lobotomy chronicle ~目指すはありふれた結末~   作:暇なグリッチ

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ここ書くことねぇ.....


act2 異世界、トータス

イシュタル「ようこそトータスへ。勇者様、そして同胞の皆様。歓迎いたしますぞ。私は、聖教教会に置いて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願いいたしますぞ」

 

....出たな、クソ胡散臭ジジイ。こいつ目の前で見ると本当に胡散臭いな....

 

政宗「大丈夫か、恵里」

恵里「うん、大丈夫だよ兄さん」

 

一応恵里にも大丈夫か確認する。何かあったら大変だからな.....ん?俺もしかしてシスコンになりかけている....?

 

そして場所を変え、広間のような場所でテーブルに並んで座っていた。混乱した生徒達は光輝のカリスマ(笑)でなんとか鎮められた。そして座っているとやってきたのはカートを押している数人のメイド。男子たちは鼻の下を伸ばしていた。なにしろ美女、美少女ばかりだったからだ。女子たちからは冷ややかな目で見られていた。....恵里やマナの方が美少女だな。.....なんで逆張りしているんだ俺?

 

政宗「呑気な奴らだ....」

 

そうして俺はもう一度確認する。よし、しっかりバグヴァイザーツヴァイとクロニクルガシャットは持って来れている。これがあれば相当のことがない限りある程度安心できる。そして全員に飲み物が配られるとイシュタルが話し始める。

 

イシュタル「未ださぞ混乱している者達もいることでしょうが。一から説明させて頂きますのでな、まずは私の話を最後までお聞き下され」

 

そしてそこから長ったらしい話が始まった。正直知っているから聞くのが面倒だ.....ざっくり言ってしまえば人間族、魔人族、亜人族の三種族がおり、人間族と魔人族が戦争をしている。そして魔人族が魔物の使役ができるようになり、パワーバランスが崩壊。我々に助けろとのことだ。いつ聞いてもくだらん....そしてイシュタルが恍惚とした表情で

 

イシュタル「あなた方を召喚したのは“エヒト様”です。我々人間族が崇める守護神、聖教教会の唯一神にして、この世界を創られた至上の神。おそらく、エヒト様は悟られたのでしょう。このままでは人間族は滅ぶと。それを回避するためにあなた方を喚ばれた。あなた方の世界はこの世界より上位にあり、例外なく強力な力を持っています。召喚が実行される少し前に、エヒト様から神託があったのですよ。あなた方という“救い”を送ると。あなた方には是非その力を発揮し、エヒト様の御意志の下、魔人族を打倒し我ら人間族を救って頂きたい」

 

いや、その顔普通に気味が悪い.....やめてくれ.....

そしてそこで立ち上がった人がいた。そう、俺のクラスの担任。愛ちゃんこと愛子先生だ。

 

愛子「ふざけないで下さい!結局、この子達に戦争させようってことでしょ!そんなの許しません!ええ、先生は絶対に許しませんよ!私達を早く帰して下さい! きっと、ご家族も心配しているはずです! あなた達のしていることはただの誘拐ですよ!」

 

あんた.....必死なんだろうが他の生徒から微笑ましい目で見られてるぞ。主に見た目のせいで。

だがイシュタルから発された言葉で辺りの空気は一気に凍る。

 

イシュタル「お気持ちはお察しします。しかし……あなた方の帰還は現状では不可能なのです」

 

まぁ、知らなくてもそんなことだろうと俺は思っていただろう。すぐ帰れるなんて都合のいいことあるはずがない。だがそんなことは全く予想していなかった他の生徒たちは騒然とし始める。

 

愛子「ふ!不可能って…ど、どういうことですか!? 喚べたのなら帰せるでしょう!?」

イシュタル「先ほど言ったように、あなた方を召喚したのはエヒト様です。我々人間に異世界に干渉するような魔法は使えませんので、あなた方が帰還できるかどうかもエヒト様の御意思次第という事なのです」

愛子「そ、そんな.....」

 

愛子先生は脱力したように椅子に腰を落とす。周りの生徒たちも錯乱し、口々に喋っている。....騒ぐだけ無駄だとわからないか?

 

バンッ!!

