lobotomy chronicle ~目指すはありふれた結末~ 作:暇なグリッチ
ゴーレムたちは巨体にも関わらずその動きは俊敏で、なかなかな迫力である。まぁ誰一人として怯んでいる奴はいないが。
政宗「まだクロノスに変身するまでもないな」
シア「?クロノスってなんですか?」
政宗「教えるまでもない。そのうち分かる」
シア「??えっと、はい.....」
そんなことを言いながらゴーレムたちは蹂躙する。にしてもクロノスを知らないのが少し意外だった。てっきりユエあたりから話の一つや二つ出てると思っていたんだが.....
ユエ「.....クロノスを知らないの、シアだけ」
アンジェラ「私も知っておりますよ?といっても生で見たことはまだですがね」
シア「えぇ?!私だけですか知らないの!!ちょ、ターボさんは流石に知りませんよね?!」
プロトターボ「すまんな、知ってんのよねこれが。なんなら見てんのよねこれね」
シア「うぇぇ!?本当に知らないの私だけじゃないですか!!」
「私にも教えてくださいよ〜!」と駄々をこねるシア。その間にもゴーレムが黄金狂でひしゃげるほどボッコボコにされているのがあまりにも可哀想に見えてきた。まぁ元々仕掛けてきたのは奴らだし敵に持ち合わせる慈悲がないが。俺が適当に黄昏でゴーレム達を一掃していると後ろから攻撃されそうになっているアンジェラが見えた。
アンジェラ「しまっ...!」
政宗「後ろは気をつけろよ」ザシュッ!
アンジェラ「!」
俺はアンジェラは抱えゴーレム達を縮地を使い黄昏で全て斬った。俺イタイ奴だな。.....いや、今更だったな。(白髪緑メッシュに緑色の目に黄昏装備)今改めて考えるとなかなか重症者だぞこれ.....
政宗「怪我は?」
アンジェラ「貴方に再び心を射止められたので責任を取ってくださいね?」
政宗「断る」
このアンジェラ本当にことあるごとにサラッと告白してくるからな.....恥ずかしいと言う感情がないんだろうか....普通少しは恥ずかしがらないか?シアでさえたまに恥ずかしがることはあるからな??
アンジェラ「また堕とせませんでしたか....」
政宗「当たり前だ」
アンジェラ「...私、まだ正妻の位置を狙っておりますので」
政宗「.....」
なんだ?急に寒気がしてきたぞ?
ユエ「....そこ、イチャイチャしない」
シア「私たちが頑張ってるのにアンジェラさんばっかりズルいですぅ!」
政宗「イチャイチャって言うな。助けただけだ....」
プロトターボ「じゃあいつまでアンジェラさん抱えてんだよ」
あ、そういえばずっと抱えてたな。俺が離そうとするとアンジェラが掴んで全力で抵抗する。
政宗「はっ?!お前力強っ....というよりさっさと離せ!!」
アンジェラ「もう少しだけマサムネウムを.....」
政宗「なんだそれは!!俺から何が出てるんだ?!」
なんだマサムネウムって!!ちょっとゲルデウスと似てるのやめろ!!.....一緒なのウスだけだなこれ
さて、そろそろこいつらと構うのはやめにするか。
政宗「待て、どうやらあいつら勝手に復活してるらしい。核もない....おそらく操ってる奴がいるはずだ。これじゃジリ貧だな。ユエ、ターボ。強行突破するぞ」
ユエ「んっ」
プロトターボ「了解!!」
俺の指示を聞いた2人は祭壇と扉に向かった。確か....封印されてるんだったな?
