lobotomy chronicle ~目指すはありふれた結末~   作:暇なグリッチ

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ついに奈落へ落ちます....


act5 迷宮、そして地の底へ

今、俺たちは迷宮の入り口前に集まっていた。

 

政宗「ここは緊張感がないな....」

恵里「まぁ暗い雰囲気で行くよりかはいいんじゃない?」

政宗「でも少しくらい危機感があった方がな....」

清水「言っても仕方ねぇよ。お前の意見には同意だけどさ...」

 

そして博物館のようなしっかりした入口があり、受付窓口まであった。制服を着た受付嬢が笑顔で迷宮への出入りをチェックしている。ここでステータスプレートをチェックし出入りを記録する。死亡者数を確認するためだ。やはり犠牲を前提とする場所をこんな明るくしてはいけないと思うのだが....そして迷宮内は割と明るく、明かりなどはいらなさそうだった。

 

 

恵里「兄さんの装備、かっこいいね!でもそんなの置いてあった?」

政宗「ありがとうな。これは自前だ」

 

ちなみに俺が今着ているのはジャスティティア。審判鳥および長鳥のEGOだ。背中にはジャスティティアの大剣を、右手にはバグヴァイザーツヴァイを持っている。

 

清水「自前?自分で作ったのか?」

政宗「いや、これは俺がこの前わかった技能のうちの一つ、E.G.O召喚によって召喚した装備の一部だ」

恵里「他にもあるってこと?」

政宗「そうだ。そのうち見せてやる」

清水「そのゲーム機みたいなのもEGOなのか?」

政宗「いいや?これはまた別だ。俺もよくわかってないから詳しくは聞かないでくれ」

清水「そうか、なら聞かないでおく」

 

まぁ本当は隅々まで知っているんだが......そう思っているとどうやら戦闘が始まりそうだ。隙間から灰色のウサギたちが現れた。

 

メルド「よし、光輝達は前に出ろ。他は下がれ!他は交代で前に出てもらうからな、準備しておけ!あれはラットマンいう魔物だ。すばしっこいが、たいした敵じゃない。冷静に行け!」

 

だがメルドがそう説明している間に俺の方に一匹のラットマンが飛んでくる。よし、バグヴァイザーを試してみるか。俺はバグヴァイザーをチェーンソーモードにし、ラットマンを切り裂く。流石の威力だな。それを見たメルドは

 

メルド「おぉ!やるじゃないか!ほら!あいつが頑張ってるんだ!!お前たちも気合い入れるんだぞ!!」

 

と褒めた。俺を見た生徒たちは驚愕の顔をしている。まぁそこまで強くないと思っていたんだろう。舐めているな。まぁ約一名俺に憎悪の目を向けてる奴がいるが無視だな。光輝達が狩っている中、俺はもちろん傍観。こっちに来たやつは全てバグヴァイザーツヴァイで斬り捨てている。

 

「「「暗き炎渦巻いて、敵の尽く焼き払わん、灰となりて大地へ帰れ――〝螺炎〟」」」

 

そして生徒たちの炎によって斬滅が終了する。何体か俺を狙ってきたのは俺が一番強いと思って真っ先に潰そうと思ったんだろうか。無駄だったが。

 

メルド「ああ~、うん、よくやったぞ! 次はお前等にもやってもらうからな、気を緩めるなよ! それとな……今回は訓練だからいいが、魔石の回収も念頭に置いておけよ。最後のは明らかにオーバーキルだからな?」

 

そこからは特に問題もなく交代しながら戦闘を繰り返し、順調よく階層を下げて行った。 そして、一流の冒険者か否かを分けると言われている二十階層にたどり着いた。現在の迷宮最高到達地点は六十五階層。まぁ、それもすぐに更新するつもりだが....

