何の変哲もないとある独身男性の日常の話   作:泡沫幻想黒衣の人

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 書き上げました、どぞ。


12符 ハクタクの掛け軸をもらった

 [アパート ファンタズム]

 

 

 

 骨折をした翌日

 

 

 小鈴は俺を心配する素振りを見せながらも登校。

 

 猫ちゃんは、俺が面倒を見ることになったことを説明…するとすんなり受け入れ、今はPCを使って、俺が紹介したオンラインスクールの授業を受けている。

 

服は小鈴のお下がり。

 

 俺はというと、東雲さんに骨折したことを含めて昨日のことを伝えたうえで、昨日の反応の訳を聞く。

 

………俺が帰ってくる直前、市の職員らしき方が訪ねてきて、それでその人から猫ちゃんのことを聞いて、あの反応………だったらしい。

 

 曰く、お金も無さそうなのに、大丈夫かと…。

 

………本当にそれだけなのかな………?

 

……………正直お金の心配はしていない、最悪父に送金して貰えばいいし。

 

 それはそれとして、働くけどね。

 

家にいたままできる今からのバイトをスマホで探す…と、ニナ貝育成キット組み立てなんてバイトがあったので、出来そうな分頼むとそう時間も置かずに業者がトラックで部品をアパート前に持ってきた。

 

 部品が入った袋を25袋分自分の部屋に運び込み、手狭となったことで猫ちゃんには申し訳ないが、部屋の隅に行ってもらう。

 

そして、組み立てること半日………昼をはさんで午後2時には終わったので、午後4時の受け取り時間には余裕で間に合いそうだ。

 

 もうちょっとキット数を増やしていても良かったかもしれない。

 

と、猫ちゃんが小腹が空いたというのでコンビニに行って、適当な菓子を購入、与える。

 

 ちなみにコンビニ店員さんが、フィリピン人の女の人から香霖みたいな男の人に変わってて、なんだか吹き出しそうになった。

 

夕方、業者が取りに来た。

 

 そこで気になって、このキットの使い道を聞くと、蛍育成事業に使われるニナ貝育成のために使われることが多いとか…。

 

ホタルか…ここら辺ではまだ見れたはず。

 

 終わったので猫ちゃんのオンラインスクールの様子を見にいくと、先生曰く、義務教育として学ぶ範囲は概ね大丈夫。

 

 今後は人付き合いのために、学童等に通わせるだけでいいのでは?とのこと。

 

………猫ちゃんマジかよ、おい。

 

 …と、小鈴が帰ってくる。

 

帰ってくるなりねこまたを探すため、小鈴は猫ちゃんにも手伝ってもらって、探す探す探す。

 

 ………結局見つからなかったみたいだけど。

 

猫なんだから、また気まぐれに姿を現すことがあるよと残念そうな小鈴に声をかけ、ご飯の準備に入る。

 

チッ、チッ、チチッ!!

 

………もうすぐ夜だというのに、雀の声が煩い。

 

 近くで喧嘩でもしているのだろうか?

 

気にせずご飯の準備を進めていく、今夜は子供なら殆どが好きであろうオムライスだ、これは猫ちゃんのためのメニューだったり…。

 

 

 食後………すっかり忘れていたけど、猫ちゃんの服を買いに行かなければ、というところで、東雲さんが訪ねてくる。

 

なんでも、子供用の服なんて持ってないだろうからと、猫ちゃん用の服を急ぎ買ってきたらしい。

 

 流石に悪いと、代金だけでも返そうとするも、拒否される。

 

…どれだけお金が無いと思われているのか…、家賃1万9000のところに住んでいるからだね、うん。

 

 中華風とかゴスロリとか色々種類があったので其々猫ちゃんに見せて、気に入ったものを着替えとして用意しておく。

 

…全部気に入ったらしい、何故かチェーンはそのまま付けてたけども。

 

 チェーン通すための穴をこじ開けて……。

 

 ちなみに小鈴の服…は、既に自分で買ってきたようで。

 

下着は紅や紫、黒と結構大人ぶってる、…ていうか、自分で洗濯して欲しい、頼むから。

 

 そして翌朝…、洗濯していると、小鈴のよりも猫ちゃんの少女らしい真っ白な綿の下着が目に入ってくる。

 

………あんまり見ないように自重しないと。

 

 取り敢えず洗濯物をベランダに干す。

 

一応小鈴と猫ちゃんの下着は見えにくいように、それらが部屋からみて手前側にくるように干す。

 

 ベランダから戻ると、ほどなく、ハクタクの掛け軸が視界を塞ぐ。

 

………東雲さん曰く、魔除けらしい。

 

 ハクタクに願掛けするとしたら、魔除けとかじゃなく、俺が東方の作品発表順に、関係する場所を巡る旅をする…という歴史を俺が気づかぬように創ってくれって願うね。

 

 …東雲さんは、近くに化け猫が出たからとかなんとか言ってハクタクの描かれた掛け軸を押し付けてくる、…ていうか管理人だからって人の家に勝手に入ってこないで欲しい。

 

掛け軸はばあちゃんからもらったものらしい…なら自分で持っといたらいいじゃない…と思いつつ、その押しの強さに受け取る。

 

化け猫…居るなら是非とも会いたいものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東雲「ねぇ、おかしなこと聞くけどちょっといいかな?この前日髙さんが仕事に行った後、猫から人になってなかった?」小声

 

猫「えーと、ど、どうだろう?」(やっぱり、変身するところ見られてた?)

 

東雲「………私の気のせい、だよね、ごめんねおかしなこと聞いちゃって。」小声

 

猫「う、うん(この人の反応を見て、人前での変身はなんとなくいけない事なんだ、気をつけようって気になったんだよね…)。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、その日も適当な家でできる内職バイトをした。

 

 その夜、ヤスから連絡が…詳しいことを電話で聞いてみると、次の土日に、近くのドームで、あるアイドルの電撃ライブが催されるらしいとのこと…。

 

そのアイドルとは…、

 

ベイベーメタルロックといって、海外の大物アーティストたちと多数コラボした経歴もある世界的アイドル×ヘビメタ×ロックンロールをコンセプトとした日本発のJC(JKもいる)アイドルグループ。

 

 といっても、もうデビューから十年くらいは経っている。

 

そんなベイベーメタルロックの初代ドラマーのT-Kさんが、8年前の引退後も、ようつべで東方の曲を個人で叩いていたりするので、俺はT-Kさんの隠れファンだったりする。

 

 彼女のチャンネルの更新が止まったのはここ1、2年のこと、寂しい…。

 

 そんな彼女が出てきてくれるとは思わないが、一応ライブに行く旨をヤスのやつに伝える。

 

すると、オフ会仲間で、実は俺の幼馴染みでもある一平も来るようで、チケットを3人分確保しておくから楽しみにしておけとメールが来た。

 

 ………T-Kさん、彼女がいなくても、デビュー曲をやってくれれば楽しめるかな?あぁ〜、彼女のドラム叩きと眼帯が恋しい………。




 つまり、彼女が現役の頃には興味がなかった模様。
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