ユエ「ん.....やっぱり封印されてる」
プロトターボ「かぁぁぁ!めんどくせ〜!」
政宗「想定内だ。封印解除は頼むぞ」
ユエ「ん....任せて」
プロトターボ「行くぞ!さっと終わらせる!!」
ユエ「....ん、当たり前」
2人がパズルの解読に接戦していると壁に薄い文字が気づいたらしい。その文は
〝とっけるかなぁ~、とっけるかなぁ~〟
〝早くしないと死んじゃうよぉ~〟
〝まぁ、解けなくても仕方ないよぉ!私と違って君は凡人なんだから!〟
〝大丈夫!頭が悪くても生きて......いけないねぇ!ざんねぇ~ん!プギャアー!〟
って内容だっけか。本当にウザいな。ウザインなだけある。
プロトターボ「うっぜぇ......」
ユエ「....」
ありゃ相当イライラしてんな。相当な冒険者でなければ笑い事じゃ済まされないくらいキレるんじゃないのか。
シア「政宗さ〜ん。さっきのクロノス?って奴。見せてくださいよぉ〜」
政宗「ダメだ。こんな奴らに使う力でもない」
シア「うっ、ケチですぅ.....そんなに強力なんですか?」
政宗「どうだかな。自分の目で確かめろ」
シア「なんでそんな意地悪なんですかぁ!」
シアはクロノスを自分だけ見たことないのが不満らしく、さっきからクロノスを見せるようひたすら誘導してくる。
ユエ「....開いた」
プロトターボ「っしゃぁ!開いたぞー!!」
政宗「2人がかりだとやはり早いな。さっさと行くぞ!シア!アンジェラ!」
シア「はいっ!」
アンジェラ「わかりました」
俺たちは即座に部屋に入り、俺はお土産とばかりにこちらに接近してくるゴーレム達にバグヴァイザーⅡの光弾を浴びせた。
プロトターボ「あるぇ?なんもねぇな.....まさか実は何もありませんでしたとかある?」
ユエ「....ありえる」
シア「うぅ、ミレディめぇ。何処までもバカにしてぇ!」
アンジェラ「まぁ一応何かないか確認を....」
アンジェラが何かないか探そうとしたその時だった
ガコン!
「「「「「!?」」」」」
仕掛けが作動した音が鳴り、部屋全体が揺れ動く。
政宗「これは....部屋自体が動いてるのか......」
ユエ「...そうみたッ!?」
アンジェラ「っ....」
シア「うきゃっ!?」
プロトターボ「目がぁ!目がぁぁ!!」
ユエは舌を噛み、アンジェラは俺に捕まり、シアは転倒してカエルのようなポーズに、ターボは目を回していた
そしてしばらくするとやっと止まり、それぞれ安堵をつく。
政宗「ユエ、アンジェラ、いけるか?」
ユエ「....ん、平気」
アンジェラ「私も大丈夫です」
シア「ま、政宗さん?私にかける言葉はないので?」
プロトターボ「」
ターボが完全に撃沈していた。お前....意外と酔いに弱かったんだな。
政宗「いや、お前今喋りかけたら吐きそうだしな.....安静にしておけ」
シア「や、優しい....で、ですがそれでも声をかけて欲しいのが乙女ごうっぷ」
政宗「真面目に安静にしておけ....吐かれても困るぞ」
まぁもちろんこの部屋には何もないため俺はすぐ扉に向かう。
政宗「.....まぁ、うん。さっさと開けるか」
ユエ「.....?どうしたの?政宗」
政宗「なんとなくな、面倒な気がするんだ」
アンジェラ「.....私もです」
ユエ「.....何が出ても大丈夫。政宗は私が守る。....ついでにシアとターボも」
シア「聞こえてますよ〜うっぷ」
プロトターボ「じぬ.....じぬ.....うっぷ」
ターボがいつまでも再起不能になっている.....シアよりも正直あっちの方が心配だ。
「....前から言おうと思っていたのですが、唐突に二人の世界作るのやめてもらえませんか?何ていうか、疎外感が半端ない上に物凄く寂しい気持ちになるんです、しかも最近はその中にアンジェラさんも入ってますし....羨まし.....うっぷ」
吐き気を堪えながら、仲間はずれは嫌!と四つん這いのまま這いずってくるシア。
政宗「それやめろ、わりと怖いんだよ....」
シア「な、何たる言い様。少しでも傍に行きたいという乙女心を何だと、うぷ。私もユエさんみたいにナデナデされたいですぅ。抱きしめてナデナデして下さい!うぇ、うっぷ」
政宗「だから無理するなと....あと要求をさりげなく増やすな」
ユエ「.....シアに政宗の撫ではまだまだ早い」
アンジェラ「貴方が政宗から撫でられるにはまだ未熟よ」
シアは俺を期待した目で見るがさっと終わらせたいのでとりあえず目を逸らした。まぁなんだ。許せ。
そして俺が扉を開けた先は....