 

メルド「よし、お前達。ここから先は一種類の魔物だけでなく複数種類の魔物が混在したり連携を組んで襲ってくる。今までが楽勝だったからと言ってくれぐれも油断するなよ! 今日はこの二十階層で訓練して終了だ! 気合入れろ!」

 

メルドの掛け声が響く。ちなみに今のところジャスティティアは使っていない。小回りの効くバグヴァイザーツヴァイでも片付くし、大柄のジャスティティアは使う機会がないんだ。

そして俺達一行は二十階層についた。先頭をいくメルド達が止まった。ここの戦闘といえば.....

 

メルド「擬態してるぞ!周りをよ〜く注意しておけ!」

 

メルドの忠告により、他の生徒たちも周りを見始める。そして、一匹の魔物が飛びかかってきた。

 

メルド「ロックマウントだ!2本の腕に注意しろ!剛腕だぞ!」

 

飛びかかってきたロックマウントの豪腕を龍太郎が拳で弾き返す。光輝と雫が取り囲もうとするが、洞窟みたいな地形のせいで足場が悪く思うように囲むことができていない。そして龍太郎の人壁を抜けられないと感じたのか、ロックマウントは後ろに下がり仰け反りながら大きく息を吸った。次の瞬間....

 

「グゥガガガァァァァアアアアーーーー!!」

 

部屋全体を震動させるような強烈な咆哮が発せられた。俺は警戒し、ジャスティティアで防いでいたが光輝達前衛組は全く考えてなかったためもろに喰らってしまう。

 

「ぐっ!?」

「うわっ!?」

「きゃあ!?」

 

ロックマウントはその隙に突撃するかと思えばサイドステップし、傍らにあった岩を持ち上げ香織達後衛組に向かって投げつけた。見事な砲丸投げのフォームだ、やるな。咄嗟に動けない前衛組の頭上を越えて、岩が香織達へと迫る。

 

政宗「....私の妹に何をしようとしている?魔物如きが」

 

私はバグヴァイザーツヴァイをビームガンモードにし、容赦なくロックマウントの頭を撃ち抜く。....すまない、少し気が乱れていたな。

 

光輝「お前....よくも香織達を....いっ?!」

政宗「ここで大技を打とうとするな。崩れでもしたらどうする。考えろ」

 

俺は勇者(笑)を叩き、止めるよう言う。するとメルドも

 

メルド「政宗の言う通りだ!!気をつけるんだぞ!!」

 

と説教される。当然だな。

 

香織「ありがとう政宗君!」

政宗「礼はいい。俺がやりたいからしただけだ」

鈴「その割には政宗....怒ってたよね?」

政宗「家族に手を出されたら怒るのは当然のことだ」

恵里「ちょっと素直じゃないけど優しいんだよ、兄さんは」

政宗「恵里、お前な....」

 

俺たちがそんなことを話していると香織が香織が何かを見つけた

 

香織「.....あれ、何かな? キラキラしてる.......」

メルド「ほぉ~、あれはグランツ鉱石だな。大きさも中々だ。珍しい」

 

どうやら俺が先ほど撃った流れ弾が当たり、出てきたらしい。この展開を忘れていた....危ない.....

 

香織「素敵....」

 

メルドの簡単な説明を聞き頬を染める香織。すると....

 

檜山「だったら俺らで回収しようぜ!」

 

そう言いひょいひょいとグランツ鉱石に向かって壁を登る檜山。お前本当に猿みたいなやつだな....

 

メルド「コラ!勝手なことをするな!安全確認もまだなんだぞ!」

 

そう言うがやはり檜山は止まらない。

 

 

メルド「おいっ! いい加減に「団長、トラップです!!」はぁ!?」

 

ほら見たことか。まぁ俺としてはこうなったほうが好都合なんだが。

 

メルド「撤退しろ!この部屋から出るんだ!」

 

そう言うがもう遅い。俺たちはどこかに飛ばされるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてたどり着いたのは巨大な橋の上。俺たちはその真ん中にいるといった感じだ。そしてメルドがすぐさま「あの階段の場まで走れ!」と言うが冷静な判断ができない生徒たちはわたわたし始める。ダメだなこれは....そして階段側の橋の入口に現れた魔法陣から大量の魔物が出現した。骨格だけの体に剣を携えた魔物’’トラウムソルジャー’’だ。その数は百体近くに上っており、尚、増え続けている。そして、反対の通路側には体長十メートルの四足で頭部に兜のような物を取り付けた魔物’’ヘビモス’’だ例えるならトリケラトプスといったところだが、違うのは鋭い爪と牙を持ち、頭部の兜から生えた角から炎を放っているということだな。

 

メルド「べ、ベヒモスだと....?!」

 

グルァァァァァァァアアアアアアアア!!!!

