緋雨side
「暑い~」
マルガレーテさんは団扇で扇ぎながらそう言っている。クーラーつけているのに暑いと言うの……
「あのね……さっきまでランニングしていたのよ。しかももっとも気温が高いお昼に!」
「自殺行為ですね。日本の夏はかなりきついものですよ」
「オーストラリアとは違う……そもそも気温が高いのもそうだけど、湿度もよ!」
「まぁ流石に私もキツいですが……夏の間だけご実家に戻るのは?」
「嫌味を言われまくりそうね……」
嫌そうな顔をしているマルガレーテさん。さて、本当にどうしたものか……
「そういえばきな子さんと灯夜さんは今北海道にいるみたいですよ」
「へー、確か北海道は割と涼しいんだっけ…………って何でそんなこと知ってるの?」
「あぁ連絡先交換したので……え?マルガレーテさん……連絡先交換してないんですか?」
「…………してないわよ。それが何?」
気にしてない素振りを見せてるけど……明らかに気にしてる……そもそも思ったことがある
「マルガレーテさん……友達は?」
「…………いるわよ」
「あぁ一応言っておきますが……かのんさんたち以外ですよ」
「……緋雨、ちゃんと私には友達がいるわよ」
「そうですか」
「信じてないみたいね……それなら連れてくるわよ!」
いや、そんな信じてないわけないのですが……マルガレーテさんは意気込んで出ていった。さて、どうしたものか……とりあえずマルガレーテさんの好物でも用意しておきましょうか
マルガレーテside
緋雨に大見得を切ったけど……友達を連れてくるって……あぁもう!どうしたらいいのよ!
緋雨の事だからきっと私の事を知ってるから帰ったら慰めで私の好物を作ってそうだけど…………どうにも負けた感じがして気にくわない。本当にどうしたら……
「あの、どうかしたんですか?」
「はぁ?」
後ろを振り向くと翠色のツインテール少女がいた。もしかして挙動不審だったから心配された?
「気分でも悪いのでしょうか?」
「違うわ……色々と悩み事があって……そうだわ!貴方、ちょっとお願いしたいことがあるんだけど!」
「はい?」
声をかけられた子に事情を話すと……
「なるほど……それで友達を連れてくるために私に声をかけたと」
「えぇ、頼めないかしら?もちろん、友達の振りと言うことで……」
「振りですか……お断りします」
「……そ、そうよね」
今日会ったばっかりの人に友達の振りをしろなんて……普通引き受けてくれる人なんているわけないわよね
「振りではなく普通に友達になるのは?」
「へ?」
「ですから友達になるのは構いませんよ。振りでは今後の事を考えると非効率です」
「非効率って……変わってるわね。貴方……」
「そうでしょうか?それで友達になるのはどうでしょうか?」
「あぇ……ま、まぁ……私からお願いしたことだし……よ、よろしく」
「はい……所で名前は?」
「あ……私はウィーン・マルガレーテよ」
「私は鬼塚冬毬です」
「冬毬ね。早速で悪いけど私の家に来てもらうわよ!」
「はい?」
私は冬毬を連れて家に戻るのであった。
緋雨side
「ただいま!」
何だか上機嫌でマルガレーテさんが帰ってきた。さて、どうなったことか……
「お邪魔します」
マルガレーテさんは見知らぬ女の子を連れて帰ってきたけど……えっと……
「友達を連れてきたわ!」
「鬼塚冬毬です。よろしくお願いします」
「…………えぇ、よろしくお願いします」
野暮の事は言わないようにしておきましょう。うん
「因みにマルガレーテさん、私はマルガレーテさんからしたら?」
「えっ?友達……でいいのかしら?」
友達ですか。ふふ、良いですね
「何でそんな嬉しそうなのよ……」
ガンプラ、緋雨、灯夜、蓮華の作り中……基本的には水星の魔女だから……
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