政宗「.....」
プロトターボ「なんかさ....見たことないっすか?」
ユエ「.... 物凄くある。特にあの石板」
シア「最初の部屋....みたいですね」
そして元の部屋に浮かぶ床の文字のおかげで俺たちの予感は的中した。
〝ねぇ、今、どんな気持ち?〟
〝苦労して進んだのに、行き着いた先がスタート地点と知った時って、どんな気持ち?〟
〝ねぇ、ねぇ、どんな気持ち?どんな気持ちなの?ねぇ、ねぇ〟
〝あっ、言い忘れてたけど、この迷宮は一定時間ごとに変化します〟
〝いつでも、新鮮な気持ちで迷宮を楽しんでもらおうというミレディちゃんの心遣いです〟
〝嬉しい?嬉しいよね?お礼なんていいよぉ!好きでやってるだけだからぁ!〟
〝ちなみに、常に変化するのでマッピングは無駄です〟
〝ひょっとして作っちゃった?苦労しちゃった?残念!プギャァー〟
普通ならここでおかしくなっていただろう。しかし今までミレディの煽りにイラッとしていたユエ、シア、ターボは勝ち誇った顔をしていた。そう、普通にここに来ても俺が冷静だった理由。
シア「ふっ....甘いですね」
ユエ「....ん、私たちには無駄」
プロトターボ「俺たちにはなんてったって....」
「「「大鳥さんがいる!」」」
大鳥「呼んだ?」
シア「待ってましたぁ!!」
プロトターボ「勝ったァ!!」
ユエ「....ミレディ、ざまあみろ」
そう、大鳥だ。こいつは特に癖のあるやつでもないため呼べば素直に出てくる。
そして俺たちは再び大鳥に乗り、もう一度ゴーレムの部屋に戻るのだった。
シア「着きましたぁ!いやぁ快適でしたねぇ!!」
ユエ「....ん、大したことない」
プロトターボ「やっぱ持つべきは有能な味方だなぁ!!」
アンジェラ「....すごく嬉しそうですね」
政宗「そりゃまぁ散々煽られたやつに仕返しできたんだからな」
ユエ達三人はここぞとばかりにミレディを煽り散らかしていた。相当鬱憤が溜まっていたんだろう。
政宗「扉は開いている。一気に行くぞ!」
ユエ「んっ!」
シア「はいです!」
プロトターボ「行くぞォ!!」
アンジェラ「後ろはお任せください」
政宗「ああ、助かる」
アンジェラが俺たちについてきながらゴーレムを撃ち、足止めしている。アンジェラは本当周りへの拝領はかなり上手いんだよな.....
しかしゴーレムたちは扉を潜った後も追いかけて来る上に重力を明らかに無視した動きをし始めた。
プロトターボ「はぁ?!あんなのありかよ!!」
ユエ「.....びっくり」
シア「重力さん仕事してくださぁ〜い!」
だが三人の言葉を知るかと言わんばかりに次々と重力を無視したようた攻撃を繰り出すゴーレムたち。そして交戦しているうちに....
ユエ「むぅ....政宗」
政宗「想定内だ。そりゃ再構築できるならこうなる」
シア「は、挟まれちゃいましたね」
プロトターボ「どうすんのぉ?これ.....」
アンジェラ「政宗?....何かあるんですよね?」
政宗「はっ、無論だ。少し博打気味にはなるがな」
そうして俺はエナジーアイテムホルダーを取り出し。うち一つを取り出す。
シア「?それは?」
政宗「まぁ見ておけ」
《終末!》
俺はエナジーアイテム、終末を使った。するとゴーレムたちが突然動かなくなり、変な挙動をし始める。
政宗「大当たりだ!伏せろ!!」
ユエ「ん」
シア「え?!な、なんですか?!」
プロトターボ「あーなるほどねぇ!!」
アンジェラ「シア、耳は塞いだほうがいいですよ?」
シア「へ?そ、それってどういう....」
刹那、突然ゴーレム達は全員大爆発を起こした。終末は最も強力はエナジーアイテム。これでなんとかなるかと思ったが大成功だった。
シア「ウサミミがぁ~、私のウサミミがぁ~!!」
アンジェラ「だから言ったじゃないですか、貴方は特に聴覚が高いのにこんな爆音を聞いたらそうなるのは当たり前です」
シア「ええ?何ですか?聞こえないですよぉ」
ユエ「......ホント、残念ウサギ.....」
ユエとアンジェラが呆れた目で見るが肝心のシアは悶え苦しんでいる。....まぁ、俺もちょっと悪いがな