 

そしてベヒモスが生徒たちに突撃してくる。咄嗟にメルド達が障壁を出し、なんとか耐えている。後ろは生徒たちが訓練で培ったことを何も活かせず、各々パニック気味に戦っていた。そしてそのうち1人、園部優花が突き飛ばされ、顔を上げるとトラウムソルジャーが剣を振りかぶっていた。

 

優花「あっ.....」

政宗「諦めるには少し早過ぎるな?」

 

俺はトラウムソルジャーをジャスティティアで叩き斬る。

 

政宗「生きたかったら適切な行動を選べ。非常事態こそ冷静でなければならない」

優香「う、うん!ありがとう、政宗君....」

 

さて、次はあそこの絶対引こうとしない勇者(笑)だ。あいつをさっと説得しよう。

 

政宗「おい光輝!いつまでそこで迷惑をかける気だ!!あとそこの筋肉は加担するな!!!」

光輝「南雲?!なんでここに!!」

龍太郎「おい!誰が筋肉だ!!」

政宗「さっさと生徒達のところに戻れ!引率する奴がいないんだ!」

光輝「でもここで俺がやらないと...!がっ?!」ボコッ

 

俺は光輝に回し蹴りをする。頭を狙ったら少しはマシになると思っただけだ。

 

政宗「いつまでふざけた事を抜かす?天之河。後ろを見ろ。どうなっている?パニックになってるんだ。何故だかわかるな?引率する奴がいないからだ。こう言う時こそお前の力を発揮しろ。ここでははっきり言って足手纏いだ。さっさと行け!!!」

光輝「っ....!」

 

光輝はなんとか納得し、生徒達に指示を出し始める。さて、俺はこいつを相手にしようか。

 

政宗「さぁ、少し力比べと行こうか?」

メルド「?!ま、待て!!お前じゃ敵わん!!」

政宗「心配は嬉しいが...それは杞憂だな」

 

私は右手にバグヴァイザーツヴァイ ビームガンモード、左手にジャスティティアを構えるとベヒモスとの一対一が始まった。ベヒモスはツノを赤熱化させ、突撃してくるが私はジャスティティアでツノを斬り捨て、バグヴァイザーツヴァイで追撃。蹴りを入れるとジャスティティアで叩き斬る。

 

グァァァァァァァァァァアアアアアアアアア!!!!!

 

ベヒモスは思わず声を上げる。当たり前だ。どちらの武器もこの世界にある武器とは桁違いの性能を誇っている。

 

メルド「と、とんでもないな....」

 

とメルドが苦笑い気味に呟く。私もとんでもないと思うよ....

 

「お、おい!政宗がデケェのと戦ってるぞ!!」

「は?!嘘だろ?!」

「もうできるなら倒してくれ!!」

 

と後ろで口々に喋っている。相変わらず騒がしい奴らだ。私が気にせず蹂躙していると....

 

政宗「おっと、来たか」

 

魔法による集中攻撃が行われた。やはり一つだけこちらに向かっているな。最後に言いたいことを言って落ちるとしよう。

 

政宗「檜山ァ!!!」

 

「?!」

 

その場にいた全員が私の明確な殺意を持った声に息を呑む。

 

政宗「いつか帰ってきた時!お前をジャッジしてやろう!!だが判決はどうあがいても有罪.....だがな」

 

そして俺は大人しく落ちていった。最後に見えたのは声を上げて手を伸ばす香織と恵里の姿だった.....




死刑宣告される檜山君、御愁傷様。
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