調でも悪いのですか?」
ふとマルガレーテさんを見ると確かに震えていた。体調は悪くなかったはずなのに……
「あ、貴方……私の事を忘れてないかしら?」
「はて?どちら様で?あぁかのんちゃんのストーカーの……」
「違うわよ!」
「マルガレーテさん、ストーカーまで……」
「だから違うわよ!と言うか何で貴方がここに!」
「私はここで居候をしているので……それで何か御用ですか?マルガレーテ……マルガリータさん」
「人の名前を…………と言うか合っていたのにわざわざ間違えないですよ!あと覚えてるじゃない!」
うーん、これは面倒なことになりそうですね……とは言え当初の目的を果たさないと
「すみません。マルガレーテさんが失礼なことをしてしまったみたいで、今日は謝罪をしに来ました」
「謝罪?」
「えぇ、マルガレーテさんはどうにも高慢で上から目線で……」
「緋雨……貴方、言い方をもう少し……」
「失礼。マルガレーテさんはどうにも分からせたくなるような性格で」
「その言い方もやめて!」
「あー分かる。何か分からせたくなる感じが……下手すると世の男性に色々とされそう」
「理解もしないでほしいのだけれど…………」
「今回は色々と迷惑をかけたのでその謝罪に来ましたが……」
「そうなんだ……まぁ謝罪に来たなら私は特に言うつもりはないので、ただ友達を守ろうとしただけなので」
「なるほど、ご理解頂けて何よりです。改めて私はマルガレーテさんのお世話係の狼谷緋雨と申します」
「相花紗桜莉です」
お互いに自己紹介を済ませるが、マルガレーテさんは何をそんなに不満そうにしているのやら……
「何か仲良くなってるけど……私はその人に泣かされそうに……」
「マルガレーテさん。先にやらかしたのは貴方なんですからね。紗桜莉さんが怒るのも無理はありません」
「でも……」
「マルガレーテさん……ご理解頂けないのなら…………」
「え?」
私はマルガレーテさんの腕を掴み……
「少々お手洗いを借りますね」
「どうぞどうぞ」
トイレに連れ込むのであった
かのんside
買出し、少し遅れちゃったけど紗桜莉ちゃん大丈夫かな?今日に限ってお母さんやありあが忙しいみたいだから私たち二人でやるしかないなんて……まぁ紗桜莉ちゃんは結構しっかりしてるから大丈夫だよね。
「お待たせ~店番大丈……ぶ?」
「し、澁谷…かのん///この間///ごめんなさい///ぴょん///」
帰ってきたらマルガレーテちゃんが何故かバニーの格好をして…謝ってきた。紗桜莉ちゃんは……気の毒そうな顔をしてるし、知らないお姉さんはスマホで撮影してるし……
「えっとどういう状況?」
緋雨side
お仕置きとしてバニー姿でマルガレーテさんはかのんさんに謝罪をしてもらった。かのんさんも特に気にしてないみたいで許してもらったが、逆にマルガレーテさんの事を心配していた
「全く……とんだ目にあったわ」
「自業自得ですよ。でも良かったじゃないですか。かのんさんと連絡先を交換して貰って」
「ま、まぁライバルとしては……それに貴方だってあの紗桜莉って子と連絡先交換していたじゃない」
「意外と話しやすい子でしたからね」
「…………ねぇ、緋雨はどうなの?」
「はい?」
「貴方はあの紗桜莉って子と同じように私が何かされそうになったら……」
「もちろん、助けますよ」
「そうよね。お世話係として当然よね」
「それだけではないですけどね」
「え?」
「さぁ帰って夕食にしましょう」
次回は彼が登場します
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