再び落ちて来たゴーレム騎士達に対処しながら、駆け抜けること五分。遂に、通路の終わりが見えた。通路の先は巨大な空間が広がっているようだ。道自体は途切れており、十メートルほど先に正方形の足場が見える。
政宗「おい!全員飛ぶぞ!!」
俺達はゴーレム騎士たちを迎撃しつつ勢いよく飛び出す。だがもちろん一筋縄では行かない。足場がスィーと移動し始めた。
政宗「しまっ?!」
ユエ「〝来翔〟!」
だがユエの魔法によりなんとか俺とターボが端を掴み、俺にユエとシアが、アンジェラが渋々といった感じでプロトターボを掴む。
政宗「すまんユエ、助かった」
シア「ユエさん、流石ですぅ!」
プロトターボ「助かったぁ....」
ユエ「....もっと褒めて」
アンジェラ「....流石ですね、ユエ」
アンジェラが俺に掴まれなかったのが不服なのか少し不機嫌になっているな..... だが、そんな和やかな雰囲気は空飛ぶゴーレム騎士達によって遮られた。
政宗「チッ.....ユエ!シア!登れ!!」
プロトターボ「アンジェラさんも!」
俺はユエ達が俺を伝って上に行ってる間にバグヴァイザーⅡでゴーレム達を迎撃する。
プロトターボ「なぁなんかおかしくね?どんどん動き巧みになってきてんだけど.....」
ユエ「....多分、原因はここ?」
シア「あはは、常識ってなんでしょうね。全部浮いてますよ?」
シアの言う通り、周りは全て浮遊している。
アンジェラ「おそらくここにゴーレム達を操る者がいると言うことでしょうね」
政宗「まぁ、そうなるな」
俺が遠見でこの空間を調べようとしたその時だった
シア「逃げてぇ!」
「「「「?!」」」」
ちょうど数メートル先に他のブロックが通りかかったので、それを目指して現在立っているブロックを離脱する。直後とんでも無い轟音を鳴らしながらブロックが破壊された。
プロトターボ「だぁぁ......危ねぇ.....シアちゃんナァイス!」
ユエ「...ん、お手柄」
アンジェラ「今のは流石にヒヤッとしました....感謝しますよシア」
シア「えへへ、〝未来視〟が発動して良かったです。代わりに魔力をごっそり持って行かれましたけど....」
そう言いながらチラチラこちらを見るシア。....俺に褒められるのを待ってるらしい。
政宗「....助かった。流石だな」
シア「うぇへへへ〜.....」
俺に褒められ思わずクネクネし出すシア。...お前なんと言うか...色々単純だよな。
下の方で何かが動いたかと思うと猛烈な勢いで上昇してきた。それは瞬く間に俺達の頭上に出ると、その場に留まりギンッと光る眼光をもって俺達を睥睨した。
政宗「....なるほどな」
ユエ「....すごく....大きい....」
シア「お、親玉みたいな感じですね」
プロトターボ「またまた協力プレイ....かな?」
アンジェラ「....皆さん、気を引き締めて」
それぞれ感想を呟く俺たち。ユエ、ギリギリアウトだぞ。俺達の目の前に現れたのは、宙に浮く超巨大なゴーレム騎士だった。全身甲冑はそのままだが、全長が二十メートル弱はある。右手はヒートナックルとでも言うのか赤熱化しており、先ほどブロックを爆砕したのはこれが原因かもしれない。左手には鎖がジャラジャラと巻きついていて、フレイル型のモーニングスターを装備している。
そして巨大ゴーレムの第一声は....
ミレディ「やほ~、はじめまして~、みんな大好きミレディ・ライセンだよぉ~」
「「「「....は?」」」」
俺以外が突然の挨拶に唖然とする。だがおちゃらけた雰囲気はすぐになくなり、ターボに問いかける。
ミレディ「ところでさ....君、オーくん?」
プロトターボ「あーいやね、人間態が欲しくてちっとオスカーさんの見た目借りてるって言うかぁ....」
ミレディ「なるほどね〜.....ぶっころぉす!!!」
プロトターボ「えぇぇぇぇぇぇ?!?!?!」
....まぁ、そりゃな。そうなるわ
ターボ君乙です
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