lobotomy chronicle ~目指すはありふれた結末~   作:暇なグリッチ

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残念ウサギさんの語りです


act11 残念ウサギの語り

俺が助けに行こうとすると双頭ティラノが俺に殺意と共に方向を上げた。

 

政宗「相手はやるようだな.....上等だ」

プロトターボ「怖ぇですぜ兄貴ィ.....」

 

おっと、生意気にも殺意を向けられたからか交戦的になってしまっていたな。まぁ結局は潰すのに変わり無いんだ。双頭ティラノが、ウサミミ少女に追いつき、片方の頭がガパッと顎門を開く。ウサミミ少女はその気配にチラリと後ろを見て目前に鋭い無数の牙が迫っているのを認識し、「ああ、ここで終わりなのかな....」とその瞳に絶望を写した。

だが

 

ビュウン!!

 

政宗「どこを向いている?私を放っておくとはいい度胸だ.....」

 

もちろんここで終わりなど許さない。俺はバグヴァイザーⅡをビームガンモードにして双頭ティラノの首を吹っ飛ばした。力を失った片方の頭が地面に激突、慣性の法則に従い地を滑る。双頭ティラノはバランスを崩して地響きを立てながらその場にひっくり返った。その衝撃で、ウサミミ少女は再び吹き飛ぶ。狙いすましたように俺の下へ。

 

「きゃぁああああー! た、助けてくださ~い!」

政宗「......」

 

なんか図々しいし、助けようかと思ったが俺はあえてプロトターボを後退させ避けた。

 

「えぇー!?」

 

 ウサミミ少女は驚愕の悲鳴を上げながら俺の眼前の地面にベシャと音を立てながら落ちた。両手両足を広げうつ伏せのままピクピクと痙攣している。気は失っていないが痛みを堪えて動けないようだ。

 

ユエ「....面白い」

政宗「なかなか耐久力はあるじゃないか。褒めてやる」

プロトターボ「君ら鬼とか言われない?」

 

そうこうしている内に双頭ティラノが絶命している片方の頭を、何と自分で喰い千切りバランス悪目な普通のティラノになった普通ティラノがその眼に激烈な怒りを宿して咆哮を上げる。その叫びに痙攣していたウサミミ少女が跳ね起きた。目の前で見ると全くなんでなのかわからないくらいしぶとい。あたふたと立ち上がったウサミミ少女は、再び涙目になりながら、これまた意外に素早い動きで俺の後ろに隠れる。

 

ユエ「図々しい....なんで政宗のこと盾にしてるの?」

政宗「勘弁してくれ.....」

「い、いやです! 今、離したら見捨てるつもりですよね!」

政宗「いや、別にそんなこと一言も.....「....当たり前」お前な.....」

「そ、即答!? 何が当たり前ですか! あなたにも善意の心はありますでしょう! いたいけな美少女を見捨てて良心は痛まないんですか!」

政宗「いや、美少女がどうとか心底どうでもいいんだが.....」

「な、なら助けてくれたら....そ、その貴方のお願いを、な、何でも一つ聞きますよ?」

 

頬を染めて上目遣いで迫るウサミミ少女。あざとい、実にあざとい仕草だ。涙とか鼻水とかで汚れてなければ、さぞ魅力的だっただろう。実際に、近くで見れば汚れてはいるものの自分で美少女と言うだけあって、かなり整った容姿をしているようだ。白髪碧眼の美少女である。並みの男なら、例え汚れていても堕ちたかもしれない。

だが、目の前の男には通用しなかった。

 

政宗「そんなもの興味ない、ふざけてるようならもう特攻しろ」

「んなっ?!ふ、ふざけてなんて....!「グゥガァアア!」ヒィー! お助けぇ~!」

 

俺の言葉に反論しようと声を張り上げた瞬間、てめぇら無視してんじゃねぇ!とでも言うようにティラノが咆哮を上げて突進しようと身をたわめた。ウサミミ少女は情けない悲鳴を上げて無理やり俺とユエの間に入り込もうとする。ユエが、イラッときたのか魔力駆動二輪に乗ろうとするウサミミ少女を蹴り落とそうとゲシゲシ蹴りをかますが、ウサミミ少女は頬に靴跡を刻まれながら「絶対に離しませぇ~ん!」と死に物狂いでしがみつき引き離せない。プロトターボが「ちょ!暴れんなって痛い痛い痛い!!」と抗議しているが必死のウサミミ少女とそれを蹴落とそうとするユエには聞こえていなかった。

