何の変哲もないとある独身男性の日常の話 作:泡沫幻想黒衣の人
1符 何の変哲もない男の年初め
令和○年
1月1日 元旦 朝6:45ごろ 関東某所とあるアパートの一室
室内を一旦整理しようと、大掃除していたら、見つけた東方旧作を古いPCでやり込んでしまい、いつのまにか年が明けていた…。
ふとテレビをつけてニュースを見ると、新年初っ端から中々のカオスっぷり、今年も飛ばしてる(良い意味でも悪い意味でも)。
そして年初め、もっとも重要なことを忘れてはいけない。
電源をつけっぱなしだったコタツの電気コードを抜き、テレビを消して茶色い屋根のボロアパートのドアを開け放ちすぐ横の階段を降りて、新年最初に忘れずに真っ先にやること、
それは………初日の出を拝むこと。
外に出る際、ダウンを着込み、そこら辺の高台に登った後、初日の出を見る。
普段はありがたみも感じない辺鄙な場所にアパートがあるためか、地平線まで見えて、そこから登る初日の出を邪魔する摩天楼もなく、いい景色だと感動を覚える。
まず初日の出の光を浴びておけば、今年は安泰だろうと思い込む日本人のなんと多いことだろうか…非常に宜しいと思います。
なんてことを思いながらボロアパートの横の階段を登…ろうとしたところで1階の唯一人が住んでいる部屋のドアの前に立つ。
碌に挨拶もしてない管理人さんにも挨拶しておこうかな…。
苦労して生きてきたのがわかる顔にしわが大分刻まれた腰の曲がったおばあちゃんがこのボロアパート【ファンタズム】の管理人さんだ。
ふとみるとドアにある郵便受けから郵便が溢れ出ている。
郵便溜まってますよ〜、管理人さ〜ん?と声をかける。
すると管理人の心泉たつさん(90歳)の返事が聞こえ、ついで新年の挨拶をしてくるので俺も返す。
最近は挨拶に混じって、俺の結婚はいつなのかと小言が混じるようになった。
これが最近効いてきて辛い…。
俺は所謂オタク趣味で、今までの友人もオタ友が多い方で、そんな彼らは悉くオタ趣味がバレた途端振られているので、恋愛に及び腰になるのは仕方ない…よね。
そうして挨拶を終えた後、自分の部屋に戻りPC-98の前にまた座る。
PC「」ガガッ!プシュー!!
怪綺談を再度立ち上げた瞬間PCが変な音を立てて壊れたらしい、よりにもよって新年明けて間もないこのタイミングでだ。
うーわっ、もう替えのパーツも無いんだから勘弁してよとも言いたくなるもんだ。
古いPCパーツがあるかは、リサイクル店等に行ってみれば分かるだろう………けど、今からは行きたくない、なぜならば今から新春お笑い番組をテレビでやるからだ。
近々行くから今はお笑い見ようと思ったが、好きな芸人達が悉く出ていないのを見て、さっさとリサイクル店に行くことを決めた。
主人公は旧作履修済み。