 

だがそこで光輝が机を叩いた。生徒たちは驚き光輝を見る。全員の視線が集まると光輝が喋り出した。

 

光輝「皆、ここでイシュタルさんに文句を言っても意味がない。彼にだってどうしようもないんだ。だから……俺は戦おうと思う。この世界の人達が滅亡の危機にあるのは事実なんだ。それを知って、放っておくなんて俺にはできない。

それに、人間を救うために召喚されたのなら、救済さえ終われば帰してくれるかもしれない。.....イシュタルさん? どうですか?」

イシュタル「そうですな。エヒト様も救世主の願いを無下にはしますまい」

光輝「今の俺達には大きな力があるんですよね? ここに来てから妙に力が漲っている感じがします」

イシュタル「ええ、そうです。ざっとこの世界の者と比べると数倍から数十倍の力を持っていると考えていいでしょうな」

光輝「うん、なら大丈夫。…俺は戦う。人々を救い、皆が家に帰れるように。俺が世界も皆も救って見せる!!」

 

そう手を握り締め拳を作りそう宣言する光輝。それと同時に彼のカリスマ性は遺憾なく効果を発揮した。絶望の表情だった生徒達が活気と冷静さを取り戻し始めたのだ。

 

龍太郎「へっ、お前ならそう言うと思ったぜ。お前一人じゃ心配だからな。俺もやるぜ?」

光輝「龍太郎…」 

雫「今の所、それしかないわよね。気に食わないけど……私もやるわ」 

光輝「雫…」 

香織「え、えっと。雫ちゃんがやるなら私も頑張るよ!」 

光輝「香織…」

 

彼のメンバーが光輝に賛同する。後は当然の流れというようにクラスメイト達が賛同していく。愛子先生はオロオロと「ダメですよ~」と涙目で訴えているが光輝の作った流れの前では無力だった。だが俺は.....

 

政宗「っはっはっはっ....クッハハハハハハ!」

光輝「なんだ南雲!何がおかしい!」

 

俺が突然笑い出したことで周囲の視線が俺に向く。さてと、ここからは説教といかせてもらおうか?

 

政宗「バカらしい....くだらない。本当にくだらない!そうは思わないか?」

光輝「くだらないだと?!ふざけるな!!」

政宗「ふざけてるのはお前の方だ、天之河.....愛子先生!」バァン!!

愛子「はひぃ?!」

 

「私」は机を強く叩き、愛子先生に問いかける。

 

政宗「愛子先生は今まで戦争が何がいいことをもたらしたと思いますか?」

愛子「そんなわけありません!戦争とは人の命を奪う....なんの価値もない物です」

政宗「その通り....私は誘拐された挙句戦争なんて無価値な物に参加させられるなどそんなくだらないことに付き合いたくないんだ」

光輝「なっ!!この世界の人たちはどうでもいいのか?!」

政宗「当たり前だ。いきなり何も知らない奴の戦争に参加だと?それともそんな明るい雰囲気で人を殺すのか?お前達は」

光輝「っ....それ...は....」

政宗「それに、クラスメイト達を絶対死なせないとでも?」

光輝「そうだ!!俺がみんなを....「そんなもの不可能だ!」っ?!」

政宗「お前が力を持とうと、絶対守れるなんてものは存在しない!!!命に優劣などないのだ....死は平等に訪れる。お前が描く夢物語は実現できん」

光輝「ぐっ....」

 

光輝は俺の説教で思わず押し黙る。やはり勇者(笑)だなこいつは....

 

恵里「兄さん....」

政宗「ともかくだ!!お前たちも自覚しろ!!これはゲームではない戦争だ!!!」

 

そういうと押し黙るクラスメイト達。これで少しはマシになってくれるといいが....

 

政宗「だが......こんなことを言っても話は進まん。だから戦争に参加すること自体は許容しよう」

愛子「えぇ?!」

 

愛子先生は俺を完全に味方だと思っていたのか思わず声を上げている。

 

政宗「イシュタル.....だったな?戦争に参加させる以上、いつかは人を殺させる訓練でもさせろ。」

イシュタル「えぇ...勿論.....」

 

よし、気は済んだ。なんか光輝が俺を睨んでいるが気にすることでもない。

それからハイリヒ王国に向かい、イシュタルの天道とやらに運ばれていた時.....

 

愛子「ちょっと!なんで戦争なんか許容しちゃうんですか!反対じゃなかったんですか?!」

 

そう俺に語りかけてくる愛子先生。だが俺は

 

政宗「反対と言ったら無論反対だが、あの流れを変えるなんてことはできない。それにここで拒否すればあのふざけた教会に目をつけられても困る」

愛子「っ....それは...そう...です」

政宗「俺のあの説教はあくまで俺がやりたかっただけだ。止めるつもりは毛頭ない。少しでも認識がマシになればと思っただけだ。」

愛子「凄いですね南雲君は....私は止めようとしたのに雰囲気に呑まれて.....」

政宗「そう自分を責めるな。辛いだけのことだぞ。先生なら一番に立ち直れ」

愛子「....そうですね!頑張ります!」

 

よし、元気づけることができた。これで異常事態の発生はなさそうだな....

 

愛子「ところで南雲君、それは....?」

 

そして落ち着くと今度は俺が持っている物、バグヴァイザーツヴァイとクロニクルガシャットを指指す

 

政宗「これか?これはな....紛い物の神を殺す、本物の神の力だ」

愛子「....?」

 

まぁ、わかるわけないか。でもいい、そのうち全てを知るだろう.....




政宗君は怒ると絶版おじさんになります。怖いねー(棒)
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