そんな様子をみてコケにされていると感じたのか、より一層怒りを宿した眼光で俺たちを睨み、遂にティラノが突進を開始した。

 

政宗「あぁすまん、忘れていたな。今楽にしてやる」

 

そして俺は縮地を使い一瞬でティラノを黄昏で真っ二つにした。2人から見れば俺がティラノの後ろに一瞬で移動した瞬間ティラノが勝手に真っ二つになったとしか見えないだろう。

ティラノは一瞬で動きを止めると白目を剥きパックリ割れてしまい、地響きを立てながら地面に倒れた

 

その振動と音にウサミミ少女が思わず「へっ?」と間抜けな声を出し、おそるおそる俺の脇の下から顔を出してティラノの末路を確認する。

 

「そんな.....ダイヘドアが一撃なんて…」

 

ダイヘドア....あぁ、そんな名前だったな。正直好きとはいえど見たのがまぁまぁ前なため色々忘れているな....呆然としたままダイヘドアの死骸を見つめ硬直しているウサミミ少女だが、その間もユエに蹴られている。で、ダイヘドアを見るのに夢中でさっきから長いウサミミが俺の目をペシペシと叩いており、なかなか鬱陶しいためウサミミを掴んで乱暴に退ける。

 

「いたたた?!な、何するんですかぁ?!」

政宗「さっきからお前の耳が目に当たっている。いい加減鬱陶しいんだ.....」

シア「あ、それはすいません.....えっと、先程は助けて頂きありがとうございました! 私は兎人族ハウリアの一人、シアといいますです!取り敢えず私の仲間も助けてください!」

政宗「図々しい。」ベシッ

シア「あ痛ぁ?!」

 

なかなか図太かったため軽くぶっ叩いた。悶絶しているがそこまで力入れてないはずだ。多分。

 

ユエ「....」

 

ユエ、鬱陶しいのはわかるがそんな目で見てやるな。

 

政宗「....まぁ。話くらいは聞いてやろう。さっさと教えろ。あと黄昏で顔を拭くな!」

シア「聞いてくださるんですね!!あなたは優しいですぅ!!やっぱり惚れちゃったんですk....ぶぇ?!」ゴッ

政宗「馬鹿言うな。俺が愛しているのはユエだ。ふざけるようなら即刻絶版だぞ?」

シア「はいぃ.....」

 

ユエは俺の言葉に赤く染まった頬を両手で挟み、体をくねらせてイヤンイヤンしていた。腰辺りまで伸びたゆるふわの金髪が太陽の光に反射してキラキラと輝き、ビスクドールの様に整った容姿が今は照れでほんのり赤く染まっていて、見る者を例外なく虜にする魅力を放っている。....ここまで細かく説明するなんて俺はもう重症だな....ちなみに胸格差の話を持ち出したシアは吹っ飛ばされた。俺がユエに大きい方が好きかと言われたため「好きなやつに胸の大きさなど心底どうでもいい。.....と言いたいが実は俺は小さい方が好きだ」と返すとユエはとてもご満悦だ。胸が大きいのもいいが実は俺は貧乳派だ。....なんの話だこれは

そして始まるシアの長ーい話。無論原作よりも圧倒的に要約だ。

シア達ハウリアはハルツィナ樹海に集落を築いていた。だがそこに本来あり得ないはずの魔力を持った亜人の少女が生まれた。それがシアだ。

当然一族は混乱したがハウリアの家族愛は堅かった。無論シアを見捨てるようなこともしなかった。

だが亜人族は魔物をすさまじく嫌っている。シアが見つかれば当然処刑は免れない、それは匿った彼らも同じだった。だから彼らは逃げることにした。

そして北の山脈地帯を目指すことにした。しかし彼らの試みは潰える。帝国によって。樹海を出て直ぐに運悪く帝国兵に見つかってしまった。巡回中だったのか訓練だったのかは分からないが、一個中隊規模と出くわしたハウリア族は南に逃げるしかなかった。

男達は女子供を逃すために妨害するも無論止めることはできず半数以上が捉えられる。

全滅を避けるため逃げ、たどり着いたのがライセン大渓谷。ここで魔物が自分達を襲うか、帝国兵が撤退するか、どちらが早いか賭けた。

だが帝国兵は一向に撤退しようとはしなかった。小隊が峡谷の出入り口である階段状に加工された崖の入口に陣取り、兎人族が魔物に襲われ出てくるのを待つことにしていた。

そして魔物たちには当然見つかり、帝国に投降しようも魔物たちは逃さず、峡谷の奥へ逃げるしかなかった。そうやって追い立てるように警告を逃げ惑い....

