緋雨side
ある日の休日
「マルガレーテさん。そんな薄着で過ごすと風邪をひきますよ」
「マルガレーテさん。ある程度片付けてください。服とかそのまま脱ぎ散らかさないでください」
「マルガレーテさん……」
「あーもう!いい加減にして!」
夕食は何がいいのか聞こうとしたのにキレられた。ふむ……
「夕食はいらないと」
「いや、食べるわよ。それよりも!貴方、口煩いわよ!」
「口煩いですか?これでも普通だと思いますが、分かりました。本気の口煩さを教えて……」
「何でそうなるのよ……お世話係だから色々と言うことには文句はないわ。でも多すぎな気がするのよ」
「確かにマルガレーテさんの言う通り、口煩すぎたとは思ってます。いえ、細かすぎましたね」
マルガレーテさんの場合はちゃんと片付けをしてくれたりもしますし、ここ最近は細かく注意し過ぎたと反省ですね
「分かりました。今回はこちらのミスですね。少し抑えます」
「分かれば……というか貴方、少しは反論を……」
「おや?私は自分のミスをしっかりと認めているのですが……気に入らないと」
「そう言うことを言ってるんじゃなく……もう少しこう……くだけてもいいんじゃないのかしら?」
「ふむ……」
難しいですね……
「まぁこの話は終わりにしましょう」
マルガレーテさんの提案でこの話は終わりになりましたが……くだけるか……
そんな事があった次の日、マルガレーテさんも今日は練習も完全に休息日。そのためか……
「さぁ勝負よ!」
「はぁ……」
私たちは近くのサバイバルゲームスペースに来ていた。本当はクレー射撃場に行きたかったらしかったが、予約制だったため断念し、代わりにサバイバルゲームスペースに来ることに……
「本来は多人数でやるゲームですよ」
「いいじゃない。貴方と一度対戦してみたかったのよ」
少し前に私も射撃には覚えがあると言ったことで、勝負しようと約束してましたね
「まぁ今回は二人でやるから使用時間は短めだけど、貴方を負かすには充分よ!」
「分かりました。手を抜かずに相手しますね」
「貴方のそういう遠慮しないところは好きよ」
互いに装備を確認。マルガレーテさんは狙撃用のライフルと散弾銃。使いなれた散弾銃を持つのは分かりますが……
「ナイフはいらないのですか?」
「いらないわ。そもそも必要はないじゃない」
「そうですか……」
「それと折角だから賭けをしましょう。私が勝ったらもう少しくだけても私と関わるように」
「では私が勝てば一つだけ命令を聞くこと」
「ふ、勝てたらね」
自信ありですね。まぁ賭けを持ち込むということはそう言うことですね
さて、時間もありませんし、始めますか
「………………貴方本当に人間?」
「人聞きの悪いことを……」
「あり得ないわよ!何てあの距離でナイフを飛ばして来れるのよ!」
「マルガレーテさんの狙撃に対して、私はナイフで対抗するしかなかったので」
「おまけに……何でゼロ距離から……」
最後はマルガレーテさんの背後に回り込み、頭に拳銃を当てた
「狙撃はマルガレーテさんに勝てませんからね。ですが距離を詰めれば……」
「本当に……はぁ、私の負けよ。ほら、命令を言いなさい」
「素直ですね。てっきりやり直しよ!と言うと思いましたが」
「何度かやれば私が勝てる。時間もないし……今回は敗けを認めるわ」
「そうですか……では命令です。マルガレーテさん、私の事を『貴方』と呼ぶことを禁止します」
「別にいいけど……そんなのでいいの?」
「えぇ、その方がいいです」
何だか貴方と呼ばれるのは距離がありすぎる気がしますしね。マルガレーテさんも特に問題なく命令を聞き受けるのであった
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