マルガレーテのお世話係   作:水甲

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08 マルガレーテさんと北海道 前編

「来たわね……本当に涼しいわ」

 

「そうですね。東京に比べると涼しいですね」

 

「あの~」

 

「とりあえず最初の目的地であるペンションに行きましょうか」

 

「近くのかんのファームの花畑が凄く綺麗なのよね!」

 

「あの~」

 

「楽しみですね。予約したペンションに荷物を置いて楽しみましょうか」

 

「えぇ!」

 

「あの!良いかな?」

 

大声を出して私とマルガレーテさんの会話を遮るかのんさん。一体どうしたんでしょうか?

 

「何でマルガレーテちゃんたちは北海道に来てるの?」

 

「「旅行しに来た(のよ)」」

 

私たちは現在、北海道に旅行に来ていた。事の発端は数日前、マルガレーテさんが東京の暑さにイライラをつのらせた。このままだと練習にも影響があるという話だった。それに練習頑張っているマルガレーテさんにしっかり休んでほしいと言う気持ちで今回の旅行を提案した

 

「それで澁谷かのんは何でここにいるの?」

 

「あ、私はお父さんに忘れ物を届けに……」

 

わざわざ北海道まで娘に忘れ物を届けさせるのはどうかと思いますが…………人の家庭の問題に口を出さない方がいいですね

 

「後は……きな子ちゃんたちの様子をこっそり見に行こうかなと……」

 

「貴方……自分の後輩の事を信じてないのかしら?」

 

「えっ……」

 

マルガレーテさん、何をいきなり……

 

「信じてるよ……でも……」

 

「信じているなら、少しは…………いいえ、信じているなら会いに行くんじゃなくこっそり見に行くくらいにしなさい」

 

「え、あ、うん」

 

「マルガレーテさん、何だかんだ面倒見いいですよね」

 

「はぁ?そんなわけ……そうね。緋雨の影響かしらね」

 

それはそれで嬉しいですね。

 

「そう言うわけで私たちは予約したペンションに行くから、そっちも気を付けなさい。澁谷かのん」

 

「うん!ありがとう。マルガレーテちゃん!」

 

かのんさんと別れた私たちは予約したペンションに向かうのであった。そういえばこのペンションって……まぁ良いですね。特に問題はないですし

 

 

 

 

 

 

バスを乗り継ぎ、予約したペンションに着くと……

 

「いらっしゃいませ~予約した狼谷様ですね」

 

「はい」

 

眼鏡をかけた優しそうな女性ですね。でも誰かに似ているような…………

 

「マルガレーテさん、部屋は一緒で……」

 

「問題ないわ」ナデナデ

 

「メェ~」

 

「それと申し訳ないのですが、今、娘の友達が泊まりに来ているので少し騒がしいかもしれないけど大丈夫かしら?」

 

「大丈夫ですよ。ね、マルガレーテさん」

 

「えぇ、問題ないわ」ナデナデ

マルガレーテさん、山羊を撫でているみたいですが……話を聞いてますよね?

 

「それじゃお部屋の案内は……灯夜く~ん、案内お願い~」

 

「はい、わかりま……あれ?」

 

「おや?」

 

「ん?」

 

受付から出てきたのは灯夜さんだった。何でここにと普通は思うがなるほど……

 

「きな子さんのご実家にご挨拶を?」

 

「違う!」

 

「灯夜くん、娘といい関係になっているみたいだから……将来的には……」

 

「おばさん…………だからですね……」

 

「おばさんなんて……お義母さんって呼んでもいいのよ」

 

「やばい……人の話を聞こうとしない……」

 

「とりあえず部屋の案内してもらえない?」ナデナデ

 

 

 

 

 

 

 

灯夜さんの話では今、きな子さんたち1年生は合宿のため、きな子さんのご実家に来ているらしい。まぁ合宿の話はかのんさんから聞いていたからそこまでは驚きはなかった。

 

「緋雨、予想していた?」

 

「いいえ、していたら言ってますよ」

 

偶然と言うのは恐ろしいものですね。とりあえず荷物を置いて……

 

「花畑でも見に行きますか?」

 

「えぇそうね」

 

それにしてもまさか北海道まで来て、Liellaの方々に会うとは……何事も起きなければ良いのですが……まぁあり得ませんね

 

 

 

 

 

 

かんのファームに着き、マルガレーテさんと一緒に花畑を見つめる私。

 

「すごい景色ね……」

 

「そうですね。見に来て良かったですね」

 

「…………緋雨。私は日本でスクールアイドルとしてトップに立つわ」

 

「そうすればウィーンの音楽学校に?」

 

「それもあるけど……正直それは二番目の目標よ」

 

「二番目?一番目は?」

 

「ラブライブという舞台……そこに立つ私を貴方に見て欲しい。この花畑と似た光輝くサイリウム。そしてそんなステージで歌う私を…………」

 

「マルガレーテさん……」

 

「それだけ貴方の事を信頼しているのかもしれないわ」

 

「ふふ、そうですか。マルガレーテさん、いつの間に私の事をそんなに好きになっていたとは」

 

「はぁ!?好きとかそういう訳じゃ……」

 

「楽しみにしてますね。マルガレーテさん」

 

「えぇ楽しみにしてなさい!」




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