 

シア「.....気がつけば、六十人はいた家族も、今は四十人程しかいません。このままでは全滅です。どうか助けて下さい!」

 

最初の残念な感じとは打って変わって悲痛な表情で懇願するシア。シアは、ユエや俺と同じ、この世界の例外なのだ。....俺は別ベクトルで例外なんだが....

 

政宗「....ならば条件を出そう」

シア「条件....?」

ユエ「....あ、なるほど」

プロトターボ「....あ、そゆことね」

 

どうやらユエとプロトターボはわかったらしい。そして俺たちは同時に口に出す

 

「「「樹海の案内(をしろ)(だな?)」」」

 

ハウリアがいれば断然樹海探索は楽になる。メタイことを言ってしまえばこうしないと原作通りに進まない.....厄介ごとはあるが、イレギュラーなことがない限りアブノーマリティやクロノスの力もあるため大丈夫だろう。

 

プロトターボ「ってわけよ嬢ちゃん!よかったなぁ!報酬はあんたらの命だな」

シア「あ、ありがとうございます! うぅ~、よがっだよぉ~、ほんどによがったよぉ~.....ってなんか喋ってるぅ?!」

プロトターボ「え?今更???」

 

本当に今更だな.....

 

シア「とりあえず!よろしくお願いします!えっと、なんとお呼びすれば....」

政宗「南雲政宗。」

ユエ「.....ユエ」

プロトターボ「プロトターボだ!」

シア「政宗さんとユエちゃんとプロトターボさんですね!」

 

三人の名前を何度か反芻し覚えるシア。しかし、ユエが不満顔で抗議する

 

ユエ「....さんをつけろ残念ウサギ。」

シア「ふぇ!?」

 

まだまだ俺の厄介ごとは増えていく。だが俺はめんどくさがらない。この世界きて、原作の主人公がいない以上、俺がやらなければならないんだ......




ここら辺で政宗君の姿を説明

髪:白髪に緑のメッシュ
目:つり目気味
目の色:緑
外見:EGOの黄昏、背中に武器の黄昏を背負っている。
といった感じです。なんか情報すくねぇな....
そしてなんと気づいたら3000UA突破してました!!ありがとうございます!!
そしてお気に入りしてくださった
Rabysfileさん、スマブラX時代からの使者さん、八雲03さん、だが断るさん、仮称5419号艦さん、RIZE.DUMMYさん、汐音@Magiaさん、仙猫さん、勇者王GGGさん、CLOSEVOLさん、ストレイヤーさん、卍健太改さん、魔弾の射手さん、匿名1さん、不老不死の仔猫さん、味付け海苔3さん、猪狩の兄貴さん、ウミハラカイトさん、定紋練魔さん、魚介類愛好家さん、如月華聖さん、reonreinさん、Zakurosu666さん、Lecceeさん、ネビロスさん、松本蓮さん、ソウユウさん、FGO大好き栃木県民さん、Aloebearさん、NNABさん、リーレイさん、Tkm_ROMさん、ナガオさん、Shoto (X)さん、抹茶のアイスさん、八雲 白爛さん、NEO 0805さん、赤棚柔らかさん、仮面のヒーローでヴィランさん、タメンさん、わちゃわちゃらんかくぶたいさん、世良康正さん、ユーたさん、白河上皇さん、
そして非表示の六人の皆さん!!ありがとうございます!
さらにいつもコメントしてくださっている八雲 白爛さん!本当にいつも嬉しくてモチベになっております!!ありがとうございます!
さらにさらに10評価してくださった仮面のヒーローでヴィランさん!ありがとうございます!
これからも頑張りますのでよろしくお願いします!
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